浮気した彼氏のせいでNTRれた私

プラネットプラント

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過ぎいく夏

【閑話】もう遅い

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 実花とやり直そうとしても、実花は話すらしてくれない状態で、夏川先輩と同じように昼を一緒にとるくらいしかできない。その時ですら、実花が俺に口をきいてくれることは少ない。
 夏川先輩も実花と付き合いたいようだが、俺よりも忙しくて実花と話せるのが昼だけという状況だけが救いだった。
 だったら、俺のほうが有利かと思うかもしれないが、夏川先輩の彼女だった小鳥遊先輩に付きまとわられていた。
 俺に付きまとっている暇があったら、夏川先輩に付きまとえよ、としか思えない。

 そうこうしているうちに、色んなところで実花と夏川先輩が付き合っている噂が流れるようになり、それでも俺はまだ間に合うと信じていた。
 実花が夏川先輩と付き合うなんて、そんなはずないから。
 実花はイケメンを好きになれない。イケメンの彼女だった子がどんな目に遭うのか、わからないほど実花は馬鹿じゃない。

 バイトを始めたり、バイトの日のこととかを相談しているのを見ても、「ああ、別れたからバイトし始めたのか」ぐらいにしか思っていなかった。
 それが付き合い出していると知った時、動揺してしまった。
 実花も夏川先輩は今更のような顔していたけど、坂東が言い出すまで、俺だけが知らなかった。
 実花のことをわかっているから、と胡坐をかいていた。
 間抜けにも二人が付き合っていることに気付かないで、それに耐えられなくて自販機に行くことにしてしまった。浮気を知って以降、俺に厳しい坂東がこれ見よがしに口実の後押しをする。
 パシリでも何でも、俺はその場から逃げ出せたらそれでよかった。

「あなたが1年1組の春原君?」

 教室を出て、自販機に向かうところを呼び止められる。
 振り返ったら、知らない女の子がいた。少なくても、同学年じゃない。

「そうだけど・・・?」

 なんで、声をかけられたのか?
 この子は誰なのか?

 可愛らしいけど、俺は見知らぬその子に警戒心を抱いた。
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