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二百五十五話 脳筋もドン引く
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獅子王レオニダス一行はついに竜人族の集落へとたどり着いた。そこには商人の馬車が門の前で列を作っている。ただ、その列はそれ程長くない。
「……近くまで来ると堅牢さが分かりますな」
「ただの石の壁ではなさそうだ」
ディーガが辺境の集落とは思えない堅牢な外壁を眺め呟くと、レオニダスもその外壁が、ただの石壁ではなく、魔法的な強化がなされているだろう事を読み取った。
しかもストーンゴーレムが二体、門を護るように直立不動で佇んでいる。おそらく襲撃者が出た場合、即座に動き出すのだろう。
やがてレオニダス達の順番がやって来た。ディーガが代表して自分達の身分を述べる。
「獣王国、国王レオニダス陛下含め五人だ。はるばる草原地帯の見聞に参った」
「……ほぉ。獅子王レオニダス殿御一行ですか」
竜人族の集落に入るのをチェックするのは、竜人族の戦士二人と魔王国の兵士が二人。相手が有名な獅子王レオニダス一行だとしても然程驚きはしない。シグムンドやオオ爺サマ達を知っていれば、一国の王だったとしても、その事実を確認記録するだけだ。
それにレオニダス達がどれ程強くとも、スパルトイのベルクとドンナーや、アイアンゴーレムの鉄男と鉄次と比べれば、あきらかに劣ると判る。更に、普段は気の良いマザーキラープランツなどは、討伐しようと思えばどれだけの大軍で立ち向かわなければいけないか分からないくらいだ。レオニダスに殊更警戒する事はなかった。
竜人族の戦士は、チラッと魔王国の兵士とアイコンタクトして頷く。
「城塞都市アウロラまでには、冒険者用の村があります。ここを抜ければ、そこまでなら問題ないでしょう。ああ、勿論、冒険者用の村の門でも一応チェックはありますがね」
「城塞都市には入れぬのか? レオニダス陛下は国王であるぞ」
「アウロラへ入る許可は、別途申請する必要がありますから。その為に、アウロラのすぐ近くに冒険者用の村を新たに造ったのです。許可が降りるかどうかは、その都度上が決めますから。まぁ、おそらくレオニダス陛下なら許可は問題なくおりるでしょう」
魔王国の兵士が、竜人族の集落を抜ければ、冒険者用の村までなら問題なく行けるが、アウロラはまた別に申請が必要だと言う。そこに相手が獣王国の王だろうと関係ないと淡々と説明する。
それに対しマヌグスが暴発しそうになるが、それをレオニダスが視線で止める。
「ふむ。承知した。それで今日はここで宿を求めたいのだが、可能だろうか?」
「ええ。今から冒険者用の村までは暗くなりますからね。さすがに命を捨てるようなものです。宿泊施設は二つあります。レオニダス陛下御一行なら高級宿が相応しいでしょう。部屋は空いていると思いますよ」
「分かった。情報感謝する」
レオニダス一行のチェックが終わり、問題無しと門を通される。
レオニダス達の目の前に飛び込んで来たのは、二体の異様な存在感を醸し出すバケモノ。
集落内を巡回するスパルトイのドンナーとベルクの姿だ。
大柄な熊獣人グズルよりも大きく、スケルトンとは思えない骨の鎧に身を包み、生えた二本の角が迫力がある。
「ベルク殿、ドンナー殿、ご苦労様です」
『うむ。そちらこそお役目ご苦労』
『お主も壮健そうで何よりだ』
「スケルトンが普通に喋っているだと」
竜人族の戦士がベルクとドンナーに声を掛け、お互いに挨拶を交わしている様子を見て、レオニダスが驚き思わず声を漏らす。
本来、アンデッドが普通に会話するなどあり得ない。それが可能なのは、高位の魔物という事になる。それこそリッチやリッチロードのように。
実際、ベルクやドンナーは魔物としては高位なのだろうが、アンデッドかと問われると実は少々異なっていた。
シグムンドがオオ爺サマからスケルトンを造ればいいと提案され、竜の骨や爪、牙と魔石から造られたのだが、実は死霊魔術を使うところを、いつものようにゴーレムとして生成してしまっていた。その事にオオ爺サマは気付いていたが、シグムンドは気が付いていない。
その結果、ベルクとドンナーは、浄化魔法を受けても汚れが落ちてキレイになるだけだったりする。
ゴーレムが自我を持ち会話が成立する事は、高位のアンデッド以上にあり得ない事なのだが、シグムンドの眷属に限れば、不思議な事にほぼ自我を持つようになる。それが異常な事だと理解していないのもシグムンド本人だけだったりする。
それとシグムンドは自分の事を、度々アンデッドだと言っているが、これも実は間違いだったりする。
ゴーストのようなモノから進化を重ね、スケルトンやゾンビ、レイスやグールと、長くアンデッド種族だった事もあり、シグムンドが勘違いするのも仕方ないのかもしれない。レッサーバンパイヤ(シグムンドの場合はエレボロス)になった時点でイレギュラーなのだ。本来なら種族を超えて進化を重ねるという事自体が奇跡なのだが、アンデッドならレッサーバンパイヤゾンビが正しい進化先の筈で、レッサーエレボロスに進化した時点で、大いなる存在の干渉があったのかもしれない。
それにセブールやリーファもシグムンドをアンデッドとは思っていない。ご主人様の面白くないジョーク程度の認識だったりする。
話が大きく逸れたが、そんな訳でドンナーもベルクもアンデッドではないので、その気配に邪悪なものはなく、存在自体が瘴気を生み出す事もない。
そんなベルクとドンナーに近付くモノが二体。
『こっちは異常なしだ』
『こちらも特に問題ない』
お互いすれ違いざまに片手を上げて状況の報告をしあい、離れていくのは、鉄男と鉄次のアイアンゴーレムコンビ。
門の前に立つストーンゴーレムとは違い、名を与えられ、定期的に深淵の森で鍛えている二体のアイアンゴーレムは、クグノチやアスラ程ではないが、シグムンドの眷属の中では強い部類に入る。
「……既にここは魔境なのか」
「「「「…………」」」」
そんなスパルトイとアイアンゴーレムを見てレオニダスの口があんぐりと開き、マヌグスやディーガ、グズルやレーバーは言葉をなくす。
「一体だけだったら、五人がかりで勝てると思うか?」
「難しいかもしれません。見ただけでは、実際の強さは計れませんが、あの存在感だけを見るに、先代魔王バール以上なのは間違いないかと」
「わしの見立ても同じだ。あの頃よりわしも鍛錬を欠かさず強くなった自覚はあるが、それでもバールよりもあきらかに強いだろうアレに、勝てそうなビジョンは見えないな。だが、挑んでみたい」
「親父、なるなら俺が先だぜ」
「やるか馬鹿者。魔王国や西方諸国を巻き込んで戦争になるわ」
「そうですぞ若。しかも今度は獣王国一国と魔王国に加え西方諸国連合になりかねませんぞ」
「そ、それは無理だな。それと若って呼ぶのはやめてくれ。ガキみたいじゃないか」
ベルクとドンナー。そのどちらか一体を総がかりで相手になるか、側近のディーガに問うレオニダス。その問いに対して難しいと判断したディーガは冷静だった。
レオニダスもディーガの意見に頷く。脳筋のバトルジャンキーという印象が強い獣王国の面々だが、誰彼なしに噛み付く狂犬ではない。
ただ、勝てないと分かっていても強者に挑みたい気持ちは湧き上がる。思わず呟いたレオニダスの言葉に、やるなら俺が先だとマヌグスが口にするが、レオニダスが強く否定する。
この状況下で、竜人族の集落を護る異形の怪物に手を出すという事は、魔王国はもとより終戦後の取り決めを破る所業であり、西方諸国連合からも責められる。
それを聞いてマヌグスは顔を青くさせる。
そして宿屋を見つけたレオニダス一行は、すぐにベルクとドンナーや鉄男と鉄次以上の異常を眼にする。
「あれは……確かキラープランツと言ったか」
「いえ陛下、文献にあるキラープランツはもっと小さな筈です」
どうしても目立つ巨大な植物系の魔物。ウネウネと動く姿はただの植物な訳がなく、レオニダスは記憶の中からその名を導き出す。それにディーガが、キラープランツにしては大き過ぎると訂正をいれる。
「陛下、あの小型のものがキラープランツでは?」
「では、アレはキラープランツの統率個体ということか。そんな魔物、聞いた事がないな」
「はい。キラープランツの上位個体なのは間違いないでしょう」
レーバーがすぐに小型のキラープランツ。それが本来のキラープランツの大きさなのだが、そのキラープランツが複数集落内に存在するのを発見した。その事から一際大きな個体が、キラープランツの上位個体なのだと推測した。
マザーキラープランツは、シグムンドの眷属となった影響で進化した存在で、西方諸国では未発見の魔物となる。レオニダス達が困惑するのも仕方ない。巡回警備している魔王国の兵士に、アレは新種の厄災クラスの魔物で、マザーキラープランツというのだと教えられ、そんな魔物と共存しているこの集落の人間の神経を疑うレオニダス達だった。
その後、ただの樹木だと思っていた木が、イモータルトレントだと分かり、その夜は落ち着いて眠れなかったようだ。
翌朝、朝食を部屋で摂りながら、収集した情報の報告をしていた。
「この竜人族の集落に関しては、古竜詣りの為だけに造られたようです。草原地帯の入り口という事で、魔王国としては城塞都市アウロラに向かう者を選別する意味もあるのでしょう」
「魔王国との関係は深そうだな。上下関係は逆なんだろう?」
「はい。竜人族が森神様と呼ぶ存在が、城塞都市を造り、その奥の岩山を創造し、その上に城を築き、この砦と呼んで差し障りない集落を造り、この先の冒険者用の村も造ったのは間違いなさそうです」
「深淵の森に棲む森神か。とんでもない存在が居るのは間違いないのか」
集落で情報収集すると、あっさりと森神様と呼ばれるシグムンドが成した事が判明した。
レオニダスとしては、到底信じられない事ばかりだったが、実際に立派な砦と呼んでいい集落はある。しかもその森神の眷属であるスパルトイやアイアンゴーレム、キラープランツやイモータルトレントが、人を襲わず共存している。それだけで実際に会っていなくてもシグムンドの規格外さが分かる。
「この集落に設置されている水の宝珠。あれも森神みたいですしね」
「ああ、我が国じゃ国宝でもあれだけの物は無いな」
レーバーが話題にしたのは、集落に豊富な水を供給している水の宝珠についてだ。グズルもあれだけの魔法道具は、獣王国の宝物庫にも存在しないと頷く。
「へぇ、そんなに価値のある物だったのか。よく盗まれないな」
「若、そりゃ馬鹿な奴らは居るでしょう。ですが、若はこの集落の護りを抜けて盗み出せますか?」
「……無理か。ああ、絶対に無理だな。骨のバケモノとアイアンゴーレムだけでも無理そうなのに、イモータルトレントとキラープランツまでって、うん、100パー無理だな」
マヌグスがいまいち宝珠の価値を分かってなさそうに、よく盗まれないなと感想を言うが、ディーガが少し呆れ顔で自分なら盗みだせるかと聞かれ、暫し考え100パーセント無理だと納得する。
「マヌグス。そもそもあの宝珠には、おそらく盗難防止の魔法がかかっているぞ」
「ええ。我ら魔法に疎い獣人族には、到底理解できませんが、何らかの魔法があるのは分かります。おそらくわざとでしょうね」
「ああ、警告の為に分かるようにしてあるんだろう」
「そうだったのか……」
レオニダスは、あの水の宝珠には手を出せないよう強固な結界があるのを見抜いていた。ディーガも魔法に疎い獣人族だが、その結界が自分達には理解出来ない高度なもので、しかも結界を張っている事を判るようにしてあると推測する。それはレオニダスも同じ意見のようだ。
レオニダスやディーガは、種族的に身体強化以外の魔法が苦手なのだが、魔法を使う相手とも数多く戦ってきた経験があるので、結界の有無程度は察知できた。
シグムンドが農業用にも使えるようにと用意した湧水の魔道具。それは水の宝珠として、今や西方諸国でも噂に登るほど。
それを狙った盗賊が竜人族の集落を目指すも、強固な砦のような防壁に怯み、中の護衛に恐怖し逃げ帰る。それでも盗もうとした者は、シグムンドの眷属達の餌食となっていた。
そしてレーバーが、獣王国の面々が目を輝かせるであろう情報を掴んでいた。
「陛下。この先の冒険者用の村には、なんと闘技場なるものが在るそうです」
「「「おおっ!」」」
「ほぉ、闘技場とな?」
レーバーが闘技場と言った瞬間、普段は冷静でクールなディーガまでもが声を上げた。
「はい。どうやら護衛依頼で訪れた冒険者達のガス抜き用として造られたらしいのですが、今ではグラディエーターなる戦闘を生業とする者も居ると聞きます」
「クックックッ、この地に来てさすがのわしらも挑む以前の相手ばかりで鬱憤が溜まっておったが、面白そうな祭りをやっておるではないか」
「はい。もともとこの草原地帯に護衛依頼で来る冒険者は、それなりに戦える者が多かったようで、それに加えて今は戦いのみに自信のある者も集まり、かなり白熱した戦いが繰り広げられているらしいです」
闘いを生業とする。なんと甘美な言葉だろうと、この場の五人全員の想いだった。レオニダスは思わず笑みが溢れる。
レオニダス達がこの草原地帯に来たのは、シグムンドに連なる強者に挑戦する為だが、ドンナーやベルク達を目の当たりにし、レオニダス達の気持ちはしおしおと萎んでいたのだが、それがここにきて武を競う闘技場の存在を知り、気分は高揚し浮かれるのも仕方ない。
「しかも陛下、闘技場での戦闘では、致死の攻撃は結界により防がれるらしく、初級のポーションか、中級のポーションで回復できるダメージで済むそうです」
「信じられんな。魔法に疎い我ら獣王国の人間には理解不能だ」
「ええ。全力で殺し合えるんです。血が湧きます」
しかも闘技場の仕様で、どれ程激しい闘いを繰り広げても死ぬ事はないという。レオニダス達、獣王国の人間的には温い仕様だと感じるが、ここでレオニダスは勿論、マヌグスが死んだとしても国際問題となる。幾ら戦いの中での死は寧ろ望むところだとレオニダス達が言ったとしても、それは通らないだろう。
それを考えると、初級ポーションか中級ポーションで回復できるのであれば、それはレオニダス達も歓迎すべき事だ。
「マジックバッグのポーションは十分な量あった筈だな?」
「はい。念の為に多めに容れてきました」
レオニダスがディーガに、持ってきたポーションの量を確認する。
国王自ら頻繁にダンジョン潜るような国なので、ダンジョン産のマジックバッグは、他の西方諸国よりも保有する数は多い。
今回の草原地帯へ行くに際し、当然食料を含めポーション類も多めに持ってきてあった。
「ああ、それとポーションに関してですが、冒険者用の村で売られているポーションの効き目が凄いらしいです」
「んっ? 初級ポーションや中級ポーションなのだろう? 効き目も何もないだろう」
「いえ、それが深淵の森で採取された素材から作られたポーションは、同じ等級とは思えない効き目だと聞きました。しかも闘技場で傷付いた者には、一般的なポーションの値で売ってくれるとか」
「それは獣王国として購入できるか調べる必要があるな」
ポーションの話から、冒険者用の村で売られているポーションの効果が非常に高いと聞き、レオニダスは国として購入できないかと考える。
常に戦いの中に身を置く獣王国。効果の高いポーション類は、幾らでも欲しい。
レオニダス一行の想いは既に、次の冒険者用の村へと向かっていた。
手早く朝食を食べ終えると、宿をチェックアウトし東へと急ぐ。獰猛な笑みを浮かべながら。
「……近くまで来ると堅牢さが分かりますな」
「ただの石の壁ではなさそうだ」
ディーガが辺境の集落とは思えない堅牢な外壁を眺め呟くと、レオニダスもその外壁が、ただの石壁ではなく、魔法的な強化がなされているだろう事を読み取った。
しかもストーンゴーレムが二体、門を護るように直立不動で佇んでいる。おそらく襲撃者が出た場合、即座に動き出すのだろう。
やがてレオニダス達の順番がやって来た。ディーガが代表して自分達の身分を述べる。
「獣王国、国王レオニダス陛下含め五人だ。はるばる草原地帯の見聞に参った」
「……ほぉ。獅子王レオニダス殿御一行ですか」
竜人族の集落に入るのをチェックするのは、竜人族の戦士二人と魔王国の兵士が二人。相手が有名な獅子王レオニダス一行だとしても然程驚きはしない。シグムンドやオオ爺サマ達を知っていれば、一国の王だったとしても、その事実を確認記録するだけだ。
それにレオニダス達がどれ程強くとも、スパルトイのベルクとドンナーや、アイアンゴーレムの鉄男と鉄次と比べれば、あきらかに劣ると判る。更に、普段は気の良いマザーキラープランツなどは、討伐しようと思えばどれだけの大軍で立ち向かわなければいけないか分からないくらいだ。レオニダスに殊更警戒する事はなかった。
竜人族の戦士は、チラッと魔王国の兵士とアイコンタクトして頷く。
「城塞都市アウロラまでには、冒険者用の村があります。ここを抜ければ、そこまでなら問題ないでしょう。ああ、勿論、冒険者用の村の門でも一応チェックはありますがね」
「城塞都市には入れぬのか? レオニダス陛下は国王であるぞ」
「アウロラへ入る許可は、別途申請する必要がありますから。その為に、アウロラのすぐ近くに冒険者用の村を新たに造ったのです。許可が降りるかどうかは、その都度上が決めますから。まぁ、おそらくレオニダス陛下なら許可は問題なくおりるでしょう」
魔王国の兵士が、竜人族の集落を抜ければ、冒険者用の村までなら問題なく行けるが、アウロラはまた別に申請が必要だと言う。そこに相手が獣王国の王だろうと関係ないと淡々と説明する。
それに対しマヌグスが暴発しそうになるが、それをレオニダスが視線で止める。
「ふむ。承知した。それで今日はここで宿を求めたいのだが、可能だろうか?」
「ええ。今から冒険者用の村までは暗くなりますからね。さすがに命を捨てるようなものです。宿泊施設は二つあります。レオニダス陛下御一行なら高級宿が相応しいでしょう。部屋は空いていると思いますよ」
「分かった。情報感謝する」
レオニダス一行のチェックが終わり、問題無しと門を通される。
レオニダス達の目の前に飛び込んで来たのは、二体の異様な存在感を醸し出すバケモノ。
集落内を巡回するスパルトイのドンナーとベルクの姿だ。
大柄な熊獣人グズルよりも大きく、スケルトンとは思えない骨の鎧に身を包み、生えた二本の角が迫力がある。
「ベルク殿、ドンナー殿、ご苦労様です」
『うむ。そちらこそお役目ご苦労』
『お主も壮健そうで何よりだ』
「スケルトンが普通に喋っているだと」
竜人族の戦士がベルクとドンナーに声を掛け、お互いに挨拶を交わしている様子を見て、レオニダスが驚き思わず声を漏らす。
本来、アンデッドが普通に会話するなどあり得ない。それが可能なのは、高位の魔物という事になる。それこそリッチやリッチロードのように。
実際、ベルクやドンナーは魔物としては高位なのだろうが、アンデッドかと問われると実は少々異なっていた。
シグムンドがオオ爺サマからスケルトンを造ればいいと提案され、竜の骨や爪、牙と魔石から造られたのだが、実は死霊魔術を使うところを、いつものようにゴーレムとして生成してしまっていた。その事にオオ爺サマは気付いていたが、シグムンドは気が付いていない。
その結果、ベルクとドンナーは、浄化魔法を受けても汚れが落ちてキレイになるだけだったりする。
ゴーレムが自我を持ち会話が成立する事は、高位のアンデッド以上にあり得ない事なのだが、シグムンドの眷属に限れば、不思議な事にほぼ自我を持つようになる。それが異常な事だと理解していないのもシグムンド本人だけだったりする。
それとシグムンドは自分の事を、度々アンデッドだと言っているが、これも実は間違いだったりする。
ゴーストのようなモノから進化を重ね、スケルトンやゾンビ、レイスやグールと、長くアンデッド種族だった事もあり、シグムンドが勘違いするのも仕方ないのかもしれない。レッサーバンパイヤ(シグムンドの場合はエレボロス)になった時点でイレギュラーなのだ。本来なら種族を超えて進化を重ねるという事自体が奇跡なのだが、アンデッドならレッサーバンパイヤゾンビが正しい進化先の筈で、レッサーエレボロスに進化した時点で、大いなる存在の干渉があったのかもしれない。
それにセブールやリーファもシグムンドをアンデッドとは思っていない。ご主人様の面白くないジョーク程度の認識だったりする。
話が大きく逸れたが、そんな訳でドンナーもベルクもアンデッドではないので、その気配に邪悪なものはなく、存在自体が瘴気を生み出す事もない。
そんなベルクとドンナーに近付くモノが二体。
『こっちは異常なしだ』
『こちらも特に問題ない』
お互いすれ違いざまに片手を上げて状況の報告をしあい、離れていくのは、鉄男と鉄次のアイアンゴーレムコンビ。
門の前に立つストーンゴーレムとは違い、名を与えられ、定期的に深淵の森で鍛えている二体のアイアンゴーレムは、クグノチやアスラ程ではないが、シグムンドの眷属の中では強い部類に入る。
「……既にここは魔境なのか」
「「「「…………」」」」
そんなスパルトイとアイアンゴーレムを見てレオニダスの口があんぐりと開き、マヌグスやディーガ、グズルやレーバーは言葉をなくす。
「一体だけだったら、五人がかりで勝てると思うか?」
「難しいかもしれません。見ただけでは、実際の強さは計れませんが、あの存在感だけを見るに、先代魔王バール以上なのは間違いないかと」
「わしの見立ても同じだ。あの頃よりわしも鍛錬を欠かさず強くなった自覚はあるが、それでもバールよりもあきらかに強いだろうアレに、勝てそうなビジョンは見えないな。だが、挑んでみたい」
「親父、なるなら俺が先だぜ」
「やるか馬鹿者。魔王国や西方諸国を巻き込んで戦争になるわ」
「そうですぞ若。しかも今度は獣王国一国と魔王国に加え西方諸国連合になりかねませんぞ」
「そ、それは無理だな。それと若って呼ぶのはやめてくれ。ガキみたいじゃないか」
ベルクとドンナー。そのどちらか一体を総がかりで相手になるか、側近のディーガに問うレオニダス。その問いに対して難しいと判断したディーガは冷静だった。
レオニダスもディーガの意見に頷く。脳筋のバトルジャンキーという印象が強い獣王国の面々だが、誰彼なしに噛み付く狂犬ではない。
ただ、勝てないと分かっていても強者に挑みたい気持ちは湧き上がる。思わず呟いたレオニダスの言葉に、やるなら俺が先だとマヌグスが口にするが、レオニダスが強く否定する。
この状況下で、竜人族の集落を護る異形の怪物に手を出すという事は、魔王国はもとより終戦後の取り決めを破る所業であり、西方諸国連合からも責められる。
それを聞いてマヌグスは顔を青くさせる。
そして宿屋を見つけたレオニダス一行は、すぐにベルクとドンナーや鉄男と鉄次以上の異常を眼にする。
「あれは……確かキラープランツと言ったか」
「いえ陛下、文献にあるキラープランツはもっと小さな筈です」
どうしても目立つ巨大な植物系の魔物。ウネウネと動く姿はただの植物な訳がなく、レオニダスは記憶の中からその名を導き出す。それにディーガが、キラープランツにしては大き過ぎると訂正をいれる。
「陛下、あの小型のものがキラープランツでは?」
「では、アレはキラープランツの統率個体ということか。そんな魔物、聞いた事がないな」
「はい。キラープランツの上位個体なのは間違いないでしょう」
レーバーがすぐに小型のキラープランツ。それが本来のキラープランツの大きさなのだが、そのキラープランツが複数集落内に存在するのを発見した。その事から一際大きな個体が、キラープランツの上位個体なのだと推測した。
マザーキラープランツは、シグムンドの眷属となった影響で進化した存在で、西方諸国では未発見の魔物となる。レオニダス達が困惑するのも仕方ない。巡回警備している魔王国の兵士に、アレは新種の厄災クラスの魔物で、マザーキラープランツというのだと教えられ、そんな魔物と共存しているこの集落の人間の神経を疑うレオニダス達だった。
その後、ただの樹木だと思っていた木が、イモータルトレントだと分かり、その夜は落ち着いて眠れなかったようだ。
翌朝、朝食を部屋で摂りながら、収集した情報の報告をしていた。
「この竜人族の集落に関しては、古竜詣りの為だけに造られたようです。草原地帯の入り口という事で、魔王国としては城塞都市アウロラに向かう者を選別する意味もあるのでしょう」
「魔王国との関係は深そうだな。上下関係は逆なんだろう?」
「はい。竜人族が森神様と呼ぶ存在が、城塞都市を造り、その奥の岩山を創造し、その上に城を築き、この砦と呼んで差し障りない集落を造り、この先の冒険者用の村も造ったのは間違いなさそうです」
「深淵の森に棲む森神か。とんでもない存在が居るのは間違いないのか」
集落で情報収集すると、あっさりと森神様と呼ばれるシグムンドが成した事が判明した。
レオニダスとしては、到底信じられない事ばかりだったが、実際に立派な砦と呼んでいい集落はある。しかもその森神の眷属であるスパルトイやアイアンゴーレム、キラープランツやイモータルトレントが、人を襲わず共存している。それだけで実際に会っていなくてもシグムンドの規格外さが分かる。
「この集落に設置されている水の宝珠。あれも森神みたいですしね」
「ああ、我が国じゃ国宝でもあれだけの物は無いな」
レーバーが話題にしたのは、集落に豊富な水を供給している水の宝珠についてだ。グズルもあれだけの魔法道具は、獣王国の宝物庫にも存在しないと頷く。
「へぇ、そんなに価値のある物だったのか。よく盗まれないな」
「若、そりゃ馬鹿な奴らは居るでしょう。ですが、若はこの集落の護りを抜けて盗み出せますか?」
「……無理か。ああ、絶対に無理だな。骨のバケモノとアイアンゴーレムだけでも無理そうなのに、イモータルトレントとキラープランツまでって、うん、100パー無理だな」
マヌグスがいまいち宝珠の価値を分かってなさそうに、よく盗まれないなと感想を言うが、ディーガが少し呆れ顔で自分なら盗みだせるかと聞かれ、暫し考え100パーセント無理だと納得する。
「マヌグス。そもそもあの宝珠には、おそらく盗難防止の魔法がかかっているぞ」
「ええ。我ら魔法に疎い獣人族には、到底理解できませんが、何らかの魔法があるのは分かります。おそらくわざとでしょうね」
「ああ、警告の為に分かるようにしてあるんだろう」
「そうだったのか……」
レオニダスは、あの水の宝珠には手を出せないよう強固な結界があるのを見抜いていた。ディーガも魔法に疎い獣人族だが、その結界が自分達には理解出来ない高度なもので、しかも結界を張っている事を判るようにしてあると推測する。それはレオニダスも同じ意見のようだ。
レオニダスやディーガは、種族的に身体強化以外の魔法が苦手なのだが、魔法を使う相手とも数多く戦ってきた経験があるので、結界の有無程度は察知できた。
シグムンドが農業用にも使えるようにと用意した湧水の魔道具。それは水の宝珠として、今や西方諸国でも噂に登るほど。
それを狙った盗賊が竜人族の集落を目指すも、強固な砦のような防壁に怯み、中の護衛に恐怖し逃げ帰る。それでも盗もうとした者は、シグムンドの眷属達の餌食となっていた。
そしてレーバーが、獣王国の面々が目を輝かせるであろう情報を掴んでいた。
「陛下。この先の冒険者用の村には、なんと闘技場なるものが在るそうです」
「「「おおっ!」」」
「ほぉ、闘技場とな?」
レーバーが闘技場と言った瞬間、普段は冷静でクールなディーガまでもが声を上げた。
「はい。どうやら護衛依頼で訪れた冒険者達のガス抜き用として造られたらしいのですが、今ではグラディエーターなる戦闘を生業とする者も居ると聞きます」
「クックックッ、この地に来てさすがのわしらも挑む以前の相手ばかりで鬱憤が溜まっておったが、面白そうな祭りをやっておるではないか」
「はい。もともとこの草原地帯に護衛依頼で来る冒険者は、それなりに戦える者が多かったようで、それに加えて今は戦いのみに自信のある者も集まり、かなり白熱した戦いが繰り広げられているらしいです」
闘いを生業とする。なんと甘美な言葉だろうと、この場の五人全員の想いだった。レオニダスは思わず笑みが溢れる。
レオニダス達がこの草原地帯に来たのは、シグムンドに連なる強者に挑戦する為だが、ドンナーやベルク達を目の当たりにし、レオニダス達の気持ちはしおしおと萎んでいたのだが、それがここにきて武を競う闘技場の存在を知り、気分は高揚し浮かれるのも仕方ない。
「しかも陛下、闘技場での戦闘では、致死の攻撃は結界により防がれるらしく、初級のポーションか、中級のポーションで回復できるダメージで済むそうです」
「信じられんな。魔法に疎い我ら獣王国の人間には理解不能だ」
「ええ。全力で殺し合えるんです。血が湧きます」
しかも闘技場の仕様で、どれ程激しい闘いを繰り広げても死ぬ事はないという。レオニダス達、獣王国の人間的には温い仕様だと感じるが、ここでレオニダスは勿論、マヌグスが死んだとしても国際問題となる。幾ら戦いの中での死は寧ろ望むところだとレオニダス達が言ったとしても、それは通らないだろう。
それを考えると、初級ポーションか中級ポーションで回復できるのであれば、それはレオニダス達も歓迎すべき事だ。
「マジックバッグのポーションは十分な量あった筈だな?」
「はい。念の為に多めに容れてきました」
レオニダスがディーガに、持ってきたポーションの量を確認する。
国王自ら頻繁にダンジョン潜るような国なので、ダンジョン産のマジックバッグは、他の西方諸国よりも保有する数は多い。
今回の草原地帯へ行くに際し、当然食料を含めポーション類も多めに持ってきてあった。
「ああ、それとポーションに関してですが、冒険者用の村で売られているポーションの効き目が凄いらしいです」
「んっ? 初級ポーションや中級ポーションなのだろう? 効き目も何もないだろう」
「いえ、それが深淵の森で採取された素材から作られたポーションは、同じ等級とは思えない効き目だと聞きました。しかも闘技場で傷付いた者には、一般的なポーションの値で売ってくれるとか」
「それは獣王国として購入できるか調べる必要があるな」
ポーションの話から、冒険者用の村で売られているポーションの効果が非常に高いと聞き、レオニダスは国として購入できないかと考える。
常に戦いの中に身を置く獣王国。効果の高いポーション類は、幾らでも欲しい。
レオニダス一行の想いは既に、次の冒険者用の村へと向かっていた。
手早く朝食を食べ終えると、宿をチェックアウトし東へと急ぐ。獰猛な笑みを浮かべながら。
2,636
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