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12.雌雄
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どくんっ、どくんっ、と嫌になるほど自分の心臓の音がはっきりと聞こえる。
なぜ、こんな状況になっているのか、何てちんけなことは考えないけれど。
「り、リーズ……?」
「……お前は、何もわかっちゃいない」
リーズは冷たく、表情の無いような顔をして俺を見下ろしている。
逃げなければ、と思うほどに体は言う事を聞かない。
「お前は、自分の今の状態も分かってないだろう?」
「わかって、る」
「わかってたら、あんな無茶はしない」
「したかったわけじゃない!」
ただ、考え事をして居たら境界線を越えてしまっていただけだ。
そう、答えたいのに声が続かない。
「そんなに、アイツらにやられたかったのか?」
「そんな訳ないだろ!」
「そうとしか見えない。あちらのルールを知ってるのか?」
ルール?と少し混乱した頭でアリスの話を思い出した。
この集落では、番以外は発情期以外交わらない。
だけれども、アリスのいたあの集落は、違う。
竜の出生を少しでも高めるため、番にはならず交わっているという。
雌、とあのリーダーらしき竜は言った。
ゾッとする。
あのまま、俺が理性を無くすのを怖がり人型に戻っていたらどうなっていたことか。
リーズは、そのことを言っているのかもしれない。
リーズが迎えに来なければ、どうなっていたかわからない。
「知ってるみたいだな?なら、こうされたところで……」
文句はないよな?とリーズの唇が降ってくる。
口をふさがれ、蹂躙された。
思い出すのは、発情期に抱かれた時の事。
自然と、何故か体から力が抜けた。
ふっ、とあざ笑うようにリーズが笑う。
「淫乱だな?番でもない俺が触れて、気持ちいいのか?」
「おま、え……」
俺の体に這う手が、あの時とは打って変わって恐ろしくも感じる。
怖くて、じんわりと涙があふれた。
「泣くな……泣くなよ、俺が悪いことしているみたいだろ?」
そう、苦笑いしていたけれどそれでもリーズの手は止まることなく、俺の体を弄り、弄んでいく。
こんな状況でも、体は俺の意思から反してリーズに与えられた刺激に喜び、悲鳴を上げる。
酷く、自分に裏切られた気分になる。
「覚えておけ、レイド。お前が間違えばいつでも俺は手を下すぞ」
「んっ……あ、はぁ……んんっ!!」
じくじくと嫌な感覚が、俺の腹を襲う。
あの、発情期がぶり返してきた気がする。
ひっ、ひっ、と中をリーズのモノが行き来するたびに子宮が下りてきているような気がする。
それに伴い、子宮につながる道が開く。
そこへ、リーズのモノが入り込んでくる。
「ヒィッ!ア、アァ……いや、だめっ!!」
「ここ、好きだもんな?」
ダメだと言ってるのに、リーズの動きは止まらず、それどころか俺のいい所をこするように出たり入ったりする。
まだ、子宮に入ったりはして居ないけれど、時間の問題だろう。
「好きじゃ、ないぃ……っ!」
はっ、とリーズは俺の反論を鼻で笑う。
同じ場所を突かれれば、息が詰まり、涙がボロボロとあふれる。
声が出なくなるほど、衝撃が強い。
ぎゅっ、と後ろをとっさに締めれば、リーズのモノを余計にしっかりと感じてしまう。
出入りして、いい所を遠慮もなしにこすっていく。
「ア、アァ……」
「お前は俺の雌だって言ったはずだぞ……なぁ、レイド」
愛しい、と言うように目を細めたリーズは、俺の体を強く突き上げ、俺はビクビクと体を痙攣させ、気絶した。
「……お前の覚悟が出来るまで幾らでも待ってやる。けどな、」
気を失う直前。リーズが何を言ったのかは分からなかった。
なぜ、こんな状況になっているのか、何てちんけなことは考えないけれど。
「り、リーズ……?」
「……お前は、何もわかっちゃいない」
リーズは冷たく、表情の無いような顔をして俺を見下ろしている。
逃げなければ、と思うほどに体は言う事を聞かない。
「お前は、自分の今の状態も分かってないだろう?」
「わかって、る」
「わかってたら、あんな無茶はしない」
「したかったわけじゃない!」
ただ、考え事をして居たら境界線を越えてしまっていただけだ。
そう、答えたいのに声が続かない。
「そんなに、アイツらにやられたかったのか?」
「そんな訳ないだろ!」
「そうとしか見えない。あちらのルールを知ってるのか?」
ルール?と少し混乱した頭でアリスの話を思い出した。
この集落では、番以外は発情期以外交わらない。
だけれども、アリスのいたあの集落は、違う。
竜の出生を少しでも高めるため、番にはならず交わっているという。
雌、とあのリーダーらしき竜は言った。
ゾッとする。
あのまま、俺が理性を無くすのを怖がり人型に戻っていたらどうなっていたことか。
リーズは、そのことを言っているのかもしれない。
リーズが迎えに来なければ、どうなっていたかわからない。
「知ってるみたいだな?なら、こうされたところで……」
文句はないよな?とリーズの唇が降ってくる。
口をふさがれ、蹂躙された。
思い出すのは、発情期に抱かれた時の事。
自然と、何故か体から力が抜けた。
ふっ、とあざ笑うようにリーズが笑う。
「淫乱だな?番でもない俺が触れて、気持ちいいのか?」
「おま、え……」
俺の体に這う手が、あの時とは打って変わって恐ろしくも感じる。
怖くて、じんわりと涙があふれた。
「泣くな……泣くなよ、俺が悪いことしているみたいだろ?」
そう、苦笑いしていたけれどそれでもリーズの手は止まることなく、俺の体を弄り、弄んでいく。
こんな状況でも、体は俺の意思から反してリーズに与えられた刺激に喜び、悲鳴を上げる。
酷く、自分に裏切られた気分になる。
「覚えておけ、レイド。お前が間違えばいつでも俺は手を下すぞ」
「んっ……あ、はぁ……んんっ!!」
じくじくと嫌な感覚が、俺の腹を襲う。
あの、発情期がぶり返してきた気がする。
ひっ、ひっ、と中をリーズのモノが行き来するたびに子宮が下りてきているような気がする。
それに伴い、子宮につながる道が開く。
そこへ、リーズのモノが入り込んでくる。
「ヒィッ!ア、アァ……いや、だめっ!!」
「ここ、好きだもんな?」
ダメだと言ってるのに、リーズの動きは止まらず、それどころか俺のいい所をこするように出たり入ったりする。
まだ、子宮に入ったりはして居ないけれど、時間の問題だろう。
「好きじゃ、ないぃ……っ!」
はっ、とリーズは俺の反論を鼻で笑う。
同じ場所を突かれれば、息が詰まり、涙がボロボロとあふれる。
声が出なくなるほど、衝撃が強い。
ぎゅっ、と後ろをとっさに締めれば、リーズのモノを余計にしっかりと感じてしまう。
出入りして、いい所を遠慮もなしにこすっていく。
「ア、アァ……」
「お前は俺の雌だって言ったはずだぞ……なぁ、レイド」
愛しい、と言うように目を細めたリーズは、俺の体を強く突き上げ、俺はビクビクと体を痙攣させ、気絶した。
「……お前の覚悟が出来るまで幾らでも待ってやる。けどな、」
気を失う直前。リーズが何を言ったのかは分からなかった。
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