【完結】公爵子息は私のことをずっと好いていたようです

果実果音

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ラディネリアン視点①

初めてあった時にはもう惚れていたように思う。








最初は名前を聞かされていただけだった。

「お前には婚約者がいる」と。

5歳ながらにして、自分の家の立ち位置は心得ていたし、婚約者がいても普通だろうという感想くらいしか出てこなかった。

どうせ政略結婚なのだ。

向こうも愛があろうとなかろうと割り切っているはずだ。

だからといって不誠実になるつもりは俺にはなかった。

相手が伯爵令嬢と聞いて政略結婚にしてはどういううまみがあるのだろうという疑問くらいだったか。

結果的に政略など何も絡んでいなかった。



ただ、父と母が伯爵家と仲が良く、ちょうど同い年の子供がいるから結婚させたら良いかも。そんなこんなで始まった婚約話。

伯爵家の方は友達とはいえ、なんの利害もない自分の娘と結婚してもいいのか?みたいなことを言ったらしいが、父上は「もう十分に我が家は繁栄しているからそんなことはどうでもいいのだと。」言ったそうだ。


それよりもその娘を気に入ったとか。


まさか、ロリコンの気質はないだろうな?

自分の親が犯罪者になるとか嫌なのだが。


そんなこんなで7歳の時に婚約者と出会った。


正直言って魂が震えたように思えた。

とても美人だとか、とても可愛いとかでは表せないこの感情。

顔には出さなかったが、心は悶えまくりだった。

その後、話をしていても全然不快な気持ちにはならなかったし、この婚約者__ラーラザリー・ティラトフと生涯を過ごしていくことは苦ではないのだと確信した。




だが、どうしても二言くらいまでしか口を開けられない。開けばララ(心では愛称で呼んでいる。)をどれだけ愛しているかを本人に一晩中語ってしまいそうになるから。

妹に相談しても

「お兄様はヘタレですわ。もっと頑張ってくださいませ。」

としか言われない。






結局全然言葉を交わせないまま(俺が原因だが)学園に入ってしまった。



しかもほとんど作られないSクラスが出来てしまうだなんて聞いていない!最悪だ。

ララは頭がいいからAクラス。

俺は頭の出来が良かろうと良くなかろうとAクラスに入れた。

それなのに、今年は生徒が集まってしまったのだ。

王族である第2王子。公爵令息である俺とほか4名。公爵令嬢である4名。

10人から編成させると聞いていたがピッタリそってしまうだなんてなんてついていない。

俺には何か疫病神でもついているのか??

ララと一緒にいれない時に誰かが近づいてきたりしたら.....。

駄目だ駄目だ駄目だ。そんなのやだ。

意を決してお昼は一緒に食べないか。と言ってみたら即座に良い返事を貰えた。


言葉数が少ない俺にララは歩み寄ろうとしてくれている。

こんなに俺はララのことが好きなのにその言葉1つだせないで.....妹の言うとおりヘタレだ。

だが、これからは伝えてみせる!

ララを誰にも渡さないために!

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