転生前から生粋の悪役令嬢は、百合ヒロインから逃亡したい!

木東

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妃候補の二人はできている!?

ほぼ妃候補を離脱した、もう1人の候補。

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あの笑顔で会話を強制終了し、私は人気のないところに移動した。

皇太子殿下には「リリーに殺されたくないので、速やかにリリー様の元に行くように」と指示されましたが、
そんな行動まで指図されたくはございません。

殺されると言うならば、殺されればいいのです。


……………いえ、いづれ国の頂点に立たれるお方で皇位継承者第一位の方に、
いくら気に入らないからとはいえ、そのようなことを言ってはなりませんね。


とはいえ、私とてひとりになりたいのです。
リリー様があの調子なので、いじめてストレス発散とはまいりませんし………。

中庭へと行くことにいたしました。

こんな授業開始前に中庭に誰かいることなんかないと思ったのですが、
このガサゴソという音が聞こえると言うことは、先客がいたようですね。

誤算でしたわ。

さっさと別の場所に…


「ローズ様」


と呼び止められた。
知り合いだったらしい。


よくよくみたら4聖貴族のリフロント家の御令嬢リーブ様と、バクランド家の御子息ガイア様だ。


「あら、リーブ様とバクランド卿、本日も仲慎ましいことで。
こんな人気のないところで相引きなんて、されてたんですの?」


「何もしてませんし!相引きじゃありません!」

リーブ様は顔を赤らめて私に反論する。
茶色で髪を結い上げ、控えめの性格の彼女は、一見地味だが。
こうやってあたふたする姿は純粋で実に可愛らしい。


「人の多く出入りする場所でそのようなことはしません」


一方バクランドの倅は堅物だ、冗談も通じない。
リーブ様と一緒にワタワタするくらいが可愛らしいのに。


「あなた方も勿体ぶるわね、もうみんな噂で知ってるわよ?
皇太子殿下も御公認と聞きましたわ、さっさと婚約発表なさいなさいな。
そうすれば無意味な妃選定式に出席する必要もございませんし」


「それでも4聖貴族としての義務は果たさなければ、
婚約発表はその後でも遅くはないと、2人で話し合っておりますし。」

「…」


私は実はリーブ様のことは結構好きだ。


確かに、一部能力的な部分では私には敵わないが、
それ以外の全てのことを卒なく完璧にこなし、思慮深く人望もある。

聖貴族としてはこれ以上ない有能な人材だ。

あーぁ、殿下に見る目があれば、これ以上ない有望株だったのにもったいない。

それもこれも殿下が皇太子殿下が最初に私たちのお披露目の時、
リーブ様のことを「大人しすぎてつまらない」などと言ったからですわ。

その直後、バクランドの倅にボコボコに殴られてましたが。

「何じっとリーブを睨んでるんです?いじめたら許さんですよ」

「いえ、あなた方のヒストリーを思い返していただけですわ。
で、冗談はこのくらいにしておいて、
実際のところ、あなた方はここで何をされていたの?」



実際に謎だ、別にこんなところで2人っきりになる必要があることはそうそうないだろう。
それこそ相引きでもない限り。


リフロントとバクランドのよほどの内密の話があったのかもしれないけれど

私は2人を見ると「どうしよう」と目線で示し合わせる。

「ローズにも関係あることだし…」

「そうですわね…事実確認も必要ですし。」

リーブ様は覚悟を決めたような顔で私を見る。

「ローズ様、実は……リリー様のことで………。」

「リリー様?」

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