48 / 74
過ぎいく夏
【閑話】もう遅い
しおりを挟む
実花とやり直そうとしても、実花は話すらしてくれない状態で、夏川先輩と同じように昼を一緒にとるくらいしかできない。その時ですら、実花が俺に口をきいてくれることは少ない。
夏川先輩も実花と付き合いたいようだが、俺よりも忙しくて実花と話せるのが昼だけという状況だけが救いだった。
だったら、俺のほうが有利かと思うかもしれないが、夏川先輩の彼女だった小鳥遊先輩に付きまとわられていた。
俺に付きまとっている暇があったら、夏川先輩に付きまとえよ、としか思えない。
そうこうしているうちに、色んなところで実花と夏川先輩が付き合っている噂が流れるようになり、それでも俺はまだ間に合うと信じていた。
実花が夏川先輩と付き合うなんて、そんなはずないから。
実花はイケメンを好きになれない。イケメンの彼女だった子がどんな目に遭うのか、わからないほど実花は馬鹿じゃない。
バイトを始めたり、バイトの日のこととかを相談しているのを見ても、「ああ、別れたからバイトし始めたのか」ぐらいにしか思っていなかった。
それが付き合い出していると知った時、動揺してしまった。
実花も夏川先輩は今更のような顔していたけど、坂東が言い出すまで、俺だけが知らなかった。
実花のことをわかっているから、と胡坐をかいていた。
間抜けにも二人が付き合っていることに気付かないで、それに耐えられなくて自販機に行くことにしてしまった。浮気を知って以降、俺に厳しい坂東がこれ見よがしに口実の後押しをする。
パシリでも何でも、俺はその場から逃げ出せたらそれでよかった。
「あなたが1年1組の春原君?」
教室を出て、自販機に向かうところを呼び止められる。
振り返ったら、知らない女の子がいた。少なくても、同学年じゃない。
「そうだけど・・・?」
なんで、声をかけられたのか?
この子は誰なのか?
可愛らしいけど、俺は見知らぬその子に警戒心を抱いた。
夏川先輩も実花と付き合いたいようだが、俺よりも忙しくて実花と話せるのが昼だけという状況だけが救いだった。
だったら、俺のほうが有利かと思うかもしれないが、夏川先輩の彼女だった小鳥遊先輩に付きまとわられていた。
俺に付きまとっている暇があったら、夏川先輩に付きまとえよ、としか思えない。
そうこうしているうちに、色んなところで実花と夏川先輩が付き合っている噂が流れるようになり、それでも俺はまだ間に合うと信じていた。
実花が夏川先輩と付き合うなんて、そんなはずないから。
実花はイケメンを好きになれない。イケメンの彼女だった子がどんな目に遭うのか、わからないほど実花は馬鹿じゃない。
バイトを始めたり、バイトの日のこととかを相談しているのを見ても、「ああ、別れたからバイトし始めたのか」ぐらいにしか思っていなかった。
それが付き合い出していると知った時、動揺してしまった。
実花も夏川先輩は今更のような顔していたけど、坂東が言い出すまで、俺だけが知らなかった。
実花のことをわかっているから、と胡坐をかいていた。
間抜けにも二人が付き合っていることに気付かないで、それに耐えられなくて自販機に行くことにしてしまった。浮気を知って以降、俺に厳しい坂東がこれ見よがしに口実の後押しをする。
パシリでも何でも、俺はその場から逃げ出せたらそれでよかった。
「あなたが1年1組の春原君?」
教室を出て、自販機に向かうところを呼び止められる。
振り返ったら、知らない女の子がいた。少なくても、同学年じゃない。
「そうだけど・・・?」
なんで、声をかけられたのか?
この子は誰なのか?
可愛らしいけど、俺は見知らぬその子に警戒心を抱いた。
0
あなたにおすすめの小説
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる