魔法で生きる、この世界

㌧カツ

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Episode.3 出会いと別れのセブンロード

13話 回想~5 days~②

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 朝食を食べ終わった僕は、足早に宿を出た。
 あまり『デイブルーム』に居たくなかったというのもあるのだが、今回はそれとは別の理由がある。

 それは僕達を助けてくれたあの自称衛兵改め『モルヴィド・ローゴ』さんに旅に出る事を知らせるためだ。
 助けてもらっておいて、気づいたら街から消えているなんて流石にどうかと思う。

「すいませーん、モルヴィド・ローゴさんいらっしゃいますか……?」

 僕は役所に到着すると、彼がここにいるかどうか聞いた。

「あぁ、彼なら今は門の前で見張りをしているよ」

「そうですか。ありがとうございました!」

 答えてくれた衛兵に礼を言い、次に僕はこの街の正門へと向かう。

 賑わう大通り。
 その脇に並び立つ家や武具屋の数々。

 それはいつもと変わらない日常の風景。
 でもそこを行き交う人々は毎回変わる。

 変わらないことよりも変わることの方が、信頼を持っていない相手に対しては安心を感じる。
 そこに留まる理由を知らない者がいれば、その理由が知りたくなる。
 その者はそこで何をしているのか。何を考えているのか。

 極限の状態に追い込まれたあとでは、その『理由』の予測が悪い方向へと傾いてしまう。

「もしかして、誰かを監視しているのではないか。なんて」

 そんなことは無いと頭の中でその考えを振り払い、しかし僕の脚は次第にその動きを早めていった。

「こっちの門じゃ……ないか」

 先日モルヴィドが居た正門だが、どうやら今日は彼はいないようだ。

 僕はそのまま振り返る。
 そして今度は僕が初めてこの街に来た時に通った、スライムの森がある方向の門に向かう。

 余談だが、森の中で縛り付けておいたデイブルームの店主はルミネに思いを全てぶつけてもらった(物理的に)後、そのまま放置してきた。

 店主が役所に引き渡されれば、その男が経営しているデイブルームは捜索やらなんやらでしばらく泊まれなくなるだろう。
 流石に泊まるところがなくなるのは困る。
 ということで、店主は街を出る直前まで役所には引き渡さないことにした。
 エゴイズム? 知るか。

「と、こっちにはちゃんと居たみたいだ」

 僕は門の脇に立つモルヴィドに駆け寄り、声をかけた。

「モルヴィドさん!」

「……? あぁ、君か。何か用かな?」

「実は――」

 僕はモルヴィドに旅に出ることを告げ、そのまま大通りに戻った。
 出発まで今日を除いてあと四日。
 準備しなければならないものがある。

 僕が必要なものをすべて買い終えた頃には、既に正午を過ぎていた。

「ご飯でも、食べに行こうか」

 僕は一度デイブルームに戻ることにした。
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