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入寮前日
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そんなこんなで学校の準備を入念にしているとあっという間に学校の寮に入る前日になってしまいました。
私が通う学校はイズミルカ学園という乙女ゲームの舞台である学園です。
出来ればほかの学校に行きたかったのですが、そもそも行けるような他の学校がないので諦めました。
そう、この国には平民用の学校と騎士・兵士専用の学校と私が通う貴族用でありまた騎士科や結界魔法や治癒魔法などを習う魔法科があるこの3つしかないんです。
それと平民用の治療魔法などを習う場所もありますがここは学校というより、前世で言うピアノ教室とかスイミングスクールとかああいうその事を習うだけの場所なので学校というくくりには入れません。
それに私の行く学校は貴族用の中でも文官科、特別科、普通科に別れています。
また普通科では一般的な科目の他に男子は領地経営の勉強を、女子は淑女としての行動つまり礼儀作法やマナー、お茶会やパーティーの主催者としての行動、身分が上の者、下の者への接し方、下品や見苦しくならない行動、ドレスやアクセサリー、メイクについてなども習います。
身分の上下による接し方や、ドレスや下品な行動についてなどは最初はなかったそうですが、おじい様、おばあ様世代でちょっと問題というか事件が起こり、追加されたそうです。
まぁ、普通は幼少期から各家庭で教育するはずなんですけれどね。
それに、話を聞く限りどうやらそれをしたのは頭がおかしい電波転生者みたいなんですけどねー。
まったく前世での常識とか生きてきた知識とかいろいろあっただろうに。
一体どうしたらそうなったのか。同じ転生者、それも恐らく同じ日本人として恥ずかしいです。
もしかして、私が死ぬ前に流行っていた小説のテンプレみたいに、私は主人公なの!私はヒロインだから何をしてもいいし、勉強しなくていいの!だって特別なんだもの!とか思ってるバカ⋯おっといけませんね。電波飛ばしてて自己中心的な考える力が欠けている可哀想な人だったんですかね。
つまりおばあ様世代もなにかの乙女ゲームの舞台だったんですね。
これでもしおばあ様も悪役令嬢だったなら遺伝かと思ってしまいますね。
他にも最近まぁおばあ様世代くらいまでの間で乙女ゲームの舞台になった時があるのかも気になりますね。
まぁ、こればっかりは調べようもないですし分からないんですがね。
同じ転生者で乙女ゲームを沢山してた人がいれば多少はしれたかもしれないんですが⋯。
そんな学校のことから脱線して関係ないことを考えていると、準備を終えたのかアウラが部屋に訪ねてきました。
コンコンコンッ
「ルーナ入ってもいいかしら?」
「ええ。いいわよ。」
そう返事をするとアウラが入ってきました。
彼女は成長すると元気そうで明るく可愛かったのが、少し気が強そう?いやこれは少し違いますね。うーん。つり目というか猫目?だが意地悪や気が強く傲慢そうな感じはしない、そう芯が強そうで明るそうな美少女になりました。
まだまだ可愛さがありますが、だんだん綺麗さがプラスされていっています。
もう少ししたら可愛いよりも綺麗といった感じになりそうです。
そういう私も順調にゲームのルーナに近づいています。
つまり自分で言うのもなんですが美少女です。
周りがアウラみたいな超絶美少女や兄、父、母のような美形に囲まれていて忘れていましたが私も相当な美形でした。
周りのレベルが高くそれに慣れてしまっていて忘れていました。
まぁ、中身が私なのでプラマイゼロくらいになってそうですけど。
見た目と家格目当てで言い寄ってくる人が多そうな気がしますね。
この性格や中身はどうでもいい的な感じで、妻というアクセサリー、公爵家というブランドだけが欲しいみたいなことにしかならなさそうです。
想像してうげってなりましたよ。
そんなの、ごめんです。
アウラにそんなゴミムシ⋯じゃなかった、クズ男がまとわりつかないように頑張りましょう!
あ!あと強引なやつやストーカーが出るかもしれないからその対策も練らないといけないですね。
「ルーナ?ねぇルーナ?そんな一点を見つめてどうしたの?
また考え事かしら?私のことを無視しないでちょうだい。」
私を何度も呼びかけていたらしいアウラが少し拗ねたように頬を膨らませジト目で私を見ながらそう言いました。
「あ、ごめんなさい。考え事をしていたわ。
アウラが可愛い上に綺麗になったなとか学校に行きだしたら頑張らないといけないなと考えていたの。」
アウラは少しキョトンとした顔をしていたが、少しすると笑いだしました。
「もールーナったら。いきなり何を言い出すのかと思ったわ。
くすくす、ルーナも昔からかわいかったけどもっと可愛く綺麗になったわ。
これからもっと綺麗になるわね!
変なのがつかないように私も頑張らないといけないわね。」
「あら、女神様に褒めてもらっちゃったわ。
それにお墨付きまでもらっちゃったわ!
私の未来の容姿は凄そうね。そうなれるように乙女ゲームの悪役令嬢を回避しないとね。
それにそうしないとアウラとずっといっしょにいられないもの。」
私は少しおどけたようにそう言いました。
「えぇ。わたしがルーナの美貌は保証するわ。
わたしもあんなことさせないように頑張るわね。
わたしの唯一の友ルーナ、わたしがあなたを守るしずっとそばにいるわ。大好きよ。」
アウラがそれはそれは可愛らしい笑顔で大好きよなんて言って来るものですから鼻血が出そうでした。
「あら、私も大好きよ。アウラこれからもよろしくね。」
私はそう言ってアウラを抱きしめました。
私が通う学校はイズミルカ学園という乙女ゲームの舞台である学園です。
出来ればほかの学校に行きたかったのですが、そもそも行けるような他の学校がないので諦めました。
そう、この国には平民用の学校と騎士・兵士専用の学校と私が通う貴族用でありまた騎士科や結界魔法や治癒魔法などを習う魔法科があるこの3つしかないんです。
それと平民用の治療魔法などを習う場所もありますがここは学校というより、前世で言うピアノ教室とかスイミングスクールとかああいうその事を習うだけの場所なので学校というくくりには入れません。
それに私の行く学校は貴族用の中でも文官科、特別科、普通科に別れています。
また普通科では一般的な科目の他に男子は領地経営の勉強を、女子は淑女としての行動つまり礼儀作法やマナー、お茶会やパーティーの主催者としての行動、身分が上の者、下の者への接し方、下品や見苦しくならない行動、ドレスやアクセサリー、メイクについてなども習います。
身分の上下による接し方や、ドレスや下品な行動についてなどは最初はなかったそうですが、おじい様、おばあ様世代でちょっと問題というか事件が起こり、追加されたそうです。
まぁ、普通は幼少期から各家庭で教育するはずなんですけれどね。
それに、話を聞く限りどうやらそれをしたのは頭がおかしい電波転生者みたいなんですけどねー。
まったく前世での常識とか生きてきた知識とかいろいろあっただろうに。
一体どうしたらそうなったのか。同じ転生者、それも恐らく同じ日本人として恥ずかしいです。
もしかして、私が死ぬ前に流行っていた小説のテンプレみたいに、私は主人公なの!私はヒロインだから何をしてもいいし、勉強しなくていいの!だって特別なんだもの!とか思ってるバカ⋯おっといけませんね。電波飛ばしてて自己中心的な考える力が欠けている可哀想な人だったんですかね。
つまりおばあ様世代もなにかの乙女ゲームの舞台だったんですね。
これでもしおばあ様も悪役令嬢だったなら遺伝かと思ってしまいますね。
他にも最近まぁおばあ様世代くらいまでの間で乙女ゲームの舞台になった時があるのかも気になりますね。
まぁ、こればっかりは調べようもないですし分からないんですがね。
同じ転生者で乙女ゲームを沢山してた人がいれば多少はしれたかもしれないんですが⋯。
そんな学校のことから脱線して関係ないことを考えていると、準備を終えたのかアウラが部屋に訪ねてきました。
コンコンコンッ
「ルーナ入ってもいいかしら?」
「ええ。いいわよ。」
そう返事をするとアウラが入ってきました。
彼女は成長すると元気そうで明るく可愛かったのが、少し気が強そう?いやこれは少し違いますね。うーん。つり目というか猫目?だが意地悪や気が強く傲慢そうな感じはしない、そう芯が強そうで明るそうな美少女になりました。
まだまだ可愛さがありますが、だんだん綺麗さがプラスされていっています。
もう少ししたら可愛いよりも綺麗といった感じになりそうです。
そういう私も順調にゲームのルーナに近づいています。
つまり自分で言うのもなんですが美少女です。
周りがアウラみたいな超絶美少女や兄、父、母のような美形に囲まれていて忘れていましたが私も相当な美形でした。
周りのレベルが高くそれに慣れてしまっていて忘れていました。
まぁ、中身が私なのでプラマイゼロくらいになってそうですけど。
見た目と家格目当てで言い寄ってくる人が多そうな気がしますね。
この性格や中身はどうでもいい的な感じで、妻というアクセサリー、公爵家というブランドだけが欲しいみたいなことにしかならなさそうです。
想像してうげってなりましたよ。
そんなの、ごめんです。
アウラにそんなゴミムシ⋯じゃなかった、クズ男がまとわりつかないように頑張りましょう!
あ!あと強引なやつやストーカーが出るかもしれないからその対策も練らないといけないですね。
「ルーナ?ねぇルーナ?そんな一点を見つめてどうしたの?
また考え事かしら?私のことを無視しないでちょうだい。」
私を何度も呼びかけていたらしいアウラが少し拗ねたように頬を膨らませジト目で私を見ながらそう言いました。
「あ、ごめんなさい。考え事をしていたわ。
アウラが可愛い上に綺麗になったなとか学校に行きだしたら頑張らないといけないなと考えていたの。」
アウラは少しキョトンとした顔をしていたが、少しすると笑いだしました。
「もールーナったら。いきなり何を言い出すのかと思ったわ。
くすくす、ルーナも昔からかわいかったけどもっと可愛く綺麗になったわ。
これからもっと綺麗になるわね!
変なのがつかないように私も頑張らないといけないわね。」
「あら、女神様に褒めてもらっちゃったわ。
それにお墨付きまでもらっちゃったわ!
私の未来の容姿は凄そうね。そうなれるように乙女ゲームの悪役令嬢を回避しないとね。
それにそうしないとアウラとずっといっしょにいられないもの。」
私は少しおどけたようにそう言いました。
「えぇ。わたしがルーナの美貌は保証するわ。
わたしもあんなことさせないように頑張るわね。
わたしの唯一の友ルーナ、わたしがあなたを守るしずっとそばにいるわ。大好きよ。」
アウラがそれはそれは可愛らしい笑顔で大好きよなんて言って来るものですから鼻血が出そうでした。
「あら、私も大好きよ。アウラこれからもよろしくね。」
私はそう言ってアウラを抱きしめました。
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