乳房星（たらちねぼし）〜再出発版

第７話・恋一夜

【愛を込めて花束を】

12月26日から30日までの間、Ａ班のメンバーたちはシンガポール国際本社でお仕事をした。

27日から29日は、営業会議に出席した。

会議に出席した私は、27日の夜から30日の朝方にかけて議事録の作成に取り組んだ。

12月31日の午後１時頃、Ａ班のメンバーたちが乗り込んだ専用機がシンガポール・チャンギ国際空港から飛び立った。

専用機は、バシー海峡から日向灘を飛行して松山空港ヘ向かった。

日本時間の夜８時半頃、Ａ班のメンバーたちが乗っている専用機が松山空港に到着した。

Ａ班のメンバーたちは、専用機から降りたあとタラップ横に停車中のオレンジのいよてつバスのロゴ入りの特大バスに乗り込んだ。

バスの車内にて…

バスに設置されているテレビの画面はＮＨＫ総合テレビが映っていた。

この時間は、毎年大みそか恒例のＮＨＫ紅白歌合戦が放送されていた。

この時、愛媛県出身のバンド・Superfly《スーパーフライ》が出演していた。

演奏されていた曲は『愛を込めて花束を』であった。

私は、テレビの画面を見たけどおもんないから窓の方ヘ目を向けた。

Superfly《スーパーフライ》、西野カナ、星野源、EXILE《エグザイル》、E-girls《イーガールズ》、ＡＫＢ48、乃木坂46、TWICE《トゥワイス》（韓国のガールズグループ）…

知らんな～…

私は、夜の風景をながめながらそうつぶやいた。

午後９時頃にバスに設置されているテレビの画面が消えたと同時にバスが出発した。

バスは、松山空港から出発したあと北斎院町《きたさやまち》の空港道路～松山環状線～国道33号線を通って居相町《いあいまち》にある伊予豆比古命神社《いよずひこのみことじんじゃ》（椿神社）ヘ向かった。

夜10時頃、特大バスが椿神社の前に到着した。

Ａ班のメンバーたちは、バスから降りたあと三浦工業《みうらのほんしゃ》の海事部と海外販売部のスタッフさんたち40人と野間（今治市）のビーマックの本社の海事部のスタッフさんたち40人と合流した。

一行は、このあと歩いて神社の本殿ヘ向かった。

日付が変わって、2017年１月１日の午前０時になった。

神社の本殿では、宮司さんによる新年の儀式がとりおこなわれた。

本殿内に和楽器演奏が鳴り響いた。

宮司さんによる儀式のあと、一行は玉串拝礼《たまぐし》を神棚にお供えした。

その後、一斉にかしわでをハイシャクして一年の無病息災家内安全商売繁盛…を祈願した。

深夜１時半頃、一行が乗り込んだ３台の特大バスが椿神社の前から出発した。

バスは、もと来たルートを通って松山空港ヘ向かった。

（ゴーッ…）

午前７時頃、Ａ班のメンバーたちと三浦工業《みうらのほんしゃ》の海事部と海外販売部のスタッフさんたち40人とビーマックの海事部のスタッフさんたち40人が乗り込んだ専用機が松山空港から飛び立った。

一行は、１月２日から５月の頭ぐらいの間まで海外と沖縄の各地を飛び回る予定である。

財産書《もくろく》に記載されている建物と超特大規模の豪華客船に設置されているボイラー機器と冷熱機器を全部新機種に取り替える工事に取り組む予定である。

１月２日以降、休みは１日もない。