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第四話
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旅館のある停留所に行くバスの時刻表を見たら、最終のバスは17時台だった。
会社を出たのは18時過ぎだ。どう見ても、間に合わない。
スマホの電源を入れて、旅館のHPをチェックした。
アクセス方法は車か、路線バスか、旅館の送迎バスしかないらしい。
それも、旅館の送迎バスは予約制だった。
バスの時刻表を確認していなかった付けが回ってきたようだ。
彼からの連絡も入っていなかったし。
(確認をしていたら、前世も今も彼を愛さなかった?)
それは、わからない。
(人を愛したり、愛さないことをスイッチ一つで操作できればいいのに・・・)
腕時計の盤面が示す時間は22時過ぎ。旅館の送迎バスを予約していなかった私が使おうとしていた路線バスは、もう走っていない時刻。
HPに載っている旅館の電話番号にかけて、旅館の送迎バスを呼ぶことはできない。
元々、予約制だし、こんな時間に送迎させるのも、非常識だ。
(タクシーを呼ぶしかない?)
タクシー乗り場に行って、書かれている一つ目の電話番号にかけたら、留守番電話サービスに転送されて、呼べない。
二つ目の電話番号は、しばらく呼び出し音が鳴った後、受話器が取られた。
「・・・はい、エノモトタクシーです」
気乗りしなさそうな男性の声。
「あのう、タクシーを頼みたいのですが」
「どちらまででしょうか?」
「天柳旅館まで、お願いします」
「今、どちらですか?」
「○△駅です」
「・・・わかりました。30分ほど待ってください」
「30分ですか?」
「離れているので、それ以上、早くは行けません」
「・・・」
(思ったより、時間がかかるなあ・・・)
「それにタクシー会社の車なら電車の到着に合わせて駅にいるはずだから、待っていたらタクシー来るよ」
「え?」
(別会社のタクシー使えと?! もう一本、後の電車が来るまで待てと?! 来てくれないの?!)
「うちは個人タクシーだから、営業時間は19時までなんよ。ホントのところ、うちから○△駅まで少し離れているから、対応したくないんでね」
「・・・」
(営業時間、短すぎでしょ?! 住人、どうやって生きてるのよ?! ・・・電車に合わせてタクシー来るから平気なの、か・・・?)
自宅で寛いでいるらしいタクシー運転手は来たくないらしい。
私は田舎の洗礼を受けた。
会社を出たのは18時過ぎだ。どう見ても、間に合わない。
スマホの電源を入れて、旅館のHPをチェックした。
アクセス方法は車か、路線バスか、旅館の送迎バスしかないらしい。
それも、旅館の送迎バスは予約制だった。
バスの時刻表を確認していなかった付けが回ってきたようだ。
彼からの連絡も入っていなかったし。
(確認をしていたら、前世も今も彼を愛さなかった?)
それは、わからない。
(人を愛したり、愛さないことをスイッチ一つで操作できればいいのに・・・)
腕時計の盤面が示す時間は22時過ぎ。旅館の送迎バスを予約していなかった私が使おうとしていた路線バスは、もう走っていない時刻。
HPに載っている旅館の電話番号にかけて、旅館の送迎バスを呼ぶことはできない。
元々、予約制だし、こんな時間に送迎させるのも、非常識だ。
(タクシーを呼ぶしかない?)
タクシー乗り場に行って、書かれている一つ目の電話番号にかけたら、留守番電話サービスに転送されて、呼べない。
二つ目の電話番号は、しばらく呼び出し音が鳴った後、受話器が取られた。
「・・・はい、エノモトタクシーです」
気乗りしなさそうな男性の声。
「あのう、タクシーを頼みたいのですが」
「どちらまででしょうか?」
「天柳旅館まで、お願いします」
「今、どちらですか?」
「○△駅です」
「・・・わかりました。30分ほど待ってください」
「30分ですか?」
「離れているので、それ以上、早くは行けません」
「・・・」
(思ったより、時間がかかるなあ・・・)
「それにタクシー会社の車なら電車の到着に合わせて駅にいるはずだから、待っていたらタクシー来るよ」
「え?」
(別会社のタクシー使えと?! もう一本、後の電車が来るまで待てと?! 来てくれないの?!)
「うちは個人タクシーだから、営業時間は19時までなんよ。ホントのところ、うちから○△駅まで少し離れているから、対応したくないんでね」
「・・・」
(営業時間、短すぎでしょ?! 住人、どうやって生きてるのよ?! ・・・電車に合わせてタクシー来るから平気なの、か・・・?)
自宅で寛いでいるらしいタクシー運転手は来たくないらしい。
私は田舎の洗礼を受けた。
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