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過ぎいく夏
今だったら、なんだって許せちゃう。
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バイトのないその日、私はきららと梅木町駅の南のカフェで話した後、電車に乗ろうと駅に向かった。
駅に入ろうとした時に、駅の中から来る人に声をかけられる。
「秋山?」
声をかけてきたのは冬野さんだった。
バイト先の制服でも、学校の制服でもない。一回、家に帰ったのか、私服姿だ。ダークグレーのTシャツに白っぽいズボンという微妙な組み合わせだった。目力があるせいで地味に見えていないけど、これが冬野さんみたいなイケメンじゃなかったら野暮ったく見えたに違いない。
そんな見慣れない服装だったから、冬野さんに気付かなかったのだろう。
「? 冬野さん?」
バイト先以外で冬野さんと遭遇するのは学校の制服を着ている時ばかりだったので、見慣れなくて反応に遅れた。
土日は学校の制服なんか着ていないはずなんだけど、何故か冬野さんの私服は見たことがなかった。先に来ていたり、私より後まで働いているからなんだろう。
「シン兄ィ、だれ?」
慌てて視線を下ろすと冬野さんの左手と手を繋いでいる小学生くらいの女の子がいた。バイト先で一回見かけた幼馴染の鹿(か)の子ちゃんだろう。
一人っ子だし、幼馴染とか友達の妹や弟も歳が近いから、鹿(か)の子ちゃんみたいな妹がいたらと考えてしまったので、鹿(か)の子ちゃんのことはおぼえていた。
だけど、冬野さんの私服姿に驚いていたおかげで、鹿(か)の子ちゃんの声がするまでいることに気付かなかった。
バイトであれ、学校であれ、制服姿ならわかっただろうし、鹿(か)の子ちゃんと一緒にいるからか表情もいつも見ているものと違う。
「同じバイトの子だよ。こんなところで会うなんて、偶然だなあ」
鹿(か)の子ちゃんに優しく説明して、こちらに笑顔を向ける冬野さんは目付きが鋭くても普通の少年に見える。
「最寄り駅も学校も同じだし、会うのもおかしくないんじゃない?」
言ってから、いくつものイベントに毎年出かけていても、顔見知りにすらならなかったのを話したことを思い出した。
バイトをしなかったら、冬野さんとこうして話すこともなかったんだろうな、と思う。
冬野さんだと気付かないまま、毎日すれ違っていたのかと思うと、出会いって本当に不思議だ。
バイトをするまで同じ学校に通っていることも、同じイベントに出かけていたのも知らなかった冬野さん。
相手のことを知っていても、話すことなんかほとんどなかった夏川先輩。
出会う前と出会った後じゃ、私の日常は大きく変わってしまった。
夏川先輩はマイナス方面だったけど。
でも、夏川先輩との出会いが冬野さんとの出会いにつながっていって、同じ最寄り駅を利用する気の合う仲間とこうして遭遇したことに気付くようになった。
運命ってホント不思議だ。
一度、顔や名前を知ってしまったら、今まではただのすれちがうだけだった人と挨拶するような仲になって、それまでの生活とは違うものになってくる。
気の合う冬野さんとは会えば会うほど親しみがわいてくるし、会うのが当たり前だと思ってしまう。
「そう言えば、そうだったな」
ワイルドだけど冬野さんがイケメンなことには変わりないから、笑顔で頷かれると見ているこっちが恥ずかしくなってくる。
気をそらす為に、冬野さんの連れを話題に上げることにした。こうしたら、冬野さんの気も鹿(か)の子ちゃんに向いて、私からそれるだろう。
「その子は・・・ええと、鹿(か)の子ちゃん?」
バイト先に来た時に紹介どころか、話したこともなかったから、たずねてみた。
「そう。鹿(か)のだよ。もう紹介してたっけ?」
「ううん。紹介はされてない。でも、バイト先にお父さんと来てたことあったでしょ?」
私が鹿(か)の子ちゃんの顔と名前を知っていたことに納得がいった冬野さんが頷く。
「その時に見たのか。改めて紹介するけど、幼馴染の奥山 鹿(か)の子。親同士が友達なんだ」
親同士が友達だから、歳が離れていても幼馴染なのか。
帰ったら、お母さんたちにも友達に小さな子どもがいないか聞いてみよう。もしかしたら、鹿(か)の子ちゃんみたいな歳の子と知り合いになれるかもしれない。
「はじめまして、鹿(か)の子ちゃん。鹿(か)の子ちゃんって呼んでもいい?」
まず、私は笑顔を浮かべて、鹿(か)の子ちゃんにフレンドリーに話しかける。冬野さんをシン兄ィと呼んでいるということは、親しくなったら、鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんと呼んでもらえるかもしれない。親しくなる第一歩はフレンドリーにして仲良くなるならなくちゃ。
「・・・うん」
鹿(か)の子ちゃんは警戒しているような表情で、仕方なく頷く。
反応はよくない。これじゃあ、仲良くなるのに時間がかかりそう。
フレンドリーにいこうと思ったのに、初っ端から完全に失敗している。
「鹿(か)の。同じバイト先の秋山」
「お姉ちゃんって呼んでくれてかまわないよ。実花っていう名前だから、鹿(か)の子ちゃんは実花お姉ちゃんでもいいよ」
冬野さんが紹介してくれたので、気を取り直して、フレンドリーさを押し付けることにした。
かなり無理があるけど、可愛い鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんって呼んでもらう為だから仕方ない。
どうだ!
「・・・。お姉ちゃん?」
少しためらった後、おずおずと鹿(か)の子ちゃんが言う。
あー! もー! 可愛いー!!
歳下の幼馴染にもお姉ちゃんって、呼んでもらっているけど、全然違う。歳の差がないからか、違う。
感動が違う。
違い過ぎる!
もう、なんだろう。
嬉しくて仕方ない。
歳が近い子にお姉ちゃんって呼ばれてもあまり嬉しくないのに、鹿(か)の子ちゃんに呼ばれると全然違う。
鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんって呼ばれるだけで、テンション上がりまくり。
内心、狂喜乱舞で身悶えしそうだった。
鹿(か)の子ちゃんみたいな小さい子にお姉ちゃん呼ばわりされると癒されるー!!
歳の近い子から言われてもあまり嬉しくないのに、なんで鹿(か)の子ちゃんに言われるとこんなに嬉しいのか不思議だ。
きっと、鹿(か)の子ちゃんが可愛いからだろう。
あー、ホントに可愛い。
今だったら、なんだって許せちゃう。大好きなグラタンだって、あげちゃうくらいテンションが高くなった。
「うんうん。何? 鹿(か)の子ちゃん」
「なんでもない」
鹿(か)の子ちゃんはそう言うと冬野さんの後ろに隠れた。
ああ、貴重な癒しが・・・。
嬉しすぎてテンション高くなりすぎて、怖がらせちゃったみたい。
うー。まずった。
「なんかキャラ変わってないか、秋山?」
鹿(か)の子ちゃんの姿が見えなくて私が落胆していると、冬野さんが戸惑っていた。
「私、一人っ子だから、お姉ちゃんって呼ばれたいんだよね~。前に見た時から鹿(か)の子ちゃんって可愛いと思ってたし、話してみたかったし」
冬野さんは私の言葉に安心したのか、優しい笑顔を浮かべた。幼馴染が褒められて、冬野さんも嬉しいらしい。
「そうなのか。鹿(か)ののこと、可愛いって言ってくれて、ありがとうな」
「お礼なんか言わなくていいよ」
冬野さんの幼馴染だから褒めたわけじゃないよ。
鹿(か)の子ちゃんが本当に小さくて可愛いから褒めたんだよ。
バイトの先輩だけど冬野さんのご機嫌を取る必要なんかないし。
「家が隣りだし、親同士も仲が良くて、俺も秋山と同じように兄弟がいないから、鹿(か)のは本当の妹みたいなもんだよ。その妹が褒められて嬉しくないわけないだろ」
私が鹿(か)の子ちゃんのことを可愛いと思っていることが伝わったんだろう。冬野さんは鹿(か)の子ちゃんを振り返って頭を撫でた。照れているのを隠そうとしたのか、横顔だけじゃなくて耳まで赤い。
家が隣りで親同士が友達なのか。
だから、幼馴染と言っても、歳が離れていても二人は兄妹みたいに仲が良い理由はそれだったんだ。
鹿(か)の子ちゃんがコンビニまで来たのは前に見た一回だけだったから、お隣さんだなんて思わなかった。てっきり、ただのご近所さんだと思っていたし、さっき親同士が友達だと聞いてそんなに近くに住んでいないと思っていた。
でも、おかげで納得できた。冬野さんがフェミニストっぽい行動をとろうとしてチャラ男になった理由は佐木さんが教えてくれたから知っていたけど、ただの幼馴染じゃなくて、家族ぐるみで付き合っていて、隣に住んでいる妹みたいな幼馴染を怖がらせたくないなら、必死だよね。
冬野さんをフェミニスト?にした鹿(か)の子ちゃんがすごいんじゃなくて、冬野さんにとって鹿(か)の子ちゃんが家族のように特別なんだ。
「ただの妹分の幼馴染には見えないよ。いいなあ、冬野さんは。私も鹿(か)の子ちゃんみたいな妹欲しい」
帰ったら、お父さんにも友達に小さな子どもがいないか聞いてみよう。
目指すは鹿(か)の子ちゃん計画(別名、歳の離れた妹分GET計画)。
鹿(か)の子ちゃんは冬野さんの妹分だし、仲良くなるのに冬野さんも付いてくるから諦めている。だって、今は夏川先輩の彼女という名のセフレなんてものにされているし、バイト先や鹿(か)の子ちゃんといて気が緩んでそんなことを親切な冬野さんや可愛い鹿(か)の子ちゃん知られたくない。
鹿(か)の子ちゃんの教育上よくないし、冬野さんに誤解されて軽蔑されたくもない。
可愛い妹分は自力で見付けなければいけないのだ!
駅に入ろうとした時に、駅の中から来る人に声をかけられる。
「秋山?」
声をかけてきたのは冬野さんだった。
バイト先の制服でも、学校の制服でもない。一回、家に帰ったのか、私服姿だ。ダークグレーのTシャツに白っぽいズボンという微妙な組み合わせだった。目力があるせいで地味に見えていないけど、これが冬野さんみたいなイケメンじゃなかったら野暮ったく見えたに違いない。
そんな見慣れない服装だったから、冬野さんに気付かなかったのだろう。
「? 冬野さん?」
バイト先以外で冬野さんと遭遇するのは学校の制服を着ている時ばかりだったので、見慣れなくて反応に遅れた。
土日は学校の制服なんか着ていないはずなんだけど、何故か冬野さんの私服は見たことがなかった。先に来ていたり、私より後まで働いているからなんだろう。
「シン兄ィ、だれ?」
慌てて視線を下ろすと冬野さんの左手と手を繋いでいる小学生くらいの女の子がいた。バイト先で一回見かけた幼馴染の鹿(か)の子ちゃんだろう。
一人っ子だし、幼馴染とか友達の妹や弟も歳が近いから、鹿(か)の子ちゃんみたいな妹がいたらと考えてしまったので、鹿(か)の子ちゃんのことはおぼえていた。
だけど、冬野さんの私服姿に驚いていたおかげで、鹿(か)の子ちゃんの声がするまでいることに気付かなかった。
バイトであれ、学校であれ、制服姿ならわかっただろうし、鹿(か)の子ちゃんと一緒にいるからか表情もいつも見ているものと違う。
「同じバイトの子だよ。こんなところで会うなんて、偶然だなあ」
鹿(か)の子ちゃんに優しく説明して、こちらに笑顔を向ける冬野さんは目付きが鋭くても普通の少年に見える。
「最寄り駅も学校も同じだし、会うのもおかしくないんじゃない?」
言ってから、いくつものイベントに毎年出かけていても、顔見知りにすらならなかったのを話したことを思い出した。
バイトをしなかったら、冬野さんとこうして話すこともなかったんだろうな、と思う。
冬野さんだと気付かないまま、毎日すれ違っていたのかと思うと、出会いって本当に不思議だ。
バイトをするまで同じ学校に通っていることも、同じイベントに出かけていたのも知らなかった冬野さん。
相手のことを知っていても、話すことなんかほとんどなかった夏川先輩。
出会う前と出会った後じゃ、私の日常は大きく変わってしまった。
夏川先輩はマイナス方面だったけど。
でも、夏川先輩との出会いが冬野さんとの出会いにつながっていって、同じ最寄り駅を利用する気の合う仲間とこうして遭遇したことに気付くようになった。
運命ってホント不思議だ。
一度、顔や名前を知ってしまったら、今まではただのすれちがうだけだった人と挨拶するような仲になって、それまでの生活とは違うものになってくる。
気の合う冬野さんとは会えば会うほど親しみがわいてくるし、会うのが当たり前だと思ってしまう。
「そう言えば、そうだったな」
ワイルドだけど冬野さんがイケメンなことには変わりないから、笑顔で頷かれると見ているこっちが恥ずかしくなってくる。
気をそらす為に、冬野さんの連れを話題に上げることにした。こうしたら、冬野さんの気も鹿(か)の子ちゃんに向いて、私からそれるだろう。
「その子は・・・ええと、鹿(か)の子ちゃん?」
バイト先に来た時に紹介どころか、話したこともなかったから、たずねてみた。
「そう。鹿(か)のだよ。もう紹介してたっけ?」
「ううん。紹介はされてない。でも、バイト先にお父さんと来てたことあったでしょ?」
私が鹿(か)の子ちゃんの顔と名前を知っていたことに納得がいった冬野さんが頷く。
「その時に見たのか。改めて紹介するけど、幼馴染の奥山 鹿(か)の子。親同士が友達なんだ」
親同士が友達だから、歳が離れていても幼馴染なのか。
帰ったら、お母さんたちにも友達に小さな子どもがいないか聞いてみよう。もしかしたら、鹿(か)の子ちゃんみたいな歳の子と知り合いになれるかもしれない。
「はじめまして、鹿(か)の子ちゃん。鹿(か)の子ちゃんって呼んでもいい?」
まず、私は笑顔を浮かべて、鹿(か)の子ちゃんにフレンドリーに話しかける。冬野さんをシン兄ィと呼んでいるということは、親しくなったら、鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんと呼んでもらえるかもしれない。親しくなる第一歩はフレンドリーにして仲良くなるならなくちゃ。
「・・・うん」
鹿(か)の子ちゃんは警戒しているような表情で、仕方なく頷く。
反応はよくない。これじゃあ、仲良くなるのに時間がかかりそう。
フレンドリーにいこうと思ったのに、初っ端から完全に失敗している。
「鹿(か)の。同じバイト先の秋山」
「お姉ちゃんって呼んでくれてかまわないよ。実花っていう名前だから、鹿(か)の子ちゃんは実花お姉ちゃんでもいいよ」
冬野さんが紹介してくれたので、気を取り直して、フレンドリーさを押し付けることにした。
かなり無理があるけど、可愛い鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんって呼んでもらう為だから仕方ない。
どうだ!
「・・・。お姉ちゃん?」
少しためらった後、おずおずと鹿(か)の子ちゃんが言う。
あー! もー! 可愛いー!!
歳下の幼馴染にもお姉ちゃんって、呼んでもらっているけど、全然違う。歳の差がないからか、違う。
感動が違う。
違い過ぎる!
もう、なんだろう。
嬉しくて仕方ない。
歳が近い子にお姉ちゃんって呼ばれてもあまり嬉しくないのに、鹿(か)の子ちゃんに呼ばれると全然違う。
鹿(か)の子ちゃんにお姉ちゃんって呼ばれるだけで、テンション上がりまくり。
内心、狂喜乱舞で身悶えしそうだった。
鹿(か)の子ちゃんみたいな小さい子にお姉ちゃん呼ばわりされると癒されるー!!
歳の近い子から言われてもあまり嬉しくないのに、なんで鹿(か)の子ちゃんに言われるとこんなに嬉しいのか不思議だ。
きっと、鹿(か)の子ちゃんが可愛いからだろう。
あー、ホントに可愛い。
今だったら、なんだって許せちゃう。大好きなグラタンだって、あげちゃうくらいテンションが高くなった。
「うんうん。何? 鹿(か)の子ちゃん」
「なんでもない」
鹿(か)の子ちゃんはそう言うと冬野さんの後ろに隠れた。
ああ、貴重な癒しが・・・。
嬉しすぎてテンション高くなりすぎて、怖がらせちゃったみたい。
うー。まずった。
「なんかキャラ変わってないか、秋山?」
鹿(か)の子ちゃんの姿が見えなくて私が落胆していると、冬野さんが戸惑っていた。
「私、一人っ子だから、お姉ちゃんって呼ばれたいんだよね~。前に見た時から鹿(か)の子ちゃんって可愛いと思ってたし、話してみたかったし」
冬野さんは私の言葉に安心したのか、優しい笑顔を浮かべた。幼馴染が褒められて、冬野さんも嬉しいらしい。
「そうなのか。鹿(か)ののこと、可愛いって言ってくれて、ありがとうな」
「お礼なんか言わなくていいよ」
冬野さんの幼馴染だから褒めたわけじゃないよ。
鹿(か)の子ちゃんが本当に小さくて可愛いから褒めたんだよ。
バイトの先輩だけど冬野さんのご機嫌を取る必要なんかないし。
「家が隣りだし、親同士も仲が良くて、俺も秋山と同じように兄弟がいないから、鹿(か)のは本当の妹みたいなもんだよ。その妹が褒められて嬉しくないわけないだろ」
私が鹿(か)の子ちゃんのことを可愛いと思っていることが伝わったんだろう。冬野さんは鹿(か)の子ちゃんを振り返って頭を撫でた。照れているのを隠そうとしたのか、横顔だけじゃなくて耳まで赤い。
家が隣りで親同士が友達なのか。
だから、幼馴染と言っても、歳が離れていても二人は兄妹みたいに仲が良い理由はそれだったんだ。
鹿(か)の子ちゃんがコンビニまで来たのは前に見た一回だけだったから、お隣さんだなんて思わなかった。てっきり、ただのご近所さんだと思っていたし、さっき親同士が友達だと聞いてそんなに近くに住んでいないと思っていた。
でも、おかげで納得できた。冬野さんがフェミニストっぽい行動をとろうとしてチャラ男になった理由は佐木さんが教えてくれたから知っていたけど、ただの幼馴染じゃなくて、家族ぐるみで付き合っていて、隣に住んでいる妹みたいな幼馴染を怖がらせたくないなら、必死だよね。
冬野さんをフェミニスト?にした鹿(か)の子ちゃんがすごいんじゃなくて、冬野さんにとって鹿(か)の子ちゃんが家族のように特別なんだ。
「ただの妹分の幼馴染には見えないよ。いいなあ、冬野さんは。私も鹿(か)の子ちゃんみたいな妹欲しい」
帰ったら、お父さんにも友達に小さな子どもがいないか聞いてみよう。
目指すは鹿(か)の子ちゃん計画(別名、歳の離れた妹分GET計画)。
鹿(か)の子ちゃんは冬野さんの妹分だし、仲良くなるのに冬野さんも付いてくるから諦めている。だって、今は夏川先輩の彼女という名のセフレなんてものにされているし、バイト先や鹿(か)の子ちゃんといて気が緩んでそんなことを親切な冬野さんや可愛い鹿(か)の子ちゃん知られたくない。
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