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まずはデートをしませんか?
それはデートなのですか?
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「私、ローズ様とデートができて、とっても嬉しいですわ」
これは…デートというのでしょうか?
ただ、先生に学校を出てすぐのところにあるお店まで、
切れた消耗品の備品を町まで買い出しに行くよう頼まれただけですのに。
頼まれた時にたまたま………いえもう必然的ですわね。
リリー様がお隣にいただけですのに。
一緒に行こうと言って行った買い物ではございませんわ。
それをデートだなんて言うのでしょうか。
と言うよりそもそも、男女、もしくは好意を持つ相手同士が2人で行くことをデートというのであって、
今の私たちの関係で2人で出かけてもデートというのでしょうか?
悔しいので、とりあえず重いものは全てリリー様に持たせようとしました。
普通なら根を上げて、明日には私の悪口が口内を走り回るはずなのですが…。
「ローズ様の荷物なら、どんなに重たい銅像であろうと持ち歩きますわ!!
さあ、どんどん私にお荷物をお渡しくださいまし!」
なんて乗り気で言うものですから、荷物は自分で持つことにいたしました。
なぜかそのことにリリー様は不服そうですが。
「ローズ様、せっかくですからいろんなお店回ってみませんか?
このような機会はなかなかございませんし。」
「そんなことをしておりましたら、日が暮れてしまいますわ。」
用事が終わったら速やかに帰る。
町に興味はありますが、それ以上にリリー様と一緒にいるのは苦痛ですわ。
なのに…
「まぁ、この髪飾り…ローズ様にとってもお似合いですわ。」
「…」
頭が痛くなってきた。
「私、あなたの好みは趣味にあいませんの。
あなたのセンスを私に押し付けないでくださいまし」
これはお店の人にも失礼に当たる言葉ですけれど…
こうでも言わないとリリー様は諦めてくださらない。
私はリリー様に視線を向ける
すると
「そ、そんな…ローズ様が直々に私のセンスの悪さを指摘してくださるなんて!
なんてお優しいのでしょう!!」
いや、そこは怒るところでは?馬鹿にされたのよ、あなた。
厳しくするのは無駄なのかもしれない。
こうなったら…押してダメなら引いてみろですわ。
「リリー様、お荷物重いでしょう?早く帰りましょう」
「いいえ、ローズ様の荷物なら押しつぶされても構いません」
あぁ、そうでしたわね、このやりとりはこうなるんでしたわね。
まぁ、買うものは買いましたし、さっさと帰りましょう。
そんな時、目の前から豪華な馬車が学校の方面からやってくるのが見えた。
それは私たちの目の前にゆっくりと止まると、扉が開く。
皇太子殿下だ。
「皇太子殿下、ごきげん麗しゅう」
「やあ、リリー、ローズ」
片手を軽く上げてにこやかに挨拶を私たちにすると、
皇太子殿下はハッとして、私の方に目を丸くする。
何事かと思えば…
「………ローズが……………自分で荷物を持っている……………だと!?」
私が自分で荷物を持っていたことに驚いたらしい。
そんなに驚かれるなんて心外ですわ。
私だって、箸…いえ、食器くらいは普段から持ちますわ。
そんな私を横目にリリー様は皇太子殿下にn声を掛ける。
「殿下、このようなところに何か御用で?」
「アカデミーで君たちを探していたら、街へ買い出しに行ったと聞かされてね。
追いかけてきたんだよ」
「まぁ、それはわざわざご足労なことで」
しかし、わざわざ町に来ている私たちを追いかけて来られるなんて、
一体何が目的なのでしょう。
「いや、本当はどちらかと一緒にカフェにでもいかがかなと思ったんだけど…
忙しそうかな?」
「あらいいですわね」
なるほど、カフェですか…
急用ではございませんが、親睦を深めよう…と言うことでしょうか?
皇太子殿下がリリー様になんの好意も抱いていないのでしたら、
お妃様選びも苦労してそうですものね。
ん?
そうだ、ここで私が抜けてリリー様だけに行かせれば、
皇太子殿下とリリー様のフラグが立つのでは?
ここで私が行ってもいいのですが、私が行けばリリー様は必ずついてきてしまうし、
私が必死になる理由は何もございませんし。
とりあえず皇太子の相手が決まらないことにはこの国の存続が危ういですし、
リリー様が皇太子に想いの矢印を向けていただければ、このなんかよくわからない状況から脱出できる
いわばwinwinの状況。
脱却のチャンスは今しかございませんわ。
「皇太子殿下、私実はこの後大事な用がございますの
せっかくのお申し出ですが、リリー様と2人で行ってきていただけますか?」
私は笑顔で、圧をかけない程度に圧をかける。
私は1人になりたいので是非ともリリー様とそれこそデートをしてくださいという。
それを察したのか察してないのか皇太子殿下はそれを頷いて承知してくださいました。
「ん?じゃあ仕方ない、それでは今日はリリーと一緒に…」
しかし
「私…ローズ様が行かないなら…行きませんわ。」
「え」
肝心なリリー様のお顔が怖い。
なぜそのようなお顔をされるのでしょう…皇太子殿下のお誘いなのに。
別にすいてなくても、おいしいお料理ご馳走してもらえて、うまくいけば家まで送ってもらえるのに
まさかの拒否!!
困惑した皇太子殿下は
「えーっと…え、誰もきてくれないの?」
めちゃくちゃ寂しそうにそう呟きました。
これは、まずいですわ。
私が行かなければ…皇太子殿下のお誘いを断ったことになる。
それは失礼に当たりますわ。
聖貴族として、皇太子殿下に恥をかかせるわけには参りませんわ。
「こ…皇太子殿下………お供いたしますわ」
こうして、私が折れざるを得ない状況となった。
これは…デートというのでしょうか?
ただ、先生に学校を出てすぐのところにあるお店まで、
切れた消耗品の備品を町まで買い出しに行くよう頼まれただけですのに。
頼まれた時にたまたま………いえもう必然的ですわね。
リリー様がお隣にいただけですのに。
一緒に行こうと言って行った買い物ではございませんわ。
それをデートだなんて言うのでしょうか。
と言うよりそもそも、男女、もしくは好意を持つ相手同士が2人で行くことをデートというのであって、
今の私たちの関係で2人で出かけてもデートというのでしょうか?
悔しいので、とりあえず重いものは全てリリー様に持たせようとしました。
普通なら根を上げて、明日には私の悪口が口内を走り回るはずなのですが…。
「ローズ様の荷物なら、どんなに重たい銅像であろうと持ち歩きますわ!!
さあ、どんどん私にお荷物をお渡しくださいまし!」
なんて乗り気で言うものですから、荷物は自分で持つことにいたしました。
なぜかそのことにリリー様は不服そうですが。
「ローズ様、せっかくですからいろんなお店回ってみませんか?
このような機会はなかなかございませんし。」
「そんなことをしておりましたら、日が暮れてしまいますわ。」
用事が終わったら速やかに帰る。
町に興味はありますが、それ以上にリリー様と一緒にいるのは苦痛ですわ。
なのに…
「まぁ、この髪飾り…ローズ様にとってもお似合いですわ。」
「…」
頭が痛くなってきた。
「私、あなたの好みは趣味にあいませんの。
あなたのセンスを私に押し付けないでくださいまし」
これはお店の人にも失礼に当たる言葉ですけれど…
こうでも言わないとリリー様は諦めてくださらない。
私はリリー様に視線を向ける
すると
「そ、そんな…ローズ様が直々に私のセンスの悪さを指摘してくださるなんて!
なんてお優しいのでしょう!!」
いや、そこは怒るところでは?馬鹿にされたのよ、あなた。
厳しくするのは無駄なのかもしれない。
こうなったら…押してダメなら引いてみろですわ。
「リリー様、お荷物重いでしょう?早く帰りましょう」
「いいえ、ローズ様の荷物なら押しつぶされても構いません」
あぁ、そうでしたわね、このやりとりはこうなるんでしたわね。
まぁ、買うものは買いましたし、さっさと帰りましょう。
そんな時、目の前から豪華な馬車が学校の方面からやってくるのが見えた。
それは私たちの目の前にゆっくりと止まると、扉が開く。
皇太子殿下だ。
「皇太子殿下、ごきげん麗しゅう」
「やあ、リリー、ローズ」
片手を軽く上げてにこやかに挨拶を私たちにすると、
皇太子殿下はハッとして、私の方に目を丸くする。
何事かと思えば…
「………ローズが……………自分で荷物を持っている……………だと!?」
私が自分で荷物を持っていたことに驚いたらしい。
そんなに驚かれるなんて心外ですわ。
私だって、箸…いえ、食器くらいは普段から持ちますわ。
そんな私を横目にリリー様は皇太子殿下にn声を掛ける。
「殿下、このようなところに何か御用で?」
「アカデミーで君たちを探していたら、街へ買い出しに行ったと聞かされてね。
追いかけてきたんだよ」
「まぁ、それはわざわざご足労なことで」
しかし、わざわざ町に来ている私たちを追いかけて来られるなんて、
一体何が目的なのでしょう。
「いや、本当はどちらかと一緒にカフェにでもいかがかなと思ったんだけど…
忙しそうかな?」
「あらいいですわね」
なるほど、カフェですか…
急用ではございませんが、親睦を深めよう…と言うことでしょうか?
皇太子殿下がリリー様になんの好意も抱いていないのでしたら、
お妃様選びも苦労してそうですものね。
ん?
そうだ、ここで私が抜けてリリー様だけに行かせれば、
皇太子殿下とリリー様のフラグが立つのでは?
ここで私が行ってもいいのですが、私が行けばリリー様は必ずついてきてしまうし、
私が必死になる理由は何もございませんし。
とりあえず皇太子の相手が決まらないことにはこの国の存続が危ういですし、
リリー様が皇太子に想いの矢印を向けていただければ、このなんかよくわからない状況から脱出できる
いわばwinwinの状況。
脱却のチャンスは今しかございませんわ。
「皇太子殿下、私実はこの後大事な用がございますの
せっかくのお申し出ですが、リリー様と2人で行ってきていただけますか?」
私は笑顔で、圧をかけない程度に圧をかける。
私は1人になりたいので是非ともリリー様とそれこそデートをしてくださいという。
それを察したのか察してないのか皇太子殿下はそれを頷いて承知してくださいました。
「ん?じゃあ仕方ない、それでは今日はリリーと一緒に…」
しかし
「私…ローズ様が行かないなら…行きませんわ。」
「え」
肝心なリリー様のお顔が怖い。
なぜそのようなお顔をされるのでしょう…皇太子殿下のお誘いなのに。
別にすいてなくても、おいしいお料理ご馳走してもらえて、うまくいけば家まで送ってもらえるのに
まさかの拒否!!
困惑した皇太子殿下は
「えーっと…え、誰もきてくれないの?」
めちゃくちゃ寂しそうにそう呟きました。
これは、まずいですわ。
私が行かなければ…皇太子殿下のお誘いを断ったことになる。
それは失礼に当たりますわ。
聖貴族として、皇太子殿下に恥をかかせるわけには参りませんわ。
「こ…皇太子殿下………お供いたしますわ」
こうして、私が折れざるを得ない状況となった。
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