204 / 322
拾遺録1 カイル君の冒険者な日々
俺達の決意⑹ 取り敢えずトレーニング
しおりを挟む
昼食を食べ終わったら作戦開始。
しかしゴーレム2体による調査活動だから、サリア以外は暇。
サリアですら作戦中という雰囲気ではない。
大型天幕内のテーブル前で何か金属部品を作っている。
彼女はゴーレム5体を同時に扱えるのだ。
2体だけならきっと余裕なのだろう。
「それって何を作っているんだ?」
寝っ転がって治療魔法の専門書を読んでいるアギラがサリアに尋ねる。
「新しいゴーレムを作っています。Tシリーズは動かしやすくて足も速く、作業にも戦闘にも便利なのですが、大きいので魔物に気づかれやすいです。ですから小型で魔物に気づかれにくいものが欲しいと思いまして」
「まだゴーレムを増やすのか?」
「ええ。他に予備部品でもう1体、Tシリーズゴーレムを組んでいます。セイバーという名前になる予定です。シリーズ的に6体目はそうなるとフミノ先生が言っていましたから」
何と言うか……サリア、フミノ先生化しているような気がする。
まあサリアにとってのフミノ先生がどんな位置づけなのか、知らない訳ではないけれど。
この場にいないレズンは自分の天幕。
『食べたら眠くなるんだな』
との事だ。
俺は食事後、風属性魔法の専門書を読んでいた。
しかし何か気分が乗らない。
何というか、平和だが何か違う気がするのだ。
新規の巨大迷宮攻略中の筈なのに、この緊張感の無さは何なんだと。
これで問題ないのはわかっている。
サリアがいる限り不意に敵が近づいてくる事は無い。
迷宮偵察もゴーレムで問題ない筈だ。
サリアはゴーレム経由でも自分が使える魔法全部を使用可能だから。
それでも折角迷宮があるのに……
何かアクティブな活動をしたくなる。
どうにも落ち着かない。
仕方ない、少し身体を動かしてこよう。
「外でトレーニングしてくる」
俺はそう言って天幕を出る。
◇◇◇
3の鐘が鳴った少し後、俺の監視魔法がこちらに近づいてくる魔力反応を捕えた。
一瞬身構えかけたがすぐに大丈夫だとわかる。
ヒューマとレウスを乗せたゴーレム車だ。
そろそろ練習を終わりにしてもいいだろう。
俺は槍を自在袋に仕舞って、ついでに汗拭き用の手ぬぐいを出す。
汗を拭きながらゴーレム車を待っていると、天幕内から皆が出てきた。
個人用天幕にいたレズンもだ。
どうやら皆、ヒューマ達が戻ってくる事に気づいたようだ。
ゴーレム車は一度通り過ぎた後、バックで駐車位置へ入って来る。
完全に止まったところで後扉が開き、2人が顔を見せた。
「お疲れ。どうだった」
「無事C10+で契約完了ですよ。討伐した魔物の褒賞金は別途計算です」
ヒューマの口調と表情で、悪くはない契約なのだろうと判断できる。
「中へどうぞ。ギルドで話し合った結果を報告します」
ゴーレム車内のレイアウトは進行方向左右側に4~5人かけ位の長椅子が設置され、中央にテーブルがある形。
移動や食事、話し合い等普段はこの配置で行う。
必要があれば2段ベッド4つにも出来るが、今までその状態を使った事は無い。
天幕を張れればその方が快適だから。
全員が座ったところでヒューマが契約書類を出し、話し始める。
「さて、まずは契約からです。C10+に現場常駐手当がついて、1日あたり小金貨5枚と正銀貨5枚になります。勿論討伐した魔物については別途計算です」
「いるだけで1日正銀貨55枚なら悪くないんだな」
レズンの言う通りだと俺も思う。
「最初の契約では日数は7日間です。以降、王国騎士団か領騎士団が配置完了するまで更新していく形になります。この辺はまあ、予定通りということで。
次に冒険者ギルドから聞いた今後についての話です。
領主のアデライデ伯爵は国王陛下に対し、正式に王国騎士団の派遣要請を出しました。非常時ですので冒険者ギルドの魔導水晶を使用し、即日王都の国王本庁へ伝達するとの事です。
しかしこの派遣要請がすんなり通っても、担当騎士団に出動命令が下るまでに最低3日はかかる見込みです。
その後担当騎士団が準備をして出るまで最低3日。更に移動日数がかかります。ですので最低7日はこのままでしょう」
だから最初の契約が7日間という訳か。
俺は納得する。
しかし王国騎士団がそれだけかかるなら、その間に領騎士団が代わって配備するという事は無いのだろうか。
スリワラ領なら1日あればゴーレム輜重隊がやってきそうだけれども。
「なおアデライデ伯爵領騎士団は動かない予定だそうです。これは迷宮に対応した魔法持ちの部隊がいない他、普段からの国境山岳の警備で人員の余裕が無いという事があるようです。
ですので王国騎士団の派遣が無い場合は、冒険者ギルドに迷宮管理の依頼を改めて発出する見込みとなっています」
王国騎士団が来るまでは此処にいるのは俺達だけという事か。
ある意味気楽でいいなと俺は感じる。
危機感はあまり感じない。
コボルト程度なら100匹位出てきても一掃出来る。
「王国騎士団のうち本拠地がここから一番近いのはトラン駐留の第5騎士団です。しかし第5騎士団は既に2カ所に派遣部隊を出しているので、此処へ派遣部隊を出す余裕は無いでしょう。
今のところここへ来る可能性が一番高いのは、フレジュス迷宮群に配置されていた第4騎士団。冒険者ギルドではそう予想しています。
フレジュス迷宮群に配置されている第4騎士団の部隊は本日、帰隊命令が出たそうです。
ただ、それらの部隊が直接此処にに移動して配置につくことは考えられないそうです。騎士団の部隊運用の原則で、駐屯部隊は一度本隊に帰隊させ、別の部隊を出す事になるだろうと聞きました」
面倒な事をやっているな、そう俺は思う。
しかし騎士団の兵隊は俺達冒険者と違い、本拠地に家があるし家族を持っている者もいる。
だからまあ、一度帰らせるというのは仕方ないというか正しいのだろう。
「ただ帰隊途中で第4騎士団の魔道偵察隊が状況の確認に来る可能性はあります。来るとすれば明後日以降だろうとギルドでは言っていました。
特に歓待する必要はない。しかし迷宮の説明を求められたら協力して欲しい。それがギルドの意向です。
今回の冒険者ギルドにおける連絡事項は以上ですね」
しかしゴーレム2体による調査活動だから、サリア以外は暇。
サリアですら作戦中という雰囲気ではない。
大型天幕内のテーブル前で何か金属部品を作っている。
彼女はゴーレム5体を同時に扱えるのだ。
2体だけならきっと余裕なのだろう。
「それって何を作っているんだ?」
寝っ転がって治療魔法の専門書を読んでいるアギラがサリアに尋ねる。
「新しいゴーレムを作っています。Tシリーズは動かしやすくて足も速く、作業にも戦闘にも便利なのですが、大きいので魔物に気づかれやすいです。ですから小型で魔物に気づかれにくいものが欲しいと思いまして」
「まだゴーレムを増やすのか?」
「ええ。他に予備部品でもう1体、Tシリーズゴーレムを組んでいます。セイバーという名前になる予定です。シリーズ的に6体目はそうなるとフミノ先生が言っていましたから」
何と言うか……サリア、フミノ先生化しているような気がする。
まあサリアにとってのフミノ先生がどんな位置づけなのか、知らない訳ではないけれど。
この場にいないレズンは自分の天幕。
『食べたら眠くなるんだな』
との事だ。
俺は食事後、風属性魔法の専門書を読んでいた。
しかし何か気分が乗らない。
何というか、平和だが何か違う気がするのだ。
新規の巨大迷宮攻略中の筈なのに、この緊張感の無さは何なんだと。
これで問題ないのはわかっている。
サリアがいる限り不意に敵が近づいてくる事は無い。
迷宮偵察もゴーレムで問題ない筈だ。
サリアはゴーレム経由でも自分が使える魔法全部を使用可能だから。
それでも折角迷宮があるのに……
何かアクティブな活動をしたくなる。
どうにも落ち着かない。
仕方ない、少し身体を動かしてこよう。
「外でトレーニングしてくる」
俺はそう言って天幕を出る。
◇◇◇
3の鐘が鳴った少し後、俺の監視魔法がこちらに近づいてくる魔力反応を捕えた。
一瞬身構えかけたがすぐに大丈夫だとわかる。
ヒューマとレウスを乗せたゴーレム車だ。
そろそろ練習を終わりにしてもいいだろう。
俺は槍を自在袋に仕舞って、ついでに汗拭き用の手ぬぐいを出す。
汗を拭きながらゴーレム車を待っていると、天幕内から皆が出てきた。
個人用天幕にいたレズンもだ。
どうやら皆、ヒューマ達が戻ってくる事に気づいたようだ。
ゴーレム車は一度通り過ぎた後、バックで駐車位置へ入って来る。
完全に止まったところで後扉が開き、2人が顔を見せた。
「お疲れ。どうだった」
「無事C10+で契約完了ですよ。討伐した魔物の褒賞金は別途計算です」
ヒューマの口調と表情で、悪くはない契約なのだろうと判断できる。
「中へどうぞ。ギルドで話し合った結果を報告します」
ゴーレム車内のレイアウトは進行方向左右側に4~5人かけ位の長椅子が設置され、中央にテーブルがある形。
移動や食事、話し合い等普段はこの配置で行う。
必要があれば2段ベッド4つにも出来るが、今までその状態を使った事は無い。
天幕を張れればその方が快適だから。
全員が座ったところでヒューマが契約書類を出し、話し始める。
「さて、まずは契約からです。C10+に現場常駐手当がついて、1日あたり小金貨5枚と正銀貨5枚になります。勿論討伐した魔物については別途計算です」
「いるだけで1日正銀貨55枚なら悪くないんだな」
レズンの言う通りだと俺も思う。
「最初の契約では日数は7日間です。以降、王国騎士団か領騎士団が配置完了するまで更新していく形になります。この辺はまあ、予定通りということで。
次に冒険者ギルドから聞いた今後についての話です。
領主のアデライデ伯爵は国王陛下に対し、正式に王国騎士団の派遣要請を出しました。非常時ですので冒険者ギルドの魔導水晶を使用し、即日王都の国王本庁へ伝達するとの事です。
しかしこの派遣要請がすんなり通っても、担当騎士団に出動命令が下るまでに最低3日はかかる見込みです。
その後担当騎士団が準備をして出るまで最低3日。更に移動日数がかかります。ですので最低7日はこのままでしょう」
だから最初の契約が7日間という訳か。
俺は納得する。
しかし王国騎士団がそれだけかかるなら、その間に領騎士団が代わって配備するという事は無いのだろうか。
スリワラ領なら1日あればゴーレム輜重隊がやってきそうだけれども。
「なおアデライデ伯爵領騎士団は動かない予定だそうです。これは迷宮に対応した魔法持ちの部隊がいない他、普段からの国境山岳の警備で人員の余裕が無いという事があるようです。
ですので王国騎士団の派遣が無い場合は、冒険者ギルドに迷宮管理の依頼を改めて発出する見込みとなっています」
王国騎士団が来るまでは此処にいるのは俺達だけという事か。
ある意味気楽でいいなと俺は感じる。
危機感はあまり感じない。
コボルト程度なら100匹位出てきても一掃出来る。
「王国騎士団のうち本拠地がここから一番近いのはトラン駐留の第5騎士団です。しかし第5騎士団は既に2カ所に派遣部隊を出しているので、此処へ派遣部隊を出す余裕は無いでしょう。
今のところここへ来る可能性が一番高いのは、フレジュス迷宮群に配置されていた第4騎士団。冒険者ギルドではそう予想しています。
フレジュス迷宮群に配置されている第4騎士団の部隊は本日、帰隊命令が出たそうです。
ただ、それらの部隊が直接此処にに移動して配置につくことは考えられないそうです。騎士団の部隊運用の原則で、駐屯部隊は一度本隊に帰隊させ、別の部隊を出す事になるだろうと聞きました」
面倒な事をやっているな、そう俺は思う。
しかし騎士団の兵隊は俺達冒険者と違い、本拠地に家があるし家族を持っている者もいる。
だからまあ、一度帰らせるというのは仕方ないというか正しいのだろう。
「ただ帰隊途中で第4騎士団の魔道偵察隊が状況の確認に来る可能性はあります。来るとすれば明後日以降だろうとギルドでは言っていました。
特に歓待する必要はない。しかし迷宮の説明を求められたら協力して欲しい。それがギルドの意向です。
今回の冒険者ギルドにおける連絡事項は以上ですね」
760
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。