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1 アプリで
しおりを挟む「あ・・・マッチした」
最近友達からこっそり教えてもらったアプリ。
特別変わった性癖を持ってるわけじゃないけど、たまに、無性にエッチなことをしたくなる自分がいる。その度に女性用のAVとか見てみたりしていたけど、観れば見るほど実際に体験したいという思いが強くなって今更アプリデビューすることになった。
「・・・怪しい人じゃないといいけど」
アプリなんだから怪しい人がいるに決まってる。なんなら女性専用風俗のほうがある意味安全だ。
「怖そうなら食事だけ済ませて帰ればいいかな」
それでも今回会うと決めたのは結構な数のやり取りをして、ようやくマッチしたからだ。写真も文面も穏やかな雰囲気を感じ取れる。
そして実際に会う日は、お昼にしてもらった。ご飯を食べて、それから少しデートしてそのあとは・・・。
「危ない橋を渡っているかもしれないけど・・・1回だけ」
友達曰くこのアプリで会った人はみんな楽しい人だったと。合わない性癖の人も居たけど乱暴されることはなくて、それはそれで楽しかったらしい。
「緊張してきた」
◇◇◇
実際に会う日になって、待ち合わせ場所に遅れないように少し早めに家を出た私。気温は暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい具合の体感温度。
少し綺麗めにと、選んだ服はワンピースで、髪はロングだから、コテで巻いてゆるふわにしてみた。そして化粧は薄めだ。
「流石にまだいないかな・・・」
待ち合わせ場所に着いて人混みを探していると、事前に教えてもらった服装の人は見つからない。
「・・・えっと、」
わりとカジュアルな格好をしているイメージだけど、男性の服装は今どきの男の子だとみんな同じに見えてしまう。首を動かしてそれらしい人を見つけようとした私は、スマホでもう一度彼の顔写真を確認しようと視線を下に落とした。
「あの、すいません」
「あっ・・・・はい」
肩を叩かれて後ろを振り向いた私は、凄くびっくりしてしまい一瞬固まってしまった。
「違ってたらごめん・・・えりちゃん・・・で合ってる?」
「・・・・」
そう言ってはにかむように照れながら笑った彼は、アプリでやり取りをしていた本人。人懐っこそうなその笑顔は、かなり幼く見えて、とっても可愛らしい男の子だった。
「・・・あ、う、うん。えりです・・・えっと、楓くん・・・だよね」
「うん。そうだよ。よかった早く会えて」
待ち合わせの時間よりも2人とも早く来てたなんて。見つかってホッとしたのと同時に、アプリに登録されていた写真よりもかっこいいからお湯が沸騰したように一瞬緊張してしまった。
「この人の多さだと、昼ごはん食べるとこなさそうだよね。多分今の時間どこも満席な気がする」
(あ・・・これはもしかして)
アプリで人と会うのは初めてだけど、会って見た目が受け付けられなくてすぐにサヨナラするコースを辿る人のパターンで、よくあるやり取りみたいなのを、ネットで読んだ気がする。
「そ、そうだね」
そしてそのやり取りは、今ちょうど楓くんが言ったセリフと似たようなものだった。
(一応写真は盛ってないし加工もしてないんだけどな・・・ダメだったかな)
このまま少し歩いてそのままお別れパターンかと、内心しょんぼりしかけた私は、スマホをポケットから出してタップし始めた楓くんを見ながら彼に聞こえないように小さくため息をついた。
「ねえ」
「はい・・・」
「お昼ご飯食べるとこ、この場所じゃなくてもいい?」
「・・・え?」
「お勧めのお店あるんだ。そこまで行く?ちょっと遠いからタクシーになるけど」
スマホを何回かタップしてから顔を上げ、私の目を見ながら話してくれた楓くん。嫌そうな顔をしてないことだけは確かで、私はそんな彼の誘いに思わずコクンと頷いた。
「うん。分かった。そこに行こう」
「じゃあ、タクシーつかまえよう」
そう言って人混みを掻き分け道路脇に移動した私達は、案外簡単にタクシーをつかまえる事ができた。タクシーに乗る予定は全く無かったけど、この日のために少しお金を多めに下ろしておいたから財布は心配いらない。何かあった場合のために、カード類は財布に入れず現金だけ持ってきていた。
「奥に乗るね」
「あ、うん。どうぞ」
先に奥に乗った楓くんは、運転手に行き先と住所を伝えていた。そしてドアが閉まったそのタクシーは、何台か車を見送ってからいよいよ発進。
「えりちゃんは僕より2つ年上だよね?」
「うん。25歳だよ。楓くんは23だよね?社会人1年目・・・・って言ってたっけ?」
その後少し走って最初の信号で止まった時、ようやくお互いの軽い自己紹介が始まった。
「そうそう。大学卒業したばっかりだから、まだ学生感覚が抜けない。大丈夫かな~って思ってる」
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