いずれ最強の錬金術師?

小狐丸

文字の大きさ
表紙へ
129 / 321
9巻

9-1

しおりを挟む



 1 復興ふっこう事業を考えてみよう


 エルフのソフィアと人族のマリア、そして兎人族うさぎじんぞくのマーニと結婚した僕、タクミ。挙式後間もなく新婚旅行に行ってきたんだが、これがなかなかの大冒険で……


 行きの行路は、城塞都市じょうさいとしウェッジフォートを抜け、ロマリア王国を横断、それからドワーフの住むノムストル王国に行くというもの。
 初めてのノムストル王国という事でとても楽しみにしていたんだけど、途中でシドニア神皇国しんこうこくの残党騎士団と交戦するはめになるわ、ドワーフ国王の兄弟喧嘩げんかに巻き込まれて刀造りをさせられるわで、あわただしい展開に。
 まあ、そんなトラブルがありつつも、買い物したり鍛冶場かじばのぞかせてもらったり、一応観光も堪能たんのうしたんだけどね。
 帰りくらいはのんびりしたいなと思っていたものの、やっぱりそうはいかず……
 復興途中のシドニア神皇国を横切った際に魔物に襲われ、立ち寄ったサマンドール王国では貴族に雇われたという一団にからまれる事になった。
 楽しかったんだけど、最初から最後までせわしない新婚旅行だったな。


 ◇


 流石さすがに疲れてしまった僕達は、話し合いの結果、しばらくは聖域せいいきの屋敷でゆっくりしようという事になった。
 それぞれ好きな事をしてリラックスする中、僕は一人思案する。
 今回の旅行で色々考える事があったのだ。
 まずシドニア神皇国。現在、バーキラ王国とロマリア王国による暫定統治下にあるんだが、復興が遅れ、依然荒廃こうはいしたままだった。シドニア神皇国の国民が苦労しなきゃいけないのはある程度仕方ないと思う。神光教しんこうきょうの罪もあるし、皇王の治世ちせいの下で利益を享受きょうじゅしていたわけだしね。
 ただ、人は生まれる場所を選べないから、その国のたみだというだけで責任を取らされるのはちょっと。特に子供達には罪なんてないし、僕が手を差し伸べてあげても良いと思う。
 続いてノムストル王国は……やっておくべき事はないかな。友好的なドワーフも多いし、あの人達はたくましいから。
 最後に、寄り道したサマンドール王国。ここは色々と問題ありだ。馬鹿な貴族に絡まれたし、ソフィア達を狙った襲撃に加えて、僕にまで刺客しかくを送ってきて……うん、今度何かしてきたら叩き潰そう。
 とりあえずこの中で一番何とかしないといけないのは、シドニア神皇国だろうな。
 良くない教えだったとはいえ、国民の心のりどころだった神光教が崩壊し、国としてまとまりがなくなりつつある。
 なお、今のシドニア神皇国では、信仰の自由が保障されている。なので、これまでのようにちた精霊せいれいを信仰し続けるのも自由なんだけど、バーキラ王国とロマリア王国は創世教そうせいきょうへの改宗を推奨すいしょうしている。
 この際、僕がシドニア神皇国に創世教の教会を建てて回るのはどうだろう。復興にも国民の精神的にも良いと思う。
 ……いや、僕が勝手に先走るのはまずいか。まずは、バーキラ王国やロマリア王国におうかがいを立てないと。
 そうと決まれば、両方の王に手紙を書こう。
 そう考えた僕は、マーニにお茶をれて部屋に持ってきてもらうように頼むと、そのまま部屋に戻るのだった。


 旅の途中で目にしたシドニア神皇国の惨状さんじょう、そして僕がやろうとしている復興のアイデアを書き連ねていく。
 そうしてふと気づく。

「……そういえば、農地は勝手に開墾かいこんしたらまずいんだよな」

 畑の開墾をするのや水路を引くのは、土属性魔法を使えば簡単に出来る。だけど、世間の土属性魔法師は、戦闘以外に魔法を使おうとしない。最近になってやっと、家屋の建設に使い始めたくらいだ。
 農地となると偏見が根強く、魔法使いの仕事じゃないと嫌がる人が多い。なお、建設に土属性魔法を積極的に使いだしたのは、僕がウェッジフォートで強固なとりでを造って見せたかららしい。
 せっかくなので教会を建てたり農地を整えたり、シドニア神皇国に色々してあげたいと思うんだが、一方的なほどこしは良くないよな。復興を手伝うにも国と国が絡む以上、大義名分たいぎめいぶんが必要らしいし。こういう政治事がからっきしだめな僕の代わりに、誰かやってくれると良いんだけど……
 ソフィアは意外と人見知りなので、その役割を任せるのは難しい。何より彼女は僕の護衛だと言っているし、それにほこりを持っている。ソフィアと出会った当時に比べ、僕も強くなってるんだけど、ソフィアに言わせると護衛は必要らしい。
 マリアは、メイドの仕事や家事全般は完璧だけど、政治は完全に守備範囲外だ。
 マーニも無理だな。何より彼女は僕達パーティ以外にあまり心を許していない。
 当然、狐人族きつねじんぞくのレーヴァも無理だ。暇があれば工房にもっている物作りオタクだからね。
 猫人族ねこじんぞくのルルちゃんは年齢的にNGなので対象にならない。
 となると、消去法でアカネになるんだけど……アカネは日本で生徒会長を務めていたくらいに優秀だ。とはいえ、就職経験がなくアルバイトの経験もない元女子高生に、王や貴族、国の官僚との交渉を任せるのは忍びないか。
 その前に、アカネに頼もうと話したら殴られそうだけどね。


 ◇


 そんなふうに色々と考えつつ数日経ったある日、僕はみんなをリビングに集めて相談する事にした。
 シドニア神皇国の復興を手伝いたい。けれど、暫定統治しているバーキラ王国とロマリア王国の顔を潰してはいけない。それらを解決するアイデアはないか、そして上手に交渉出来る人はいないかと尋ねる。
 早速さっそくアカネが否定から入る。

「私にお偉いさんとの交渉なんて無理よ。そんなのタクミがすればいいって言いたいけど……アンタは無理そうね。タクミは元々アラフォーのサラリーマンだったんでしょう? 少しくらい似たような経験はないの?」
「僕は技術職で、しかもほとんど外との交渉や打ち合わせもない仕事だったからね」

 僕が申し訳なさそうに答えると、ソフィアが提案してくる。

「この際、誰か雇用するのはどうでしょう? そもそも今も人手が足りていません。農産物や薬草類、魔導具まどうぐやポーション類、塩や海産物、魔大陸またいりくとの交易と、聖域の経済活動は拡大しています。そろそろ何人か人を雇ってもいいと思うのですが……」
「考えてもなかった。普通そうだよね。自分達で何でもするのが当たり前になってたけど、人は必要か」

 聖域という都合上、適当な人は雇えないというしばりはあるが、探せば何とかなると思う。
 ちなみに今も農産物、海産物、塩、薬草類、お酒関係の交易担当者はいる。だけど、経理の人員くらいは新たに入れた方がいいだろう。それにプラスして、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国とのやり取りをする人を雇いたい。
 ソフィアのアイデアには全員賛成で、何人か雇用する事に決まった。
 経理には奴隷商会でもいい人材がいる可能性はあるけど、国との折衝せっしょうを任せられる人はそうはいかないよな。これは、ボルトン辺境伯やいつもお世話になっているパペック商会のパペックさんにも相談しないと。
 うーん、でも何だろう。
 シドニア神皇国の人達に少しでも援助したいだけなのに、何となく遠回りしている気がするのは、僕だけだろうか?


 まず、ボルトン辺境伯家の家宰かさいセルヴスさんにアポイントメントを取った。
 ボルトン辺境伯も今は、未開地みかいちや聖域の事があって忙しくしていて、流石にその日にポッと行っては会えなくなっている。
 ちなみに、未開地はどこの国にも属さない中立地帯とされているんだけど、国の飛び地となっている場所もある。
 その一つがウェッジフォート。ここはバーキラ王国領だ。ロマリア王国にも飛び地はあって、ウェッジフォートとロマリア王国間に建設された街がそれに当たる。なお、聖域の近くに建設されたバロルは、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の三ヶ国が合同で運営している。
 セルヴスさんに手紙を届けたあと、ボルトンの屋敷で雑用を片付けていると、ふいにアカネが尋ねてくる。

「この際、ボルトンの屋敷を管理する人も雇わない?」
「なるほど。レーヴァが頻繁ひんぱんに聖域とボルトンを行き来するから、レーヴァに屋敷の掃除そうじなんかも任せっきりだったけど、確かにいいかもね」

 今でもパペックさんへのポーションなんかの納品は、レーヴァが直接持って行っている。たまには僕も行ってるけどね。
 そもそも僕らには聖域に立派な屋敷があるので、ボルトンの方はいらないんじゃないかって話もあるんだけど、思い入れもあるし売却するつもりはない。日本とこの世界を通じて初めて持った家だし、カエデとの二人きりの生活から始まり、ソフィアとマリアが増えていって……と思い返せば楽しい思い出がいっぱいだ。これからもここが僕にとって重要な場所の一つなのは変わらない。
 アカネが言うように、ボルトンの屋敷を管理する人を雇った方がいいだろうな。ものすごく今更な気もするけど。
 更にアカネが提案してくる。

「聖域の屋敷にも、人が欲しいわね」
「え、聖域の屋敷にはマリアやマーニがいるじゃないか」

 僕がそう言うと、アカネは首を横に振って、「やれやれ、わかってないわね」と口にする。

「いい? マリアやマーニはタクミの奥さんでしょう。あれだけ大きな屋敷にメイドや小者こものもいないなんておかしいのよ。聖域なら仕事が欲しい子供達を小者として雇うのもいいわね。うちで働きたい子はいっぱいいると思うわ」

 アカネの説明に、ソフィアもうなずいている。
 なるほど、子供が働ける環境か。
 最近では聖域にもお店が出来、徐々にお金を使える環境になってきている。聖域では仕事をしている人達にはそれに応じた賃金を支払っているが、子供達の多くは畑のお手伝いくらいしかしていない。
 そんな子供達が自分でお金を稼げる環境が整うのは、確かに良い事かもしれないね。


 ◇


 数日後、セルヴスさんから連絡が来て、ボルトン辺境伯と会える事になった。

「久しぶりだな、イルマ殿」
「ご無沙汰ぶさたしてます。ボルトン辺境伯閣下かっか
堅苦かたくるしいな。公式の場では困るが、ここではゴドウィンで構わん」
「それではゴドウィン様と」

 今日は、僕、ソフィア、アカネの三人で、ボルトン辺境伯の城のような領主館に来ていた。簡単な挨拶あいさつのあと、僕から用件を切りだす。

「……うーむ、シドニアの復興の手伝いがしたいと?」
「はい。まあどちらかというと、僕もシドニアと無関係じゃないどころか、崩壊のトドメを刺していますし。罪滅ぼしというわけではありませんが、シドニア国民の困窮こんきゅうをこの目で見てしまうと、何かしら出来ないかと思いまして……」
「……食料を施すのは問題ないと思う。創世教も復興支援として物資を配っているしな。だが、建物を建てるのや農地の開墾をするのは問題になりかねん」

 三ヶ国の間でもシドニアの復興支援はデリケートな問題らしい。分割統治するのか、新しい国を建国させるのか、そういった話し合いは依然としてまとまっていないのだとか。仮に分割統治するにしても、三ヶ国での領地の配分で揉めるのは目に見えているそうで、シドニア崩壊後それなりに時間が経つのに、未だ明確な指針も立てられないとの事。
 ボルトン辺境伯はそういった事を説明したあと、なげくように口にする。

「そんな状況であるため、大変申し訳ないのだが、バーキラ王国に所属するイルマ殿が大々的にシドニアを開発するというのはまずいのだ」
「僕は、みんながえずに暮らせて、最低限、身の安全が保障された生活をしてほしいだけなんですけどね……」
「それがなかなか難しいだろうがな」

 三ヶ国でも治安の維持が最優先なのはわかっているが、どこの地域をどこの国が担当するのかで揉めているらしい。
 やはり政治の問題は一筋縄ひとすじなわではいかない。

「それで、僕、考えたんですが、シドニアには創世教の教会はありませんよね」
「ああ、訳のわからん宗教国家だったからな」
「それなら創世教の教会を僕がいくつか建てて、そこを拠点に創世教の人達に、支援活動してもらうのはどうでしょう。創世教の教会になら、僕が寄付しても問題ないでしょうし」

 女神めがみノルン様を信仰する創世教は、バーキラ王国、ロマリア王国、ユグル王国の三ヶ国でも最大の宗教勢力となっている。
 国が関わると政治的な問題が発生するけど、創世教が宗教活動の一環として、シドニアの困窮する人達に手を差し伸べるのはセーフなんじゃないかな。

「……ふむ、確かにイルマ殿なら教会の建設は容易たやすいか。創世教としても新しいポストに人員を送れるのだから、喜んで受け入れるだろう。何より、聖域の管理者であるイルマ殿が教会を建設すると知ったら、大喜びで大司教が礼を言うかもしれんな」

 ボルトン辺境伯の反応は悪くない。教会なら国を越えての活動に問題はないだろうと言ってくれた。大司教のお礼はいらないけど。

「いけそうですかね」
「うむ、その線で各国に根回しする方向で、王とはかってみる」

 一応これで、シドニアの復興支援の話は落ち着いたかな。



 2 人を紹介してもらおう


 シドニア神皇国の復興支援で何が出来るかの相談をしたあとは、今後三ヶ国との折衝を任せられる人材についてだ。

「それはありがたいお話でございます」

 僕がその話を切りだすと、セルヴスさんは大袈裟おおげさに喜んだ。
 うちの人材雇用が「ありがたい」とはどういう事だろう。首をかしげて不思議に思っていると、セルヴスさんはその理由を教えてくれた。

「イルマ殿が、大精霊様達が認めた精霊樹の守護者であり、なおかつ聖域の管理者である事は、国内のみならず他国でも耳のいい方達には知られています。ですが、いざコンタクトを取ろうと思いましても、イルマ殿は普段は聖域で過ごされており、こちらにはなかなかいらっしゃいません。イルマ殿が留守にしている間は、屈強くっきょうなゴーレムが屋敷を守っており、手紙をお渡ししようにも近づけず……といった状況でした」
「……申し訳ないです」

 ボルトンの屋敷には、以前襲撃された経験から、結界と半自律思考型ゴーレムを設置している。僕が留守の間、屋敷への侵入者はすべて捕縛されていた。
 セルヴスさんの話では、国内の商人や貴族、それに王家、あとは同盟国の貴族や商人から、聖域で造られたお酒を売ってほしいとの要望が殺到しているらしい。それはパペックさんからも聞いていたので、僕も知っていた。
 だけど、聖域のお酒は売るために造っているんじゃないんだよな。ドワーフ達が中心になって、聖域内用と自分達が飲む用に造っているだけなのだ。そんなわけで、聖域外に流している量は極少量に過ぎない。
 僕は要望への対応をやんわりと断る。

「お酒類をすぐに増産するのは難しいですね。ブドウ畑や大麦畑もそうですが、すぐに増やせるたぐいのものではありませんから。土地の問題もありますし」
「それはそうでございますね。よその土地で収穫された作物を買い入れてお酒を造ったのでは、他のお酒と変わらない味にしかならないでしょうし」

 ゴランさんやドガンボさん達ドワーフが、わざわざ聖域に移り住んでまでお酒を造っているのは、聖域で出来る作物の品質にあるのだから、外から原料を購入しての酒造は意味がない。ドリュアスをはじめとする大精霊のせいなのか、精霊樹の影響なのかわからないけど、とにかくブドウにしろ麦にしろ、聖域の作物は極上のお酒の原料になるのだ。
 今では、普通の街に比べれば少ないとはいえ、聖域も人口が増えたので、お酒は聖域の住民でほぼ消費されてしまう。ドワーフ達が頑張って増産してはいるが、余裕を持って外に販売出来る量はないのが現状だ。
 セルヴスさんが更なる要望を伝えてくる。

「精霊樹関連の素材は、どこの国ものどから手が出るほどほっしています。現在は、ボルトンの冒険者ギルドとパペック商会を通して、わずかな量が出回るだけですから」
「精霊樹の素材については、今後もそんなに増やせませんよ」
「いえいえ、窓口が出来る事が大切なのですよ」

 そう言ったあと、セルヴスさんは話を戻す。

「それはさておき、お屋敷で身の回りのお世話をする者をお求めでしたね。最低でも、ボルトンの屋敷を管理するメイドが一人、家宰の役目を果たす者が一人、聖域のお屋敷のメイドが一人、料理担当する者が一人の四人、といった感じでしょうか。欲を言えばメイドは二人ずつ欲しいので、合計は六人ですかね」

 思っていた以上の人数に、僕はびっくりしてしまう。

「そ、そんなに必要ですか」
「はい。マリア様やマーニ様がイルマ殿の身の回りのお世話をする事もあるでしょうが、本来であればよろしくありませんから」

 セルヴスさんは、聖域の屋敷に来客はないとしてもボルトンの屋敷は多くなるはずだと言い、アカネと同じように、僕の奥さんが働いているのは良くないとアドバイスした。ボルトンにしても聖域にしても、僕の住んでいるレベルの屋敷なら、使用人の数もそれなりにいるのが普通らしい。
 セルヴスさんは更に続ける。

「人が必要なのは確かですが、イルマ殿の今のお立場を考えれば、人選は慎重にしなければなりませんね。実際、イルマ殿のそばに人を送り込みたい者は大勢いるのですから」
「何か思惑があるって事ですよね……」
「その認識で正しいと思われます。どうにかして甘いみつを吸おうと聖域に食い込みたい者達ですからね」

 それからセルヴスさんは、パペックさんと相談して雇用する人員の選別をすると言ってくれた。国内外広く最高の者を探したいので、人選にはそれなりに時間が欲しいとの事。

「シドニアの件とあわせまして、お任せください」
「僕なんかのためにご迷惑かけてすみません」

 バーキラ王国の辺境伯家を取り仕切る、セルヴスさん。そんな多忙な彼の手を、僕達の事でわずらわせるのは申し訳ない気持ちになるな。

「いえいえ。イルマ殿のおかげで、ボルトン辺境伯領はかつてないほど繁栄しています。このくらいの事、お返しの一部にもなりません」

 恐縮していたら、逆にお礼を言われてしまった。
 ともかくこれで、時間はかかりそうだけど、人材の問題は何とかなりそうかな。
 ちなみにシドニアでの教会建設の方は、ボルトン辺境伯がバーキラ王に報告を上げ、その後同盟国と創世教と話し合い、規模や建設場所の選定、資材の調達などクリアすべき問題があるので、こっちもすぐにとはいかないらしい。
 僕はセルヴスさんにお礼を言って、その日は聖域へ帰った。


しおりを挟む
表紙へ

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――

金斬 児狐
ファンタジー
 ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。  しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。  しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。  ◆ ◆ ◆  今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。  あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。  不定期更新、更新遅進です。  話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。    ※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。