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Episode.3 出会いと別れのセブンロード
30話 What do I want to do?
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永遠に続くのではないかとまで思えた、無機質で質素な石の階段。
身体を襲う痛みも相まって、階段を登るという単純な動きですら苦痛に思えてきた頃だった。
その階段を上がり続けた先で僕が見たのは、壁に囲まれたその場所と暗い夜空だった。
「……星」
バーニンの街へ向かうまでに見た星空には劣るものの、それは確かに本物の星空だった。
見える輝きが少ないのは、おそらくここがどこかの街の中か、その近くだからだろう。
高い空を見上げて呆然としていると、その背中に声がかけられた。
「――お前、どうしてこんな所にいる?」
「えっ?」
慌てて振り向くと、そこにはフェンセルがいた。
少し息を切らした彼は、普段とは違う格好でそこに立っていた。
「俺は確かに全盛期っちゃあ全盛期だが、この短時間でアドサの街からバーニンの街まで走ってくるのはさすがにきついんだ。……勘弁してくれよ」
「あ、はい。すみません」
「……それで、さっきの質問だ」
やはりここは街の近くだった。しかしバーニンの街ではなく、その近くの階層型ダンジョンの入口。
あの場所はどうやら、この塔から繋がっていたらしい。
何故あの時の捜索や今までの人の往来の中で発見されなかったのかが少し不思議だ。
僕が謝罪の言葉を述べると、フェンセルは一瞬黙ってそう言った。
さっきの質問、というのはつまり――
「お前は、どうしてバーニンの街の塔にいる?」
「最初からそれってことは、ここにいるのは分かってたんですね?」
「それは言えない話だ。――はぐらかさずに、答えろ。俺は何も言わないお前を許せるほど、お前との信頼を築けてはいない」
確かにその通りだ。
それは僕から見ても同じで、唱える異論はなかった。
だから。
「確かに僕があなたを信頼しきれていないように、あなたが僕達を信じられないのも無理は――」
「僕達、だと?」
何とか説明をしようとした僕の言葉を遮り、フェンセルが口を動かした。
何かいけなかったのか。
何が琴線に触れたのか。
口をつむぎそう考える僕に、フェンセル・スローキアは言った。
「俺が信用していないのはお前らじゃあない。ロトル・ストムバート、『お前一人』だ」
「――え?」
一瞬、理解が追いつかなかった。
それほどにその言葉は僕の精神を揺さぶった。
「ど、どういうことですか!? どうして僕だけが!?」
「分からないなら質問を変えてやるから答えろ。――お前のその傷は何だ?」
「――っ、これは、バーニンの街をもう一度調べようと思って、そうしたら突然襲われて。無茶は、しないつもりだったんですけど、戦うしかなくて」
目が泳いでいる。
意識しなくてもわかった。
今の僕は、誰から見ても動揺しているように見えるだろう。
「バーニンの街に、だと? バーニンの街はここからおおよそ北の方向だが、お前が走っていったのは北東の方向らしいな?」
「それ、は」
矛盾している。
嘘は必ずどこかに綻びがある。
正しく決まった答えがあるのにも関わらず、間違った答えが正解になることなどないのだ。
「それに『無茶はしないつもりだった』だと? お前は最初から、無茶をするつもりだっただろう?」
「なっ、それを……どうして」
「――ルミネ・ルーナス。あいつが教えてくれた」
ルミネが、教えた。
走っていった方角ならともかく、何故彼女が僕の嘘を知っている。
しかしその理由よりも大きく僕の心では理解できないことがあった。
――何故、ルミネが?
「本当のことを言えば、今ならまだ聞くだけ聞いてやる」
「――――」
正真正銘、これが僕に与えられた最後の選択だと感じた。
だから僕は本当のことを、自分の使えるありったけの心で伝えようとした。
「……アドサの街の宿屋が消えて、それで僕はバーニンの街の消滅が宿屋にあると思って――」
もう、嘘などつく気にはなれなかった。
僕は誠心誠意、心を込めて話した。
『憤怒の魔本』のことや、全て罠であったことも、――ヒノ・カゲトのことも。
彼の話をした時、フェンセルは複雑な感情を顔に浮かべた。
それが何なのか、僕には分からなかった。
悲しみ、苦しみ、そして怒り。
きっとその瞬間だけ、フェンセルの中では様々な感情が飛び交ったのかもしれない。
「――それで僕は、ここに出てきて。そこにフェンセルさんが来て」
「……分かった」
僕が話し終えると、フェンセルは静かに頷いた。
これで許してもらえるのか――?
「疑問はある。信じ難い気持ちもある。だから先ず聞かせてくれ」
「……はい?」
「――宿屋が消えたというのは、どういうことだ?」
どういうことだ、とはこっちの台詞だと言いそうになった。
宿屋は確かに消えたはずだった。
目の前で消えたのを見たのだ。
「――――」
「……まぁいい。今の話が本当か嘘かなど判断しようがない」
そこまで言って、フェンセルは肩から荷物を下ろした。
それは、僕の荷物だった。
フェンセルはそれを僕の前に置き、こう言った。
「お前が選べ。お前がどうしたいのか。考えろ」
「――――」
それだけ言って、フェンセルは僕に背を向けて歩き出した。
――選ぶ。
それはきっと、このまま旅を続けるかどうかということだろう。
「本来、俺が介入するべきじゃないと思った。俺には関係ない、お前らの話だからだ」
フェンセルは背を向けたまま、それだけ言って草原の奥に消えてしまった。
そうだ。これは僕の問題であり、僕達の問題だ。
だから僕が選ばなくては行けない。
このまま旅を続けるか、旅を止めてバラバラになるか。
しかし旅を止めるということは、僕はルミネに大きな嘘を残したまま別れてしまうという事だ。
それは嫌だった。
でも僕は、誰かを信じたことがなかった。
僕を助けてくれたはずのあの二人のことも――
「――そうだ。どうして気づかなかった」
命の恩人を信じられないほど、辛いことは無い。
ルミネはあの日、僕にありがとうと言ってくれた。
『助けてくれて、ありがとう』と。
なら僕は、ルミネにとって信じられる存在であるべきじゃないのか。
僕が誰かを信じられなくとも、誰かに信じられる存在になるべきじゃないのか。
僕は荷物を手に取った。
「僕は旅を続ける! ルミネのために、僕のために、『信じられる存在』になる!」
--------------------------------------------------
『七魔道具』の行方
『強欲の晶剣』……不明
『憤怒の魔本』……不明
『???』
『???』
『???』
『???』
『???』
--------------------------------------------------
三章の終わりの方で能力が増えると言ったな。
スマンありゃウソだった。
ということで! 三章完結!
お疲れ様でした! (誰が)
身体を襲う痛みも相まって、階段を登るという単純な動きですら苦痛に思えてきた頃だった。
その階段を上がり続けた先で僕が見たのは、壁に囲まれたその場所と暗い夜空だった。
「……星」
バーニンの街へ向かうまでに見た星空には劣るものの、それは確かに本物の星空だった。
見える輝きが少ないのは、おそらくここがどこかの街の中か、その近くだからだろう。
高い空を見上げて呆然としていると、その背中に声がかけられた。
「――お前、どうしてこんな所にいる?」
「えっ?」
慌てて振り向くと、そこにはフェンセルがいた。
少し息を切らした彼は、普段とは違う格好でそこに立っていた。
「俺は確かに全盛期っちゃあ全盛期だが、この短時間でアドサの街からバーニンの街まで走ってくるのはさすがにきついんだ。……勘弁してくれよ」
「あ、はい。すみません」
「……それで、さっきの質問だ」
やはりここは街の近くだった。しかしバーニンの街ではなく、その近くの階層型ダンジョンの入口。
あの場所はどうやら、この塔から繋がっていたらしい。
何故あの時の捜索や今までの人の往来の中で発見されなかったのかが少し不思議だ。
僕が謝罪の言葉を述べると、フェンセルは一瞬黙ってそう言った。
さっきの質問、というのはつまり――
「お前は、どうしてバーニンの街の塔にいる?」
「最初からそれってことは、ここにいるのは分かってたんですね?」
「それは言えない話だ。――はぐらかさずに、答えろ。俺は何も言わないお前を許せるほど、お前との信頼を築けてはいない」
確かにその通りだ。
それは僕から見ても同じで、唱える異論はなかった。
だから。
「確かに僕があなたを信頼しきれていないように、あなたが僕達を信じられないのも無理は――」
「僕達、だと?」
何とか説明をしようとした僕の言葉を遮り、フェンセルが口を動かした。
何かいけなかったのか。
何が琴線に触れたのか。
口をつむぎそう考える僕に、フェンセル・スローキアは言った。
「俺が信用していないのはお前らじゃあない。ロトル・ストムバート、『お前一人』だ」
「――え?」
一瞬、理解が追いつかなかった。
それほどにその言葉は僕の精神を揺さぶった。
「ど、どういうことですか!? どうして僕だけが!?」
「分からないなら質問を変えてやるから答えろ。――お前のその傷は何だ?」
「――っ、これは、バーニンの街をもう一度調べようと思って、そうしたら突然襲われて。無茶は、しないつもりだったんですけど、戦うしかなくて」
目が泳いでいる。
意識しなくてもわかった。
今の僕は、誰から見ても動揺しているように見えるだろう。
「バーニンの街に、だと? バーニンの街はここからおおよそ北の方向だが、お前が走っていったのは北東の方向らしいな?」
「それ、は」
矛盾している。
嘘は必ずどこかに綻びがある。
正しく決まった答えがあるのにも関わらず、間違った答えが正解になることなどないのだ。
「それに『無茶はしないつもりだった』だと? お前は最初から、無茶をするつもりだっただろう?」
「なっ、それを……どうして」
「――ルミネ・ルーナス。あいつが教えてくれた」
ルミネが、教えた。
走っていった方角ならともかく、何故彼女が僕の嘘を知っている。
しかしその理由よりも大きく僕の心では理解できないことがあった。
――何故、ルミネが?
「本当のことを言えば、今ならまだ聞くだけ聞いてやる」
「――――」
正真正銘、これが僕に与えられた最後の選択だと感じた。
だから僕は本当のことを、自分の使えるありったけの心で伝えようとした。
「……アドサの街の宿屋が消えて、それで僕はバーニンの街の消滅が宿屋にあると思って――」
もう、嘘などつく気にはなれなかった。
僕は誠心誠意、心を込めて話した。
『憤怒の魔本』のことや、全て罠であったことも、――ヒノ・カゲトのことも。
彼の話をした時、フェンセルは複雑な感情を顔に浮かべた。
それが何なのか、僕には分からなかった。
悲しみ、苦しみ、そして怒り。
きっとその瞬間だけ、フェンセルの中では様々な感情が飛び交ったのかもしれない。
「――それで僕は、ここに出てきて。そこにフェンセルさんが来て」
「……分かった」
僕が話し終えると、フェンセルは静かに頷いた。
これで許してもらえるのか――?
「疑問はある。信じ難い気持ちもある。だから先ず聞かせてくれ」
「……はい?」
「――宿屋が消えたというのは、どういうことだ?」
どういうことだ、とはこっちの台詞だと言いそうになった。
宿屋は確かに消えたはずだった。
目の前で消えたのを見たのだ。
「――――」
「……まぁいい。今の話が本当か嘘かなど判断しようがない」
そこまで言って、フェンセルは肩から荷物を下ろした。
それは、僕の荷物だった。
フェンセルはそれを僕の前に置き、こう言った。
「お前が選べ。お前がどうしたいのか。考えろ」
「――――」
それだけ言って、フェンセルは僕に背を向けて歩き出した。
――選ぶ。
それはきっと、このまま旅を続けるかどうかということだろう。
「本来、俺が介入するべきじゃないと思った。俺には関係ない、お前らの話だからだ」
フェンセルは背を向けたまま、それだけ言って草原の奥に消えてしまった。
そうだ。これは僕の問題であり、僕達の問題だ。
だから僕が選ばなくては行けない。
このまま旅を続けるか、旅を止めてバラバラになるか。
しかし旅を止めるということは、僕はルミネに大きな嘘を残したまま別れてしまうという事だ。
それは嫌だった。
でも僕は、誰かを信じたことがなかった。
僕を助けてくれたはずのあの二人のことも――
「――そうだ。どうして気づかなかった」
命の恩人を信じられないほど、辛いことは無い。
ルミネはあの日、僕にありがとうと言ってくれた。
『助けてくれて、ありがとう』と。
なら僕は、ルミネにとって信じられる存在であるべきじゃないのか。
僕が誰かを信じられなくとも、誰かに信じられる存在になるべきじゃないのか。
僕は荷物を手に取った。
「僕は旅を続ける! ルミネのために、僕のために、『信じられる存在』になる!」
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『七魔道具』の行方
『強欲の晶剣』……不明
『憤怒の魔本』……不明
『???』
『???』
『???』
『???』
『???』
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三章の終わりの方で能力が増えると言ったな。
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お疲れ様でした! (誰が)
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