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過ぎいく夏
夏川先輩はこういう常識のない人だった
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「でも、実花ちゃんには悪いけど、僕は好きだから付き合おうというわけじゃないんだよ。相性が良いから付き合いたいんだ」
前言撤回。
夏川先輩はこういう常識のない人だった。
夏川先輩は私とヤりたいと弱みを握っているあいつに言って、付き合うのは相性がいいから、と言っていた。
「・・・知ってますよ。はじめっからずっとそんなことは知ってます。だから付き合いたくないんです」
「どうしても付き合う気にならない? みんな僕たちが付き合っているって思っているのに?」
夏川先輩の考えている自分の彼女って、私や他の人が考える彼女じゃない。それは彼女なのかどうかも怪しいセフレだ。
でも、セフレって、それを捨てるなんて考える相手なのかな?
やることだけを目的にしているから、都合が悪くなったら別れるのは当然だと私は思う。
それを別れるって表現するのは、もしかしたら夏川先輩も彼女に多少は気を遣っている?
と言うか、セフレって二股とかかけないものなの?
夏川先輩みたいにドライな人間関係を築いていない私には、夏川先輩の考えている人間関係の意味がわからない。
「付き合う付き合わないは置いといて。セフレって、複数と同時に付き合っちゃ駄目なんですか?」
「セフレ?」
珍しい。夏川先輩の声が戸惑っている。
「夏川先輩のいう彼女って、セフレって意味でしょ?」
「なんでそうなるかな?」
まだ話が飲み込めないらしい。
「だって、夏川先輩って付き合ってても、付き合ってるって感じしないじゃない。友達兼セフレ?」
昼食を一緒にとって、あとは週末ヤるだけの関係ってセフレ以外になんて言えんの?
「・・・。これでも付き合ってるつもりなんだけど」
声の調子からして夏川先輩は呆れたようだ。
呆れたいのはこっちだよ。
部活最優先で彼女無視している夏川先輩のどこが付き合っているのか、その根拠が知りたい。
「普通、夏川先輩がやってることって、付き合ってるって言いません」
「・・・」
教えてあげないと駄目か。テニス馬鹿だし。
私は溜め息を大きく吐いて、夏川先輩に付き合うってことの一例を教えてあげることにした。
「普通、付き合ってるっていうのは、どこかに一緒に出かけたり、一緒に勉強したり、一緒にいたいから一緒にいて、一緒にいるからお互いに相談しあって悩みを解決したり、一緒に困難に立ち向かっていくもんなんです」
あいつとのことを思い出しながら、言い並べていく。
中学校までは女友達か男女交合のグループで行ってたファーストフードやファミレス。カラオケや映画。宿題とかテスト前の勉強会。みんなみんな、あいつと付き合うようになって、あいつと一緒にするようになった。
たった二カ月くらいなのに、あいつとの思い出はたくさんあった。
テストだって中間テストしかなかったのに、あいつと一緒に勉強したことははっきりおぼえている。「部活は?」と聞いたら、「テスト前だから休みになった」って言ってた。
部活を頑張ってるあいつと少しでも一緒にいたくて、バイトもせずに学校に残って宿題や予習復習して。
「馬鹿なことやっても一緒に解決して、あとであの時は大変だったねって言い合って笑い話にして・・・」
あいつが浮気なんかしなかったら。浮気しても、それを打ち明けてくれて、相手と縁を切ってくれたら、笑い話にすることもできたかもしれない。
でも、あいつは私に打ち明けなかった。
あいつが打ち明けたのは夏川先輩だ。
私じゃなくて、夏川先輩だった。
あいつが頼りにしたのは私じゃない。
あいつが一緒に解決したかった相手は夏川先輩。
私は一番最後に、逃げられないようなギリギリな状況で仕方なく教えられて。
あいつは私を見捨てて逃げて行った。
駄目駄目。
私はあいつに裏切られたかもしれないけど、それで落ち込んでいたら負けたことになる。
何を思ってあいつが浮気したのかはわからない。あいつが何を言っても信じられないから。あいつが浮気した相手が言っていたことは余計に信用できない。
だから、何が原因で何を思ってあいつが浮気したのかわからない。
すべての元凶が彼女をセフレ扱いする夏川先輩だとしても、それで何がどうしてあいつが浮気することになったのか、わからない。
浮気して反省している、と言っているあいつの言葉すら信じられない。
落ち込んでいたら、あいつのことをまだ気にしているってことになる。
許せなくても、浮気したあいつのことで落ち込みたくなんかない。
そんな姿を誰かに見せたくない。
特に価値観が違うのに付き合いたいと外堀を埋めてくる夏川先輩には。
夏川先輩に立ち向かう為にも今はあいつのことは忘れよう。
「夏川先輩のように顔が良くなくてもいいからお互いに好きになれて、お互いに大事にして、一緒にいろんなことをして、一緒に笑ったり、一緒に泣いたり、一緒に怒ったり、一緒に悩んだり。付き合えば付き合うほど相手の好きなところや嫌いなところを知っていって。夏川先輩にはわからないだろうけど、私はそんな普通の付き合い方がしたいんです!」
「嫌いなところも知りたい? 実花ちゃんは変わっているな」
身体が揺れて、ムッとする。抱えられているから夏川先輩が喉を鳴らして笑っているのがわかって、馬鹿にされたと思った。
「それでますます好きになっても、嫌いになって別れてもいいんです。付き合うっていうのは、好きになった相手と一緒にいたいものだし、一緒にいて良いところも悪いところも全部見るってことなんですよ。夏川先輩みたいに都合のいい時だけ一緒にいるわけじゃないんです」
「結果がこれでも? その考え方は実花ちゃんを傷付けるだけだってわかってる?」
結果と言われて、せっかく忘れようとしたことを思い出してズキンと胸が痛む。
まともに付き合って裏切られて傷付いた私とまともに付き合わなくて裏切られても傷付かなかった夏川先輩。同じように付き合っていた相手に裏切られても、ダメージは私のほうが大きい。理由は私が相手と向き合って付き合っていたから。
夏川先輩もダメージはあるかもしれないけど、それは些細な物。
夏川先輩は彼女に何も期待していない。裏切って振ると頭から考えて付き合うから、ダメージなんか元々ない。
サバサバと浮気されて別れることを話すくらいだから、プライドなんてないんだろう。そうならないといけなかったのかもしれない。
でも、夏川先輩は彼女に浮気されることも振られることも慣れているけど、慣れていてもダメージがないわけじゃないかもしれない。
だって、夏川先輩はまともに付き合わないから。
まともに付き合ったら、私みたいに傷付くから。
「傷付いたって、傷付きたくないからって付き合っている相手と向き合おうとしない夏川先輩よりマシです」
「実花ちゃんが思うより、男ってズルい生き物なんだよ? そんな考えを持っている女は甘い言葉を言われてコロッと騙されて、都合の良いセフレにされて飽きられて捨てられてしまうんだ」
「彼女をセフレとしか思っていないあんたが言うことか!」
何、自分だけは違うと思ってんだ?!
ああ! 後ろからしっかりと抱きかかえられていて顔が見えないから、面と向かって言えなくてストレスが溜まる!
「始めから身体目当てだって言われていたほうが傷付かないだろ?」
「そっちのほうが傷付きます!」
「そういうもんかな?」
理解できないとって感じの声で言われても、同意できない。
「そういうもんです! あんただってアマチュアのテニスはお遊びだなんて言われたら、頭に来ないですか?!」
「・・・! そんなことを言われたら頭に来るな」
「付き合うのもそういうもんです。遊びで付き合う人は本気で付き合う人と付き合うのは、本気の人を馬鹿にしている行為なんです」
「・・・」
返事がないので念を押すことにする。
「わかったんですか、夏川先輩?」
「・・・うん」
返事は小さかった。
「わかったなら、どうしてこのままなんですか?」
返事したくせに私の状態は変わらない。
わかったなら、放してよ。
「抱き締めていたいから」
自分のしていることが如何に非常識か反省して夏川先輩の気分が滅入っているいるような気がした。
アニマルセラピーで抱き付かれている犬の気分。
これ以上、言ったら傷付けてしまうかもしれないから、きついことは言えない。
「まったく・・・。どうして、こう我儘なんですか」
「・・・ごめん。もう少し、このままでいさせて」
恋人同士でもないのにこの恥ずかしい体勢でいろと?!
ほんっとうに恥ずかしい、この体勢で。
・・・落ち込んでいる人間に嫌だなんて言えない。
私は居たたまれなくて身体をモジモジとさせる。
「少しだけですよ。この格好、恥ずかしいんですからね」
誰に見られるわけでもないからと気恥ずかしいのを我慢することにした。
これも夏川先輩の為だ。
ひどいことを言って落ち込ませたのも私の責任だし。
「・・・ありがとう」
言い合いをしていた時には気にならなかったのに、耳元で囁かれたその言葉に、恥ずかしくて熱くなった私の身体がゾクリと震えた。
前言撤回。
夏川先輩はこういう常識のない人だった。
夏川先輩は私とヤりたいと弱みを握っているあいつに言って、付き合うのは相性がいいから、と言っていた。
「・・・知ってますよ。はじめっからずっとそんなことは知ってます。だから付き合いたくないんです」
「どうしても付き合う気にならない? みんな僕たちが付き合っているって思っているのに?」
夏川先輩の考えている自分の彼女って、私や他の人が考える彼女じゃない。それは彼女なのかどうかも怪しいセフレだ。
でも、セフレって、それを捨てるなんて考える相手なのかな?
やることだけを目的にしているから、都合が悪くなったら別れるのは当然だと私は思う。
それを別れるって表現するのは、もしかしたら夏川先輩も彼女に多少は気を遣っている?
と言うか、セフレって二股とかかけないものなの?
夏川先輩みたいにドライな人間関係を築いていない私には、夏川先輩の考えている人間関係の意味がわからない。
「付き合う付き合わないは置いといて。セフレって、複数と同時に付き合っちゃ駄目なんですか?」
「セフレ?」
珍しい。夏川先輩の声が戸惑っている。
「夏川先輩のいう彼女って、セフレって意味でしょ?」
「なんでそうなるかな?」
まだ話が飲み込めないらしい。
「だって、夏川先輩って付き合ってても、付き合ってるって感じしないじゃない。友達兼セフレ?」
昼食を一緒にとって、あとは週末ヤるだけの関係ってセフレ以外になんて言えんの?
「・・・。これでも付き合ってるつもりなんだけど」
声の調子からして夏川先輩は呆れたようだ。
呆れたいのはこっちだよ。
部活最優先で彼女無視している夏川先輩のどこが付き合っているのか、その根拠が知りたい。
「普通、夏川先輩がやってることって、付き合ってるって言いません」
「・・・」
教えてあげないと駄目か。テニス馬鹿だし。
私は溜め息を大きく吐いて、夏川先輩に付き合うってことの一例を教えてあげることにした。
「普通、付き合ってるっていうのは、どこかに一緒に出かけたり、一緒に勉強したり、一緒にいたいから一緒にいて、一緒にいるからお互いに相談しあって悩みを解決したり、一緒に困難に立ち向かっていくもんなんです」
あいつとのことを思い出しながら、言い並べていく。
中学校までは女友達か男女交合のグループで行ってたファーストフードやファミレス。カラオケや映画。宿題とかテスト前の勉強会。みんなみんな、あいつと付き合うようになって、あいつと一緒にするようになった。
たった二カ月くらいなのに、あいつとの思い出はたくさんあった。
テストだって中間テストしかなかったのに、あいつと一緒に勉強したことははっきりおぼえている。「部活は?」と聞いたら、「テスト前だから休みになった」って言ってた。
部活を頑張ってるあいつと少しでも一緒にいたくて、バイトもせずに学校に残って宿題や予習復習して。
「馬鹿なことやっても一緒に解決して、あとであの時は大変だったねって言い合って笑い話にして・・・」
あいつが浮気なんかしなかったら。浮気しても、それを打ち明けてくれて、相手と縁を切ってくれたら、笑い話にすることもできたかもしれない。
でも、あいつは私に打ち明けなかった。
あいつが打ち明けたのは夏川先輩だ。
私じゃなくて、夏川先輩だった。
あいつが頼りにしたのは私じゃない。
あいつが一緒に解決したかった相手は夏川先輩。
私は一番最後に、逃げられないようなギリギリな状況で仕方なく教えられて。
あいつは私を見捨てて逃げて行った。
駄目駄目。
私はあいつに裏切られたかもしれないけど、それで落ち込んでいたら負けたことになる。
何を思ってあいつが浮気したのかはわからない。あいつが何を言っても信じられないから。あいつが浮気した相手が言っていたことは余計に信用できない。
だから、何が原因で何を思ってあいつが浮気したのかわからない。
すべての元凶が彼女をセフレ扱いする夏川先輩だとしても、それで何がどうしてあいつが浮気することになったのか、わからない。
浮気して反省している、と言っているあいつの言葉すら信じられない。
落ち込んでいたら、あいつのことをまだ気にしているってことになる。
許せなくても、浮気したあいつのことで落ち込みたくなんかない。
そんな姿を誰かに見せたくない。
特に価値観が違うのに付き合いたいと外堀を埋めてくる夏川先輩には。
夏川先輩に立ち向かう為にも今はあいつのことは忘れよう。
「夏川先輩のように顔が良くなくてもいいからお互いに好きになれて、お互いに大事にして、一緒にいろんなことをして、一緒に笑ったり、一緒に泣いたり、一緒に怒ったり、一緒に悩んだり。付き合えば付き合うほど相手の好きなところや嫌いなところを知っていって。夏川先輩にはわからないだろうけど、私はそんな普通の付き合い方がしたいんです!」
「嫌いなところも知りたい? 実花ちゃんは変わっているな」
身体が揺れて、ムッとする。抱えられているから夏川先輩が喉を鳴らして笑っているのがわかって、馬鹿にされたと思った。
「それでますます好きになっても、嫌いになって別れてもいいんです。付き合うっていうのは、好きになった相手と一緒にいたいものだし、一緒にいて良いところも悪いところも全部見るってことなんですよ。夏川先輩みたいに都合のいい時だけ一緒にいるわけじゃないんです」
「結果がこれでも? その考え方は実花ちゃんを傷付けるだけだってわかってる?」
結果と言われて、せっかく忘れようとしたことを思い出してズキンと胸が痛む。
まともに付き合って裏切られて傷付いた私とまともに付き合わなくて裏切られても傷付かなかった夏川先輩。同じように付き合っていた相手に裏切られても、ダメージは私のほうが大きい。理由は私が相手と向き合って付き合っていたから。
夏川先輩もダメージはあるかもしれないけど、それは些細な物。
夏川先輩は彼女に何も期待していない。裏切って振ると頭から考えて付き合うから、ダメージなんか元々ない。
サバサバと浮気されて別れることを話すくらいだから、プライドなんてないんだろう。そうならないといけなかったのかもしれない。
でも、夏川先輩は彼女に浮気されることも振られることも慣れているけど、慣れていてもダメージがないわけじゃないかもしれない。
だって、夏川先輩はまともに付き合わないから。
まともに付き合ったら、私みたいに傷付くから。
「傷付いたって、傷付きたくないからって付き合っている相手と向き合おうとしない夏川先輩よりマシです」
「実花ちゃんが思うより、男ってズルい生き物なんだよ? そんな考えを持っている女は甘い言葉を言われてコロッと騙されて、都合の良いセフレにされて飽きられて捨てられてしまうんだ」
「彼女をセフレとしか思っていないあんたが言うことか!」
何、自分だけは違うと思ってんだ?!
ああ! 後ろからしっかりと抱きかかえられていて顔が見えないから、面と向かって言えなくてストレスが溜まる!
「始めから身体目当てだって言われていたほうが傷付かないだろ?」
「そっちのほうが傷付きます!」
「そういうもんかな?」
理解できないとって感じの声で言われても、同意できない。
「そういうもんです! あんただってアマチュアのテニスはお遊びだなんて言われたら、頭に来ないですか?!」
「・・・! そんなことを言われたら頭に来るな」
「付き合うのもそういうもんです。遊びで付き合う人は本気で付き合う人と付き合うのは、本気の人を馬鹿にしている行為なんです」
「・・・」
返事がないので念を押すことにする。
「わかったんですか、夏川先輩?」
「・・・うん」
返事は小さかった。
「わかったなら、どうしてこのままなんですか?」
返事したくせに私の状態は変わらない。
わかったなら、放してよ。
「抱き締めていたいから」
自分のしていることが如何に非常識か反省して夏川先輩の気分が滅入っているいるような気がした。
アニマルセラピーで抱き付かれている犬の気分。
これ以上、言ったら傷付けてしまうかもしれないから、きついことは言えない。
「まったく・・・。どうして、こう我儘なんですか」
「・・・ごめん。もう少し、このままでいさせて」
恋人同士でもないのにこの恥ずかしい体勢でいろと?!
ほんっとうに恥ずかしい、この体勢で。
・・・落ち込んでいる人間に嫌だなんて言えない。
私は居たたまれなくて身体をモジモジとさせる。
「少しだけですよ。この格好、恥ずかしいんですからね」
誰に見られるわけでもないからと気恥ずかしいのを我慢することにした。
これも夏川先輩の為だ。
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