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年上セフレと思っていたら♡初めての両想いセックス
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退屈な授業が終わり今日はバイトもない、階段を駆け下りながら白上さんに電話をかける。コール音に心が躍る、やっと白上さんに会えるんや。一週間で一番オシャレして頑張る日、今日は、かっこいいって言ってくれるかな。
「あれぇ? まだ寝てるんかいな、白上さんは」
新作の締切近いやら言うとったっけ、疲れてるんかな。売れとる作家先生はせわしないやろうし、前に褒めてもろうたおじややら、作ったら食べてくれるかも。
時間があるならと一旦帰って下準備して、買い物してから浮き足立って歩いていたら、気がつけばもうマンションの目の前まで来ていた。何回来ても、緊張するな。ドギマギしながらエレベーターに乗って白上さんの部屋の前。
「だれか、おる……?」
同い年くらいの男が白上さんの部屋の鍵を閉めて、こちらに向かって歩いてくる。素知らぬ顔をしてすれ違って、向こうがエレベーターに乗ってから白上さんの部屋に合鍵で入る。
いつも通り散らかった部屋の中、広いベッドの上に白い塊が見える。近づいてお布団を引っぺがすと下着姿の白上さんがいた。またうつ伏せで寝とる、身体に悪いから駄目やって言うたのに。長い黒髪に顔を埋めてすうっと息を吸うと汗と甘い匂いが入り混じった白上さんの体臭にくらりとする。
「……白上さん、あん人、だれやの?」
担当さんやないことくらい見てわかる、わかるくらい若い男。鍵渡すくらい、大事なん? 白上さんは男やもめにうじが湧くような人なのに、どうしてか人を惹きつける魅力がある。一度近づけば離れられない。あん人も、そうなんやろか。
嫉妬心がふつふつと湧いてくる。自分がこんなに独占欲が強いこと、知られてもうたら、会うてくれんやろうな。本当は今すぐあん男のところに行って問いただしたいけど、そんなの意味がない。俺にできるのは白上さんに嫌われないようにすることだけ。
「まず、お掃除せなね」
うじは湧かんけど、物が多い。自分のものは丁寧に扱う人だから、汚いというよりも片付いていない部屋という印象だ。新聞は捨てて、読んでる本はメモ帳と万年筆と一緒にベッドサイドに、図鑑は並びに気をつけてしまって、デスク周辺は触らない。わかっとるよ、俺。
一通り綺麗にしておじやを作っているとスマホが鳴る。白上さんのや、またリビングに置きっぱにしとる。ちらと画面を見ると知らない男の名前。そらそうや、お仕事の人かもしらんし、お友達の人かもしらん。俺は白上さんの交友関係なんて知らへん。そやけど、あん男かもしらん。
「僕はいつから、こない欲どし人になったんかいな」
ご飯もできたし、そろそろ白上さんを起こしにいかんと、また寝れないからって朝まで執筆して体調崩しかねない。寝室に向かうと白上さんはまだ眠っていた。起こすために肩に触れると少し熱っぽい。もしやもう手遅れか……? いっぱい食べていっぱい寝たら元気になるかな。
「ほら白上さん、ご飯できてんで、起きてやぁ」
ゆさゆさと揺すると白上さんの目が開く。真っ黒のつり目はいつもよりとろんとしてて、僕を見つめるとゆるく笑っておはようと言う。かわええ。男にかわええなんて思ったら終わりって言うとった妹は正しかったんやな。部屋着を着せて白上さんの手を引いてへ誘導する。メニューは卵と鶏のおじやとほうれん草の白和え。肉は鶏以外めったに食わんし、野菜もブロッコリーとほうれん草とトマト以外意地でも食わん。ほんに、手間のいる人や。
「うまそう、駿希の飯は腹が減る」
「ぎょぉさんお食べ、いつもん倍くらい」
「駿希といる時のいつもはいない時の倍」
「そ、え? や、うれしいけど、これで……?」
喜びよりも心配が勝る。俺の半分も食わんのに? どうやって、生きとるんやこん人。白上さんはおじやをふうと冷まして口に運ぶ。口角が上がったのを見て、俺も手をつけた。小さく切り分けた鶏肉が口の中でほろりとほどけて、出汁の香りが広がる。白和えも優しいお味噌の味がほっとする。
「うまいな」
「ふふ、よかったわぁ」
綻ぶように笑う人、こういう表情がずるいんや、あぁ好き。食事を終えて二人で洗い物を済ませてテレビを見る。僕がするからいいって言うとるのに、なんだかんだ理由をつけて一緒にやってくれるんが好き。おんなし家に住んどったら、こんなかな。隣に座って、大して見もせん映画流して、だらだら話して。
「駿希」
「なぁに?」
「今日、いつまで居る?」
いつまで、おってええの。そんなこと聞けるわけもなく時計を見る。まだ時間はあるし、もう少しだけ、駄目ならすぐいなくなるから。
「あと、2時間、くらいかな」
「……へぇ」
「な、に? 予定あった? すぐ帰れるから、僕」
「泊まってかんの」
当たり前のように言われてどきりとする。心臓がきゅうと締め付けられるような感覚に息苦しくなる。なんそれ、そんなの、思わせぶりなこと言うて。なにか言わないと、と思うが言葉が出てこない。沈黙に耐えきれずに俯く。ぎゅっと手を握られて顔を上げると、白上さんがじっと見つめていた。
「その、ええの。ほんまに、泊まってって」
「うん」
「明日まで、おるんよ、僕」
「そうだな」
お泊まりなんて初めてだ。白上さんはなんてことない顔して、俺はこんなに戸惑ってるのに。着替え、どうしよ、お布団とか。色々考えなきゃいけないのに思考がまとまらない。うれしい。俺はここまで許されてる。
「明日は休日だし、ゆっくりできるな」
「そ、うやね?」
何を話せばいいのか、今までどんな会話してたか思い出せない。話題を探すけど何も浮かばない。いっそ、一度席を立って落ち着いてから、いやそれだと不自然すぎる。俺が黙っていると白上さんが俺の手を握った。
「うぁ、あんね、白上さん……」
「なあ駿希」
「は、はい!」
「時間あんなら、逃げないでくれ」
「ひえ……!」
逃げる。そうだ、今までずっと逃げてきた。こん人の刺さるくらいまっすぐな目に怯えて、目を逸らすことでしか自分を守れなかった。白上さんは俺のことなんか、ただのセフレとしか思ってへんやろうに。俺だけが勝手に舞い上がって、好きでいて。嫌われたくないから逃げるのに、また捕まってもうた。
「にっ、逃げへん! 逃げへん、から、はなしてやぁ」
「嫌だ、離したらどっかにいくだろ」
「そん、な、どこもいかれへんもん、おる、ここおるから」
あんさんにんなこと言われてどっか行けるやつなんぞおらんやろ! もう、情緒がめちゃくちゃや、いっつも俺ばっかり翻弄される。白上さんは俺の肩に頭を乗せて、首筋に唇を寄せる。ちゅっと音を立ててキスされると身体がびくりと震えた。
「今日は、しないから」
「は、なんで、どないしたん、僕んこといらん?」
「なんでそうなる」
「やって、そうやろ。白上さんにとって僕って、そういうもんやん」
いつもより、白上さんが何を考えてるかわからない。勝手に片付けていいものも、極めた偏食の食べれるものも、セックスのときの顔もわかるのに。そうじゃない時の白上さんなんてろくに知らない。それは俺が欲していいものじゃない。抱いてもらえるだけ、部屋に入れてもらえるだけ、ご飯を食べてもらえるだけ、それで満足なんや。
「そういうもんに、したくなかった」
やからそないなこと言わんで。何を今更、と思ってしまう。やって、最初からそうやったやろうが。明確な答えはくれなくて、でも会うたびに優しくしてくれて、ずるい人やと思うけどそんなところも好きでしょうがなくて! だから、俺はあんときに身を委ねることを選んだ。ペンだこのある無骨な手を取って、飯炊きくらいにしか使えん俺の手を重ねた。それが俺の答えやった。
「こん歳になって、好きになって、そういう関わり方しか知らんから、そういうもんにしてしまった」
「白上さん……?」
「ごめんなぁ、駿希」
泣き出してしまいたい。そんな顔せんとって、そんな声で呼ばんとって。そんな目で、見んとってよ。期待してしまうから。
「どうしたらいい、どうしたら好きになってくれる? 物書きの癖して、駿希には何を言えばいいかわからないんだよ」
「そんなの、わかっとったら、とっくに言うとるわぁ」
好きって言って欲しい? 必要だって、そばに居てって言われりゃ満足か? そんな軽いもんで満足できるなら、こんな拗らせてない。白上さんが俺のために考えてくれた言葉がいい。そうじゃないならなんも言わんで。
「白上さん、僕はな」
「あぁ」
「白上さんの全部を好いとるんよ。寝とるとき、ご飯食べとるとき、お仕事しとるとき。僕に話かけてくれへんときも、ずっと好きや」
「……ずっと」
「ずっと! ほうやからね、白上さんが僕んこと嫌いやないなら、なんでもええの。ええと、おもっとったんよぉ」
困らせるつもりはなかった。こんなこと言って、白上さんに呆れられるんじゃないかと思った。面倒くさい男だと思われたくはないのに。涙が溢れて止まらない。俯いて必死に止めようとすると白上さんが抱きしめてくれる。背中をさすられて子供みたいに泣いて、服べちゃべちゃにしても離れていかんことに安堵した。
「白上さんがな、僕のこと、特別に思うてくれとるん、全然気づかんくて。あんね、ずっと、怖かった」
「……うん」
「白上さんは、優しいし、お世話さしてくれて、僕に触れてくれるけど、僕以外にもおんなしことやっとるんやと思うとって」
ぐすぐすと鼻を鳴らしながら話す俺を白上さんはじっと見つめている。恥ずかしいし情けないし、絶対引かれとる。そう思ってまた泣けてくる。白上さんは情けない俺をぎゅう、と痛いくらいに強く抱き締めて頭を撫でた。ゆっくりと身体を離して俺の目元を撫でてくれて。それから、ゆっくり顔を近づけて唇に触れるだけのキスをした。
「言葉足らずでごめんな、もっと素直に言えばよかった。困るだろうと、思ってしまったんだ、こんなおじさんに口説かれても」
「……僕、もう22歳やねん」
「知ってるよ」
「あんさんまだ20代やろ!」
「28歳なんだぞ、6歳違うんだぞ! 6つ上に、本気で好かれたら嫌だろう……」
「僕が! 毎週! 精いっぱい着飾って! 下準備済まして! お掃除してご飯作って抱かれて! なんでやと思うとったんや!?」
もう察しろ! 作家先生のくせに! なんでわからへんの! こういうところがほんまに、嫌いじゃないけど、ばか!!
こんなにも伝わっていないとは思わなかった。白上さんは俺の言葉を聞いて驚いたあと苦い顔をした。そして、俺の頬を両手で包む。白上さんはいつもそうだ。俺が一番不安なときに手を差し伸べる。俺が望んでいることをしてくれる。なんでそれはわかんのに俺の好意は微塵もわからんの!?
「白上さんのこと、好きやから!! 都合のええ男やってわかってますよって顔して、少しでも長くそばに置いてもらえるように、僕は努力しとったの!」
「……きづかなかった」
「そこまで鈍感やとは、僕も思うとらんかったけど」
「ごめん、ごめんな」
「あーもぉ、泣かんでやぁ……白上さんに泣かれるとどうしてええか、なんでも、ぜんぶあげたくなる」
ぼろっ、と大粒の涙を流し始めた白上さんが乱暴に拭うから、その手を取ってそ自分の胸に引き寄せて、ぽん、ぽん、と背中を叩きながらあやすようにする。さっきと逆やなぁ、泣くほど俺んこと、好いてくれとるんや。あかん俺が泣く。
二人してわぁわぁ泣いて、白上さんは俺の胸に頭を預けてくれて、俺は白上さんの膝の上に乗って、泣きじゃくる白上さんを抱き寄せていた。白上さんが泣き止んでから、どちらからともなくキスをして、お互いに触れ合って。
「今日も、してくれる?」
「する」
即答されて少し笑ってしまった。ベッドまで運んでもらって脱がしてもらう。全部脱いだら俺の番。この瞬間がいつになっても慣れない。透明でうつやかな人を、俺が雄にするんや。
俺が着せた服を、ゆっくり脱がしていく。一つひとつボタンを外すと不健康なほど白い肌を滑りシャツが落ちる。ズボンに手をかけて息をのむ。震える手で脱がすと下着越しに勃起しているものが布を押し上げてテントを張っている。そこを指先でなぞると白上さんは小さく声を漏らした。思わず顔を埋めて深く息を吸う。脳みそどろどろになるような蒸れた濃い匂いがして腰がくだけそうになる。我慢できなくて下着ごと口に含んで吸い付くと、じゅっ、じゅる♡、下品な音が響く。
「ふぅ♡ン、じゅぅ♡はっ♡、はふ♡」
「んはは、えっろい顔してんなァ」
俺にフェラしてくれるときの白上さんもこんな感じなんかな、なんて思いながら必死にしゃぶっていると白上さんの手が俺の髪を耳にかける。そのまま頬をするりと撫でられてぞくりとした。俺の頬に触れた手を掴んで指を絡める。名残惜しいけど口を離して、頬をすりつけるようにして甘える。
白上さんが欲しい、早く突っ込んで揺さぶって欲しい。蕩けた頭では剥き出しの欲望ばかりがぐるぐると回って思考回路を奪っていく。白上さんが口で下着を脱がす俺を見下ろしている。興奮した様子で舌なめずりする姿は、今からお前を食うと雄弁に語る。
「期待してんね、かわいい」
発情した俺を容易く転がした白上さんは、俺の脚を抱え込むように腕を回してちんぽを口に含む。ぬめる口内の暖かさに溶けてしまいそうな心地になった。白上さんは俺に見せ付けるように大きく口を開けて、喉の奥まで入れて、ゆっくりと引き抜いて、ディープスロートする。
「は、……っう……♡」
「ぉぐ、ッは、気持ちいい? 俺の喉まんこ」
「きもち、い♡……やば……ッ♡♡、あっ、ああぁ……♡」
上下する頭を撫でようと置いた手に力が入り綺麗な髪をぐしゃぐしゃにしてしまう。唾液が溢れてきて竿を伝っていく感覚さえ肌が粟立つほど気持ちいい。先走りを飲み込みながら裏筋にべったりと舌を当てて擦られる。太腿がびくりと跳ね上がってそのたびに強く抱え直される。
もう出そうやのに、離してくれない。射精を促す動きで激しく扱かれて呆気なく果ててしまう。白上さんは一滴も零さないで飲み込んだ。最後に尿道に残った分までちゅうっと吸い出してからようやく離れていく。絶頂の余韻でぼんやりしたまま見下ろすと白上さんは満足げに笑う。
「いっぱい出たな、溜まってたんか」
「白上さんの、せいやもん」
「好きだろ、コレ。いくら抱かれたって男の子だもんな」
「あ、アホか、ほんま……♡」
「ひはは、その顔で言うのかよ」
けらけら笑っとる白上さんも、その顔、雄の顔やんか。白上さんに抱かれるようになって、自分の身体がどんどんいやらしくなっていくのを感じる。最初はあんなに怖かった挿入も今ではすっかり快楽になってしまった。
後ろでイけるようになったし、乳首も開発されて、ちんぽ触らんでもイけるようにもなって、白上さんにされたこと全部気持ちよくなるから、ほんにどうしようもない。思い出すと腹の奥が熱をもつ。息が上がって、がまんできない♡
「もぉ、ええやろ、白上さん♡僕で勃ったばきばきおちんぽぉ♡はやく奥までぶち込んでや♡♡」
「ど淫乱」
「誰のっ、せぇやと! がまんできひんの!♡」
「はいはい、待て」
白上さんは胡座をかいて俺を呼ぶ。俺は白上さんの上に跨って、肩に手を置きゆっくり腰を落としていく。お尻を撫でられてぞくぞくする。亀頭が入って、いっちゃん太いカリ首まで入ったら後は自重で一気に貫かれてしまった。ごちゅん、とおなかの中から音がする。目の前が真っ白になって、それから弾けた。
「あ゙~ッ♡おっぎぃのきたァ゙♡♡♡」
「っく、すっご……ナカ痙攣してんね、入れただけでイッた?」
「いっだッ゙♡♡ぉお゙♡、す、ぎ♡すぎぃ゙♡♡」
久々の快楽に感じ入る俺の胸元に吸い付いた白上さんは、じゅうっと音を立てて鬱血痕を残す。白上さんが触れるところが全部性感帯みたいに感じる。白上さんはおっぱいが好きなんやと思う。執拗に舐めて吸われて、たまに歯形が残ってしまうほど噛みつかれる。ぴりぴりして痛いはずなのに気持ちいい。
「また締まった、気持ちいいんだ?」
「うん♡、きもちええの♡もっと♡♡」
「欲張りめ」
「んぅ♡、ふ♡」
唇を合わせて舌を絡める。相変わらず、舌なっがいなぁ。白上さんとのキスは甘くて安心するから好き。白上さんの首の後ろに腕を回して引き寄せる。白上さんは俺の腰を抱いて、抽挿を始めた。
「んっ、はぅ……ふ、ぁ……ッ♡んぁ♡ふ、う、うぁ♡……ン♡んぅ゙~!♡♡」
キスハメ、やばいッ♡、ゆったり突かれて♡気持ち良すぎてわけわからんくなる♡このまま溶けてしまいたい。白上さんとひとつになりたい。俺んちんぽが白上さんの腹筋に擦れてだらだらの先走りでぬちゃ、ぐちゅ、と濡れた音が響く。
「は、きつ、きもちいなァ……♡」
「あっ♡、ナカ、おくんとこ、して♡」
「ここ?」
「そこぉ♡すきなとこ♡、とんとんしてっ♡」
「はは、かわいい」
「ひぐッ♡♡」
ずっぷり埋めたまま奥の窄まりをとんとんされると自然と甘えた声が出る。白上さんの背にしがみついて、身体を支える脚をがくがく震わせながら必死に快感を受け入れる。酷い顔をしてるんだろう、恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「おく、きもち♡、すき♡」
「駿希♡だぁいすきなここ、ぶち抜いたらどうなると思う……?♡♡」
「ぁあ……ッ♡そんな゙、ぁ゙♡ひッ♡ぼく♡、しぬ゙♡♡♡」
もう限界なくらいきもちいいのに、そんなんされたら……♡♡ 想像しただけで軽くイってしまった。白上さんの手が俺ん腹をぐーッと押して、ここに入れろって言ってるみたいで興奮する。白上さんに甘えきった身体は勝手に最奥を開いておちんぽに媚びてしまう。
「あ、ぁ゙♡だめ、ばいっちゃ゙ゔ♡♡白上さッ゙の゙♡♡」
「だめかァ、ならしょうがない、全部は入れらんないな?♡」
「へ……?♡ あ゙ッ゙♡や♡、いけず♡♡ぉ゙、ほ♡、わ゙、わかっとぉ゙♡くぜに゙♡♡」
「俺は鈍感だからな、さっぱりだ」
「う、あ♡ごめ、な゙ざ♡、ンぅ゙♡ごめん゙ぁ゙♡ッなさい゙ぃ゙♡♡」
「ッははは! 怒ってるわけじゃないよ、ただかわいがりたいだけ」
白上さんが俺の頭を撫でながら笑う。奥がきゅんきゅん疼いて堪らない。優しくされるのがうれしい、気持ちよくなるのが怖い。相反する感情で心がバラバラになってしまいそうだった。こん人のかわいがりは、意地が悪い♡
「駿希はどうしてほしい?」
「ぼ、く♡ッあ♡♡ぼく、のぉ゙♡ぐずぐず♡まんこに♡♡ンぉ゙♡おちんぽッ♡ぜんぶハメでぇ゙♡♡♡」
「わかった、ほんとに、かわいいなァ駿希♡」
繋がったまま押し倒される。脚を担がれて結腸口にぐっぽりおちんぽをハメられ息ができない。こんなの苦しいはずなのに、苦しいよりずっと大きい快楽で頭が馬鹿になる。脳みそ蕩けて、口からは意味のない言葉が溢れ出る。
「あ、ああ゙ぁ゙ッ゙♡♡じんじゃうっ♡じぬ゙、こわれ゙、ちゃ゙ッ゙!♡♡」
「安心しな、俺も死んだげる」
「うん゙ッ♡うれ、し♡♡い゙っしょ、しにまじょ゙……っ♡♡♡」
白上さんのおちんぽ、雄子宮悦んじゃう♡♡気持ちええ♡、幸せすぎて死ねる♡白上さんは俺の両頬に手を添えて鼻先が触れる距離まで近づく。涙で滲む視界いっぱいに白上さんがいる。綺麗な顔してる、俺ん好きな人。
「好きだ、愛してる」
「お゙ッ♡あ゙ぁ゙ッ~~♡ぼく、ぼくも゙♡♡あいしとる……♡」
「嬉しい」
唇が触れるだけのキスをして、白上さんは少し照れたように笑って俺を抱き締めてくれる。俺の一番大好きなしぐさ。密着した肌の熱さが心地いい。
「かわいいな、これ♡気づいてる?」
「な゙♡、なに?♡♡」
「ずっと射精してんの、ひ、はは♡えっろ♡」
握られたちんぽからはとぷとぷ精液が溢れてて、白上さんはそれを指先で掬って舐める。俺、だらしなく精液垂れ流して♡おもらししとる♡♡羞恥心さえ快感を煽るスパイスになって、おちんぽをきゅぅ♡と締め付ける。
白上さんはぎりぎりまで腰を引いてから、一気に突き刺す。ごちゅッ♡と重い音がして、亀頭から根元までぎっちりと埋められた肉棒は暴力的なまでの圧迫感と充足感をもたらした。
「イ゙ッ♡♡イ゙ぐ♡ごれ♡しぬ゙、ゔ♡ぉ゙ッ~~!♡♡♡」
「メスイキ、上手んなったなァ、いい子、愛してる♡」
「ンぉ゙……♡ぁ゙あ~ッ♡♡ひ♡、ぃぐ、ゔぅ゙♡♡」
愛の言葉に応える余裕なんてない。身体中痙攣させて、絶頂の余韻に浸っている間にも白上さんは容赦なくピストンを繰り返す。イったばっかの敏感な身体には強すぎる刺激で、気持ちいいのか苦しいのかわからない。目の前がぢかぢかして白上さんの顔が見えないのが、ひどくさみしかった。
「し、らかみ゙♡、さァ゙♡♡どこ♡さみし♡な゙ぁ゙♡どこやの゙ッ♡♡」
「かわいい駿希、おいで、そばにいるよ」
さみしい、どこ、おいてかんでや。迷子みたいに泣きじゃくると白上さんは動きを止めて、俺を抱きしめて頭を撫でてくれた。それだけで身体中の細胞が喜んでるみたいだ。嬉しくてしあわせで、この気持ちをどうにか伝えたくて、目の前の首筋にたくさんキスをする。
「ん、ふ♡すき……♡だいしゅき……♡♡もっと、あいして♡」
「煽んな、そんなこと言われたら、またいじめたくなる」
「いじめ、てもぉ、ええよ……?♡♡」
「……泣かせたくないんだよ、愛してるから」
やっと余裕を得た脳みそが歓喜に震えて、身体が無理やり絶頂へと押し上げられる。もう何度も達しているのに、まともに射精できないちんぽは萎えるどころか勃起したまま先走りを流し続けていた。
「落ち着くまで、このまんまでいよう」
「もぉ、へいきやから♡白上さん♡♡おねがい♡」
「かわいいけど駄目。これも気持ちよくて好きだろう、ほら集中しろ♡」
下っ腹の、ずっぷりハメられた雄子宮のあたりを執拗にさすられる。ひとたび意識してしまうと太い血管がどくんどくん脈打つ感覚すら拾ってしまう。カリ高の絶倫おちんぽ♡隙間できんようにぴったりぎゅぅ~♡♡ってせな♡、孕ましてもらうんやから♡♡ちゃんと媚なあかん♡♡♡
自然と肉壁がうねって子種汁搾り取ろうと媚びてしまう。腰が勝手に揺れて蹂躙してもらうのを待ってる。白上さんが俺の太腿を押さえつけて亀頭をしゃぶる雄子宮を捏ねるように動く。
「俺が教えこんだとはいえ、すっかり雌堕ちしたなぁ♡」
「ン……♡あ゙ッ……♡め、めすに♡されだぁ゙……っ♡♡ぼく、しらん間に゙、い゙ぁ゙♡ぁ、あ……♡お゙、まんこ♡、しつけられぢゃ゙っだ……♡♡」
「俺のせいで、ちんぽよりけつまんこが好きな淫乱になって、かわいい♡」
「うれしっ……♡♡じらか、み、さぁ゙の゙っ♡お゙ッ♡せいにッ゙、な゙ん゙の♡♡うれじい゙♡」
「ほんと、駿希はッ♡煽んの好きね、ッぐ、う」
俺んナカでおちんぽが膨らんでくのがわかる。白上さんも、イきそうなんや♡♡いっしょにイきたいっ♡ 白上さんの背中に脚回してぎゅっと抱きつく。白上さんはちょっとびっくりしたみたいな顔して、それから嬉しそうに笑ってくれた。こんな孕ましてって全身で表すような恥ずかしいこと普段は絶対せん。でも今日は特別やから♡両想いやから、ええよね♡
抽挿が激しさを増していく。俺をおかしくさせるための動きが白上さんが気持ちよくお射精するための動きに変わっていく。雄子宮にぶっといカリ首引っかけて、勢いよく引き抜かれて前立腺抉られる。俺んこと、自分のやと思うとる♡♡もっと使って♡おまんこいっぱい、ぎゅっ♡ぎゅっ♡ってするから♡♡
「だしてぇ゙♡なかだし、ッ゙じて♡ぼくんこどぉ゙♡、ぁ゙あ゙♡はらまじでぇ♡♡」
「はー……どんだけかァいいんだよッ♡♡、ッ出すから♡孕め♡♡♡」
ごちゅッ♡と最奥まで貫かれて、熱い白濁が注がれる。その瞬間、脳髄が焼き切れるほどの快感が襲ってきて、視界が真っ白になった。身体中の筋肉が収縮して、息が詰まる。ナカで震えるおちんぽがそれでも孕ませるために動き続ける。いっちゃん深いとこに精液擦り付けてべっとりマーキングされて♡きもちええ♡♡
雄子宮をしつこく捏ね回されて、馬鹿になったちんぽは壊れた蛇口のように潮を吹き腹の上に水溜まりができる。
「あ、あぁ゙……ッ♡あっづい゙♡すき、イ゙っ゙♡ぉお゙ッ゙……!♡♡♡」
「ぐッぅ……♡、はぁ~ッ♡♡」
最後の一滴まで飲み干すように奥がじゅぅ♡と吸い付く。白上さんは身体を震わせて感じ入ってるみたいだ。かわええ、すきや。
「好きだ、愛してる」
「ぼく♡僕もッ♡♡愛しとる……♡」
繋がったまま唇を重ねる。舌を絡めると、応えてくれるのが愛おしくて、もっともっと欲しくなって、止まらない。
「んむ、んぅ♡ん……ふ……んン……♡」
「ふふ……かわいい……♡」
「んぁ゙……ッ♡」
甘やかされることを覚えた脳が勝手に快楽物質を生み出して、それが身体中を巡って余計に敏感にさせる。耳元で囁かれる声だけでじんわり甘イキしてしまう。
「はぁ、ふ……♡あー、精液、早く出さないとな。ごめん」
「や、やぁ……ッ♡だめ……♡まだ出てかんでぇ♡」
「体調悪くなるの駿希なんだぞ、中に出した俺がぜんぶ悪いけども」
「悪ないもん♡僕がほしかった、からぁ♡なぁ、白上さん♡♡足りひん♡お腹きゅんきゅんすんねんもん♡♡さみしいから♡もっとちょおだぃ♡♡」
「精液掻き出してコンドームつけたらな」
ずるりと出ていってもうた白上さんは俺の尻たぶ掴んで左右に開くと親指を穴の縁にかけて拡げた。それだけなのに、期待しまくってる俺はそれすら気持ちよくて、アナルをひくつかせておねだりする。
「あ……♡はよぉ、挿れて♡♡」
「駄目だって。もう少し待ってろ」
「いや、やぁ、僕がもろたんやもの♡♡出したない♡それより、おちんぽほしい♡」
「口で吸い出されんのと指で掻き出されんのどっちがいい」
その言葉と視線に背筋がゾクゾクする、そんなん絶対気持ちええ♡恥ずかしい格好させられて♡♡ 前立腺ぐりゅんって押されながらぜんぶ擦られて♡たぶん、空っぽんなるまで終わってくんない。全身が熱くなる。どっちか、なんて。
「えらべん、から……♡♡」
「どっちも欲しいならおとなしくしてろ」
「ん……♡わかったぁ……♡」
素直に言うこと聞いて膝の裏に手をかけて脚を持ち上げた。この格好、みっともなく興奮する。お尻を抱えられて身動きが取れなくなった。白上さんの長い舌が、俺の発情しきったけつまんこに近づいてくる。ぬちゅって音を立てて入りこんできて、柔らかい粘膜が押し広げられる。ナカに溜まった精液を舐るように動く舌がたまらなく気持ち良い。
「ぁ♡あぁ♡きもち♡した、あつい♡♡ッお゙ぉ゙♡ずわ゙ないで♡♡や゙ぁ゙♡イ゙ぐ♡すぐッ♡イぐぅ゙~~!♡♡」
じゅる♡じゅぶ♡下品な水音を立てながら、肉厚の舌がおまんこを犯してる。舌を尖らせて浅いところをピストンされ強く吸われると、もう堪らんくて馬鹿みたいに喘いでしまう。気持ち良すぎて腰が跳ねるのに抑え付けられて快感を逃せない。
「あぁあッ♡イぐっ♡イ゙ッ゙♡♡ぉあ゙♡、ゆるじで♡♡イっでるから゙ッ~~♡♡♡」
絶頂を迎えても、白上さんはやめてくれない。むしろ一層激しく責め立てられる。イったばかりの敏感すぎる弱点に容赦なく喰らい付かれてイキ潮がとまらない。
「ん、じゅッ、じゅる♡、じゅぅ~~♡♡♡っふぅ、次は指だな、欲張りさん♡」
「は、あ……♡も、やめ……♡あぁ゙ッ♡♡」
白上さんの舌が抜かれてやっと終わったのかと安堵していると、今度は長い指が入ってきた。どっちもなんて、欲張らなきゃよかった。二本、三本、と増やされて、バラバラの動きで腸壁を擦られる。もう十分綺麗やと思うのに白上さんはまだ許してくれない。
「なんれ……?♡お゙ッ♡きれ゙い゙♡、にぃ゙♡なったやん゙がぁ……!♡」
「はいはい、全部出したらまたしてやるからな、我慢しろ」
「や゙ぁ……!♡も、ゆびやめ゙で……!♡♡お゙ちんぽ♡ほじぃ゙♡♡」
「ほら、がんばれ♡がんばってぜんぶ出したらセーフティセックスしようなァ♡」
嫌と言うほど気持ちいいはずなのに焦燥感ばかりが募る。少しも逃せない快感、出口のない快楽地獄。身体中を駆け巡って苦しいくらいなのに、ほしいものが与えられない。何度懇願してもおあずけされて、俺はただひたすらに耐え続けるしかなかった。
「……もう、いいか。綺麗になったぞ」
ようやく解放された頃には体力も気力も尽きかけていた。汗だくになってシーツに突っ伏す。頭の中には、射精したい、という欲求だけがぐるぐる渦巻いている。
「駿希、大丈夫か? もう限界だろ」
「あッ゙……♡ひ、あ゙……♡」
限界、だけど疼きが治らない。こんな状態で放り出されたらおかしくなってしまう。白上さんは俺の頭を撫でると頬にキスしてくれた。それだけでも感じてしまうのに、首筋にも吸い付いて痕を残していく。そのたびにびくびく震えて甘イキからおりられない。
「無理すんな、お風呂入って、一緒に寝よう?」
「ぃや♡、だいて♡♡いっかい、だけ♡おねがい、やからぁ♡」
「頑なだなァ」
「なんで、そんないやがんの……? 僕んこと、ッ好きちゃうん?」
涙で視界がぼやけてきた。好きって、言うたのに。抱いてくれへんのはなんでなん。俺もっと頑張るから、ご奉仕するから、あいしてや。
「愛してる、から、無理させてるってわかりきって抱くの、嫌だよ」
「愛しとるなら、今抱いてやぁ。無理さして、あした、甘やかして?」
「辛い思いはしたくないだろう」
「抱かれへん今のが、つらいわぁ……僕、がんばったんに」
「あーもう、かわいいな。わかった、今も明日も死ぬほど甘やかしてやる」
「ん、ちゅ♡、ぁん、ふぅ♡♡」
いきなり唇を奪われて舌を絡め取られる。息つく暇もない激しいキス。上顎をなぞられ、歯列を丁寧に舐められてぞくぞくする。舌先を軽く噛まれてじんわり甘い痛みが広がる。
「んん……♡ぁむ……ん、ちゅぅ……♡」
「は……ッ、ん♡」
白上さんの手が脇腹を掠めると身体が大きく跳ね上がった。それを見て笑う声が耳元に響く。それが余計に興奮を煽って、もっともっと白上さんが欲しくなって、自分からも舌を動かした。白上さんの舌先が僕の口内を弄ぶように動く度に背筋がゾクゾクして腰が揺れる。
「ん……ちゅっ♡、あぁ……♡」
「愛してるよ、駿希……」
白上さんの声に、吐息に、体温に、存在全てに昂ってしまう。身体の芯までどろどろに溶かされていく感覚。
「ぁ……♡きもち、えぇ……♡」
「駿希、俺をみて」
「っあ♡や、やぁ……♡」
「目、見せて、好きなんだ」
かちあった視線が妙に照れくさくって逸らそうとしたけど、許してくれなかった。優しい声で囁かれると抵抗できなくなる。
「だめ、やもん……♡」
「恥ずかしがってる顔もかわいい」
「うぅ……いけず……♡ほんまに、はずかしいんやって……!♡♡」
「おねだりは上手にできるのに?」
「あれは、っあ♡、だって……♡♡」
「なぁに、駿希はどうされたいんだっけ?」
「ぁ……♡や、いじわるせんとって♡」
「意地悪されるの好きだろ?」
白上さんの指がつぷりと侵入してくる。散々犯されて緩みきった穴は簡単に呑み込んでしまった。指が入ってくるだけではしたない声が出る。きゅうきゅう締め付けても動かしてはくれなくて、俺が素直になるのを待っている。何もわからなくなるまで溶かしてくれたらいいのに、ほんの少し理性を保ったまま羞恥心を味合わされるのは堪らなく苦しくて、それ以上に腹の底が疼いた。
「うぅ♡、僕の、ど淫乱けつまんこ♡おちんぽでいじめて、ぁ♡あまやかしてぇ♡♡」
「よくできました♡」
抜かれた指の代わりに待ち望んだ質量が押し当てられる。コンドーム越しの熱がさみしいけど、愛情だってわかってるから我慢できる。亀頭がぐっと入り込んで浅いところを擦る。早く奥を突いてほしい。めちゃくちゃにしてほしい。焦らすような刺激じゃ足りない。
「はやく♡、はよぉ、おく突いてぇ!♡」
「ごめんごめん、かわいくてさァ」
「お゙ッ……?!♡♡ぁ、おぐ♡♡♡おっきぃ♡あ゙ぁ゙ッ!♡しゅごい♡んおッ♡あ゙ぅッ♡♡」
勢いよく最奥をぶち抜かれた。これ、気持ちいい、すき♡雄子宮ごりゅん♡てされると目の前が真っ白になってアヘってしまう。白上さんが俺の脚を抱えてピストンを始めた。ぱちゅん♡ばちゅん♡って音が響いて、肉同士がぶつかる衝撃を感じるたびに全身に快感が走る。
白上さんの顔が近づいてきてキスをする。舌を絡めて唾液を交換し合う。その間も容赦なく突き上げられて、ナカで肉棒が大きくなるのを感じた。俺は、この人に求められている。その事実だけで心が満たされて嬉しくなる。
「しゅき♡じら゙かみさッ゙♡♡すぎ♡」
「駿希、かわいい駿希♡」
「じら、かみざん゙♡♡」
「ゆづき、って呼んでみ」
「ゆ゙♡ゆづぎ♡あッ♡♡ゆづ、きぃ゙♡♡♡ゆづき♡♡」
名前呼ぶだけで、どうしようもなく愛おしい♡なんでやろ♡こんな、うれしい♡♡ぱんっぱんっ♡と肌を打ち付ける音が早く激しくなる。白上さんも、興奮しとるんや……♡白上さんの腰の動きに合わせてへこへこと情けなく揺れていたちんぽを掴まれて、尿道口を親指でくりくり♡と優しく撫でられた。
背がぐっと反って喉を晒す。身体全部が性感帯になったみたいに敏感になっているのに、さらに感度を上げられて気が狂いそうになる。もう限界なのに白上さんは手を止めてくれなくて、何度目かもわからない潮を吹いた。
「あ゙っ……♡ひィ゙ッ゙!?♡♡ぁ……ふ……?♡」
「ははは、ッひひ♡トんでもかわいいな♡」
「お゙ぁ♡ん゙……ぅあ♡♡♡」
ゆづき、ゆづき♡♡すき♡きもちええ♡♡イきっぱなしの頭じゃろくに考えられなくて、与えられる快楽を享受するばかりだった。
「ずっと、締まっててッ♡、ぐ、きっつ♡」
「あ゙ぁ……♡ゆづ、き……ッ♡」
ナカでおちんぽが一際おおきく跳ねる。ゴム、じゃまやなぁ♡♡ちゃんと欲しい♡あの焼けるような熱さが恋しい。出した精液を塗りこむような動きに、孕ませようとしてくれてるんやと嬉しくなった。
ずりゅ、と引き抜かれる感覚にすら感じて声が出る。アナルがぽっかり開いてるのがわかる。俺んおまんこ♡ゆづきの形になったんや♡♡
「はぁ♡かわいい、どろどろだな。お風呂沸かしてくる」
「……ま、って♡」
「すぐ、いや、わかった。一緒にいよう」
「んへへ♡だいすき♡」
寒いといけないからと抱きしめてくれて宥めるようにキスされる。身体の熱が緩やかに冷めていって心地よい倦怠感が残る。お風呂、入らなあかんのはわかるけど……このまんまがええなぁ。
「いいか駿希、ベッドのシーツ変えるから駿希は退かなきゃいけないんだ。どうせ動くならついでにお風呂入ろう、な?」
たしかに、このぐしゃぐしゃの、主に俺ん体液を吸ったシーツじゃ寝れない。離れるのはさみしいけど、すぐ戻ってきてくれるって、言うたもんね。
「1分でもどってきてくれる?」
「約束する」
「じゃあ、まっとる」
我ながら酷いわがままやと思う。部屋を出ていく白上さんの背中を見送ると、突然電子音が響く。白上さんの、スマホから。またあん名前、ご飯の前にもかけてきてた。あん男なんかな。
一人でぐるぐる悩んでいるとシーツを持った白上さんが戻ってきた。すぐに電話に気づいて名前を確認すると、出もせずに切って俺を見る。なんやの、都合、悪いこと?
「あー、駿希」
視線に耐えられなくて立ちあがろうとすると足腰に力が入らなくて崩れる。白上さんが受け止めてくれて、そのまま抱きかかえられた。足元にシーツが落ちる。
「危ないだろう」
「あん男、何やの」
「……会ったのか」
「白上さんの、部屋から出てくんの見ただけ。鍵ももっとったやん」
「もう入れない」
「誰やの! いや、や、白上さん、僕の、やもん、僕ん祐月やろ!」
「あれは、俺の甥」
「は、甥?」
「年離れた姉の甥、んでもって俺のこと抱きたいって言ったクソガキだから出禁。置いてあった本持って帰らせただけで俺は寝てたし会ってない、鍵も変えるから合鍵作ったらすぐ渡す。だから、嫌わないでくれ」
俺の肩口に顔を埋めて、子供みたいにぎゅうっと強くしがみついてくる。かわいい、かわいい、なんやこん人かわいい! こんなん許すしかないわ。それに、そんなことで嫌いになるわけがない。頭をぽんぽんしてあげると安心したんかへにゃっと失敗した笑顔を浮かべた。
「愛しとるよ、白上さん、かわええ人、好きや」
「……俺は、駿希のゆづきじゃ、ないのか」
なんや、それ♡胸がきゅぅっとする、すきや、母性本能ってこういうことやろか♡♡かわええ、ほんにかわええ。白上さんには敵わんわぁ。こんなん、甘やかす以外に選択肢あらへんやろ。
祐月が、俺ん彼氏さんが、年上の余裕なんてどこかに捨てて必死にすがってくる。ああだめ、愛おしすぎて気ぃ狂う。愛らしい顔にこれでもかとキスをする。
「祐月、僕ん彼氏さん、好きな人♡かわええな♡」
「お、れは、そんな歳じゃない……」
「関係あらへん、僕にとってはいっちゃんかわええの♡♡」
「そう、か、ありがとう……?」
珍しく顔を真っ赤にして照れとる、そんな顔するんや♡ええとこやのにお風呂場から聞き馴染んだ音がして中断されてもうた。抱えられたまんまお風呂まで運んでもらう。
「祐月ん髪さ、僕が洗うてもええ?」
「やってくれるのか」
「うん。ずっとやりたかったんよね」
「なら、駿希の髪は俺が洗う」
「ほんま? うれしい、楽しみやわぁ」
祐月が俺を見つめて微笑んでくれる。幸せや、俺。髪洗って、乾かして、シーツを変えたおんなしベッドで抱きしめあって眠って、朝は、多分俺は動けんから、甘やかしてもらう。それから、きっともっと幸せなことばっかや。
未来の幸せを想って、今はこのぬるま湯のような愛情に浸っていよう。だって俺ら両想いやから!
「あれぇ? まだ寝てるんかいな、白上さんは」
新作の締切近いやら言うとったっけ、疲れてるんかな。売れとる作家先生はせわしないやろうし、前に褒めてもろうたおじややら、作ったら食べてくれるかも。
時間があるならと一旦帰って下準備して、買い物してから浮き足立って歩いていたら、気がつけばもうマンションの目の前まで来ていた。何回来ても、緊張するな。ドギマギしながらエレベーターに乗って白上さんの部屋の前。
「だれか、おる……?」
同い年くらいの男が白上さんの部屋の鍵を閉めて、こちらに向かって歩いてくる。素知らぬ顔をしてすれ違って、向こうがエレベーターに乗ってから白上さんの部屋に合鍵で入る。
いつも通り散らかった部屋の中、広いベッドの上に白い塊が見える。近づいてお布団を引っぺがすと下着姿の白上さんがいた。またうつ伏せで寝とる、身体に悪いから駄目やって言うたのに。長い黒髪に顔を埋めてすうっと息を吸うと汗と甘い匂いが入り混じった白上さんの体臭にくらりとする。
「……白上さん、あん人、だれやの?」
担当さんやないことくらい見てわかる、わかるくらい若い男。鍵渡すくらい、大事なん? 白上さんは男やもめにうじが湧くような人なのに、どうしてか人を惹きつける魅力がある。一度近づけば離れられない。あん人も、そうなんやろか。
嫉妬心がふつふつと湧いてくる。自分がこんなに独占欲が強いこと、知られてもうたら、会うてくれんやろうな。本当は今すぐあん男のところに行って問いただしたいけど、そんなの意味がない。俺にできるのは白上さんに嫌われないようにすることだけ。
「まず、お掃除せなね」
うじは湧かんけど、物が多い。自分のものは丁寧に扱う人だから、汚いというよりも片付いていない部屋という印象だ。新聞は捨てて、読んでる本はメモ帳と万年筆と一緒にベッドサイドに、図鑑は並びに気をつけてしまって、デスク周辺は触らない。わかっとるよ、俺。
一通り綺麗にしておじやを作っているとスマホが鳴る。白上さんのや、またリビングに置きっぱにしとる。ちらと画面を見ると知らない男の名前。そらそうや、お仕事の人かもしらんし、お友達の人かもしらん。俺は白上さんの交友関係なんて知らへん。そやけど、あん男かもしらん。
「僕はいつから、こない欲どし人になったんかいな」
ご飯もできたし、そろそろ白上さんを起こしにいかんと、また寝れないからって朝まで執筆して体調崩しかねない。寝室に向かうと白上さんはまだ眠っていた。起こすために肩に触れると少し熱っぽい。もしやもう手遅れか……? いっぱい食べていっぱい寝たら元気になるかな。
「ほら白上さん、ご飯できてんで、起きてやぁ」
ゆさゆさと揺すると白上さんの目が開く。真っ黒のつり目はいつもよりとろんとしてて、僕を見つめるとゆるく笑っておはようと言う。かわええ。男にかわええなんて思ったら終わりって言うとった妹は正しかったんやな。部屋着を着せて白上さんの手を引いてへ誘導する。メニューは卵と鶏のおじやとほうれん草の白和え。肉は鶏以外めったに食わんし、野菜もブロッコリーとほうれん草とトマト以外意地でも食わん。ほんに、手間のいる人や。
「うまそう、駿希の飯は腹が減る」
「ぎょぉさんお食べ、いつもん倍くらい」
「駿希といる時のいつもはいない時の倍」
「そ、え? や、うれしいけど、これで……?」
喜びよりも心配が勝る。俺の半分も食わんのに? どうやって、生きとるんやこん人。白上さんはおじやをふうと冷まして口に運ぶ。口角が上がったのを見て、俺も手をつけた。小さく切り分けた鶏肉が口の中でほろりとほどけて、出汁の香りが広がる。白和えも優しいお味噌の味がほっとする。
「うまいな」
「ふふ、よかったわぁ」
綻ぶように笑う人、こういう表情がずるいんや、あぁ好き。食事を終えて二人で洗い物を済ませてテレビを見る。僕がするからいいって言うとるのに、なんだかんだ理由をつけて一緒にやってくれるんが好き。おんなし家に住んどったら、こんなかな。隣に座って、大して見もせん映画流して、だらだら話して。
「駿希」
「なぁに?」
「今日、いつまで居る?」
いつまで、おってええの。そんなこと聞けるわけもなく時計を見る。まだ時間はあるし、もう少しだけ、駄目ならすぐいなくなるから。
「あと、2時間、くらいかな」
「……へぇ」
「な、に? 予定あった? すぐ帰れるから、僕」
「泊まってかんの」
当たり前のように言われてどきりとする。心臓がきゅうと締め付けられるような感覚に息苦しくなる。なんそれ、そんなの、思わせぶりなこと言うて。なにか言わないと、と思うが言葉が出てこない。沈黙に耐えきれずに俯く。ぎゅっと手を握られて顔を上げると、白上さんがじっと見つめていた。
「その、ええの。ほんまに、泊まってって」
「うん」
「明日まで、おるんよ、僕」
「そうだな」
お泊まりなんて初めてだ。白上さんはなんてことない顔して、俺はこんなに戸惑ってるのに。着替え、どうしよ、お布団とか。色々考えなきゃいけないのに思考がまとまらない。うれしい。俺はここまで許されてる。
「明日は休日だし、ゆっくりできるな」
「そ、うやね?」
何を話せばいいのか、今までどんな会話してたか思い出せない。話題を探すけど何も浮かばない。いっそ、一度席を立って落ち着いてから、いやそれだと不自然すぎる。俺が黙っていると白上さんが俺の手を握った。
「うぁ、あんね、白上さん……」
「なあ駿希」
「は、はい!」
「時間あんなら、逃げないでくれ」
「ひえ……!」
逃げる。そうだ、今までずっと逃げてきた。こん人の刺さるくらいまっすぐな目に怯えて、目を逸らすことでしか自分を守れなかった。白上さんは俺のことなんか、ただのセフレとしか思ってへんやろうに。俺だけが勝手に舞い上がって、好きでいて。嫌われたくないから逃げるのに、また捕まってもうた。
「にっ、逃げへん! 逃げへん、から、はなしてやぁ」
「嫌だ、離したらどっかにいくだろ」
「そん、な、どこもいかれへんもん、おる、ここおるから」
あんさんにんなこと言われてどっか行けるやつなんぞおらんやろ! もう、情緒がめちゃくちゃや、いっつも俺ばっかり翻弄される。白上さんは俺の肩に頭を乗せて、首筋に唇を寄せる。ちゅっと音を立ててキスされると身体がびくりと震えた。
「今日は、しないから」
「は、なんで、どないしたん、僕んこといらん?」
「なんでそうなる」
「やって、そうやろ。白上さんにとって僕って、そういうもんやん」
いつもより、白上さんが何を考えてるかわからない。勝手に片付けていいものも、極めた偏食の食べれるものも、セックスのときの顔もわかるのに。そうじゃない時の白上さんなんてろくに知らない。それは俺が欲していいものじゃない。抱いてもらえるだけ、部屋に入れてもらえるだけ、ご飯を食べてもらえるだけ、それで満足なんや。
「そういうもんに、したくなかった」
やからそないなこと言わんで。何を今更、と思ってしまう。やって、最初からそうやったやろうが。明確な答えはくれなくて、でも会うたびに優しくしてくれて、ずるい人やと思うけどそんなところも好きでしょうがなくて! だから、俺はあんときに身を委ねることを選んだ。ペンだこのある無骨な手を取って、飯炊きくらいにしか使えん俺の手を重ねた。それが俺の答えやった。
「こん歳になって、好きになって、そういう関わり方しか知らんから、そういうもんにしてしまった」
「白上さん……?」
「ごめんなぁ、駿希」
泣き出してしまいたい。そんな顔せんとって、そんな声で呼ばんとって。そんな目で、見んとってよ。期待してしまうから。
「どうしたらいい、どうしたら好きになってくれる? 物書きの癖して、駿希には何を言えばいいかわからないんだよ」
「そんなの、わかっとったら、とっくに言うとるわぁ」
好きって言って欲しい? 必要だって、そばに居てって言われりゃ満足か? そんな軽いもんで満足できるなら、こんな拗らせてない。白上さんが俺のために考えてくれた言葉がいい。そうじゃないならなんも言わんで。
「白上さん、僕はな」
「あぁ」
「白上さんの全部を好いとるんよ。寝とるとき、ご飯食べとるとき、お仕事しとるとき。僕に話かけてくれへんときも、ずっと好きや」
「……ずっと」
「ずっと! ほうやからね、白上さんが僕んこと嫌いやないなら、なんでもええの。ええと、おもっとったんよぉ」
困らせるつもりはなかった。こんなこと言って、白上さんに呆れられるんじゃないかと思った。面倒くさい男だと思われたくはないのに。涙が溢れて止まらない。俯いて必死に止めようとすると白上さんが抱きしめてくれる。背中をさすられて子供みたいに泣いて、服べちゃべちゃにしても離れていかんことに安堵した。
「白上さんがな、僕のこと、特別に思うてくれとるん、全然気づかんくて。あんね、ずっと、怖かった」
「……うん」
「白上さんは、優しいし、お世話さしてくれて、僕に触れてくれるけど、僕以外にもおんなしことやっとるんやと思うとって」
ぐすぐすと鼻を鳴らしながら話す俺を白上さんはじっと見つめている。恥ずかしいし情けないし、絶対引かれとる。そう思ってまた泣けてくる。白上さんは情けない俺をぎゅう、と痛いくらいに強く抱き締めて頭を撫でた。ゆっくりと身体を離して俺の目元を撫でてくれて。それから、ゆっくり顔を近づけて唇に触れるだけのキスをした。
「言葉足らずでごめんな、もっと素直に言えばよかった。困るだろうと、思ってしまったんだ、こんなおじさんに口説かれても」
「……僕、もう22歳やねん」
「知ってるよ」
「あんさんまだ20代やろ!」
「28歳なんだぞ、6歳違うんだぞ! 6つ上に、本気で好かれたら嫌だろう……」
「僕が! 毎週! 精いっぱい着飾って! 下準備済まして! お掃除してご飯作って抱かれて! なんでやと思うとったんや!?」
もう察しろ! 作家先生のくせに! なんでわからへんの! こういうところがほんまに、嫌いじゃないけど、ばか!!
こんなにも伝わっていないとは思わなかった。白上さんは俺の言葉を聞いて驚いたあと苦い顔をした。そして、俺の頬を両手で包む。白上さんはいつもそうだ。俺が一番不安なときに手を差し伸べる。俺が望んでいることをしてくれる。なんでそれはわかんのに俺の好意は微塵もわからんの!?
「白上さんのこと、好きやから!! 都合のええ男やってわかってますよって顔して、少しでも長くそばに置いてもらえるように、僕は努力しとったの!」
「……きづかなかった」
「そこまで鈍感やとは、僕も思うとらんかったけど」
「ごめん、ごめんな」
「あーもぉ、泣かんでやぁ……白上さんに泣かれるとどうしてええか、なんでも、ぜんぶあげたくなる」
ぼろっ、と大粒の涙を流し始めた白上さんが乱暴に拭うから、その手を取ってそ自分の胸に引き寄せて、ぽん、ぽん、と背中を叩きながらあやすようにする。さっきと逆やなぁ、泣くほど俺んこと、好いてくれとるんや。あかん俺が泣く。
二人してわぁわぁ泣いて、白上さんは俺の胸に頭を預けてくれて、俺は白上さんの膝の上に乗って、泣きじゃくる白上さんを抱き寄せていた。白上さんが泣き止んでから、どちらからともなくキスをして、お互いに触れ合って。
「今日も、してくれる?」
「する」
即答されて少し笑ってしまった。ベッドまで運んでもらって脱がしてもらう。全部脱いだら俺の番。この瞬間がいつになっても慣れない。透明でうつやかな人を、俺が雄にするんや。
俺が着せた服を、ゆっくり脱がしていく。一つひとつボタンを外すと不健康なほど白い肌を滑りシャツが落ちる。ズボンに手をかけて息をのむ。震える手で脱がすと下着越しに勃起しているものが布を押し上げてテントを張っている。そこを指先でなぞると白上さんは小さく声を漏らした。思わず顔を埋めて深く息を吸う。脳みそどろどろになるような蒸れた濃い匂いがして腰がくだけそうになる。我慢できなくて下着ごと口に含んで吸い付くと、じゅっ、じゅる♡、下品な音が響く。
「ふぅ♡ン、じゅぅ♡はっ♡、はふ♡」
「んはは、えっろい顔してんなァ」
俺にフェラしてくれるときの白上さんもこんな感じなんかな、なんて思いながら必死にしゃぶっていると白上さんの手が俺の髪を耳にかける。そのまま頬をするりと撫でられてぞくりとした。俺の頬に触れた手を掴んで指を絡める。名残惜しいけど口を離して、頬をすりつけるようにして甘える。
白上さんが欲しい、早く突っ込んで揺さぶって欲しい。蕩けた頭では剥き出しの欲望ばかりがぐるぐると回って思考回路を奪っていく。白上さんが口で下着を脱がす俺を見下ろしている。興奮した様子で舌なめずりする姿は、今からお前を食うと雄弁に語る。
「期待してんね、かわいい」
発情した俺を容易く転がした白上さんは、俺の脚を抱え込むように腕を回してちんぽを口に含む。ぬめる口内の暖かさに溶けてしまいそうな心地になった。白上さんは俺に見せ付けるように大きく口を開けて、喉の奥まで入れて、ゆっくりと引き抜いて、ディープスロートする。
「は、……っう……♡」
「ぉぐ、ッは、気持ちいい? 俺の喉まんこ」
「きもち、い♡……やば……ッ♡♡、あっ、ああぁ……♡」
上下する頭を撫でようと置いた手に力が入り綺麗な髪をぐしゃぐしゃにしてしまう。唾液が溢れてきて竿を伝っていく感覚さえ肌が粟立つほど気持ちいい。先走りを飲み込みながら裏筋にべったりと舌を当てて擦られる。太腿がびくりと跳ね上がってそのたびに強く抱え直される。
もう出そうやのに、離してくれない。射精を促す動きで激しく扱かれて呆気なく果ててしまう。白上さんは一滴も零さないで飲み込んだ。最後に尿道に残った分までちゅうっと吸い出してからようやく離れていく。絶頂の余韻でぼんやりしたまま見下ろすと白上さんは満足げに笑う。
「いっぱい出たな、溜まってたんか」
「白上さんの、せいやもん」
「好きだろ、コレ。いくら抱かれたって男の子だもんな」
「あ、アホか、ほんま……♡」
「ひはは、その顔で言うのかよ」
けらけら笑っとる白上さんも、その顔、雄の顔やんか。白上さんに抱かれるようになって、自分の身体がどんどんいやらしくなっていくのを感じる。最初はあんなに怖かった挿入も今ではすっかり快楽になってしまった。
後ろでイけるようになったし、乳首も開発されて、ちんぽ触らんでもイけるようにもなって、白上さんにされたこと全部気持ちよくなるから、ほんにどうしようもない。思い出すと腹の奥が熱をもつ。息が上がって、がまんできない♡
「もぉ、ええやろ、白上さん♡僕で勃ったばきばきおちんぽぉ♡はやく奥までぶち込んでや♡♡」
「ど淫乱」
「誰のっ、せぇやと! がまんできひんの!♡」
「はいはい、待て」
白上さんは胡座をかいて俺を呼ぶ。俺は白上さんの上に跨って、肩に手を置きゆっくり腰を落としていく。お尻を撫でられてぞくぞくする。亀頭が入って、いっちゃん太いカリ首まで入ったら後は自重で一気に貫かれてしまった。ごちゅん、とおなかの中から音がする。目の前が真っ白になって、それから弾けた。
「あ゙~ッ♡おっぎぃのきたァ゙♡♡♡」
「っく、すっご……ナカ痙攣してんね、入れただけでイッた?」
「いっだッ゙♡♡ぉお゙♡、す、ぎ♡すぎぃ゙♡♡」
久々の快楽に感じ入る俺の胸元に吸い付いた白上さんは、じゅうっと音を立てて鬱血痕を残す。白上さんが触れるところが全部性感帯みたいに感じる。白上さんはおっぱいが好きなんやと思う。執拗に舐めて吸われて、たまに歯形が残ってしまうほど噛みつかれる。ぴりぴりして痛いはずなのに気持ちいい。
「また締まった、気持ちいいんだ?」
「うん♡、きもちええの♡もっと♡♡」
「欲張りめ」
「んぅ♡、ふ♡」
唇を合わせて舌を絡める。相変わらず、舌なっがいなぁ。白上さんとのキスは甘くて安心するから好き。白上さんの首の後ろに腕を回して引き寄せる。白上さんは俺の腰を抱いて、抽挿を始めた。
「んっ、はぅ……ふ、ぁ……ッ♡んぁ♡ふ、う、うぁ♡……ン♡んぅ゙~!♡♡」
キスハメ、やばいッ♡、ゆったり突かれて♡気持ち良すぎてわけわからんくなる♡このまま溶けてしまいたい。白上さんとひとつになりたい。俺んちんぽが白上さんの腹筋に擦れてだらだらの先走りでぬちゃ、ぐちゅ、と濡れた音が響く。
「は、きつ、きもちいなァ……♡」
「あっ♡、ナカ、おくんとこ、して♡」
「ここ?」
「そこぉ♡すきなとこ♡、とんとんしてっ♡」
「はは、かわいい」
「ひぐッ♡♡」
ずっぷり埋めたまま奥の窄まりをとんとんされると自然と甘えた声が出る。白上さんの背にしがみついて、身体を支える脚をがくがく震わせながら必死に快感を受け入れる。酷い顔をしてるんだろう、恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
「おく、きもち♡、すき♡」
「駿希♡だぁいすきなここ、ぶち抜いたらどうなると思う……?♡♡」
「ぁあ……ッ♡そんな゙、ぁ゙♡ひッ♡ぼく♡、しぬ゙♡♡♡」
もう限界なくらいきもちいいのに、そんなんされたら……♡♡ 想像しただけで軽くイってしまった。白上さんの手が俺ん腹をぐーッと押して、ここに入れろって言ってるみたいで興奮する。白上さんに甘えきった身体は勝手に最奥を開いておちんぽに媚びてしまう。
「あ、ぁ゙♡だめ、ばいっちゃ゙ゔ♡♡白上さッ゙の゙♡♡」
「だめかァ、ならしょうがない、全部は入れらんないな?♡」
「へ……?♡ あ゙ッ゙♡や♡、いけず♡♡ぉ゙、ほ♡、わ゙、わかっとぉ゙♡くぜに゙♡♡」
「俺は鈍感だからな、さっぱりだ」
「う、あ♡ごめ、な゙ざ♡、ンぅ゙♡ごめん゙ぁ゙♡ッなさい゙ぃ゙♡♡」
「ッははは! 怒ってるわけじゃないよ、ただかわいがりたいだけ」
白上さんが俺の頭を撫でながら笑う。奥がきゅんきゅん疼いて堪らない。優しくされるのがうれしい、気持ちよくなるのが怖い。相反する感情で心がバラバラになってしまいそうだった。こん人のかわいがりは、意地が悪い♡
「駿希はどうしてほしい?」
「ぼ、く♡ッあ♡♡ぼく、のぉ゙♡ぐずぐず♡まんこに♡♡ンぉ゙♡おちんぽッ♡ぜんぶハメでぇ゙♡♡♡」
「わかった、ほんとに、かわいいなァ駿希♡」
繋がったまま押し倒される。脚を担がれて結腸口にぐっぽりおちんぽをハメられ息ができない。こんなの苦しいはずなのに、苦しいよりずっと大きい快楽で頭が馬鹿になる。脳みそ蕩けて、口からは意味のない言葉が溢れ出る。
「あ、ああ゙ぁ゙ッ゙♡♡じんじゃうっ♡じぬ゙、こわれ゙、ちゃ゙ッ゙!♡♡」
「安心しな、俺も死んだげる」
「うん゙ッ♡うれ、し♡♡い゙っしょ、しにまじょ゙……っ♡♡♡」
白上さんのおちんぽ、雄子宮悦んじゃう♡♡気持ちええ♡、幸せすぎて死ねる♡白上さんは俺の両頬に手を添えて鼻先が触れる距離まで近づく。涙で滲む視界いっぱいに白上さんがいる。綺麗な顔してる、俺ん好きな人。
「好きだ、愛してる」
「お゙ッ♡あ゙ぁ゙ッ~~♡ぼく、ぼくも゙♡♡あいしとる……♡」
「嬉しい」
唇が触れるだけのキスをして、白上さんは少し照れたように笑って俺を抱き締めてくれる。俺の一番大好きなしぐさ。密着した肌の熱さが心地いい。
「かわいいな、これ♡気づいてる?」
「な゙♡、なに?♡♡」
「ずっと射精してんの、ひ、はは♡えっろ♡」
握られたちんぽからはとぷとぷ精液が溢れてて、白上さんはそれを指先で掬って舐める。俺、だらしなく精液垂れ流して♡おもらししとる♡♡羞恥心さえ快感を煽るスパイスになって、おちんぽをきゅぅ♡と締め付ける。
白上さんはぎりぎりまで腰を引いてから、一気に突き刺す。ごちゅッ♡と重い音がして、亀頭から根元までぎっちりと埋められた肉棒は暴力的なまでの圧迫感と充足感をもたらした。
「イ゙ッ♡♡イ゙ぐ♡ごれ♡しぬ゙、ゔ♡ぉ゙ッ~~!♡♡♡」
「メスイキ、上手んなったなァ、いい子、愛してる♡」
「ンぉ゙……♡ぁ゙あ~ッ♡♡ひ♡、ぃぐ、ゔぅ゙♡♡」
愛の言葉に応える余裕なんてない。身体中痙攣させて、絶頂の余韻に浸っている間にも白上さんは容赦なくピストンを繰り返す。イったばっかの敏感な身体には強すぎる刺激で、気持ちいいのか苦しいのかわからない。目の前がぢかぢかして白上さんの顔が見えないのが、ひどくさみしかった。
「し、らかみ゙♡、さァ゙♡♡どこ♡さみし♡な゙ぁ゙♡どこやの゙ッ♡♡」
「かわいい駿希、おいで、そばにいるよ」
さみしい、どこ、おいてかんでや。迷子みたいに泣きじゃくると白上さんは動きを止めて、俺を抱きしめて頭を撫でてくれた。それだけで身体中の細胞が喜んでるみたいだ。嬉しくてしあわせで、この気持ちをどうにか伝えたくて、目の前の首筋にたくさんキスをする。
「ん、ふ♡すき……♡だいしゅき……♡♡もっと、あいして♡」
「煽んな、そんなこと言われたら、またいじめたくなる」
「いじめ、てもぉ、ええよ……?♡♡」
「……泣かせたくないんだよ、愛してるから」
やっと余裕を得た脳みそが歓喜に震えて、身体が無理やり絶頂へと押し上げられる。もう何度も達しているのに、まともに射精できないちんぽは萎えるどころか勃起したまま先走りを流し続けていた。
「落ち着くまで、このまんまでいよう」
「もぉ、へいきやから♡白上さん♡♡おねがい♡」
「かわいいけど駄目。これも気持ちよくて好きだろう、ほら集中しろ♡」
下っ腹の、ずっぷりハメられた雄子宮のあたりを執拗にさすられる。ひとたび意識してしまうと太い血管がどくんどくん脈打つ感覚すら拾ってしまう。カリ高の絶倫おちんぽ♡隙間できんようにぴったりぎゅぅ~♡♡ってせな♡、孕ましてもらうんやから♡♡ちゃんと媚なあかん♡♡♡
自然と肉壁がうねって子種汁搾り取ろうと媚びてしまう。腰が勝手に揺れて蹂躙してもらうのを待ってる。白上さんが俺の太腿を押さえつけて亀頭をしゃぶる雄子宮を捏ねるように動く。
「俺が教えこんだとはいえ、すっかり雌堕ちしたなぁ♡」
「ン……♡あ゙ッ……♡め、めすに♡されだぁ゙……っ♡♡ぼく、しらん間に゙、い゙ぁ゙♡ぁ、あ……♡お゙、まんこ♡、しつけられぢゃ゙っだ……♡♡」
「俺のせいで、ちんぽよりけつまんこが好きな淫乱になって、かわいい♡」
「うれしっ……♡♡じらか、み、さぁ゙の゙っ♡お゙ッ♡せいにッ゙、な゙ん゙の♡♡うれじい゙♡」
「ほんと、駿希はッ♡煽んの好きね、ッぐ、う」
俺んナカでおちんぽが膨らんでくのがわかる。白上さんも、イきそうなんや♡♡いっしょにイきたいっ♡ 白上さんの背中に脚回してぎゅっと抱きつく。白上さんはちょっとびっくりしたみたいな顔して、それから嬉しそうに笑ってくれた。こんな孕ましてって全身で表すような恥ずかしいこと普段は絶対せん。でも今日は特別やから♡両想いやから、ええよね♡
抽挿が激しさを増していく。俺をおかしくさせるための動きが白上さんが気持ちよくお射精するための動きに変わっていく。雄子宮にぶっといカリ首引っかけて、勢いよく引き抜かれて前立腺抉られる。俺んこと、自分のやと思うとる♡♡もっと使って♡おまんこいっぱい、ぎゅっ♡ぎゅっ♡ってするから♡♡
「だしてぇ゙♡なかだし、ッ゙じて♡ぼくんこどぉ゙♡、ぁ゙あ゙♡はらまじでぇ♡♡」
「はー……どんだけかァいいんだよッ♡♡、ッ出すから♡孕め♡♡♡」
ごちゅッ♡と最奥まで貫かれて、熱い白濁が注がれる。その瞬間、脳髄が焼き切れるほどの快感が襲ってきて、視界が真っ白になった。身体中の筋肉が収縮して、息が詰まる。ナカで震えるおちんぽがそれでも孕ませるために動き続ける。いっちゃん深いとこに精液擦り付けてべっとりマーキングされて♡きもちええ♡♡
雄子宮をしつこく捏ね回されて、馬鹿になったちんぽは壊れた蛇口のように潮を吹き腹の上に水溜まりができる。
「あ、あぁ゙……ッ♡あっづい゙♡すき、イ゙っ゙♡ぉお゙ッ゙……!♡♡♡」
「ぐッぅ……♡、はぁ~ッ♡♡」
最後の一滴まで飲み干すように奥がじゅぅ♡と吸い付く。白上さんは身体を震わせて感じ入ってるみたいだ。かわええ、すきや。
「好きだ、愛してる」
「ぼく♡僕もッ♡♡愛しとる……♡」
繋がったまま唇を重ねる。舌を絡めると、応えてくれるのが愛おしくて、もっともっと欲しくなって、止まらない。
「んむ、んぅ♡ん……ふ……んン……♡」
「ふふ……かわいい……♡」
「んぁ゙……ッ♡」
甘やかされることを覚えた脳が勝手に快楽物質を生み出して、それが身体中を巡って余計に敏感にさせる。耳元で囁かれる声だけでじんわり甘イキしてしまう。
「はぁ、ふ……♡あー、精液、早く出さないとな。ごめん」
「や、やぁ……ッ♡だめ……♡まだ出てかんでぇ♡」
「体調悪くなるの駿希なんだぞ、中に出した俺がぜんぶ悪いけども」
「悪ないもん♡僕がほしかった、からぁ♡なぁ、白上さん♡♡足りひん♡お腹きゅんきゅんすんねんもん♡♡さみしいから♡もっとちょおだぃ♡♡」
「精液掻き出してコンドームつけたらな」
ずるりと出ていってもうた白上さんは俺の尻たぶ掴んで左右に開くと親指を穴の縁にかけて拡げた。それだけなのに、期待しまくってる俺はそれすら気持ちよくて、アナルをひくつかせておねだりする。
「あ……♡はよぉ、挿れて♡♡」
「駄目だって。もう少し待ってろ」
「いや、やぁ、僕がもろたんやもの♡♡出したない♡それより、おちんぽほしい♡」
「口で吸い出されんのと指で掻き出されんのどっちがいい」
その言葉と視線に背筋がゾクゾクする、そんなん絶対気持ちええ♡恥ずかしい格好させられて♡♡ 前立腺ぐりゅんって押されながらぜんぶ擦られて♡たぶん、空っぽんなるまで終わってくんない。全身が熱くなる。どっちか、なんて。
「えらべん、から……♡♡」
「どっちも欲しいならおとなしくしてろ」
「ん……♡わかったぁ……♡」
素直に言うこと聞いて膝の裏に手をかけて脚を持ち上げた。この格好、みっともなく興奮する。お尻を抱えられて身動きが取れなくなった。白上さんの長い舌が、俺の発情しきったけつまんこに近づいてくる。ぬちゅって音を立てて入りこんできて、柔らかい粘膜が押し広げられる。ナカに溜まった精液を舐るように動く舌がたまらなく気持ち良い。
「ぁ♡あぁ♡きもち♡した、あつい♡♡ッお゙ぉ゙♡ずわ゙ないで♡♡や゙ぁ゙♡イ゙ぐ♡すぐッ♡イぐぅ゙~~!♡♡」
じゅる♡じゅぶ♡下品な水音を立てながら、肉厚の舌がおまんこを犯してる。舌を尖らせて浅いところをピストンされ強く吸われると、もう堪らんくて馬鹿みたいに喘いでしまう。気持ち良すぎて腰が跳ねるのに抑え付けられて快感を逃せない。
「あぁあッ♡イぐっ♡イ゙ッ゙♡♡ぉあ゙♡、ゆるじで♡♡イっでるから゙ッ~~♡♡♡」
絶頂を迎えても、白上さんはやめてくれない。むしろ一層激しく責め立てられる。イったばかりの敏感すぎる弱点に容赦なく喰らい付かれてイキ潮がとまらない。
「ん、じゅッ、じゅる♡、じゅぅ~~♡♡♡っふぅ、次は指だな、欲張りさん♡」
「は、あ……♡も、やめ……♡あぁ゙ッ♡♡」
白上さんの舌が抜かれてやっと終わったのかと安堵していると、今度は長い指が入ってきた。どっちもなんて、欲張らなきゃよかった。二本、三本、と増やされて、バラバラの動きで腸壁を擦られる。もう十分綺麗やと思うのに白上さんはまだ許してくれない。
「なんれ……?♡お゙ッ♡きれ゙い゙♡、にぃ゙♡なったやん゙がぁ……!♡」
「はいはい、全部出したらまたしてやるからな、我慢しろ」
「や゙ぁ……!♡も、ゆびやめ゙で……!♡♡お゙ちんぽ♡ほじぃ゙♡♡」
「ほら、がんばれ♡がんばってぜんぶ出したらセーフティセックスしようなァ♡」
嫌と言うほど気持ちいいはずなのに焦燥感ばかりが募る。少しも逃せない快感、出口のない快楽地獄。身体中を駆け巡って苦しいくらいなのに、ほしいものが与えられない。何度懇願してもおあずけされて、俺はただひたすらに耐え続けるしかなかった。
「……もう、いいか。綺麗になったぞ」
ようやく解放された頃には体力も気力も尽きかけていた。汗だくになってシーツに突っ伏す。頭の中には、射精したい、という欲求だけがぐるぐる渦巻いている。
「駿希、大丈夫か? もう限界だろ」
「あッ゙……♡ひ、あ゙……♡」
限界、だけど疼きが治らない。こんな状態で放り出されたらおかしくなってしまう。白上さんは俺の頭を撫でると頬にキスしてくれた。それだけでも感じてしまうのに、首筋にも吸い付いて痕を残していく。そのたびにびくびく震えて甘イキからおりられない。
「無理すんな、お風呂入って、一緒に寝よう?」
「ぃや♡、だいて♡♡いっかい、だけ♡おねがい、やからぁ♡」
「頑なだなァ」
「なんで、そんないやがんの……? 僕んこと、ッ好きちゃうん?」
涙で視界がぼやけてきた。好きって、言うたのに。抱いてくれへんのはなんでなん。俺もっと頑張るから、ご奉仕するから、あいしてや。
「愛してる、から、無理させてるってわかりきって抱くの、嫌だよ」
「愛しとるなら、今抱いてやぁ。無理さして、あした、甘やかして?」
「辛い思いはしたくないだろう」
「抱かれへん今のが、つらいわぁ……僕、がんばったんに」
「あーもう、かわいいな。わかった、今も明日も死ぬほど甘やかしてやる」
「ん、ちゅ♡、ぁん、ふぅ♡♡」
いきなり唇を奪われて舌を絡め取られる。息つく暇もない激しいキス。上顎をなぞられ、歯列を丁寧に舐められてぞくぞくする。舌先を軽く噛まれてじんわり甘い痛みが広がる。
「んん……♡ぁむ……ん、ちゅぅ……♡」
「は……ッ、ん♡」
白上さんの手が脇腹を掠めると身体が大きく跳ね上がった。それを見て笑う声が耳元に響く。それが余計に興奮を煽って、もっともっと白上さんが欲しくなって、自分からも舌を動かした。白上さんの舌先が僕の口内を弄ぶように動く度に背筋がゾクゾクして腰が揺れる。
「ん……ちゅっ♡、あぁ……♡」
「愛してるよ、駿希……」
白上さんの声に、吐息に、体温に、存在全てに昂ってしまう。身体の芯までどろどろに溶かされていく感覚。
「ぁ……♡きもち、えぇ……♡」
「駿希、俺をみて」
「っあ♡や、やぁ……♡」
「目、見せて、好きなんだ」
かちあった視線が妙に照れくさくって逸らそうとしたけど、許してくれなかった。優しい声で囁かれると抵抗できなくなる。
「だめ、やもん……♡」
「恥ずかしがってる顔もかわいい」
「うぅ……いけず……♡ほんまに、はずかしいんやって……!♡♡」
「おねだりは上手にできるのに?」
「あれは、っあ♡、だって……♡♡」
「なぁに、駿希はどうされたいんだっけ?」
「ぁ……♡や、いじわるせんとって♡」
「意地悪されるの好きだろ?」
白上さんの指がつぷりと侵入してくる。散々犯されて緩みきった穴は簡単に呑み込んでしまった。指が入ってくるだけではしたない声が出る。きゅうきゅう締め付けても動かしてはくれなくて、俺が素直になるのを待っている。何もわからなくなるまで溶かしてくれたらいいのに、ほんの少し理性を保ったまま羞恥心を味合わされるのは堪らなく苦しくて、それ以上に腹の底が疼いた。
「うぅ♡、僕の、ど淫乱けつまんこ♡おちんぽでいじめて、ぁ♡あまやかしてぇ♡♡」
「よくできました♡」
抜かれた指の代わりに待ち望んだ質量が押し当てられる。コンドーム越しの熱がさみしいけど、愛情だってわかってるから我慢できる。亀頭がぐっと入り込んで浅いところを擦る。早く奥を突いてほしい。めちゃくちゃにしてほしい。焦らすような刺激じゃ足りない。
「はやく♡、はよぉ、おく突いてぇ!♡」
「ごめんごめん、かわいくてさァ」
「お゙ッ……?!♡♡ぁ、おぐ♡♡♡おっきぃ♡あ゙ぁ゙ッ!♡しゅごい♡んおッ♡あ゙ぅッ♡♡」
勢いよく最奥をぶち抜かれた。これ、気持ちいい、すき♡雄子宮ごりゅん♡てされると目の前が真っ白になってアヘってしまう。白上さんが俺の脚を抱えてピストンを始めた。ぱちゅん♡ばちゅん♡って音が響いて、肉同士がぶつかる衝撃を感じるたびに全身に快感が走る。
白上さんの顔が近づいてきてキスをする。舌を絡めて唾液を交換し合う。その間も容赦なく突き上げられて、ナカで肉棒が大きくなるのを感じた。俺は、この人に求められている。その事実だけで心が満たされて嬉しくなる。
「しゅき♡じら゙かみさッ゙♡♡すぎ♡」
「駿希、かわいい駿希♡」
「じら、かみざん゙♡♡」
「ゆづき、って呼んでみ」
「ゆ゙♡ゆづぎ♡あッ♡♡ゆづ、きぃ゙♡♡♡ゆづき♡♡」
名前呼ぶだけで、どうしようもなく愛おしい♡なんでやろ♡こんな、うれしい♡♡ぱんっぱんっ♡と肌を打ち付ける音が早く激しくなる。白上さんも、興奮しとるんや……♡白上さんの腰の動きに合わせてへこへこと情けなく揺れていたちんぽを掴まれて、尿道口を親指でくりくり♡と優しく撫でられた。
背がぐっと反って喉を晒す。身体全部が性感帯になったみたいに敏感になっているのに、さらに感度を上げられて気が狂いそうになる。もう限界なのに白上さんは手を止めてくれなくて、何度目かもわからない潮を吹いた。
「あ゙っ……♡ひィ゙ッ゙!?♡♡ぁ……ふ……?♡」
「ははは、ッひひ♡トんでもかわいいな♡」
「お゙ぁ♡ん゙……ぅあ♡♡♡」
ゆづき、ゆづき♡♡すき♡きもちええ♡♡イきっぱなしの頭じゃろくに考えられなくて、与えられる快楽を享受するばかりだった。
「ずっと、締まっててッ♡、ぐ、きっつ♡」
「あ゙ぁ……♡ゆづ、き……ッ♡」
ナカでおちんぽが一際おおきく跳ねる。ゴム、じゃまやなぁ♡♡ちゃんと欲しい♡あの焼けるような熱さが恋しい。出した精液を塗りこむような動きに、孕ませようとしてくれてるんやと嬉しくなった。
ずりゅ、と引き抜かれる感覚にすら感じて声が出る。アナルがぽっかり開いてるのがわかる。俺んおまんこ♡ゆづきの形になったんや♡♡
「はぁ♡かわいい、どろどろだな。お風呂沸かしてくる」
「……ま、って♡」
「すぐ、いや、わかった。一緒にいよう」
「んへへ♡だいすき♡」
寒いといけないからと抱きしめてくれて宥めるようにキスされる。身体の熱が緩やかに冷めていって心地よい倦怠感が残る。お風呂、入らなあかんのはわかるけど……このまんまがええなぁ。
「いいか駿希、ベッドのシーツ変えるから駿希は退かなきゃいけないんだ。どうせ動くならついでにお風呂入ろう、な?」
たしかに、このぐしゃぐしゃの、主に俺ん体液を吸ったシーツじゃ寝れない。離れるのはさみしいけど、すぐ戻ってきてくれるって、言うたもんね。
「1分でもどってきてくれる?」
「約束する」
「じゃあ、まっとる」
我ながら酷いわがままやと思う。部屋を出ていく白上さんの背中を見送ると、突然電子音が響く。白上さんの、スマホから。またあん名前、ご飯の前にもかけてきてた。あん男なんかな。
一人でぐるぐる悩んでいるとシーツを持った白上さんが戻ってきた。すぐに電話に気づいて名前を確認すると、出もせずに切って俺を見る。なんやの、都合、悪いこと?
「あー、駿希」
視線に耐えられなくて立ちあがろうとすると足腰に力が入らなくて崩れる。白上さんが受け止めてくれて、そのまま抱きかかえられた。足元にシーツが落ちる。
「危ないだろう」
「あん男、何やの」
「……会ったのか」
「白上さんの、部屋から出てくんの見ただけ。鍵ももっとったやん」
「もう入れない」
「誰やの! いや、や、白上さん、僕の、やもん、僕ん祐月やろ!」
「あれは、俺の甥」
「は、甥?」
「年離れた姉の甥、んでもって俺のこと抱きたいって言ったクソガキだから出禁。置いてあった本持って帰らせただけで俺は寝てたし会ってない、鍵も変えるから合鍵作ったらすぐ渡す。だから、嫌わないでくれ」
俺の肩口に顔を埋めて、子供みたいにぎゅうっと強くしがみついてくる。かわいい、かわいい、なんやこん人かわいい! こんなん許すしかないわ。それに、そんなことで嫌いになるわけがない。頭をぽんぽんしてあげると安心したんかへにゃっと失敗した笑顔を浮かべた。
「愛しとるよ、白上さん、かわええ人、好きや」
「……俺は、駿希のゆづきじゃ、ないのか」
なんや、それ♡胸がきゅぅっとする、すきや、母性本能ってこういうことやろか♡♡かわええ、ほんにかわええ。白上さんには敵わんわぁ。こんなん、甘やかす以外に選択肢あらへんやろ。
祐月が、俺ん彼氏さんが、年上の余裕なんてどこかに捨てて必死にすがってくる。ああだめ、愛おしすぎて気ぃ狂う。愛らしい顔にこれでもかとキスをする。
「祐月、僕ん彼氏さん、好きな人♡かわええな♡」
「お、れは、そんな歳じゃない……」
「関係あらへん、僕にとってはいっちゃんかわええの♡♡」
「そう、か、ありがとう……?」
珍しく顔を真っ赤にして照れとる、そんな顔するんや♡ええとこやのにお風呂場から聞き馴染んだ音がして中断されてもうた。抱えられたまんまお風呂まで運んでもらう。
「祐月ん髪さ、僕が洗うてもええ?」
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