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《25》どっちのペナルティ?(3)※
しおりを挟む「あんまり触れていないから……痛かったらすぐに言って」
「はい。あっ……」
蜜口にあてがわれただけで、その大きさに戦々恐々とする。こんな大きなもの、本当に自分の中に入るのだろうか。
瑛美の心配をよそに、易々と先端部分を呑み込んだ。そうするとあとは勝手に腰がそれを求めていってしまう。
「あっ、――っ!」
「っ、瑛美!」
蜜壁を押し広げられるような感覚があるものの、痛みはなかった。大和の上に乗ったまま受け入れて、重力のせいか瑛美の仕業かはわからないが、いつの間にか剛直を余すことなく迎え入れていた。
「やまと、あつい……っ」
「大丈夫か? 痛くない?」
「んん、」
首を縦に振りながら涙目になって大和を見つめる。
「やまと、やまとぉ、」
「うん。俺はここにいるから」
瑛美が望むことを何故大和は的確に理解してくれるのだろう。ぎゅうっと強く抱きしめられて、瑛美の小柄な身体がすっぽりと覆われてしまう。
「瑛美、無理だったらしなくていいんだけど……少しだけ動いてくれる?」
「動く?」
「腰を前後に揺らしてみて」
「こ、こう?」
腰を揺らすなんてどうしたらよいのかわからなかったが、言われるがまま動いてみる。瑛美のなかにいる雄が壁にこすれて、じんわりとした愉悦が沸き上がった。
「ん……上手。慣れたら、腰を持ち上げて落として、上下に動かしてみて」
「はぃっ、んふぅ……っ」
広い肩にしがみつきながら、必死に腰を動かす。動かし方や角度によって、気持ち良さが全然変わる。
特に奥深くまで呑み込んだときは、奥の壁に当たって耐えがたい快楽が全身に駆け巡った。
「気持ちいい。瑛美もよさそうだな」
「んんっ、奥に当たると、なんか……」
「あぁ、瑛美は奥が好きだよな」
小ぶりなお尻を持ち上げられたかと思うと、急に下からズンっと突き上げられて、そのたった一突きで目の前に星が瞬いた。
あられもない声をあげて、灼熱を食い締める。
「あぁ、ごめんっ俺ももう……っ!」
「んああっ! や、ああっ!」
パンパンと激しく肌がぶつかって、何度も何度もスパークが弾ける。陸に打ち上げられた魚のように跳ねる身体を、大和にしがみついて必死に抑えようとするが、全く収まらない。
高みに上らされて下りることもできずに痙攣しながらその淫らな快楽にどっぷりと漬かる。
なかの雄が一瞬大きく膨らむと、白濁した欲を吐き出した。
「はぁ……好きだよ、瑛美」
なかなか震えが収まらない瑛美を優しく仰向けに寝せると、新たに避妊具を付け替えた大和が覆いかぶさってきた。
「もう一回な」
「え、あ、やぁっ」
「瑛美が俺のこと興奮させたのが悪い」
抵抗を封じるように濃厚なキスを仕掛けながら、再び硬さを取り戻した灼熱が瑛美のなかに侵入する。
遠慮ない突き上げに身体を大きく揺さぶられる。
絶え間なく甘美で強烈な刺激に襲われて、瑛美は数えきれないほど絶頂に達した。
「やま、っ、あああっ、あんっ!」
「好きだ瑛美。愛してるっ」
もうだめ、壊れちゃう――っ!
背が浮き上がり、シーツを蹴り上げて真っ白な世界へと誘われる。全身のすべての力が下腹部に集まって、灼熱の発散を求めた。
「くっ……」
大和の恍惚とした喘ぎ声をどこか遠くで聞きながら、瑛美は意識を手放した。
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