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【2】
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◇
その頃樹野は、報告通り墓参りに来ていた。近場の花屋で可愛らしい和菊セットを買って。
大智の墓へと歩いてゆくと、見慣れない後ろ姿が佇んでいた。だが最近何度か会っていたため、その人物が誰であるかは一目で分かった。
「……折原先生?」
「えっ?」
歩は慣れない敬称で呼ばれて、驚きつつも即振り向く。
「……樹野ちゃん」
樹野は歩を越えて見た手前の墓に、新しい花が供えられているのに気付く。
「…私も良いですか?」
「ああ、すまない」
和菊を軽く差し出され主張された事で、歩は横にずれ場所を空けた。
樹野は花を挿し、目を閉じ手を合わせる。思いを心で唱えながら暫く祈り、ゆっくりと目を開いた。
そしてから音も無く隣を見ると、歩も同じ行動をとっていた。真剣な顔付きで合掌している。
音を立ててはいけないと無意識に考え、花を見詰めながらその場で立ち尽くすが、歩は中々目を開けなかった。
「………何をお話していたんですか?」
漸く目を開いた所で、樹野はそう尋ねてしまっていた。静かな雰囲気にいると心も落ち着いて、不思議な気分になる。普段みたいに焦りが生まれないのだ。
「………謝っていたよ」
歩も、一時の間はあけたが、素直な答えをくれた。
樹野はその言葉に含まれた罪悪感の、深い意味を悟った。過去に潜み鮮明な姿で残る、苦い思い出を辿ってゆく。
「………折原先生は何も悪くないですよ…謝らなきゃいけないのは私ですから…」
「……いや、私が何も出来なかったせいだから…」
互いに、大智の死はCHS事件が関わっていると勘付いていた。ほぼ確信といった所である。
「…そんな、あれは私のお母さんが…いや、私が悪かった事ですから…先生はずっと一生懸命だったのに…」
そしてその出来事を作ってしまったのは――――。
歩も樹野も、それぞれの思いを胸に、じっと大智の墓の前で風に揺れる花々を見詰めた。
「……いや、そうじゃないんだ」
樹野は新たな兆しに、疑問符だけを浮かべて歩を見た。だが、歩の表情は罪悪感に駆られたままで、見ただけでは何も分からない。
「…まだここにいるかい?」
「…えっと、私もそろそろ帰ろうかと思います…」
樹野は空気の変化を感じ取り、自然な切り返しを即答した。
その頃には、歩の顔には優しい微笑が宿っていた。
◇
美音は、用意してもらったシンプルなバスタオルで髪を拭きながら、四人掛けの机が備え付けられている広いキッチンに戻ってきていた。
先程は開いていたリビングへの扉は閉められていたが、きっと部屋が散らかってでもいたのだろう、と深くは考えなかった。
「お風呂ありがとうございましたー」
「いいえ、お茶のみますか?冷たいやつは無いですが淹れますよ」
「本当ですか、嬉しいですー」
両手に一つずつ持った、淹れ立ての湯気立つ緑茶を優しく机に置く。そしてから、柚李も美音の向かいに腰掛けた。
「何で家出したんですか?お母さん心配しません?」
「しませんよ、私の事なんかどうでもいいですもん。帰るくらいなら外で野宿した方がましです」
柚李はさらりと零された、あるべき家族の姿から掛け離れた事情に表情を固くする。
「……事情は定かではないですが、流石に外で過ごすのは危ないですよ、美音さん可愛い女の子なんですから。誰か頼れる人はいないんですか?」
「…えっと…まぁ…」
美音は浮かんだ大好きな顔により、沸々と泡立つ心をそっと鎮め、控え目に笑顔を続けた。
「ご兄弟とかは仲宜しくないのですか?」
「………まぁ」
どうにか笑顔を維持しその場は乗り切ったが、鎮めた心が湧き上がってきて、美音は表情を無くしてしまった。柚李は急な変化に戸惑い、自分の口元に手を添える。
美音は暫く黙り込んだ末、渦巻く感情に従い声を作り出した。
「………柚李さん、事件の事知ってる?」
「……事件、ですか?えっと今よく報道されている…やつですか?」
最近は専ら緑と勇之の事件ばかりが注目されていて、そればかりが報道を賑わせている。
「……私気になっているんです、犯人を知りたい…」
「…もしかして…」
「復讐したいんです!赦せない!」
美音の瞳は潤んでいた。相当復讐心に燃えているのが伝わってくる。
「………そうですか…。でも駄目ですよそんな事を考えては…復讐したって多分良い事なんてないですから」
悲壮感が包み込む柚李の微笑みに心は押さえつけられ、怒りが少しばかり消えていたのに気付いた。
「…でも、どうしたらいいのか」
「警察官の方々がきっと解決してくれるでしょう。だから美音さんは堂々として誰にも恥じない生き方をして下さい」
死んでしまった緑に顔向けできるように、そう言われている気がした。
柚李の言いたい事ももちろん理解出来る。だがこの不快な色同士が混ざり合う心持ちでは、素直に受け取るのは困難だ。
けれど、柚李が自分の為を思って言ってくれている事だけは、汲み取り受け止めた。
「………変な事言って、ごめん…」
「それで良いんですよ。良かった分かってくれて」
裏側に残る感情を隠したまま、美音は無理矢理笑った。
◇
ねいは少し乾いた、けれどまだ生々しく血跡が残る現場に来ていた。屈みこみながら血跡をなぞる。
この数ヶ月の内に起きた未解決事件がまだ何件も存在していて、現在警察署は大忙しである。その為ねいも寝る間を惜しんで仕事していた。
それなのに、事件はどれも新しい進展を拒んでいて一行に解決の糸口を見せない。
緑の最期のシーンを思い浮かべながらも、警察ゆえの慣れと過去の所為で固くなった心は、悲しみを生まなかった。寧ろ違う感情が浮かび上がってきている事に、ねいは自分自身嫌気を抱く。
時々、まるで自分は人間ではないみたいだ、と感じる事がある。だがその理由も全て、あの忌まわしい事件の所為であって、仕方が無い事だと受け容れてもいた。
「…私、すっかり歪んでしまったでしょう、警察の癖にって哂ってるかしら?ねぇ――」
ねいは立ち上がり、空の見えない薄汚れた倉庫の天井を見上げ、悲しげに一つの名を呼んだ。
◇
鈴夜は昼食を準備しながら、淑瑠の顔とボールに入った潰しかけのジャガイモを交互に見る。ジャガイモはそう経たない内に粉々になった。
因みに車屋は、仕事に復帰する淑瑠には必要ないと判断し、行くのをやめた。鈴夜は自分の車について少し考えてみたが、持つ事自体を億劫に感じてしまい、迫られた時にまた考えようと流してしまった。
淑瑠は人参を切りながらもチラチラと向けられる視線が気になり、躊躇いはあったが覚悟を決め、漸く顔を上げた。
「…どうしたの?」
「…えっと…、岳さんのお見舞いに…行きたいんだけど…」
鈴夜は共に事故後の現場を、そして自分がショック症状に襲われていた姿を見ていた淑瑠を考慮して、控え目に問いかけていた。
だが岳の心の状態を考えると、行かなければとの衝動に駆られる。自分が、どうにかして彼を立ち直らせるのだと。
志喜を巻き込んでしまった事で、岳も傷つけたのは自分なのだから。
「…いいよ。この後行こうか」
「…ありがとう」
何一つ言わず受け容れてくれる優しさに、心の底から感謝した。
◇
岳は、長い時間をかけて減っていく点滴袋を呆然と見詰めながらも、志喜の事を考えていた。
病院に来てから片時も思考から志喜が消える瞬間が、最期のシーンが消える瞬間が無かった。
振り切るようにして、志喜が与えてくれた他の感情を思い出そうと試みたが、思い出そうとすればするほど最期が色濃く見えて、どうしても泣きたくなってしまう。
けれど、志喜の零した願いと勝手に告げた約束を思い出しては、零さないようにと堪えた。
「……志喜さん、ごめんなさい…」
岳は数日前と比較し、血色豊かになった自分の腕に視線を移した。通う血管を見ると、背筋が凍る。
志喜の肩から溢れ出した真っ赤な血液が、まだ体に染み付いている気がして、岳は強い吐き気と突き刺さる罪悪感に悶えた。
数時間後、岳の部屋にノックが響き、岳は反射的に口を塞いでいた手を下ろした。
「鈴夜です、今日は淑兄もいるよ」
「……どうぞ…」
入室して見た岳は、少し顔色を悪くしていた。だがそれでも、昨日よりまた血色は良くなっている気がする。
その顔に笑顔は戻ってはいなかったが、それでも僅かに回復の兆しが見えた事に、鈴夜は自然と微笑んでいた。
岳の腕を見ると、止血シールは1つしかなかった。注射痕は幾つもあったが、それは過去の物であり、抵抗せず素直に受け入れた事を悟った。
ただどれだけ前向きになろうと、どれだけ体調が回復しようと、罪悪感も苦しさも苦々しい記憶も抜ける事はないのだろう。それはこの先、彼が笑えるようになったとしても永遠に付き纏ってくるに違いない。
全部、自分の所為で。それでも彼を救いたいんだ。
交わす会話も思いつかず、三人はただ黙り込んだまま空間を共有した。鈴夜は顔を見た時不安にならないように、意識して笑顔を維持し続けた。
淑瑠はその横顔を心配そうに見ていたが、鈴夜は気付かなかった。
その頃樹野は、報告通り墓参りに来ていた。近場の花屋で可愛らしい和菊セットを買って。
大智の墓へと歩いてゆくと、見慣れない後ろ姿が佇んでいた。だが最近何度か会っていたため、その人物が誰であるかは一目で分かった。
「……折原先生?」
「えっ?」
歩は慣れない敬称で呼ばれて、驚きつつも即振り向く。
「……樹野ちゃん」
樹野は歩を越えて見た手前の墓に、新しい花が供えられているのに気付く。
「…私も良いですか?」
「ああ、すまない」
和菊を軽く差し出され主張された事で、歩は横にずれ場所を空けた。
樹野は花を挿し、目を閉じ手を合わせる。思いを心で唱えながら暫く祈り、ゆっくりと目を開いた。
そしてから音も無く隣を見ると、歩も同じ行動をとっていた。真剣な顔付きで合掌している。
音を立ててはいけないと無意識に考え、花を見詰めながらその場で立ち尽くすが、歩は中々目を開けなかった。
「………何をお話していたんですか?」
漸く目を開いた所で、樹野はそう尋ねてしまっていた。静かな雰囲気にいると心も落ち着いて、不思議な気分になる。普段みたいに焦りが生まれないのだ。
「………謝っていたよ」
歩も、一時の間はあけたが、素直な答えをくれた。
樹野はその言葉に含まれた罪悪感の、深い意味を悟った。過去に潜み鮮明な姿で残る、苦い思い出を辿ってゆく。
「………折原先生は何も悪くないですよ…謝らなきゃいけないのは私ですから…」
「……いや、私が何も出来なかったせいだから…」
互いに、大智の死はCHS事件が関わっていると勘付いていた。ほぼ確信といった所である。
「…そんな、あれは私のお母さんが…いや、私が悪かった事ですから…先生はずっと一生懸命だったのに…」
そしてその出来事を作ってしまったのは――――。
歩も樹野も、それぞれの思いを胸に、じっと大智の墓の前で風に揺れる花々を見詰めた。
「……いや、そうじゃないんだ」
樹野は新たな兆しに、疑問符だけを浮かべて歩を見た。だが、歩の表情は罪悪感に駆られたままで、見ただけでは何も分からない。
「…まだここにいるかい?」
「…えっと、私もそろそろ帰ろうかと思います…」
樹野は空気の変化を感じ取り、自然な切り返しを即答した。
その頃には、歩の顔には優しい微笑が宿っていた。
◇
美音は、用意してもらったシンプルなバスタオルで髪を拭きながら、四人掛けの机が備え付けられている広いキッチンに戻ってきていた。
先程は開いていたリビングへの扉は閉められていたが、きっと部屋が散らかってでもいたのだろう、と深くは考えなかった。
「お風呂ありがとうございましたー」
「いいえ、お茶のみますか?冷たいやつは無いですが淹れますよ」
「本当ですか、嬉しいですー」
両手に一つずつ持った、淹れ立ての湯気立つ緑茶を優しく机に置く。そしてから、柚李も美音の向かいに腰掛けた。
「何で家出したんですか?お母さん心配しません?」
「しませんよ、私の事なんかどうでもいいですもん。帰るくらいなら外で野宿した方がましです」
柚李はさらりと零された、あるべき家族の姿から掛け離れた事情に表情を固くする。
「……事情は定かではないですが、流石に外で過ごすのは危ないですよ、美音さん可愛い女の子なんですから。誰か頼れる人はいないんですか?」
「…えっと…まぁ…」
美音は浮かんだ大好きな顔により、沸々と泡立つ心をそっと鎮め、控え目に笑顔を続けた。
「ご兄弟とかは仲宜しくないのですか?」
「………まぁ」
どうにか笑顔を維持しその場は乗り切ったが、鎮めた心が湧き上がってきて、美音は表情を無くしてしまった。柚李は急な変化に戸惑い、自分の口元に手を添える。
美音は暫く黙り込んだ末、渦巻く感情に従い声を作り出した。
「………柚李さん、事件の事知ってる?」
「……事件、ですか?えっと今よく報道されている…やつですか?」
最近は専ら緑と勇之の事件ばかりが注目されていて、そればかりが報道を賑わせている。
「……私気になっているんです、犯人を知りたい…」
「…もしかして…」
「復讐したいんです!赦せない!」
美音の瞳は潤んでいた。相当復讐心に燃えているのが伝わってくる。
「………そうですか…。でも駄目ですよそんな事を考えては…復讐したって多分良い事なんてないですから」
悲壮感が包み込む柚李の微笑みに心は押さえつけられ、怒りが少しばかり消えていたのに気付いた。
「…でも、どうしたらいいのか」
「警察官の方々がきっと解決してくれるでしょう。だから美音さんは堂々として誰にも恥じない生き方をして下さい」
死んでしまった緑に顔向けできるように、そう言われている気がした。
柚李の言いたい事ももちろん理解出来る。だがこの不快な色同士が混ざり合う心持ちでは、素直に受け取るのは困難だ。
けれど、柚李が自分の為を思って言ってくれている事だけは、汲み取り受け止めた。
「………変な事言って、ごめん…」
「それで良いんですよ。良かった分かってくれて」
裏側に残る感情を隠したまま、美音は無理矢理笑った。
◇
ねいは少し乾いた、けれどまだ生々しく血跡が残る現場に来ていた。屈みこみながら血跡をなぞる。
この数ヶ月の内に起きた未解決事件がまだ何件も存在していて、現在警察署は大忙しである。その為ねいも寝る間を惜しんで仕事していた。
それなのに、事件はどれも新しい進展を拒んでいて一行に解決の糸口を見せない。
緑の最期のシーンを思い浮かべながらも、警察ゆえの慣れと過去の所為で固くなった心は、悲しみを生まなかった。寧ろ違う感情が浮かび上がってきている事に、ねいは自分自身嫌気を抱く。
時々、まるで自分は人間ではないみたいだ、と感じる事がある。だがその理由も全て、あの忌まわしい事件の所為であって、仕方が無い事だと受け容れてもいた。
「…私、すっかり歪んでしまったでしょう、警察の癖にって哂ってるかしら?ねぇ――」
ねいは立ち上がり、空の見えない薄汚れた倉庫の天井を見上げ、悲しげに一つの名を呼んだ。
◇
鈴夜は昼食を準備しながら、淑瑠の顔とボールに入った潰しかけのジャガイモを交互に見る。ジャガイモはそう経たない内に粉々になった。
因みに車屋は、仕事に復帰する淑瑠には必要ないと判断し、行くのをやめた。鈴夜は自分の車について少し考えてみたが、持つ事自体を億劫に感じてしまい、迫られた時にまた考えようと流してしまった。
淑瑠は人参を切りながらもチラチラと向けられる視線が気になり、躊躇いはあったが覚悟を決め、漸く顔を上げた。
「…どうしたの?」
「…えっと…、岳さんのお見舞いに…行きたいんだけど…」
鈴夜は共に事故後の現場を、そして自分がショック症状に襲われていた姿を見ていた淑瑠を考慮して、控え目に問いかけていた。
だが岳の心の状態を考えると、行かなければとの衝動に駆られる。自分が、どうにかして彼を立ち直らせるのだと。
志喜を巻き込んでしまった事で、岳も傷つけたのは自分なのだから。
「…いいよ。この後行こうか」
「…ありがとう」
何一つ言わず受け容れてくれる優しさに、心の底から感謝した。
◇
岳は、長い時間をかけて減っていく点滴袋を呆然と見詰めながらも、志喜の事を考えていた。
病院に来てから片時も思考から志喜が消える瞬間が、最期のシーンが消える瞬間が無かった。
振り切るようにして、志喜が与えてくれた他の感情を思い出そうと試みたが、思い出そうとすればするほど最期が色濃く見えて、どうしても泣きたくなってしまう。
けれど、志喜の零した願いと勝手に告げた約束を思い出しては、零さないようにと堪えた。
「……志喜さん、ごめんなさい…」
岳は数日前と比較し、血色豊かになった自分の腕に視線を移した。通う血管を見ると、背筋が凍る。
志喜の肩から溢れ出した真っ赤な血液が、まだ体に染み付いている気がして、岳は強い吐き気と突き刺さる罪悪感に悶えた。
数時間後、岳の部屋にノックが響き、岳は反射的に口を塞いでいた手を下ろした。
「鈴夜です、今日は淑兄もいるよ」
「……どうぞ…」
入室して見た岳は、少し顔色を悪くしていた。だがそれでも、昨日よりまた血色は良くなっている気がする。
その顔に笑顔は戻ってはいなかったが、それでも僅かに回復の兆しが見えた事に、鈴夜は自然と微笑んでいた。
岳の腕を見ると、止血シールは1つしかなかった。注射痕は幾つもあったが、それは過去の物であり、抵抗せず素直に受け入れた事を悟った。
ただどれだけ前向きになろうと、どれだけ体調が回復しようと、罪悪感も苦しさも苦々しい記憶も抜ける事はないのだろう。それはこの先、彼が笑えるようになったとしても永遠に付き纏ってくるに違いない。
全部、自分の所為で。それでも彼を救いたいんだ。
交わす会話も思いつかず、三人はただ黙り込んだまま空間を共有した。鈴夜は顔を見た時不安にならないように、意識して笑顔を維持し続けた。
淑瑠はその横顔を心配そうに見ていたが、鈴夜は気付かなかった。
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