婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!

桜アリス

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説明2

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私が提案したことは、領民のみなさんも、お父様達もまぁ納得したようで、賛成してくれた。

でも、本物のリーダーを連れていくと、困ることもあるので、偽リーダーを連れていく。

バレることはないだろうしね。

一応、リーダーさんたちにはちょっとした変装というか、イメチェンをしてもらうけどね。

まぁ、まず相手が攻撃してきても、うちの領民は負けないと思うんだよねー。
他の領民と違ってうちの領民はみんな戦えるし、まぁまぁ強いからね~。
女性も普通に戦えるし、子どももまぁ戦えると思うからね。


そんなこんなで、説明はひとまず終わり、お父様やリーダー格の人々(町長、村長含む)で話し合いを再度することになった。

それ以外の私たちは、旅に出るための準備をしていた。

実は私の家族は珍しいことに、全員インベントリ(異次元収納)が使える。
といっても、インベントリ自体は500人に1人くらいは持ってるので、とても珍しいものってほどでもないんだけどね。

私はその中でも容量が飛び抜けて大きく、いまだにどれくらいまで入るのかがわからない。

それに、これは誰でもだけどインベントリの中は時間が経たないので、食料も腐らないし、料理も冷めない、冷たいものは冷たいまま。

それに、入れたもの同士がぶつかるとかもない。
なんか、別々に区切られてるというのかな?

あと、この世界にはステータスがあって、みんなゲームみたいなステータス画面がある。

見せようと思わなければ、他の人には見えない。
インベントリもこのステータスと同じように、画面が出てくる。

その画面はゲームみたいに、何が入っているか、何個あるのかが書いてある。

それに、見るときは大まかに分けられていて、その中でも自分が好きなように、細かく分けることが出来る。

なので、とっても便利なの!

今も、みんなでいるものをどんどん詰めている。

料理人の人たちは、料理をたくさん作ってくれている。

侍女さんや侍従さんメイドさんたちは、タオルや食器類や旅に必要なものなどを準備してくれている。

私達家族は、布団や服、宝石、アクセサリーなどをとりあえず、数日分は置いといてそれ以外全部を入れている。

持たなくても、入れられるからほんとインベントリは便利!!

「お嬢様、出来上がった料理をお持ちしました。冷めないうちにお入れください。」

私の、侍女のライラが料理を持ってきた。

……って、ライラよ
そんなたくさんの料理を、よく持ってこれたね。

しかも鍋とかに入ってたり、蓋のついた容器だったりと、2~3個でも持ちにくいだろうに。

あなた、何個もってんのさ。

1、2、3……7、8

8個!8個もあったよ!?
どんなバランス感覚してるの?!
腕力は、別にあるのはわかってるけど。
うちの人たちだし。

私はインベントリに料理を入れてからライラに尋ねた。

「ライラ、ありがとう。
でも、よくそんなに持てたね?」

「このくらい、みんなできますよ?」

すると、え?というようにライラが返してきた。

え?みんなできるの?

「いやいやいや、それはないでしょー。」

私は、まさかー。できない人もいるでしょと思いそういった。

すると、ライラは当然のことといった顔をして、言った。

「いえ、執事長や侍女長はもっともてますし、皆様付きの侍女や侍従、執事もこれくらいならもてますよ?
というか、私達の一族は大人なら全員できますよ?」

はい?え?みんなできるの?
あれ、じゃあ私がおかしいのかな?
これが当たり前なのかな?

…ふっ、そうだった。
ライラ達の一族やうちに仕えてくれてるみんなは、特殊?だから常識をあてはめちゃだめだった。
うん、まぁ、彼ら彼女らだからで納得しとこう。そうしよう。

私は、使用人さん達の新しい特技?を知り、改めてその常識はずれさを感じた。

しかし、ローザリンも十分常識はずれだと、本人は気づいていなかった。
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