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第2章
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「じゃあラウルくん。体幹と持久力は大分ついたみたいだから言っていたとおり剣を触ろうか。どんな剣を持ちたいとかはまだ流石に決めてないよな?」
「はい。まだ何も決めてないです」
「じゃあ、自分で触って試してみるか?流石にラウル君の屋敷には置いていないから、今度俺の屋敷に来るといい。あ、あとトレーニングは目標を達成したからといって辞めないようにな!」
「分かりました。じゃあまた後日エトムントさんのお屋敷にお邪魔させてもらいます」
「あぁ。待ってる。あとラウル君と同い年の息子が俺にもいるんだが会ってやってくれないか?俺が同い年の子供に教えていると知ったら会いたいとうるさくてな」
(エトムントさんの息子か。前の人生でも会ったことないな)
「俺は別に大丈夫です」
ラウルがそう言うとエトムントは嬉しそうに感謝を告げた。
「そうか!ありがとう!あとラウル君すまないが今日の剣術の授業はここまでだ。騎士団に用事があって少し早く終わってしまう!申し訳ない!」
「分かりました。次またお願いします」
そう言うとエトムントは急いで馬車に乗り騎士団へと向かって行った。
(お父様に一応エトムントさんの屋敷に行くことは伝えたほうがいいな。確か今日は休みだったはず)
♦︎
ラウルは汗を流した後、フリードリッヒのいる執務室へ来ていた。
「ラウルが自分からここに来るなんて珍しいな。何かあったのか?」
「次の剣術の授業でエトムントさんの屋敷にお邪魔することになりました。そのことだけ一応伝えておこうと思って」
「そうか。分かった。また従者に伝えておく」
「お願いします」
ラウルはそう言って頭をすこし下げた。
「あと前に言っていた魔法の授業をしてくれる先生なんだが来月来てくれるそうだ」
(魔法の先生って前のときと一緒なんだろうか・・・・・・・・あの人結構スパルタでほんとにキツいんだよな。そのおかげで魔力が桁違いに伸びたけど)
「分かりました。ありがとうございます・・・・・・・・あの、お父様も昔冒険者になりたかったって本当なんですか?」
それを聞いたフリードリッヒは一瞬目を丸くする。
「あぁエトムントが言ったのか。確かに私も昔は冒険者になりたかった。だがラウルみたいに確固たる意思がなかったからな・・・・・途中で諦めたことに何の後悔もない。お前は私と違い意思が強い子だ。だからきっと大丈夫」
フリードリッヒは優しい目でラウルを見て、頭をすこしだけ撫でた。
「・・・・・・・・ありがとうございます」
(・・・・・・はぁ。俺も過去のことをずっとウジウジしてたらダメだ。自分の未来のためにどれだけ今頑張れるかだよな)
「はい。まだ何も決めてないです」
「じゃあ、自分で触って試してみるか?流石にラウル君の屋敷には置いていないから、今度俺の屋敷に来るといい。あ、あとトレーニングは目標を達成したからといって辞めないようにな!」
「分かりました。じゃあまた後日エトムントさんのお屋敷にお邪魔させてもらいます」
「あぁ。待ってる。あとラウル君と同い年の息子が俺にもいるんだが会ってやってくれないか?俺が同い年の子供に教えていると知ったら会いたいとうるさくてな」
(エトムントさんの息子か。前の人生でも会ったことないな)
「俺は別に大丈夫です」
ラウルがそう言うとエトムントは嬉しそうに感謝を告げた。
「そうか!ありがとう!あとラウル君すまないが今日の剣術の授業はここまでだ。騎士団に用事があって少し早く終わってしまう!申し訳ない!」
「分かりました。次またお願いします」
そう言うとエトムントは急いで馬車に乗り騎士団へと向かって行った。
(お父様に一応エトムントさんの屋敷に行くことは伝えたほうがいいな。確か今日は休みだったはず)
♦︎
ラウルは汗を流した後、フリードリッヒのいる執務室へ来ていた。
「ラウルが自分からここに来るなんて珍しいな。何かあったのか?」
「次の剣術の授業でエトムントさんの屋敷にお邪魔することになりました。そのことだけ一応伝えておこうと思って」
「そうか。分かった。また従者に伝えておく」
「お願いします」
ラウルはそう言って頭をすこし下げた。
「あと前に言っていた魔法の授業をしてくれる先生なんだが来月来てくれるそうだ」
(魔法の先生って前のときと一緒なんだろうか・・・・・・・・あの人結構スパルタでほんとにキツいんだよな。そのおかげで魔力が桁違いに伸びたけど)
「分かりました。ありがとうございます・・・・・・・・あの、お父様も昔冒険者になりたかったって本当なんですか?」
それを聞いたフリードリッヒは一瞬目を丸くする。
「あぁエトムントが言ったのか。確かに私も昔は冒険者になりたかった。だがラウルみたいに確固たる意思がなかったからな・・・・・途中で諦めたことに何の後悔もない。お前は私と違い意思が強い子だ。だからきっと大丈夫」
フリードリッヒは優しい目でラウルを見て、頭をすこしだけ撫でた。
「・・・・・・・・ありがとうございます」
(・・・・・・はぁ。俺も過去のことをずっとウジウジしてたらダメだ。自分の未来のためにどれだけ今頑張れるかだよな)
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