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警備体制強化作戦
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三人の子供が産まれ、特にルーファリスがハイエルフとして産まれた為に、エルフの国であるサーリット王国からの介入を危惧した俺達は、屋敷や領地の警備体制を強化する事にした。
スーラは工房に籠り、ドラーク領で生産された紙に何かを真剣に書き込んでいる。
「スーラ、必要な素材はリストアップ出来た?」
スーラは騎士型ゴーレムを設計中で、製作に必要な素材をリストアップするように頼んでおいた。
素材の確保は、騎士団や守備隊の訓練がてら行うので、必要な素材によっては、訓練に向かう場所が変わるし、場合によっては部隊を分けて素材確保しないといけない。
「魔物素材はこれで大丈夫だと思うのです」
スーラが紙にびっしり書き込まれた素材リストアップしてを俺に渡す。
「鉱石系はまだ在庫が有ったと思うのです」
「まぁ、オリハルコン合金製にする訳でもなし、他の鉱石はまだ有ったよな」
スーラが差し出したリストにざっと目を通す。
「うん、これなら大丈夫だと思うよ。
じゃあ、ランカスに回しとくよ」
「お願いするであります」
スーラはもうこっちを見る事もなく、騎士型ゴーレムの設計に没頭していた。
俺はスーラのリストに、自分が造るゴーレムの分を合わせてランカスとバルデスに依頼する。
「これがリストになるから、訓練がてら手分けして素材の確保頼むよ」
ランカスはリストに目を通しバルデスに渡す。
「じゃあバルデスが中心になって素材確保頼む」
ランカスがバルデスにリストを渡す。
ランカスは騎士団長なので、自ら素材確保に動けない。特に人材の育成と確保に忙しい今は、領都を離れる事は少ない。
「おう、俺とボーデンの所でちゃっちゃと集めてくるぜ。
ではカイト様、行って来ます」
リストを受け取ったバルデスが俺に挨拶して部屋を出て行った。
その後、俺も工房に籠り、ルフトに継ぐ警護ゴーレムを設計する事にする。
先ずはルフトの探知機能を向上させる必要がある。
それを踏まえ、警護に特化したゴーレムを新たに造ろうと決めた。
先ず、登録外の魔力パターンを察知する能力。
熱感知センサー
魔力レーダー
暗視カメラ
などを考えた。
さて、形をどうするか…………。
賊を征圧する戦闘力も必要だし……、だけど子供達を巻き込んでは駄目だから大規模な法撃は使えない…………。
護りの硬いタイプと、アサシンタイプ、遊撃タイプのスリーパターン造ってみるか。
護りの硬いタイプが子供達を護衛して、アサシンタイプが賊の排除、遊撃タイプが状況に応じて護衛と排除にと、……うん、良さそうだな。
そこで俺が考えたのは、
護りに特化した亀型ゴーレム。
これは大怪獣ガ○ラをモデルにしたゴーレム。
このゴーレムは、物理、魔法を遮断する結界を張り、ひたすら攻撃から子供達を護る。
ただ、当然攻撃手段も用意するつもりだ。
賊を排除するアサシンタイプには、ユキヒョウをモデルとしたゴーレム。
体長1メートル50センチメートル、尾長1メートル、体高60センチメートルのスピードタイプ。
魔力を纏った爪と牙、尾にも暗器を仕込もうと思っている。
遊撃には鷲型ゴーレム。
オオギワシをモデルにした、全長1メートル、翼開長2メートルの大型の猛禽類タイプゴーレム。
15センチメートル程の爪と、鋭い嘴。
飛行と攻撃する為に風魔法を使用する。
「こんな感じかな……」
大体の仕様を決めたので、残りの設計と術式を詰めていく。
「オオギワシ位の大きさがないと構造的に無理だな」
遊撃タイプのゴーレムはどうしても魔法で飛行する分、風魔法での飛行の術式や法撃を詰め込む必要があるんだようなぁ。
「ふぅ~、気分転換に俺も素材調達に行って来ようかな」
ずっと机に向かって設計図を描いていたので、固まった身体を伸びしてほぐす。
どうせ他の素材が調達出来てからの製作になるので、近場の魔物の領域で狩をする事にした。近場と言っても毒蛇王の森になるんだけどね。
スーラは工房に籠り、ドラーク領で生産された紙に何かを真剣に書き込んでいる。
「スーラ、必要な素材はリストアップ出来た?」
スーラは騎士型ゴーレムを設計中で、製作に必要な素材をリストアップするように頼んでおいた。
素材の確保は、騎士団や守備隊の訓練がてら行うので、必要な素材によっては、訓練に向かう場所が変わるし、場合によっては部隊を分けて素材確保しないといけない。
「魔物素材はこれで大丈夫だと思うのです」
スーラが紙にびっしり書き込まれた素材リストアップしてを俺に渡す。
「鉱石系はまだ在庫が有ったと思うのです」
「まぁ、オリハルコン合金製にする訳でもなし、他の鉱石はまだ有ったよな」
スーラが差し出したリストにざっと目を通す。
「うん、これなら大丈夫だと思うよ。
じゃあ、ランカスに回しとくよ」
「お願いするであります」
スーラはもうこっちを見る事もなく、騎士型ゴーレムの設計に没頭していた。
俺はスーラのリストに、自分が造るゴーレムの分を合わせてランカスとバルデスに依頼する。
「これがリストになるから、訓練がてら手分けして素材の確保頼むよ」
ランカスはリストに目を通しバルデスに渡す。
「じゃあバルデスが中心になって素材確保頼む」
ランカスがバルデスにリストを渡す。
ランカスは騎士団長なので、自ら素材確保に動けない。特に人材の育成と確保に忙しい今は、領都を離れる事は少ない。
「おう、俺とボーデンの所でちゃっちゃと集めてくるぜ。
ではカイト様、行って来ます」
リストを受け取ったバルデスが俺に挨拶して部屋を出て行った。
その後、俺も工房に籠り、ルフトに継ぐ警護ゴーレムを設計する事にする。
先ずはルフトの探知機能を向上させる必要がある。
それを踏まえ、警護に特化したゴーレムを新たに造ろうと決めた。
先ず、登録外の魔力パターンを察知する能力。
熱感知センサー
魔力レーダー
暗視カメラ
などを考えた。
さて、形をどうするか…………。
賊を征圧する戦闘力も必要だし……、だけど子供達を巻き込んでは駄目だから大規模な法撃は使えない…………。
護りの硬いタイプと、アサシンタイプ、遊撃タイプのスリーパターン造ってみるか。
護りの硬いタイプが子供達を護衛して、アサシンタイプが賊の排除、遊撃タイプが状況に応じて護衛と排除にと、……うん、良さそうだな。
そこで俺が考えたのは、
護りに特化した亀型ゴーレム。
これは大怪獣ガ○ラをモデルにしたゴーレム。
このゴーレムは、物理、魔法を遮断する結界を張り、ひたすら攻撃から子供達を護る。
ただ、当然攻撃手段も用意するつもりだ。
賊を排除するアサシンタイプには、ユキヒョウをモデルとしたゴーレム。
体長1メートル50センチメートル、尾長1メートル、体高60センチメートルのスピードタイプ。
魔力を纏った爪と牙、尾にも暗器を仕込もうと思っている。
遊撃には鷲型ゴーレム。
オオギワシをモデルにした、全長1メートル、翼開長2メートルの大型の猛禽類タイプゴーレム。
15センチメートル程の爪と、鋭い嘴。
飛行と攻撃する為に風魔法を使用する。
「こんな感じかな……」
大体の仕様を決めたので、残りの設計と術式を詰めていく。
「オオギワシ位の大きさがないと構造的に無理だな」
遊撃タイプのゴーレムはどうしても魔法で飛行する分、風魔法での飛行の術式や法撃を詰め込む必要があるんだようなぁ。
「ふぅ~、気分転換に俺も素材調達に行って来ようかな」
ずっと机に向かって設計図を描いていたので、固まった身体を伸びしてほぐす。
どうせ他の素材が調達出来てからの製作になるので、近場の魔物の領域で狩をする事にした。近場と言っても毒蛇王の森になるんだけどね。
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