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第7章 特別科目『ペルリア自然観察』
46 1時間ちょっとでの再会
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自然公園本園には、この付近の自然を残している場所の他に、見本植物園と呼ばれるエリアがある。
ポアノン周辺のかつての自然環境を、ダイジェスト的に再現した場所だ。
この見本植物園だけでも動物園と同等の広さらしい。
自然公園本園全体は動物園の十倍以上と、とんでもなく広い。
そんな広さを全部見て回るのはとても無理。
なら手短に植生を確認という事で、私は見本植物園へと向かう。
まずは見本植物園の、林っぽいエリアから。
緑の大木に見えるのは、港の防風林でもおなじみの巨大シダ。
一見葉が小さくて多い椰子という感じだけれど、よく見ると葉や枝が、私の知っているシダそのものという形をしている。
『ペルナ:この辺りで最も一般的な樹木シダ。最大20m程まで成長する。ヘイコやオーランと似ているが、茎が肥大成長し太くなる。寿命も50年程とヘイコやオーランと比べ長い』
港のものと似ていたけれど種類は違うようだ。
確かに言われてみると、茎の色や質感が違うように感じる。
下草として生えている中で目立つのは、緑色の茎だけっぽい植物だ。
節がある茎だけがもしゃもしゃ伸びていて、葉っぱは生えていない。
『テクヒ:林の外縁部や日当たりのいい平地に生えるシダ類の一種。生えてきたばかりの新芽はホワイトアスパラガスっぽい形と味で、野菜として使われている』
説明板にその新芽の写真が貼ってある。
『写真ではなく絵です。インクを吹き付けて風景を写し取り画像とする魔法を使用しています』
写真では無く、絵の模様。どう見ても写真にしか見えないけれど。
でも魔法でインク吹きつけならカラーインクジェットプリンタと同じだよな。
そう思いつつ見てみる。
アスパラガスっぽいけれど色が乳白色の棒状植物が、地面がらにょっきり生えていた。
ホワイトアスパラガスは暗所とか土に埋めてとかで色を白くするけれど、これは普通に乳白色で生える様だ。
そういえばこの植物、見覚えがある。
寮で出たスープやサラダにカットしたものが入っていた気がするのだ。
『その通りです。ペルリアでは一般的な野菜の一種です』
野菜もシダのようだ。
私が認識している一般的なシダとは大分形状が違うけれど。
林の中程まで入ると、下草が変わった。
先程のテクヒではなく、いかにもシダという感じの植物がほとんどだ。
緑の茎や葉の他に、地球時代に教科書やネットで見た、ゼンマイっぽいのがあちこちに生えている。
『ポリポタ:林の中や谷間などの日陰部に生える一般的なシダです。胞子の他に地下茎でも増え、大きな群落を作る事が多いです。1年中出てくる新芽は綿毛を取り除いて食用とします』
割と食べられる植物がある様だ。
あと生えているのがシダ植物ばかりだな。
そんな事を思いつつ歩いて行く。
植物の種類がそう多くないからか、鬱蒼としたとかジャングルっぽいとかといった感じはない。
下草が生えまくっているから道を外れるのは無理だけれど、森の中そのものは割とすっきりした感じだ。
樹木がシダだから、天辺付近しか葉や枝がないというのもあるだろう。
育ちすぎたタケノコサイズのゼンマイっぽい毛の生えたぐるぐるは、見慣れないせいか異様に映るけれど。
◇◇◇
シダ植物や蘚苔類の他に、地球で言うところの裸子植物や被子植物もあった。
ただそういった植物は、惑星オーフでは種の数的に少数派で、特定の環境に追いやられている。
たとえば被子植物は、水草や、湿地でかつ日陰という場所に多い模様。
此処で見たのはカハンハという睡蓮に似た感じの水草や、クロウラという日陰の湿地を好む低木等。
一方で裸子植物は、日当たりが良く風通しがいい乾いた場所に多い模様。
アリケアという松に似た感じの樹木や、テハイネという蔓性の樹木や、ピライハという海沿いの砂地に生える葉っぱが幅広で大きい蘭っぽい草とか。
地球だと日陰の湿った場所には、普通の植物よりむしろシダ類が多い気がする。
しかし此処では少し違う模様だ。
やっぱり植物相は地球より古い感じだなと思いつつ、林、日向、砂地、池と回って、見本植物園入口に戻った。
入口に設置された時計を見ると、12時40分。
昼食場所の『ヘーラニフト』は、ここから池沿いの遊歩道を入り、100mほど行った場所にある。
どんなにゆっくり歩いても5分かからない。
なら10分だけ、動物園に行ってこよう。
厳密には動物園の『ふれあい動物ランド』。
そう、フンテト君のところだ。
入口前広場を横切って、チケットを見せて、動物園の中へ。
左側へ行けば『ふれあい動物ランド』はすぐ。
中へ入ると、先程よりは人がいた。
そして見覚えがある服装が1人いる。
ニナだ。超大型犬サイズのモフモフな恐竜を撫でている。
撫でられている恐竜がこっちを見た。
目があった恐竜、フンテト君が大きく長い尻尾をふりふりする。
どうやら私の事を覚えていてくれたようだ。
そう思ったところで、ニナが私の方を見た。
「チアキも此処へ来たのですか」
「昼食までまだちょっと時間があったから。フンテト君、可愛いよね」
「そうなんです。子供の頃に家にいたハウンドと何処か似ていて、つい撫でてしまいました」
「わかる。私の実家にも大型犬がいたから」
フンテト君が手招きするように、私の方へ向けて前足をくいくいと動かした。
はいはい、行きますよ。フンテト君を挟んでニナの向かい側に行って、撫でてやる。
フンテト君はにまーっと表情を緩ませ、そして床に転がった。
お腹を撫でろという事だろう。
しゃがんでガシガシと撫でてやる。
手というか前足をちょいちょいとしているのは、もっと撫でろという事だろう。
なので両手で、首筋下やお腹やら撫でまくる。
「随分チアキに懐いていますね」
「実は2時間くらい前にもここに来たんだ。だからフンテト君も覚えていたんだと思う」
フンテト君。床に転がって首をくねくねさせて、もっともっと撫でろと訴える。
可愛いけれど、きりが無い。
でも可愛いから、撫でるのをやめられない。
ちょっとでも手を止めると動きを止めて、首と頭だけうごかして『やめるの?』という感じで私やニナの方を見るし。
◇◇◇
10分以上撫でたところで、ようやくフンテト君も落ち着いて、普通に絨毯に伏せて目を閉じた。
撫でられすぎてお疲れなのだろうか。
単に興奮が収まって眠くなったのだろうか。
「それじゃ、そろそろお昼に行こうか」
「そうですね。そろそろ空いてきたと思います」
私とニナは撫でるのをやめて立ち上がる。
フンテト君が目を開いて、こっちを見た。
くいくいと前足をおいでおいでみたいに動かす。
名残惜しいのは確かだ。
それでも手が疲れたし今後の予定もある。
他のお客さんや従業員さんにも可愛がって貰うということで、一時お別れだ。
「それじゃフンテト君、またね」
「確かにまた来て撫でたくなりますね、きっと」
ニナとそう話しつつ、ちらちらフンテト君の方を見つつ、『ふれあい動物園』を後にした。
ポアノン周辺のかつての自然環境を、ダイジェスト的に再現した場所だ。
この見本植物園だけでも動物園と同等の広さらしい。
自然公園本園全体は動物園の十倍以上と、とんでもなく広い。
そんな広さを全部見て回るのはとても無理。
なら手短に植生を確認という事で、私は見本植物園へと向かう。
まずは見本植物園の、林っぽいエリアから。
緑の大木に見えるのは、港の防風林でもおなじみの巨大シダ。
一見葉が小さくて多い椰子という感じだけれど、よく見ると葉や枝が、私の知っているシダそのものという形をしている。
『ペルナ:この辺りで最も一般的な樹木シダ。最大20m程まで成長する。ヘイコやオーランと似ているが、茎が肥大成長し太くなる。寿命も50年程とヘイコやオーランと比べ長い』
港のものと似ていたけれど種類は違うようだ。
確かに言われてみると、茎の色や質感が違うように感じる。
下草として生えている中で目立つのは、緑色の茎だけっぽい植物だ。
節がある茎だけがもしゃもしゃ伸びていて、葉っぱは生えていない。
『テクヒ:林の外縁部や日当たりのいい平地に生えるシダ類の一種。生えてきたばかりの新芽はホワイトアスパラガスっぽい形と味で、野菜として使われている』
説明板にその新芽の写真が貼ってある。
『写真ではなく絵です。インクを吹き付けて風景を写し取り画像とする魔法を使用しています』
写真では無く、絵の模様。どう見ても写真にしか見えないけれど。
でも魔法でインク吹きつけならカラーインクジェットプリンタと同じだよな。
そう思いつつ見てみる。
アスパラガスっぽいけれど色が乳白色の棒状植物が、地面がらにょっきり生えていた。
ホワイトアスパラガスは暗所とか土に埋めてとかで色を白くするけれど、これは普通に乳白色で生える様だ。
そういえばこの植物、見覚えがある。
寮で出たスープやサラダにカットしたものが入っていた気がするのだ。
『その通りです。ペルリアでは一般的な野菜の一種です』
野菜もシダのようだ。
私が認識している一般的なシダとは大分形状が違うけれど。
林の中程まで入ると、下草が変わった。
先程のテクヒではなく、いかにもシダという感じの植物がほとんどだ。
緑の茎や葉の他に、地球時代に教科書やネットで見た、ゼンマイっぽいのがあちこちに生えている。
『ポリポタ:林の中や谷間などの日陰部に生える一般的なシダです。胞子の他に地下茎でも増え、大きな群落を作る事が多いです。1年中出てくる新芽は綿毛を取り除いて食用とします』
割と食べられる植物がある様だ。
あと生えているのがシダ植物ばかりだな。
そんな事を思いつつ歩いて行く。
植物の種類がそう多くないからか、鬱蒼としたとかジャングルっぽいとかといった感じはない。
下草が生えまくっているから道を外れるのは無理だけれど、森の中そのものは割とすっきりした感じだ。
樹木がシダだから、天辺付近しか葉や枝がないというのもあるだろう。
育ちすぎたタケノコサイズのゼンマイっぽい毛の生えたぐるぐるは、見慣れないせいか異様に映るけれど。
◇◇◇
シダ植物や蘚苔類の他に、地球で言うところの裸子植物や被子植物もあった。
ただそういった植物は、惑星オーフでは種の数的に少数派で、特定の環境に追いやられている。
たとえば被子植物は、水草や、湿地でかつ日陰という場所に多い模様。
此処で見たのはカハンハという睡蓮に似た感じの水草や、クロウラという日陰の湿地を好む低木等。
一方で裸子植物は、日当たりが良く風通しがいい乾いた場所に多い模様。
アリケアという松に似た感じの樹木や、テハイネという蔓性の樹木や、ピライハという海沿いの砂地に生える葉っぱが幅広で大きい蘭っぽい草とか。
地球だと日陰の湿った場所には、普通の植物よりむしろシダ類が多い気がする。
しかし此処では少し違う模様だ。
やっぱり植物相は地球より古い感じだなと思いつつ、林、日向、砂地、池と回って、見本植物園入口に戻った。
入口に設置された時計を見ると、12時40分。
昼食場所の『ヘーラニフト』は、ここから池沿いの遊歩道を入り、100mほど行った場所にある。
どんなにゆっくり歩いても5分かからない。
なら10分だけ、動物園に行ってこよう。
厳密には動物園の『ふれあい動物ランド』。
そう、フンテト君のところだ。
入口前広場を横切って、チケットを見せて、動物園の中へ。
左側へ行けば『ふれあい動物ランド』はすぐ。
中へ入ると、先程よりは人がいた。
そして見覚えがある服装が1人いる。
ニナだ。超大型犬サイズのモフモフな恐竜を撫でている。
撫でられている恐竜がこっちを見た。
目があった恐竜、フンテト君が大きく長い尻尾をふりふりする。
どうやら私の事を覚えていてくれたようだ。
そう思ったところで、ニナが私の方を見た。
「チアキも此処へ来たのですか」
「昼食までまだちょっと時間があったから。フンテト君、可愛いよね」
「そうなんです。子供の頃に家にいたハウンドと何処か似ていて、つい撫でてしまいました」
「わかる。私の実家にも大型犬がいたから」
フンテト君が手招きするように、私の方へ向けて前足をくいくいと動かした。
はいはい、行きますよ。フンテト君を挟んでニナの向かい側に行って、撫でてやる。
フンテト君はにまーっと表情を緩ませ、そして床に転がった。
お腹を撫でろという事だろう。
しゃがんでガシガシと撫でてやる。
手というか前足をちょいちょいとしているのは、もっと撫でろという事だろう。
なので両手で、首筋下やお腹やら撫でまくる。
「随分チアキに懐いていますね」
「実は2時間くらい前にもここに来たんだ。だからフンテト君も覚えていたんだと思う」
フンテト君。床に転がって首をくねくねさせて、もっともっと撫でろと訴える。
可愛いけれど、きりが無い。
でも可愛いから、撫でるのをやめられない。
ちょっとでも手を止めると動きを止めて、首と頭だけうごかして『やめるの?』という感じで私やニナの方を見るし。
◇◇◇
10分以上撫でたところで、ようやくフンテト君も落ち着いて、普通に絨毯に伏せて目を閉じた。
撫でられすぎてお疲れなのだろうか。
単に興奮が収まって眠くなったのだろうか。
「それじゃ、そろそろお昼に行こうか」
「そうですね。そろそろ空いてきたと思います」
私とニナは撫でるのをやめて立ち上がる。
フンテト君が目を開いて、こっちを見た。
くいくいと前足をおいでおいでみたいに動かす。
名残惜しいのは確かだ。
それでも手が疲れたし今後の予定もある。
他のお客さんや従業員さんにも可愛がって貰うということで、一時お別れだ。
「それじゃフンテト君、またね」
「確かにまた来て撫でたくなりますね、きっと」
ニナとそう話しつつ、ちらちらフンテト君の方を見つつ、『ふれあい動物園』を後にした。
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『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
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