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《5》要望は※
しおりを挟む――ギル、もしかして慣れてる……?
黒い石の持ち主だから、あまり女性との経験は多くないのだろうと思っていたニナメルは驚きで呆けてしまう。
ドレスの締めつけが緩み、慌てて胸を押さえた。
「ぁ、あの……」
「ドレスや装飾品が傷むと良くないだろう?」
「はいっ……それは、ありがと、ございます。でもあの……っ」
自分から誘っておいて、恥ずかしいなんて。
それに貴族令嬢として決して若いとは言えない年齢で、いきなり全てを曝け出すことに抵抗がある。
ニナメルは瞳を潤ませて上目遣いにギルを見つめた。
「あんまり、見ないで……っ」
「……善処する」
ギルは短くそう答えるとドレスを押さえるニナメルの手を解き、衣類を抜き去った。
乱雑に上半身の衣装を脱ぎ捨てたギルは、再びニナメルを抱き抱えてそっと寝台へ横たえる。
ニナメルに覆いかぶさり、鼻先同士がくっついた。
「要望はあるか?見られるのが嫌ならば、後ろからでも良いが」
「…………っ」
明らかにニナメルが経験者である前提の言い草だ。確かに額に白い珠玉を有している若くない女性を、清い乙女だなんて誰も思わないだろう。
何と答えれば良いか分からず言葉に詰まっていると、ギルは気遣うように口を開く。
「俺はこんな色だが、経験数で言うとそれなりに多い方だ。ニナが満足できるかはわからないが……」
「っ!」
叫びださなかった自分を褒めたい。
勘違いを正したほうが良いのかそのまま何も言わないほうが良いのか。いや、それよりも先に要望?を伝えた方が良いのか。
まさかの異常事態に脳が混乱状態だ。でもなにか言わないと……!ニナメルは何とか声を絞り出して答えた。
「あの、優しくっ、優しくして、欲しいです……」
「分かった。優しくとびきり悦くしてやる」
手と手を合わせ、指を絡ませてシーツに縫い付けられる。ギラギラとした欲情のこもった瞳を向けられて心臓が大きく跳ねた。
「キス、するぞ」
抵抗を封じているくせに律儀に確認をとるギルに、肯定を伝えるためそっと瞳を閉じた。
柔らかいものが唇に当たる。
――これが、私のファーストキス……。
体液の交わらない淡い触れ合い。沸騰するような激情が全身に侵食していく。
唇の隙間からギルの舌が侵入する。初めて味わう男性の体液はほのかに甘味がした。
ねっとりと舌を絡め、縦横無尽に口腔内を這い回る。ギルの巧みな舌技にただただ圧倒された。
ギルの動きに合わせるようにニナメルなりに必死に舌を動かすも、ぎこちなさが拭えない。ギルは不器用なそれを拒否と捉えたようだった。
「ニナ、やっぱり俺と魔力交換するのに嫌悪感があるのなら無理は……」
「ち、違いますっ!信じてもらえないかもしれないけれど、私未経験で……ギルが初めてのお相手なのです……」
初体験の緊張と羞恥心、それに誤解を解かなければいけない焦り。複雑な感情が入り混じって目に涙が浮かぶ。
「それは確かに信じがたい話だが……まぁ、ニナの身体に訊いてみたらすぐに分かることだ」
ギルの熱い掌がニナメルの柔らかな膨らみを揉み上げる。筋の浮かぶ太い指の隙間から柔肉がはみ出て、淫らに形を変えられた。
敏感な先端を舌で突かれると「ひゃんっ」と小動物のような声が漏れた。
「ニナ……」
「あっ……っ!」
ぱくりと硬さを持った先端を喰まれ、甘噛みされチュウッと音を立てて吸われて、胸の奥と子宮が切なげに疼く。
左右交互に何度も敏感な頂を虐められて、いつの間にかニナメルの脚の間は蜜を滴らせていた。膝を擦り合わせ、下腹部の熱を逃がそうともがく。
ギルはニナメルの弾力のある太腿を優しく撫でた。
「ニナの魔力、貰っていい?」
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