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ドラーク子爵軍の力
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魔法と矢の射程距離に両軍が入った。
両軍から矢と法撃が放たれ始める。
ゴンドワナ帝国とテンプルトン伯爵軍を中心とした反乱軍から、その大軍を活かして大量の矢と法撃が、ドラーク子爵軍に降り注ぐが、その全てを俺の特製マジックアイテムでもある大盾と、魔法師達の魔法障壁で防ぎきる。
その間もエルやルシエルの法撃と、ルキナが操作する遠隔操作式銃塔による攻撃で、帝国軍と反乱軍には、じわじわと被害を出していく。
どうやらゴンドワナ帝国と反乱軍が焦りだしたのか、敵の歩兵と傭兵達が突撃を始める。
25,000対2,000という数の利を活かす為、ドラーク子爵軍を包囲殲滅しようと、帝国軍と反乱軍の両翼が動き出した。
そのタイミングを計ったように、ドラーク子爵軍の両翼から騎馬部隊が突撃を始める。
その数200、合わせて400の騎士達が、大軍に臆する事なく駆ける。
右翼の先頭に立ち、その部隊を率いるのは、ドラーク子爵軍の騎士団団長ランカス。
左翼を率いるのは虎人族のバルデス。
これは最初から決まっていたタイミングでの突撃だ。打ち合わせ通りに両翼の騎兵が突撃する。
ランカスもバルデスも獰猛な笑顔で突撃している。部隊の騎士達も嬉々として馬を駆っている。
圧倒的な数の有利で包み込むように近付いて来た帝国軍と反乱軍が、ランカスとバルデス率いる騎馬部隊とぶつかったのが見えた。
ランカスとバルデスが動き出すのに合わせて、大盾と槍を装備して、矢と魔法を防いでいた熊人族のボーデン率いる重装の歩兵部隊が突撃を開始する。
その間も矢と魔法による攻撃は両軍で行われていたが、両軍の距離が無くなる事で、遠距離攻撃から近接攻撃にうつる。
ボーデン率いる重装の歩兵部隊は、全員が巨躯を誇る。熊人族や牛人族など、身体が大きく力の強い種族が中心となっている。
そんなボーデン達に突撃されるとどうなるかというと……。
ドンッ、まるで大型トラックにぶつかったように、帝国と反乱軍の重装歩兵が空を舞う。
ドラーク子爵軍の中央が開き、100の騎兵が突撃を開始する。当然のように先頭を走るのは、ブリッツを駆る俺と、その左後ろにイリアが続き、その後に100人の騎士が続く。
ボーデン達に跳ね飛ばされ、蹴散らされた隙間に俺達が突撃する。
バルディッシュに魔力を纏わせて一閃する度、フルプレートの鎧ごと切断する。
ランカスとバルデスの両翼も、帝国軍と反乱軍を切り裂いて行っている。
俺が突撃して開けた穴をイリアや後続の騎士達がその穴を広げて行く。
両翼のランカスとバルデスは、敵軍を突っ切った後も突撃を繰り返し、敵の両翼をズタズタにしている。
俺達中央に突撃した騎馬部隊も、騎馬突撃を繰り返す。
ボーデン達も大盾で跳ね飛ばし、槍で敵兵を串刺しにしながら前に進む。
乱戦になって、魔法が使い難くなったエル達は、装甲車両による突撃を始めていた。
そうなると帝国軍と反乱軍が崩れるのは早かった。
テンプルトン伯爵は自軍のフルプレートを装備した騎士達が、跳ね飛ばされ空を飛び、一閃するごとに上半身と下半身が泣き別れする光景を、呆然として見ていた。
「……何なんだこれは!」
確かにドラーク子爵が、バスターク辺境伯の危機に際し、10,000の軍勢に対し、単騎で突撃して潰走させたと聞いていたが、テンプルトン伯爵は、バスターク辺境伯が誇張して風聴していると思っていた。
テンプルトン伯爵にとって、大軍を寡兵で討ち破るなど、想像のらちがいだった。
「は、伯爵様!ここに居ては!」
その声で、直ぐ側まで近付いて来ている漆黒の鎧の軍団に気がつく。
慌てて退却の指示を出し、その場から逃げ出すテンプルトン伯爵とその側近達。
そのテンプルトン伯爵達よりも早く逃げ出した者達が居た。
それは傭兵達だ。傭兵は負け戦さとなると判断すると、直ぐに撤退を決断する。死んでしまってはお金も何もないのだから。
そうなると25,000の大軍も機能しない。
帝国軍と反乱軍が潰走し始めるのに、そんなに時間はかからなかった。
ただ、前回のチラーノス辺境伯軍と比べても、彼等には運が無かったのだろう。
ドラーク子爵軍は追撃の手を緩めなかった。
「ランカス!バルデス!追撃に入るぞ!
ボーデンは魔法師と衛生兵部隊をまとめて進撃してくれ!」
俺達は潰走する帝国軍と反乱軍を追撃する。
義父のゴドウィンとの事前の打ち合わせで、テンプルトン伯爵領と、それに組した貴族家の粛清はしないといけない。
それに加え、ゴンドワナ帝国にも痛い目を見せなければいけない。
義父のバスターク辺境伯軍も、今頃テンプルトン伯爵領とゴンドワナ帝国へ侵攻を始めている筈だ。
ここからはクレモン第一王子とその側近達も一緒に進軍する。
バージェス王の弔い合戦だ!
とことんやってる!
両軍から矢と法撃が放たれ始める。
ゴンドワナ帝国とテンプルトン伯爵軍を中心とした反乱軍から、その大軍を活かして大量の矢と法撃が、ドラーク子爵軍に降り注ぐが、その全てを俺の特製マジックアイテムでもある大盾と、魔法師達の魔法障壁で防ぎきる。
その間もエルやルシエルの法撃と、ルキナが操作する遠隔操作式銃塔による攻撃で、帝国軍と反乱軍には、じわじわと被害を出していく。
どうやらゴンドワナ帝国と反乱軍が焦りだしたのか、敵の歩兵と傭兵達が突撃を始める。
25,000対2,000という数の利を活かす為、ドラーク子爵軍を包囲殲滅しようと、帝国軍と反乱軍の両翼が動き出した。
そのタイミングを計ったように、ドラーク子爵軍の両翼から騎馬部隊が突撃を始める。
その数200、合わせて400の騎士達が、大軍に臆する事なく駆ける。
右翼の先頭に立ち、その部隊を率いるのは、ドラーク子爵軍の騎士団団長ランカス。
左翼を率いるのは虎人族のバルデス。
これは最初から決まっていたタイミングでの突撃だ。打ち合わせ通りに両翼の騎兵が突撃する。
ランカスもバルデスも獰猛な笑顔で突撃している。部隊の騎士達も嬉々として馬を駆っている。
圧倒的な数の有利で包み込むように近付いて来た帝国軍と反乱軍が、ランカスとバルデス率いる騎馬部隊とぶつかったのが見えた。
ランカスとバルデスが動き出すのに合わせて、大盾と槍を装備して、矢と魔法を防いでいた熊人族のボーデン率いる重装の歩兵部隊が突撃を開始する。
その間も矢と魔法による攻撃は両軍で行われていたが、両軍の距離が無くなる事で、遠距離攻撃から近接攻撃にうつる。
ボーデン率いる重装の歩兵部隊は、全員が巨躯を誇る。熊人族や牛人族など、身体が大きく力の強い種族が中心となっている。
そんなボーデン達に突撃されるとどうなるかというと……。
ドンッ、まるで大型トラックにぶつかったように、帝国と反乱軍の重装歩兵が空を舞う。
ドラーク子爵軍の中央が開き、100の騎兵が突撃を開始する。当然のように先頭を走るのは、ブリッツを駆る俺と、その左後ろにイリアが続き、その後に100人の騎士が続く。
ボーデン達に跳ね飛ばされ、蹴散らされた隙間に俺達が突撃する。
バルディッシュに魔力を纏わせて一閃する度、フルプレートの鎧ごと切断する。
ランカスとバルデスの両翼も、帝国軍と反乱軍を切り裂いて行っている。
俺が突撃して開けた穴をイリアや後続の騎士達がその穴を広げて行く。
両翼のランカスとバルデスは、敵軍を突っ切った後も突撃を繰り返し、敵の両翼をズタズタにしている。
俺達中央に突撃した騎馬部隊も、騎馬突撃を繰り返す。
ボーデン達も大盾で跳ね飛ばし、槍で敵兵を串刺しにしながら前に進む。
乱戦になって、魔法が使い難くなったエル達は、装甲車両による突撃を始めていた。
そうなると帝国軍と反乱軍が崩れるのは早かった。
テンプルトン伯爵は自軍のフルプレートを装備した騎士達が、跳ね飛ばされ空を飛び、一閃するごとに上半身と下半身が泣き別れする光景を、呆然として見ていた。
「……何なんだこれは!」
確かにドラーク子爵が、バスターク辺境伯の危機に際し、10,000の軍勢に対し、単騎で突撃して潰走させたと聞いていたが、テンプルトン伯爵は、バスターク辺境伯が誇張して風聴していると思っていた。
テンプルトン伯爵にとって、大軍を寡兵で討ち破るなど、想像のらちがいだった。
「は、伯爵様!ここに居ては!」
その声で、直ぐ側まで近付いて来ている漆黒の鎧の軍団に気がつく。
慌てて退却の指示を出し、その場から逃げ出すテンプルトン伯爵とその側近達。
そのテンプルトン伯爵達よりも早く逃げ出した者達が居た。
それは傭兵達だ。傭兵は負け戦さとなると判断すると、直ぐに撤退を決断する。死んでしまってはお金も何もないのだから。
そうなると25,000の大軍も機能しない。
帝国軍と反乱軍が潰走し始めるのに、そんなに時間はかからなかった。
ただ、前回のチラーノス辺境伯軍と比べても、彼等には運が無かったのだろう。
ドラーク子爵軍は追撃の手を緩めなかった。
「ランカス!バルデス!追撃に入るぞ!
ボーデンは魔法師と衛生兵部隊をまとめて進撃してくれ!」
俺達は潰走する帝国軍と反乱軍を追撃する。
義父のゴドウィンとの事前の打ち合わせで、テンプルトン伯爵領と、それに組した貴族家の粛清はしないといけない。
それに加え、ゴンドワナ帝国にも痛い目を見せなければいけない。
義父のバスターク辺境伯軍も、今頃テンプルトン伯爵領とゴンドワナ帝国へ侵攻を始めている筈だ。
ここからはクレモン第一王子とその側近達も一緒に進軍する。
バージェス王の弔い合戦だ!
とことんやってる!
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