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過ぎいく夏
「そんなのいりません」
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「実花ちゃん。何度も言ったと思うけど、好きな相手としかヤりたくないなら、僕を好きになったらいいんじゃない?」
てっきり、夏川先輩が私の言うことなんて聞き流していたと思ったのに、覚えていたことに驚いて、何を言われているのか一瞬理解できなかった。
好きな人としかヤりたくないなら、夏川先輩のことを好きになったらいい?
無理。
無理無理無理無理。
夏川先輩を好きになるなんて、今の段階じゃ無理。
好きになれる段階なんかとっくに過ぎちゃってるから無理。
どう考えても、好きになれないでしょ?
彼氏に浮気された私をNTRたいってあいつに言って、協力させた人だよ?
好きになれるとしたら、Mぐらい。
じゃないと、無理でしょ。
でも、私はMじゃないから、無理。夏川先輩みたいな変態じゃないから、NTRれて嬉しくなんかない。
それどころか、さっさと縁が切りたい。
これって、付き合う以前の問題だよね。
「夏川先輩のどこを好きになれっていうんですか?」
胡乱な目つきで嘘ばっかりと思ってしまうのも仕方がない。
「顔。外見。それなら好きになれるだろ?」
夏川先輩はガムかタブレットキャンディーのCMに出れそうな、それはそれは素晴らしい笑顔で答えてくれた。
でも、無理だ。
いくら、爽やか青年の笑顔を向けられても、私は夏川先輩がどんな人間か知っている。
「中身が残念すぎて、好きになれません」
「中身が残念って、ひどくない? これでも部員から信任厚い部長しているんだけど」
そりゃあ、部員からだけは信任厚いでしょうよ。
歴代の彼女は絶対信任しないに決まってる。いくら本人が付き合っているつもりでも、彼女からしてみたらセフレにしか思えないことをしているんだから。
そう言えば、これもあったんだ。彼女=セフレ問題。
どう考えても、異性として好きになるのは無理だ。
テニス馬鹿の部活中の姿はまともなのに、本当に残念だ。
・・・テニス馬鹿だから仕方ないか。
「部活の時の夏川先輩とそれ以外の夏川先輩は違います。部活の夏川先輩なら好きになれても、彼女をNTった相手の恋人とヤりたいって思うあんたは好きになれません」
夏川先輩は理解できないといった顔をした。
「どっちも僕なのに、どうして?」
「責任感ある部活中の夏川先輩とNTR属性の変態は違います!」
「変態ってひどいな」
心外だと言いそうな顔の夏川先輩。変態の自覚はなかったらしい。
「変態じゃないですか。テニス部が変態の巣窟でも、その中で慕われているんだから、そこだけは評価します。ああ、あと、テニス馬鹿だってことも評価します」
「テニス馬鹿なのはいいけど、変態だって言われるのは受け付けられないな」
「NTR属性のどこが変態じゃないって言うんですか?」
どう考えても、NTR属性は変態としか思えないから呆れて言った。
「NTR属性とかいう性癖はないよ。俺(・)も、春原も」
先輩後輩で彼女のNTR、NTRれしている癖に。
「何、言ってんですか? あんたもあいつも彼女を交換してヤったじゃないですか」
夏川先輩の言っていることが理解できない。
でも、変態の持論なんか理解できるはずもないか。
「現実的にはそうなるけど、僕も春原も他人の彼女とヤりたいなんて思わないよ」
NTRれる趣味はあっても、NTRる趣味はないってこと?
それじゃあ、――
「何故、私とヤりたがったんですか?」
「実花ちゃんが春原の彼女だから」
笑顔で言うな、笑顔で。
「でもそれって、あいつの彼女だからヤりたいってことに変わりはないじゃないですか」
「そうだね」
素直に頷かれた。
わかっていたことなのに、胸が痛くなってくる。
鬱陶しいくらいにつきまとわれて学校や家で彼女だと思われているのも、昨日や今日みたいに待ち合わせをしたことも、全部私があいつの彼女だったから。それだけの理由でNTRれたし、これからもヤりたいからとつきまとわれる。
私だって、あいつのことを忘れて、他の人を好きになりたいのに、それを許してもらえない。自分の彼女をNTったあいつを彼氏にしていたことが罪だと言うように、その償いを求められているみたいだ。
私はあいつに浮気された被害者だよ?
私の何が悪いの?
なんで私が、あいつの罪を償わないといけないの?
夏川先輩にとって、あいつと付き合っていたのが私じゃなくてもよかった。
私があいつと付き合っていたから、夏川先輩は私とヤろうとする。
「あいつの彼女が私じゃなくても、ヤってたってことじゃないですか」
「うん」
なんか息苦しい。
相性が良いから付き合おうとか言ってきた癖に。
それなのに、私じゃなくてもいいと言う。
ああ、そうか。
夏川先輩はヤる前に付き合おうって言っていた。
身体の相性が良いかどうか、ヤってから付き合おうって。
あいつの浮気と、騙されて夏川先輩に差し出されたと知らされたショックを受けていた時にうまいこと言われて、流されてヤっちゃって。ヤっちゃったら、身体の相性が良いから付き合おうって言われて。
なんだかんだって言って逃げていたのに、お母さんやお父さんにまで私の彼氏だと思わせて。
本当に私が何か悪いことでもしたの?
あいつと付き合っちゃったことだけじゃない。
それだけなのに、次の恋に進むんじゃなくて、夏川先輩のセフレにならないといけないの?
「あいつの彼女が誰だってよかったのに、どうして、好きになればいいって言うんですか? 私は身体の相性が良いから、なんて理由で夏川先輩の彼女になんかなりたくないし、顔だけであんたを好きになんてなれません。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」
私は疑問と理不尽な出来事に対する怒りを夏川先輩にぶつけた。
夏川先輩は私を見ていながら、見ていない。そんな目をして言った。
「受け入れたら楽になれるよ」
それは夏川先輩がそうだったから?
初代浮気した彼女をNTRれたから?
だから、そんなに簡単に受け入れるの?
夏川先輩は浮気した彼女に使う労力が無駄だと判断して、諦めて受け入れたの?
テニス馬鹿な夏川先輩だから、それができた。彼女よりもテニスのほうが大事だったから。
でも、私にはそれができない。
私には夏川先輩のテニスのようにあいつよりも大事なものなんかなかった。支えになるものもなかった。
「受け入れたくありません」
夏川先輩が近付いて来たから思わず後ずさる。背中が壁に当たった。
両腕が頭の左右に付かれていないだけで、ほぼ壁ドン状態だ。
恋愛的な甘酸っぱいドキドキよりも、カツアゲ的な意味でドキドキする。
「気持ち良くしてあげるからさ~」
副音声で『今、金なくってさ~。俺たち友達だから、貸してくれるよな~』とか、大人に見つかって『俺たち友達だよな~』って言われているような気がしてくる。
よく考えなくても、実際そんな感じだ。ヤりたい夏川先輩とヤりたくない私の攻防戦。ただし、絶望的なまでに私の敗色が濃厚。
カツアゲと似すぎている?!
新たな発見で元気が出てきた。
だって、カツアゲと似ていても、夏川先輩は絶対に暴力は振るわない。
痛いこともしてこない。
嫌なことをされるのは変わりなくても、ひどいことはされない。
精神的ダメージを受けるだけで、気持ち良いことには変わりないし。
・・・それを受け入れちゃ駄目だけど。
「そんなのいりません」
懐柔しようとする言葉に貸す耳はない。
「身体の相性が良い、それでいいじゃない」
「よくない!」
この人、本当に駄目人間だ。
「流されちゃったほうが楽だよ」
「こんなんで流されて楽になりたくありません」
耳を甘噛みされた。ぞくりと背筋を何かが走り抜ける。
「ひゃっ」
変な声が出た。
「嘘吐き」
少し低い艶めかしい声に身体の奥がキュンとした。
てっきり、夏川先輩が私の言うことなんて聞き流していたと思ったのに、覚えていたことに驚いて、何を言われているのか一瞬理解できなかった。
好きな人としかヤりたくないなら、夏川先輩のことを好きになったらいい?
無理。
無理無理無理無理。
夏川先輩を好きになるなんて、今の段階じゃ無理。
好きになれる段階なんかとっくに過ぎちゃってるから無理。
どう考えても、好きになれないでしょ?
彼氏に浮気された私をNTRたいってあいつに言って、協力させた人だよ?
好きになれるとしたら、Mぐらい。
じゃないと、無理でしょ。
でも、私はMじゃないから、無理。夏川先輩みたいな変態じゃないから、NTRれて嬉しくなんかない。
それどころか、さっさと縁が切りたい。
これって、付き合う以前の問題だよね。
「夏川先輩のどこを好きになれっていうんですか?」
胡乱な目つきで嘘ばっかりと思ってしまうのも仕方がない。
「顔。外見。それなら好きになれるだろ?」
夏川先輩はガムかタブレットキャンディーのCMに出れそうな、それはそれは素晴らしい笑顔で答えてくれた。
でも、無理だ。
いくら、爽やか青年の笑顔を向けられても、私は夏川先輩がどんな人間か知っている。
「中身が残念すぎて、好きになれません」
「中身が残念って、ひどくない? これでも部員から信任厚い部長しているんだけど」
そりゃあ、部員からだけは信任厚いでしょうよ。
歴代の彼女は絶対信任しないに決まってる。いくら本人が付き合っているつもりでも、彼女からしてみたらセフレにしか思えないことをしているんだから。
そう言えば、これもあったんだ。彼女=セフレ問題。
どう考えても、異性として好きになるのは無理だ。
テニス馬鹿の部活中の姿はまともなのに、本当に残念だ。
・・・テニス馬鹿だから仕方ないか。
「部活の時の夏川先輩とそれ以外の夏川先輩は違います。部活の夏川先輩なら好きになれても、彼女をNTった相手の恋人とヤりたいって思うあんたは好きになれません」
夏川先輩は理解できないといった顔をした。
「どっちも僕なのに、どうして?」
「責任感ある部活中の夏川先輩とNTR属性の変態は違います!」
「変態ってひどいな」
心外だと言いそうな顔の夏川先輩。変態の自覚はなかったらしい。
「変態じゃないですか。テニス部が変態の巣窟でも、その中で慕われているんだから、そこだけは評価します。ああ、あと、テニス馬鹿だってことも評価します」
「テニス馬鹿なのはいいけど、変態だって言われるのは受け付けられないな」
「NTR属性のどこが変態じゃないって言うんですか?」
どう考えても、NTR属性は変態としか思えないから呆れて言った。
「NTR属性とかいう性癖はないよ。俺(・)も、春原も」
先輩後輩で彼女のNTR、NTRれしている癖に。
「何、言ってんですか? あんたもあいつも彼女を交換してヤったじゃないですか」
夏川先輩の言っていることが理解できない。
でも、変態の持論なんか理解できるはずもないか。
「現実的にはそうなるけど、僕も春原も他人の彼女とヤりたいなんて思わないよ」
NTRれる趣味はあっても、NTRる趣味はないってこと?
それじゃあ、――
「何故、私とヤりたがったんですか?」
「実花ちゃんが春原の彼女だから」
笑顔で言うな、笑顔で。
「でもそれって、あいつの彼女だからヤりたいってことに変わりはないじゃないですか」
「そうだね」
素直に頷かれた。
わかっていたことなのに、胸が痛くなってくる。
鬱陶しいくらいにつきまとわれて学校や家で彼女だと思われているのも、昨日や今日みたいに待ち合わせをしたことも、全部私があいつの彼女だったから。それだけの理由でNTRれたし、これからもヤりたいからとつきまとわれる。
私だって、あいつのことを忘れて、他の人を好きになりたいのに、それを許してもらえない。自分の彼女をNTったあいつを彼氏にしていたことが罪だと言うように、その償いを求められているみたいだ。
私はあいつに浮気された被害者だよ?
私の何が悪いの?
なんで私が、あいつの罪を償わないといけないの?
夏川先輩にとって、あいつと付き合っていたのが私じゃなくてもよかった。
私があいつと付き合っていたから、夏川先輩は私とヤろうとする。
「あいつの彼女が私じゃなくても、ヤってたってことじゃないですか」
「うん」
なんか息苦しい。
相性が良いから付き合おうとか言ってきた癖に。
それなのに、私じゃなくてもいいと言う。
ああ、そうか。
夏川先輩はヤる前に付き合おうって言っていた。
身体の相性が良いかどうか、ヤってから付き合おうって。
あいつの浮気と、騙されて夏川先輩に差し出されたと知らされたショックを受けていた時にうまいこと言われて、流されてヤっちゃって。ヤっちゃったら、身体の相性が良いから付き合おうって言われて。
なんだかんだって言って逃げていたのに、お母さんやお父さんにまで私の彼氏だと思わせて。
本当に私が何か悪いことでもしたの?
あいつと付き合っちゃったことだけじゃない。
それだけなのに、次の恋に進むんじゃなくて、夏川先輩のセフレにならないといけないの?
「あいつの彼女が誰だってよかったのに、どうして、好きになればいいって言うんですか? 私は身体の相性が良いから、なんて理由で夏川先輩の彼女になんかなりたくないし、顔だけであんたを好きになんてなれません。なんで私がこんな目に遭わなきゃいけないの?」
私は疑問と理不尽な出来事に対する怒りを夏川先輩にぶつけた。
夏川先輩は私を見ていながら、見ていない。そんな目をして言った。
「受け入れたら楽になれるよ」
それは夏川先輩がそうだったから?
初代浮気した彼女をNTRれたから?
だから、そんなに簡単に受け入れるの?
夏川先輩は浮気した彼女に使う労力が無駄だと判断して、諦めて受け入れたの?
テニス馬鹿な夏川先輩だから、それができた。彼女よりもテニスのほうが大事だったから。
でも、私にはそれができない。
私には夏川先輩のテニスのようにあいつよりも大事なものなんかなかった。支えになるものもなかった。
「受け入れたくありません」
夏川先輩が近付いて来たから思わず後ずさる。背中が壁に当たった。
両腕が頭の左右に付かれていないだけで、ほぼ壁ドン状態だ。
恋愛的な甘酸っぱいドキドキよりも、カツアゲ的な意味でドキドキする。
「気持ち良くしてあげるからさ~」
副音声で『今、金なくってさ~。俺たち友達だから、貸してくれるよな~』とか、大人に見つかって『俺たち友達だよな~』って言われているような気がしてくる。
よく考えなくても、実際そんな感じだ。ヤりたい夏川先輩とヤりたくない私の攻防戦。ただし、絶望的なまでに私の敗色が濃厚。
カツアゲと似すぎている?!
新たな発見で元気が出てきた。
だって、カツアゲと似ていても、夏川先輩は絶対に暴力は振るわない。
痛いこともしてこない。
嫌なことをされるのは変わりなくても、ひどいことはされない。
精神的ダメージを受けるだけで、気持ち良いことには変わりないし。
・・・それを受け入れちゃ駄目だけど。
「そんなのいりません」
懐柔しようとする言葉に貸す耳はない。
「身体の相性が良い、それでいいじゃない」
「よくない!」
この人、本当に駄目人間だ。
「流されちゃったほうが楽だよ」
「こんなんで流されて楽になりたくありません」
耳を甘噛みされた。ぞくりと背筋を何かが走り抜ける。
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