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拾遺録6 俺達の決断
31 ヒューマの情報
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ヒューマはわざとらしくため息をつき、再び話し始める。
「そう、7年前当時、すでにレノアさんには婚約者がいたようですね。考えてみれば当然でしょう。それなりの商会の娘ですし、年齢的にも頃合いですから。婚約者についての続報は残っていません。おそらく金と恫喝で言うことをきかせ、領外に追い払ったのでしょう。それ以上に悪辣なことをしていれば、さすがにゴシップ紙に載っていたはずですからね。ただ、これだけでもアコルタ家がレノアさんに恨まれている可能性はある。それは確かです」
確かにそうだろう。
イレーネは顔色まで変わってしまっている。
だがヒューマは「これだけでも」と言葉を継いだ。
つまり――
「他にもあるのか、レノアに恨まれる理由が」
「ええ」
詐欺師のように内心の読めない笑みを浮かべ、ヒューマは頷いた。
「その2年後、レノアさんとフリストさんの間に第一子のテレンスが生まれます。
さて、フリストさんは結婚当初、領主代行としてテモリの領主館に滞在していました。ですが結婚から3か月後の10月、外交のためと称して王都へ移動。以来、1年半後の4月、テレンスが生まれる直前まで王都にいたままです。その間、レノアさんはテモリで領政に専念しており、領地外に出た記録はありません」
イレーネ、そしてロザンナがはっとした表情を浮かべる。
無理もない。
ヒューマの言葉が何を意味するのか、俺でも理解できる。
「私が初等学校を卒業し中等学校に入学した頃、確かにフリスト叔父は王都の屋敷に常駐していました。貴族外交に必要だと言って。でも、まさか……」
「証拠はありません。ただ、もしそうだとしたらレノアさんが領主家に愛想を尽かすのも無理はないでしょう」
テレンスはフリストの子ではあるが、レノアとの子ではない。
ヒューマはそう示唆しているのだ。
奴のことだから、今言った以上の証拠も握っているに違いない。
なら――
「この件は新聞には残っていませんでした。さすがに自領ではないとはいえ、隣接領の貴族家の話ですから当然でしょう。ですが、そういう噂はかなり流れていたようです。逆算すると臨月のはずなのに、レノアさんはお腹が大きい様子もなく、普通に仕事をしていたとか。それまでテモリの領主館に常駐していたレノアさんが、いきなり王都へ馬車で行き、代わりに王都にいたフリストさんが領地に戻っていたとか。移動日時については、この新聞で確認できます」
ヒューマがさっと3枚の紙を取り出し、イレーネの前に置いた。
偵察魔法で確認すると、確かにヒューマの言う通り、フリストとレノアが入れ替わっている。
さらに3ヶ月後、レノアがテレンスを連れて王都から帰還しているのも、3枚目の新聞で確認できた。
「きっと誰かさんは、これ以上問題を大きくしないように領地へ呼び戻され、レノアさんは、王都でその誰かがやらかした不始末の処理をしたのでしょう。
とりあえず僕が今出せる手札はこんなところです。他にも皆さんが手札を持っているかもしれませんけれど。
そろそろ現地へ向かったほうがいいでしょう。せっかくこちらに合わせてブッカロの別邸に向かったのでしょうから、あまり待たせても申し訳ありません。ここからはカイルに任せます。さっさと行って、いいかげん面倒くさくなった話に結末をつけましょう」
そう言われても、どうにも釈然としない。
仲間内だし、ここは正直に言ってしまってもいいだろう。
「でもヒューマのほうが俺より事態を把握しているだろう。ならいっそ、今回はヒューマが指揮したほうが良くないか」
「情報集めや証拠確保、推理なんてものは、カイルがやる必要はありません。僕やサリアがやったほうが早いですし。必要とあれば口も手も出します。金までは、できれば出したくありませんけれどね。
カイルの仕事は判断と決定です。このパーティ、いや集団として意見をまとめ、最終的な方針を決める役目。それは僕よりもサリアよりも、レウスやアギラやレズンよりも、カイルのほうが上手い。さっき話したように、サリアが持ってきた証拠品のせいで結論を誤りかけた時でも、しれっと様子見という、当時として一番正しい判断を下したじゃないですか。何であの状況で、あれだけの証拠を入手した状態で様子見するべきと言えるのか、僕は不思議でしたよ。ああいう真似は、この集団ではカイル以外には無理ですね」
ちょっと待ってくれ。
「あれは偶然だ。俺自身、見事に誤誘導されていたし。判断するのは俺じゃなくて、当事者のイレーネであるべきだと思っただけだ。それにあのときは、ヒューマも怪しいと思っていたんだろ。口に出してはいないけれど」
「他にも例がありますよ。たとえば今まで攻略した迷宮、カイルが『攻略できる』と判断したものは、結局何とかなりましたよね」
この理由は明らかだ。
「単にうちが戦力過多なだけだろ」
「そうでもありませんよ。スーザの迷宮の時は“騎士団が来るまで待ちつつ方法論を探す”で正解でしたし、モンテビアンコの迷宮は“封鎖してから考える”で正解でした」
いや、どちらも俺が正しかったわけじゃない。
「スーザの時は騎士団頼みだし、結局はフミノ先生無双だったろ。それにモンテビアンコの時は、全員が『中に入らない方がいい』って判断していたじゃないか」
「結果が良ければそれでいいんです。あと、モンテビアンコの時は僕は個人的には『さっさと逃げる』派でしたけどね」
俺はヒューマに反論しつつも、微妙な違和感を覚えていた。
ヒューマはさっき『さっさと行って』と言った。
なのに、なぜこんな掛け合いで無駄な時間を使っているのか。
奴は意味のない時間潰しなどは好まないはずなのに。
「他にもありますよ。勉強会開始当初、先生たちと一戦しようとしたのだって、今思えば正しい行動でした。あれで先生たちが本物だと全員が理解できましたから。
そんなわけで、諦めてください。何やかんや言ってもカイルは決定から逃げませんし、その決定が正しいという実績を積み重ねてきています。スティヴァレ最新のA級冒険者のリーダーとして、文句ないくらいに。そういう実績もまた武器なんですよ。そう思いませんか、イレーネさん」
なぜそこでイレーネに振るんだ。
明らかにこの一連のやり取りには何か意図がある。
しかし俺には、それが何なのか分からないままだった。
「そう、7年前当時、すでにレノアさんには婚約者がいたようですね。考えてみれば当然でしょう。それなりの商会の娘ですし、年齢的にも頃合いですから。婚約者についての続報は残っていません。おそらく金と恫喝で言うことをきかせ、領外に追い払ったのでしょう。それ以上に悪辣なことをしていれば、さすがにゴシップ紙に載っていたはずですからね。ただ、これだけでもアコルタ家がレノアさんに恨まれている可能性はある。それは確かです」
確かにそうだろう。
イレーネは顔色まで変わってしまっている。
だがヒューマは「これだけでも」と言葉を継いだ。
つまり――
「他にもあるのか、レノアに恨まれる理由が」
「ええ」
詐欺師のように内心の読めない笑みを浮かべ、ヒューマは頷いた。
「その2年後、レノアさんとフリストさんの間に第一子のテレンスが生まれます。
さて、フリストさんは結婚当初、領主代行としてテモリの領主館に滞在していました。ですが結婚から3か月後の10月、外交のためと称して王都へ移動。以来、1年半後の4月、テレンスが生まれる直前まで王都にいたままです。その間、レノアさんはテモリで領政に専念しており、領地外に出た記録はありません」
イレーネ、そしてロザンナがはっとした表情を浮かべる。
無理もない。
ヒューマの言葉が何を意味するのか、俺でも理解できる。
「私が初等学校を卒業し中等学校に入学した頃、確かにフリスト叔父は王都の屋敷に常駐していました。貴族外交に必要だと言って。でも、まさか……」
「証拠はありません。ただ、もしそうだとしたらレノアさんが領主家に愛想を尽かすのも無理はないでしょう」
テレンスはフリストの子ではあるが、レノアとの子ではない。
ヒューマはそう示唆しているのだ。
奴のことだから、今言った以上の証拠も握っているに違いない。
なら――
「この件は新聞には残っていませんでした。さすがに自領ではないとはいえ、隣接領の貴族家の話ですから当然でしょう。ですが、そういう噂はかなり流れていたようです。逆算すると臨月のはずなのに、レノアさんはお腹が大きい様子もなく、普通に仕事をしていたとか。それまでテモリの領主館に常駐していたレノアさんが、いきなり王都へ馬車で行き、代わりに王都にいたフリストさんが領地に戻っていたとか。移動日時については、この新聞で確認できます」
ヒューマがさっと3枚の紙を取り出し、イレーネの前に置いた。
偵察魔法で確認すると、確かにヒューマの言う通り、フリストとレノアが入れ替わっている。
さらに3ヶ月後、レノアがテレンスを連れて王都から帰還しているのも、3枚目の新聞で確認できた。
「きっと誰かさんは、これ以上問題を大きくしないように領地へ呼び戻され、レノアさんは、王都でその誰かがやらかした不始末の処理をしたのでしょう。
とりあえず僕が今出せる手札はこんなところです。他にも皆さんが手札を持っているかもしれませんけれど。
そろそろ現地へ向かったほうがいいでしょう。せっかくこちらに合わせてブッカロの別邸に向かったのでしょうから、あまり待たせても申し訳ありません。ここからはカイルに任せます。さっさと行って、いいかげん面倒くさくなった話に結末をつけましょう」
そう言われても、どうにも釈然としない。
仲間内だし、ここは正直に言ってしまってもいいだろう。
「でもヒューマのほうが俺より事態を把握しているだろう。ならいっそ、今回はヒューマが指揮したほうが良くないか」
「情報集めや証拠確保、推理なんてものは、カイルがやる必要はありません。僕やサリアがやったほうが早いですし。必要とあれば口も手も出します。金までは、できれば出したくありませんけれどね。
カイルの仕事は判断と決定です。このパーティ、いや集団として意見をまとめ、最終的な方針を決める役目。それは僕よりもサリアよりも、レウスやアギラやレズンよりも、カイルのほうが上手い。さっき話したように、サリアが持ってきた証拠品のせいで結論を誤りかけた時でも、しれっと様子見という、当時として一番正しい判断を下したじゃないですか。何であの状況で、あれだけの証拠を入手した状態で様子見するべきと言えるのか、僕は不思議でしたよ。ああいう真似は、この集団ではカイル以外には無理ですね」
ちょっと待ってくれ。
「あれは偶然だ。俺自身、見事に誤誘導されていたし。判断するのは俺じゃなくて、当事者のイレーネであるべきだと思っただけだ。それにあのときは、ヒューマも怪しいと思っていたんだろ。口に出してはいないけれど」
「他にも例がありますよ。たとえば今まで攻略した迷宮、カイルが『攻略できる』と判断したものは、結局何とかなりましたよね」
この理由は明らかだ。
「単にうちが戦力過多なだけだろ」
「そうでもありませんよ。スーザの迷宮の時は“騎士団が来るまで待ちつつ方法論を探す”で正解でしたし、モンテビアンコの迷宮は“封鎖してから考える”で正解でした」
いや、どちらも俺が正しかったわけじゃない。
「スーザの時は騎士団頼みだし、結局はフミノ先生無双だったろ。それにモンテビアンコの時は、全員が『中に入らない方がいい』って判断していたじゃないか」
「結果が良ければそれでいいんです。あと、モンテビアンコの時は僕は個人的には『さっさと逃げる』派でしたけどね」
俺はヒューマに反論しつつも、微妙な違和感を覚えていた。
ヒューマはさっき『さっさと行って』と言った。
なのに、なぜこんな掛け合いで無駄な時間を使っているのか。
奴は意味のない時間潰しなどは好まないはずなのに。
「他にもありますよ。勉強会開始当初、先生たちと一戦しようとしたのだって、今思えば正しい行動でした。あれで先生たちが本物だと全員が理解できましたから。
そんなわけで、諦めてください。何やかんや言ってもカイルは決定から逃げませんし、その決定が正しいという実績を積み重ねてきています。スティヴァレ最新のA級冒険者のリーダーとして、文句ないくらいに。そういう実績もまた武器なんですよ。そう思いませんか、イレーネさん」
なぜそこでイレーネに振るんだ。
明らかにこの一連のやり取りには何か意図がある。
しかし俺には、それが何なのか分からないままだった。
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