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解禁されたもう一つの料理
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幸いなことに、砂糖を買い求める人々の叫び声によって空腹の音は掻き消されたが、それでも結構大きな音だった。
「ぷるんくん、とりあえず家に帰ろうか?」
「ぷりゅん……」
ぷるんくんは元気がない面持ちだ。
現在、キングレッドドラゴンの肉はある程度残っている。
食材としては、さっき買った砂糖、老人からもらったお酒、油少々(量が少なすぎるから使えないと思うが)。
加えて、家には塩と胡椒とショウユがまだ残っている。
明日はアランのやつとの決闘を控えているのだが、今はぷるんくんをお腹いっぱい食べさせなきゃっていう気持ちで僕の頭はいっぱいだった。
僕は人の見えないところで、買ったものともらったもの全部を収納ボックスに入れた。
家に着いた僕とぷるんくん。
「ん?なんだろう」
ドアの前に長ネギと手紙が置いてあった。
『レオくん、長ネギが豊作で友達からもらいすぎちゃったの』
どうやら家主さんのお婆さんが来たようだ。
「……」
屋根に穴を開けてしまったの、謝らなくちゃ。
家主さんにはいつもお世話になっている。
だから、いつか絶対恩返しするんだ。
そう意気込んで、僕は大量の長ネギを抱えて家の中に入る。
「んと……明日は決闘があるから、食材を召喚するのは控えたいな。ありものでなんとかならないものかな?」
実は、昨日食材を召喚した事による魔力不足が今も響いているんだ。
今日も食材を召喚すると、明日の決闘に支障が出かねない。
そんな心配を抱えながら僕は密かに唱える。
「異世界料理……」
すると、目の前に文字が表示される。
ーーーー
異世界料理
国を選んでください
ニホネシナ、アメリカーヌ、チュウゴクル、カンコクラベ、フランズ、インドル……。
※ニホネシアの料理『ヤキトリ』が解禁されました
ーーーー
え?
「ニホネシアの料理がもうひとつ解禁されちゃってる!?」
「ぷるんくん、とりあえず家に帰ろうか?」
「ぷりゅん……」
ぷるんくんは元気がない面持ちだ。
現在、キングレッドドラゴンの肉はある程度残っている。
食材としては、さっき買った砂糖、老人からもらったお酒、油少々(量が少なすぎるから使えないと思うが)。
加えて、家には塩と胡椒とショウユがまだ残っている。
明日はアランのやつとの決闘を控えているのだが、今はぷるんくんをお腹いっぱい食べさせなきゃっていう気持ちで僕の頭はいっぱいだった。
僕は人の見えないところで、買ったものともらったもの全部を収納ボックスに入れた。
家に着いた僕とぷるんくん。
「ん?なんだろう」
ドアの前に長ネギと手紙が置いてあった。
『レオくん、長ネギが豊作で友達からもらいすぎちゃったの』
どうやら家主さんのお婆さんが来たようだ。
「……」
屋根に穴を開けてしまったの、謝らなくちゃ。
家主さんにはいつもお世話になっている。
だから、いつか絶対恩返しするんだ。
そう意気込んで、僕は大量の長ネギを抱えて家の中に入る。
「んと……明日は決闘があるから、食材を召喚するのは控えたいな。ありものでなんとかならないものかな?」
実は、昨日食材を召喚した事による魔力不足が今も響いているんだ。
今日も食材を召喚すると、明日の決闘に支障が出かねない。
そんな心配を抱えながら僕は密かに唱える。
「異世界料理……」
すると、目の前に文字が表示される。
ーーーー
異世界料理
国を選んでください
ニホネシナ、アメリカーヌ、チュウゴクル、カンコクラベ、フランズ、インドル……。
※ニホネシアの料理『ヤキトリ』が解禁されました
ーーーー
え?
「ニホネシアの料理がもうひとつ解禁されちゃってる!?」
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