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白鷺と鶴と
西国統一①
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岡山からの早馬は、その日のうちに雄山の松平忠直の下に届いた。
「岡山を落としたか。思ったより秀頼も頑張ったようだのう」
忠直の言葉に、周囲からも歓声が沸く。
「広島の毛利輝元に伝えよ。降伏するのなら、従前の周防・長門については安堵すると」
「承知いたしました」
忠直の要請を受けて、伝令が東へと向かっていった。傍らにいた長宗我部盛親を見る。
「随分と時間がかかったが、そなたにも領地を渡すことができそうじゃ」
「はっ。有難き幸せにございます」
「越前様、この雄山にも岡山のことを教えてやった方がよろしいのでは?」
細川忠興の言葉に、忠直も頷いた。
雄山城の中では毛利秀元が慌ただしく動いている。
とは言っても、何かしているというわけではない。何もしていないのであるが、相手のことは気になるので、ひっきりなしにあちこちの状況を眺めまわっているだけであった。
「殿!」
宍戸元続が飛び込んできた。
「城外の徳川兵共が、岡山が落城したと主張しております」
「何と? 岡山が落城?」
「話を聞いて、兵士共が動揺しております。何かしらの手立てを講じた方がよろしいかと」
「良かった…」
「…何ですと?」
秀元の安堵の言葉に、元続の視線が険しくなった。
「わしより先に失敗した奴がおったのだな…」
それは秀元が正直に感じた思いであった。自分が真っ先に逃走し、「また毛利秀元がやらかしたよ」と世情に語られることがなくなった。それは彼にとっては何よりも重要なことであった。
しかし、それはあくまで指揮官としての毛利秀元である。一度安心を確保すると、今度は政治家毛利秀元として事実を捉えなおす。
「…岡山が落ちたということは、毛利領は寸断されてしまうことになるではないか」
「おそらくは」
「そうなると、姫路などは毛利に義理を尽くすこともないだろうし、すぐに徳川に降るやもしれぬ。我が軍は全面的に崩壊することになるぞ」
「はい。備中、備後にはこれといった守りもないので、広島城での籠城戦となってしまいます」
「わしらも負けてしまうとなると、広島が東西から攻撃されてしまうではないか」
「殿、我々は負けることはありませぬ」
「何を言う。わしが率いている以上、そんなことがあろうはずがない」
「この城は物資も十分であり、簡単には落ちませぬ」
「坂崎直盛はわしより多くの物資を揃えていたとぬかしていたが、それでも岡山は落ちたではないか。この雄山を守り切れるはずがあるまい」
元続は秀元の言葉に頭を抱える。
「殿、確かに殿は戦下手です」
「うむ」
「萩の右近衛権少将様と比べたらどうでしょうか?」
「…あやつよりは、上だと思うが…」
「ならば、せめて萩城よりは頑張らなければなりませぬ」
「うむ。そなたの言う通りだ」
秀元は立ち上がって、兵士達のところに向かった。
「お前たち、我々の評価を知っているか!?」
兵士達は唐突な言葉を受けて、互いに顔を見合わせた。
「わしらは日ノ本でもっとも戦下手だと言われている!」
秀元の言葉に、兵士達の間にも「そうだ」、「確かに」という同意の空気が広がった。
「確かにわしは戦下手である。そして、お前たちも臆病者である。だが、日ノ本一に弱いわけではない」
「いえ、我々こそ日ノ本最弱ではないかと」
秀元の言葉に対して、信じられないような異論が兵士の中から飛び出た。しかも、それに対して「そうだ」、「我々は弱い」という同意の空気がまたも広まっていく。
「萩にいる秀就の兵よりも、か?」
「…!?」
「お前たちは萩の秀就の兵よりも弱いのか? わしは秀就よりも戦下手か?」
「いえ、あいつらの方が弱いです!」
「そうだろう!? わしらは日ノ本で二番目に弱いのだ。最弱ではないことを示さねばならん!」
秀元の激に「萩の連中よりも守りきるぞ!」、「我々は最弱ではない!」という声があがる。
「わしはもう知らんわ…」
宍戸元続が呆れたような顔で部屋を出て行った。
雄山城の外にいた徳川軍にも、異変は伝わってきた。
「何やら、城方の意気が上がっているようです」
細川忠興がけげんな顔で切り出してきた。松平忠直も首を傾げる。
「岡山城開城を伝えたのに、か?」
「はい。当初は消沈したように思えましたが、次第に意気上がり、先程などは死をもってこの城を守り切るような覚悟すら有しているように見えました」
「それは参ったのう」
「毛利秀元というのは本当によく分からない男です」
「岡山が落ちた以上、毛利も瓦解するとは思うのだが、逆にそれを期待しすぎてしまい、わしらが足を掬われてしまう危険性もある。褌を締めなおさねばならぬな」
「左様でございます、な」
細川忠興は再び首を傾げて、雄山城を見上げるのであった。
萩城にいる毛利秀就にも岡山陥落の情報が伝わった。
「…ということは、わしらに勝ち目はないということか?」
「と、殿、そのようなことを兵士の前で申すのは…」
福原広俊が慌ててなだめる。
「他はどうなっておる?」
「広島、鳥取、姫路、赤碕については伝わってはいるかとは思いますが、まだ分かりません。雄山の右京太夫様は、萩よりはもちこたえると頑張っているようで」
「何い!? 萩よりはもちこたえるだと? わしを馬鹿にしているのか?」
「い、いや、その、日ノ本一弱いのは我々ではなく、萩の兵だということは言っていたようです」
物凄い音がした。秀就が近くにあった脇息を蹴飛ばしたのである。
「そんな馬鹿なことがあるか! わしも戦は下手かもしれんが、雄山の奴らよりは上に決まっておろうが! 兵士共に伝えよ。雄山より先に落ちたら、我々は日ノ本一弱い兵士ということになる。そんなことは断じて許さんと、な! 雄山より先に陥落するようであれば、わしは腹を切る! 介錯をした後、徳川めに名乗りでるがよいわ! 我らこそ、日ノ本最弱の萩兵である、と!」
秀就の怒涛のごとき激に、萩城の兵士の意気もまた大いに上がるのであった。
萩を包囲していた黒田長政、鍋島勝茂らもそうした状況に気づく。
「先ほど様子を見てきたが、訳の分からぬことに城の意気が上がっておる。昨日まで敵ながら惨めな奴らだったのに、決死の覚悟を決めた奴らもおるようだ」
長政の言葉に勝茂も頷く。
「…わしのところにもそういう報告が多数届いておる」
「一体どういうことなのじゃ? 奴ら、岡山陥落を聞いて、全軍して気がふれてしまったのであろうか?」
「そうかもしれぬ」
「どうしたらよいであろう?」
「触らぬ神に祟りなしとも言う。しばらく遠巻きにするしかないかのう」
同意しかけたところで、島津家久が口を開く。
「むしろ、この城には少数の兵士をはりつかせて、東に進むというのはどうであろう?」
「東に?」
「城の意気が上がったのは不可解なことではあるが、彼らは城を枕に討死するという決死の覚悟を決めたはず。となれば、我々が東に向かっていけば、奴らは当てが外れてしまう見込が高い。一度無理にしてあげた意気は、下がるのも早いものよ」
「なるほど。確かにそうかもしれぬ、な。では、萩城はわしが引き受けるゆえ、島津殿と鍋島殿は東に向かってくれぬか?」
「承知」
その日のうちに、鍋島勢と島津勢は軍をまとめて東へと向かっていった。
城内からも、そうした様子が見える。
「敵兵が二手に分かれたぞ?」
「奴ら、この城を諦めたと見える!」
「では、わしらは雄山の連中に勝てたということじゃな?」
「そうに違いない」
「勝どきじゃ!」
「おう、勝どきじゃ!」
萩城からの勝鬨の声は、城の外にいる黒田勢にも届く。
「どうにもよく分からん戦じゃわい…」
黒田長政はまた、首を傾げるのであった。
「岡山を落としたか。思ったより秀頼も頑張ったようだのう」
忠直の言葉に、周囲からも歓声が沸く。
「広島の毛利輝元に伝えよ。降伏するのなら、従前の周防・長門については安堵すると」
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「越前様、この雄山にも岡山のことを教えてやった方がよろしいのでは?」
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とは言っても、何かしているというわけではない。何もしていないのであるが、相手のことは気になるので、ひっきりなしにあちこちの状況を眺めまわっているだけであった。
「殿!」
宍戸元続が飛び込んできた。
「城外の徳川兵共が、岡山が落城したと主張しております」
「何と? 岡山が落城?」
「話を聞いて、兵士共が動揺しております。何かしらの手立てを講じた方がよろしいかと」
「良かった…」
「…何ですと?」
秀元の安堵の言葉に、元続の視線が険しくなった。
「わしより先に失敗した奴がおったのだな…」
それは秀元が正直に感じた思いであった。自分が真っ先に逃走し、「また毛利秀元がやらかしたよ」と世情に語られることがなくなった。それは彼にとっては何よりも重要なことであった。
しかし、それはあくまで指揮官としての毛利秀元である。一度安心を確保すると、今度は政治家毛利秀元として事実を捉えなおす。
「…岡山が落ちたということは、毛利領は寸断されてしまうことになるではないか」
「おそらくは」
「そうなると、姫路などは毛利に義理を尽くすこともないだろうし、すぐに徳川に降るやもしれぬ。我が軍は全面的に崩壊することになるぞ」
「はい。備中、備後にはこれといった守りもないので、広島城での籠城戦となってしまいます」
「わしらも負けてしまうとなると、広島が東西から攻撃されてしまうではないか」
「殿、我々は負けることはありませぬ」
「何を言う。わしが率いている以上、そんなことがあろうはずがない」
「この城は物資も十分であり、簡単には落ちませぬ」
「坂崎直盛はわしより多くの物資を揃えていたとぬかしていたが、それでも岡山は落ちたではないか。この雄山を守り切れるはずがあるまい」
元続は秀元の言葉に頭を抱える。
「殿、確かに殿は戦下手です」
「うむ」
「萩の右近衛権少将様と比べたらどうでしょうか?」
「…あやつよりは、上だと思うが…」
「ならば、せめて萩城よりは頑張らなければなりませぬ」
「うむ。そなたの言う通りだ」
秀元は立ち上がって、兵士達のところに向かった。
「お前たち、我々の評価を知っているか!?」
兵士達は唐突な言葉を受けて、互いに顔を見合わせた。
「わしらは日ノ本でもっとも戦下手だと言われている!」
秀元の言葉に、兵士達の間にも「そうだ」、「確かに」という同意の空気が広がった。
「確かにわしは戦下手である。そして、お前たちも臆病者である。だが、日ノ本一に弱いわけではない」
「いえ、我々こそ日ノ本最弱ではないかと」
秀元の言葉に対して、信じられないような異論が兵士の中から飛び出た。しかも、それに対して「そうだ」、「我々は弱い」という同意の空気がまたも広まっていく。
「萩にいる秀就の兵よりも、か?」
「…!?」
「お前たちは萩の秀就の兵よりも弱いのか? わしは秀就よりも戦下手か?」
「いえ、あいつらの方が弱いです!」
「そうだろう!? わしらは日ノ本で二番目に弱いのだ。最弱ではないことを示さねばならん!」
秀元の激に「萩の連中よりも守りきるぞ!」、「我々は最弱ではない!」という声があがる。
「わしはもう知らんわ…」
宍戸元続が呆れたような顔で部屋を出て行った。
雄山城の外にいた徳川軍にも、異変は伝わってきた。
「何やら、城方の意気が上がっているようです」
細川忠興がけげんな顔で切り出してきた。松平忠直も首を傾げる。
「岡山城開城を伝えたのに、か?」
「はい。当初は消沈したように思えましたが、次第に意気上がり、先程などは死をもってこの城を守り切るような覚悟すら有しているように見えました」
「それは参ったのう」
「毛利秀元というのは本当によく分からない男です」
「岡山が落ちた以上、毛利も瓦解するとは思うのだが、逆にそれを期待しすぎてしまい、わしらが足を掬われてしまう危険性もある。褌を締めなおさねばならぬな」
「左様でございます、な」
細川忠興は再び首を傾げて、雄山城を見上げるのであった。
萩城にいる毛利秀就にも岡山陥落の情報が伝わった。
「…ということは、わしらに勝ち目はないということか?」
「と、殿、そのようなことを兵士の前で申すのは…」
福原広俊が慌ててなだめる。
「他はどうなっておる?」
「広島、鳥取、姫路、赤碕については伝わってはいるかとは思いますが、まだ分かりません。雄山の右京太夫様は、萩よりはもちこたえると頑張っているようで」
「何い!? 萩よりはもちこたえるだと? わしを馬鹿にしているのか?」
「い、いや、その、日ノ本一弱いのは我々ではなく、萩の兵だということは言っていたようです」
物凄い音がした。秀就が近くにあった脇息を蹴飛ばしたのである。
「そんな馬鹿なことがあるか! わしも戦は下手かもしれんが、雄山の奴らよりは上に決まっておろうが! 兵士共に伝えよ。雄山より先に落ちたら、我々は日ノ本一弱い兵士ということになる。そんなことは断じて許さんと、な! 雄山より先に陥落するようであれば、わしは腹を切る! 介錯をした後、徳川めに名乗りでるがよいわ! 我らこそ、日ノ本最弱の萩兵である、と!」
秀就の怒涛のごとき激に、萩城の兵士の意気もまた大いに上がるのであった。
萩を包囲していた黒田長政、鍋島勝茂らもそうした状況に気づく。
「先ほど様子を見てきたが、訳の分からぬことに城の意気が上がっておる。昨日まで敵ながら惨めな奴らだったのに、決死の覚悟を決めた奴らもおるようだ」
長政の言葉に勝茂も頷く。
「…わしのところにもそういう報告が多数届いておる」
「一体どういうことなのじゃ? 奴ら、岡山陥落を聞いて、全軍して気がふれてしまったのであろうか?」
「そうかもしれぬ」
「どうしたらよいであろう?」
「触らぬ神に祟りなしとも言う。しばらく遠巻きにするしかないかのう」
同意しかけたところで、島津家久が口を開く。
「むしろ、この城には少数の兵士をはりつかせて、東に進むというのはどうであろう?」
「東に?」
「城の意気が上がったのは不可解なことではあるが、彼らは城を枕に討死するという決死の覚悟を決めたはず。となれば、我々が東に向かっていけば、奴らは当てが外れてしまう見込が高い。一度無理にしてあげた意気は、下がるのも早いものよ」
「なるほど。確かにそうかもしれぬ、な。では、萩城はわしが引き受けるゆえ、島津殿と鍋島殿は東に向かってくれぬか?」
「承知」
その日のうちに、鍋島勢と島津勢は軍をまとめて東へと向かっていった。
城内からも、そうした様子が見える。
「敵兵が二手に分かれたぞ?」
「奴ら、この城を諦めたと見える!」
「では、わしらは雄山の連中に勝てたということじゃな?」
「そうに違いない」
「勝どきじゃ!」
「おう、勝どきじゃ!」
萩城からの勝鬨の声は、城の外にいる黒田勢にも届く。
「どうにもよく分からん戦じゃわい…」
黒田長政はまた、首を傾げるのであった。
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