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カイト大人買い
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バドックの街にある奴隷商は二件だけだった。ただ一件は犯罪奴隷を専門に扱う店だったので、選択肢としては一件だけだった。
「……デカイ建物だな。儲かってるのか……」
「まぁ大きな声では言えないけど、奴隷狩りを黙認する様な国だからね」
「ただ、この奴隷商は評判は良いようですね」
俺達が建物を見上げていると声をかけられた。
「いらっしゃいませお客様。今日はどの様な人材をお望みで」
声をかけてきたのは、温厚そうな老人だった。
「色々と見せて貰いたいのですが」
「ではどうぞ中の方へ」
建物の中は品の良い雰囲気で纏められていた。
「本日はお越し頂きありがとうございます。私は店主のハヌエルと申します」
店主と軽く自己紹介を済ませた後、ソファーに座りお茶を飲みながら、こちらの要望を伝える。
「戦闘職を数人と事務仕事が出来る人間が数人、後は良い人材が居れば買おうと思っている」
「ほぅ……」
俺が大量に奴隷を必要としている事に、少し警戒しているようだ。
「種族に拘りは有りますか?」
「いえ、種族年令に拘りは有りません。ただ、人間的に問題がある人は避けたいですが、絶対では有りません」
種族に拘りが無いと聞いて奴隷商の警戒が緩む。
「安全致しました。冒険者の方は獣人族の奴隷を盾にする方もおられます。ただ当店では、その様な扱いをするお客様には、お売りする事が出来ません。お客様は、純粋に人材をお求めだと分かり安堵しました」
「ローラシア王国で、そのスタンスでは大変ではないですか?」
思わず老人の奴隷商に聞いてしまう。
「お客様は、サーメイヤ王国の方ですか。
この国で亜人と呼ばれる者達が、どういう扱いを受けているかご存知かと思います。
私はこの国で、奴隷商という仕事を通して、種族間差別に抗う事を信条としています。
ですから当商店は、お客様を選びます」
この国でそのスタンスで商売になるのか?
不思議に思うが、その姿勢は好感が持てる。
「では案内致します」
老人の後に続いて歩き、部屋をひとつひとつ見て行く。成る程、確かに部屋は清潔で、そこに居る奴隷も身綺麗にしてある。表情が暗いのも、目に力がないのも、それは仕方がないだろう。
全ての部屋を回り、気になった人をチェックしていく。鑑定を使いながら、良さそうな人をリストアップしていく。
今回は、何もない場所を開発する為、ある程度動ける人材を中心に選ぶ。
リストアップした人達を集めて貰い、面接する事にした。
面接するのは、五人の獣人族の奴隷達。
猫人族の女性、ユーファン。
狩人レベルと盗賊レベルが高い斥候職。
猫科の特長を活かしたスピードファイターだ。
熊人族の男、ボーデン、
戦士レベルと武闘家レベルが高い。
2メートルを超える大男だ。
虎人族の男、バルデス。
戦士レベル、武闘家レベルが高く、中級職の騎士職に就いている。
ホビットの少年、サンク。
盗賊レベルと狩人レベルが高い斥候職。
薬師職もそこそこ高い。
この四人を面接した。
ただ、予想外の事が起こる。俺が部屋に入った瞬間、奴隷全員が冷や汗を流し跪いたのだ。
「ほぅ、これはこれは。
どうやら獣人族には、お客様の強さを感じるのでしょう。獣人は強さに敏感ですから、絶対的強者に対するとこうなると聞いた事が有ります。
ホビットの少年、サンクは斥候職ですから、相手の強さに敏感なのでしょう。
では、自己紹介をさせましょう」
「では、俺から。
俺は虎人族のバルデスと申します。是非ともご主人様の配下にお加え下さい」
虎人族のバルデスが頭を下げて懇願する。
「私は年令人族のユーファンにゃ。私もご主人様の様に強い雄の配下にして欲しいにゃ」
おお、猫は語尾が「にゃ」だよ。
「俺は熊人族のボーデン。力なら自信がある」
熊人族のボーデンは、寡黙な男だ。
「俺はホビットのサンクだよ。兄ちゃん俺を買ってよ、損はさせないよ」
ホビットのサンクは、軽い感じだな。
彼等と幾つかの質問をして、俺は全員を買う事を決めた。皆んな中々の人材だと思う。
ここに居る四人は全員買う事にした。
でも俺はこの建物に入ってから、強い気配を感じていた。
「あの、少し強い気配がひとつと、強い魔力がひとつ感じるのですが、売り物の奴隷では無いのですか?」
「……なんと、今日は何度も驚かされる。
ふむ、お客様は、サーメイヤ王国の方、丁度良いかも知れません。
実は、帝国とサーメイヤ王国との戦争の折、殿を務めた騎士が捕虜となったのですが、片腕と片脚を失っております。ですから捨て値でこの店に売られたのでしょうが。
もう一人もワケありです。エルフの女性なのですが、彼女は本来ならこの様な場所に居るべきではない美しい女性だったのですが、森林火災に巻き込まれ、その美しい容姿を失いました。何とか一命を取り留めましたが……、ローラシアの教会関係者に治療を頼んだのですが、無理だと見捨てられました」
ハーフエルフと聞いて、アンナさんが俺を見ている。同胞を助けて欲しいという事だろう。
「その二人と面接する事は出来ますか?」
「……では、こちらへ。エルフの方は動かす事も難しいですから」
案内された最初の部屋に、片腕と片脚の無い男がベッドに寝ていたが、俺達が入って来たのに気付き、上半身を起こす。
俺はこの男を鑑定してみる。うん、今まで見た中じゃ一番強いかな。
NAME ランカス・ロックウッド 人族
AGE 35
JOB 騎士Lv.28
HP 2,460/2,460
MP 800/800
JOB
戦士Lv.20 僧侶Lv.20 狩人Lv.10
槍戦士Lv.20 剣士Lv.20 騎士Lv.28
「……店主殿、某のような傷物にご用ですかな」
「…………ランカス」
エルが男の名を呼ぶ。
ランカスが、エルの声を聞き目を見開く。
「なっ……、エルレインお嬢様!それにアンナ殿!」
「ランカス、生きていたのですね」
エルの頬を涙がつたう。
「恥ずかしながら、生き恥を晒しています」
「生きていてくれただけで嬉しいです」
「店主、彼を「かしこまりました。松葉杖を持って参ります」」
ランカスを連れて行って貰い、次の部屋に向かう。
「こ、これは……」「あゝ……」
エルとアンナさんから呻き声が漏れる。それ程酷い状態だった。
ベッドに寝かされた女性は、コレットの時より酷い火傷の痕が残っていた。髪の毛は無くなり顔から足まで半身がケロイドで癒着して動かせない状態だった。
NAME ルシエル エルフ族
AGE 235
JOB 精霊魔術師Lv.20
HP 860/860
MP 3,180/3,180
JOB
戦士Lv.20 狩人Lv.20 魔法使いLv.20
魔導士Lv.30 薬師Lv.20 精霊魔術師Lv.20
「カイト様……」
「うん、心配しなくても大丈夫だ。彼女も連れて帰ろう」
「ありがとうございます」
アンナさんが深く腰を折って言うが、何時ものアンナさんとのギャップが激しく、こそばゆい。
「店主、彼女も含めて全員でお幾らですか?」
「全員合わせて白金貨4枚で如何でしょうか?」
6人で4000万円か、あのメンバーでは安いんじゃないか?
俺の思考を読んだのか、店主がニコリと笑って訳を話す。
「お客様は、この度未開地を領地として賜った厄災様ですね。領地開発には、まだまだ人手はいるでしょう」
「分かりました。年令や種族に拘らないので、店主がこれはと思う人材を集めて下さい」
「かしこまりました」
奴隷商の店主が恭しく礼をする。
店主に白金貨4枚を払い、ルシエルを俺が横抱きにして運び、全員連れだって街を出た。
本当は、もうマドゥークまでの転移魔法は使えるが、ローラシア王国内で使うのは控える。
街から少し離れた場所で、車を取り出しマドゥークへ戻った。
「……デカイ建物だな。儲かってるのか……」
「まぁ大きな声では言えないけど、奴隷狩りを黙認する様な国だからね」
「ただ、この奴隷商は評判は良いようですね」
俺達が建物を見上げていると声をかけられた。
「いらっしゃいませお客様。今日はどの様な人材をお望みで」
声をかけてきたのは、温厚そうな老人だった。
「色々と見せて貰いたいのですが」
「ではどうぞ中の方へ」
建物の中は品の良い雰囲気で纏められていた。
「本日はお越し頂きありがとうございます。私は店主のハヌエルと申します」
店主と軽く自己紹介を済ませた後、ソファーに座りお茶を飲みながら、こちらの要望を伝える。
「戦闘職を数人と事務仕事が出来る人間が数人、後は良い人材が居れば買おうと思っている」
「ほぅ……」
俺が大量に奴隷を必要としている事に、少し警戒しているようだ。
「種族に拘りは有りますか?」
「いえ、種族年令に拘りは有りません。ただ、人間的に問題がある人は避けたいですが、絶対では有りません」
種族に拘りが無いと聞いて奴隷商の警戒が緩む。
「安全致しました。冒険者の方は獣人族の奴隷を盾にする方もおられます。ただ当店では、その様な扱いをするお客様には、お売りする事が出来ません。お客様は、純粋に人材をお求めだと分かり安堵しました」
「ローラシア王国で、そのスタンスでは大変ではないですか?」
思わず老人の奴隷商に聞いてしまう。
「お客様は、サーメイヤ王国の方ですか。
この国で亜人と呼ばれる者達が、どういう扱いを受けているかご存知かと思います。
私はこの国で、奴隷商という仕事を通して、種族間差別に抗う事を信条としています。
ですから当商店は、お客様を選びます」
この国でそのスタンスで商売になるのか?
不思議に思うが、その姿勢は好感が持てる。
「では案内致します」
老人の後に続いて歩き、部屋をひとつひとつ見て行く。成る程、確かに部屋は清潔で、そこに居る奴隷も身綺麗にしてある。表情が暗いのも、目に力がないのも、それは仕方がないだろう。
全ての部屋を回り、気になった人をチェックしていく。鑑定を使いながら、良さそうな人をリストアップしていく。
今回は、何もない場所を開発する為、ある程度動ける人材を中心に選ぶ。
リストアップした人達を集めて貰い、面接する事にした。
面接するのは、五人の獣人族の奴隷達。
猫人族の女性、ユーファン。
狩人レベルと盗賊レベルが高い斥候職。
猫科の特長を活かしたスピードファイターだ。
熊人族の男、ボーデン、
戦士レベルと武闘家レベルが高い。
2メートルを超える大男だ。
虎人族の男、バルデス。
戦士レベル、武闘家レベルが高く、中級職の騎士職に就いている。
ホビットの少年、サンク。
盗賊レベルと狩人レベルが高い斥候職。
薬師職もそこそこ高い。
この四人を面接した。
ただ、予想外の事が起こる。俺が部屋に入った瞬間、奴隷全員が冷や汗を流し跪いたのだ。
「ほぅ、これはこれは。
どうやら獣人族には、お客様の強さを感じるのでしょう。獣人は強さに敏感ですから、絶対的強者に対するとこうなると聞いた事が有ります。
ホビットの少年、サンクは斥候職ですから、相手の強さに敏感なのでしょう。
では、自己紹介をさせましょう」
「では、俺から。
俺は虎人族のバルデスと申します。是非ともご主人様の配下にお加え下さい」
虎人族のバルデスが頭を下げて懇願する。
「私は年令人族のユーファンにゃ。私もご主人様の様に強い雄の配下にして欲しいにゃ」
おお、猫は語尾が「にゃ」だよ。
「俺は熊人族のボーデン。力なら自信がある」
熊人族のボーデンは、寡黙な男だ。
「俺はホビットのサンクだよ。兄ちゃん俺を買ってよ、損はさせないよ」
ホビットのサンクは、軽い感じだな。
彼等と幾つかの質問をして、俺は全員を買う事を決めた。皆んな中々の人材だと思う。
ここに居る四人は全員買う事にした。
でも俺はこの建物に入ってから、強い気配を感じていた。
「あの、少し強い気配がひとつと、強い魔力がひとつ感じるのですが、売り物の奴隷では無いのですか?」
「……なんと、今日は何度も驚かされる。
ふむ、お客様は、サーメイヤ王国の方、丁度良いかも知れません。
実は、帝国とサーメイヤ王国との戦争の折、殿を務めた騎士が捕虜となったのですが、片腕と片脚を失っております。ですから捨て値でこの店に売られたのでしょうが。
もう一人もワケありです。エルフの女性なのですが、彼女は本来ならこの様な場所に居るべきではない美しい女性だったのですが、森林火災に巻き込まれ、その美しい容姿を失いました。何とか一命を取り留めましたが……、ローラシアの教会関係者に治療を頼んだのですが、無理だと見捨てられました」
ハーフエルフと聞いて、アンナさんが俺を見ている。同胞を助けて欲しいという事だろう。
「その二人と面接する事は出来ますか?」
「……では、こちらへ。エルフの方は動かす事も難しいですから」
案内された最初の部屋に、片腕と片脚の無い男がベッドに寝ていたが、俺達が入って来たのに気付き、上半身を起こす。
俺はこの男を鑑定してみる。うん、今まで見た中じゃ一番強いかな。
NAME ランカス・ロックウッド 人族
AGE 35
JOB 騎士Lv.28
HP 2,460/2,460
MP 800/800
JOB
戦士Lv.20 僧侶Lv.20 狩人Lv.10
槍戦士Lv.20 剣士Lv.20 騎士Lv.28
「……店主殿、某のような傷物にご用ですかな」
「…………ランカス」
エルが男の名を呼ぶ。
ランカスが、エルの声を聞き目を見開く。
「なっ……、エルレインお嬢様!それにアンナ殿!」
「ランカス、生きていたのですね」
エルの頬を涙がつたう。
「恥ずかしながら、生き恥を晒しています」
「生きていてくれただけで嬉しいです」
「店主、彼を「かしこまりました。松葉杖を持って参ります」」
ランカスを連れて行って貰い、次の部屋に向かう。
「こ、これは……」「あゝ……」
エルとアンナさんから呻き声が漏れる。それ程酷い状態だった。
ベッドに寝かされた女性は、コレットの時より酷い火傷の痕が残っていた。髪の毛は無くなり顔から足まで半身がケロイドで癒着して動かせない状態だった。
NAME ルシエル エルフ族
AGE 235
JOB 精霊魔術師Lv.20
HP 860/860
MP 3,180/3,180
JOB
戦士Lv.20 狩人Lv.20 魔法使いLv.20
魔導士Lv.30 薬師Lv.20 精霊魔術師Lv.20
「カイト様……」
「うん、心配しなくても大丈夫だ。彼女も連れて帰ろう」
「ありがとうございます」
アンナさんが深く腰を折って言うが、何時ものアンナさんとのギャップが激しく、こそばゆい。
「店主、彼女も含めて全員でお幾らですか?」
「全員合わせて白金貨4枚で如何でしょうか?」
6人で4000万円か、あのメンバーでは安いんじゃないか?
俺の思考を読んだのか、店主がニコリと笑って訳を話す。
「お客様は、この度未開地を領地として賜った厄災様ですね。領地開発には、まだまだ人手はいるでしょう」
「分かりました。年令や種族に拘らないので、店主がこれはと思う人材を集めて下さい」
「かしこまりました」
奴隷商の店主が恭しく礼をする。
店主に白金貨4枚を払い、ルシエルを俺が横抱きにして運び、全員連れだって街を出た。
本当は、もうマドゥークまでの転移魔法は使えるが、ローラシア王国内で使うのは控える。
街から少し離れた場所で、車を取り出しマドゥークへ戻った。
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