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三章
12
一夜明け、主催不在という奇妙な昼食会を経て、夕暮れ前から前庭には招待客の馬車で賑わい始めた。
フォーシュバリ侯爵の見送りを受ける為、全員が夜の旅となる出発を甘んじて受け入れているのだ。
フォーシュバリ侯爵家は、ヴァンパイアの一族。
その秘密を知る者は限られている。
フォーシュバリ侯爵とは別の権威にあやかろうと、マルムフォーシュ伯爵にも挨拶の列が途切れなかった。
それもやっと落ち着いた頃、連れというより肩に乗った小鳥程度の空気感を纏わざるを得なかった私も、ついにマルムフォーシュ伯爵に自ら声をかけた。
「あの……」
「うん?」
全く疲れを見せない飄々とした微笑みで私を見るマルムフォーシュ伯爵。
未だ軽薄な印象はぬぐえない。けれど、王家の密偵としてフォーシュバリ侯爵家と通じているという立場を見せつけられれば、重責を背負うその在り方は尊敬できた。
「ユーリア様から、こちらを頂いてしまったのですけれど……」
掌に乗せるのも烏滸がましいような、上品で煌びやかなペンダントだ。
紋章を模した繊細なデザイン。輪郭に沿って小さなダイヤモンドが鏤められ、中央には大粒のルビー、下には雫のような小ぶりなエメラルドがあしらわれている。
私も貴族だけれど、オースルンド伯爵家には不釣り合いなものに見える。
「なるほど」
何かを納得したらしいマルムフォーシュ伯爵が、私の手からペンダントを掬い上げる。その瞬間、私は重責から解き放たれて安堵した。
フォーシュバリ侯爵令嬢ユーリアの気持ちは、嬉しいというより、光栄に思わなければいけないという責任感を引き起こしていた。
「……」
ペンダントの方も、相応しい持ち主の手に渡り安堵しているように見える。
御者が積んだ荷物を整える横で、マルムフォーシュ伯爵が私の背後へ回った。
「?」
疑問符を浮かべている間に、マルムフォーシュ伯爵はその不釣り合いなペンダントを私の首に付けてしまった。
「……」
とても重い。
「気に入られたな」
「……光栄です」
声が擦れる。
私は呆然と視線を漂わせながら、胸元を輝かせるペンダントに無意識で触れた。
マルムフォーシュ伯爵が前に回り込んできて、笑みを深める。
「うん。よく似合う」
「……」
この人は何を言っているのか。
そんな、まさか。
「綺麗だよ」
ペンダントが。
ええ、それはわかっていますとも。
「どうした?」
「……はい?」
「そんな驚いた顔をして」
「……」
私が驚愕し続けていることを、御存じでない?
「君は本当に可愛いな。大丈夫、よく似合ってる」
「……そうは、思えませんけれど……」
「じきに慣れる」
「慣れ……る……?」
そうは思えない。
分不相応のジュエリーを身に付けるというのは、不道徳のひとつ。
「併せるものが手持ちにないなら、いくらでも買ってあげるよ」
「……は?」
「俺の大事な助手になら、無駄な投資はひとつもない」
「……」
よく観察する為か、マルムフォーシュ伯爵が小首を傾げるようにして私の耳飾りを見つめた。見つめたと思った次の瞬間には、当然のように触っていた。
「っ」
耳を、触られた?
ステファン以外の男性に?
「……」
いくら手袋越しとはいえ、なんて不作法なの。
「大切なものなのか?安心しろ。取ったりしないよ」
「そ、そういう……問題では、ありません……!」
「ああ。でも、そのペンダントは肌身離さず身に着けていた方がいい」
「何故ですか?そうしたくないから、あなたに相談しようと思ったのに……!」
「え?」
マルムフォーシュ伯爵が目を丸くして手を離した。
「そうだったのか?ごめん、つけて欲しかったのかと」
「違います」
「照れた顔じゃなかったのか……」
まさか、私が勘違いさせてしまったから、馴れ馴れしい態度を取られてしまったのだろうか。
だとしたら、もっと気を引き締めなくては。私は王家の密偵の助手であって、放埓な上級貴族の愛人などではないのだから。
先程から、周囲の視線が痛い。
「残念だな。ユーリアが満面の笑みでこっちを見てる」
「光栄ですとお伝えください」
「手を振ってるぞ」
「私が振り返せる立場ではないのはおわかりでしょう。助けてください」
「わかった。俺が、振り返しておく」
マルムフォーシュ伯爵がにこやかに手を振った。
私も、表情を見られないよう下を向いて深めの御辞儀をしておいた。
「……と、すまない」
何故、謝るのだろうか。
嫌な予感がする。
「暇を嗅ぎつけた何人かがこっちに来る」
新婚の二人が来てしまうのかと思ったけれど、嫌な予感は外れたらしい。
「散歩して来ます」
「ああ。近くでな」
いても邪魔になる……というか、空気なのが居た堪れなくなるので、私は足早にマルムフォーシュ伯爵家の馬車から離れた。
胸元のペンダントをそれとなく手で隠しながら、なるべく人の目を避けて近くを歩く。
マルムフォーシュ伯爵、馴れ馴れしさに拍車がかかってきた。本当に気を引き締めなくては。
フォーシュバリ城は荘厳な美が夕闇にこそ映える。
たとえ不用意に距離を詰められるとしても、この城に見下ろされながら一人きりで過ごすよりはましだ。恐い。
予定より馬車のそばをうろつくことにして踵を返した直後──
「っ!」
誰かとぶつかってしまった。
と、同時に。
「……」
顔に、何かを浴びた。
「あら!ごめんなさい!」
相手は、遠目に何度か見たことはあるけれど特に交流を持ったことは無いレッドメイン伯爵家の令嬢アンジェリカだった。
顔に浴びたのは、どうやらアンジェリカが飲んでいたジュースらしい。
不作法だけれど、咎める間柄でもない。
他人だ。
こんな出会い方だとしても、嬉しくもなければ、嫌でもない。
「い、いえ。私こそ、余所見をして歩いていたもので……」
「まあ大変!」
「?」
アンジェリカの声は大きく、意図せず注目を浴びるのがとても困る。
「これで拭いて!?」
片手にグラス、もう片手にハンカチを持って、かなりの勢いで詰め寄ってくる。おかげでまたジュースが零れ、余計にドレスが濡れた。
「ちょ、ちょっと……!」
もしかして、ジュースではなくお酒?
酔ってるの?
「ああ、もう私ったら!本当にごめんなさい!」
「あ、いっ、痛ッ……!」
「早く拭かないと滲みになってしまうわ!」
「お構いなく……!自分で拭きますから……!」
強引に私の顔やドレスを力任せに拭いてくるアンジェリカがかなり迷惑で、ふつふつと怒りが湧いてくる。
保護者はどこ?
こんな無礼者、王族も集うような上級貴族の結婚披露宴によくもまあ連れてきたものね。
世も末だわ。
気づくと私は、人目を避けたい目的から一変し、アンジェリカの猛攻撃から守る為に胸元のペンダントを握りしめていた。
とはいえ目立ちたくはない。
誰か、この手に負えない無礼な令嬢を止めて────
「では、ごめんなさいね?」
「え?」
今、笑った?
「これ、あげますわ。本当にごめんなさい。さよなら!」
唐突にアンジェリカが背を向け歩き出す。
栗毛色の巻き髪が上下に揺れるのを呆然と眺めずにはいられなかった。
やはり、酔っていたのかしら……
はしたない……
仕方なく、右手を胸元のペンダントに被せ、左手でアンジェリカに押し付けられたハンカチを握りしめた状態でマルムフォーシュ伯爵家の馬車まで戻ったけれど、そんな私をマルムフォーシュ伯爵は静かに迎えたりはしなかった。
フォーシュバリ侯爵の見送りを受ける為、全員が夜の旅となる出発を甘んじて受け入れているのだ。
フォーシュバリ侯爵家は、ヴァンパイアの一族。
その秘密を知る者は限られている。
フォーシュバリ侯爵とは別の権威にあやかろうと、マルムフォーシュ伯爵にも挨拶の列が途切れなかった。
それもやっと落ち着いた頃、連れというより肩に乗った小鳥程度の空気感を纏わざるを得なかった私も、ついにマルムフォーシュ伯爵に自ら声をかけた。
「あの……」
「うん?」
全く疲れを見せない飄々とした微笑みで私を見るマルムフォーシュ伯爵。
未だ軽薄な印象はぬぐえない。けれど、王家の密偵としてフォーシュバリ侯爵家と通じているという立場を見せつけられれば、重責を背負うその在り方は尊敬できた。
「ユーリア様から、こちらを頂いてしまったのですけれど……」
掌に乗せるのも烏滸がましいような、上品で煌びやかなペンダントだ。
紋章を模した繊細なデザイン。輪郭に沿って小さなダイヤモンドが鏤められ、中央には大粒のルビー、下には雫のような小ぶりなエメラルドがあしらわれている。
私も貴族だけれど、オースルンド伯爵家には不釣り合いなものに見える。
「なるほど」
何かを納得したらしいマルムフォーシュ伯爵が、私の手からペンダントを掬い上げる。その瞬間、私は重責から解き放たれて安堵した。
フォーシュバリ侯爵令嬢ユーリアの気持ちは、嬉しいというより、光栄に思わなければいけないという責任感を引き起こしていた。
「……」
ペンダントの方も、相応しい持ち主の手に渡り安堵しているように見える。
御者が積んだ荷物を整える横で、マルムフォーシュ伯爵が私の背後へ回った。
「?」
疑問符を浮かべている間に、マルムフォーシュ伯爵はその不釣り合いなペンダントを私の首に付けてしまった。
「……」
とても重い。
「気に入られたな」
「……光栄です」
声が擦れる。
私は呆然と視線を漂わせながら、胸元を輝かせるペンダントに無意識で触れた。
マルムフォーシュ伯爵が前に回り込んできて、笑みを深める。
「うん。よく似合う」
「……」
この人は何を言っているのか。
そんな、まさか。
「綺麗だよ」
ペンダントが。
ええ、それはわかっていますとも。
「どうした?」
「……はい?」
「そんな驚いた顔をして」
「……」
私が驚愕し続けていることを、御存じでない?
「君は本当に可愛いな。大丈夫、よく似合ってる」
「……そうは、思えませんけれど……」
「じきに慣れる」
「慣れ……る……?」
そうは思えない。
分不相応のジュエリーを身に付けるというのは、不道徳のひとつ。
「併せるものが手持ちにないなら、いくらでも買ってあげるよ」
「……は?」
「俺の大事な助手になら、無駄な投資はひとつもない」
「……」
よく観察する為か、マルムフォーシュ伯爵が小首を傾げるようにして私の耳飾りを見つめた。見つめたと思った次の瞬間には、当然のように触っていた。
「っ」
耳を、触られた?
ステファン以外の男性に?
「……」
いくら手袋越しとはいえ、なんて不作法なの。
「大切なものなのか?安心しろ。取ったりしないよ」
「そ、そういう……問題では、ありません……!」
「ああ。でも、そのペンダントは肌身離さず身に着けていた方がいい」
「何故ですか?そうしたくないから、あなたに相談しようと思ったのに……!」
「え?」
マルムフォーシュ伯爵が目を丸くして手を離した。
「そうだったのか?ごめん、つけて欲しかったのかと」
「違います」
「照れた顔じゃなかったのか……」
まさか、私が勘違いさせてしまったから、馴れ馴れしい態度を取られてしまったのだろうか。
だとしたら、もっと気を引き締めなくては。私は王家の密偵の助手であって、放埓な上級貴族の愛人などではないのだから。
先程から、周囲の視線が痛い。
「残念だな。ユーリアが満面の笑みでこっちを見てる」
「光栄ですとお伝えください」
「手を振ってるぞ」
「私が振り返せる立場ではないのはおわかりでしょう。助けてください」
「わかった。俺が、振り返しておく」
マルムフォーシュ伯爵がにこやかに手を振った。
私も、表情を見られないよう下を向いて深めの御辞儀をしておいた。
「……と、すまない」
何故、謝るのだろうか。
嫌な予感がする。
「暇を嗅ぎつけた何人かがこっちに来る」
新婚の二人が来てしまうのかと思ったけれど、嫌な予感は外れたらしい。
「散歩して来ます」
「ああ。近くでな」
いても邪魔になる……というか、空気なのが居た堪れなくなるので、私は足早にマルムフォーシュ伯爵家の馬車から離れた。
胸元のペンダントをそれとなく手で隠しながら、なるべく人の目を避けて近くを歩く。
マルムフォーシュ伯爵、馴れ馴れしさに拍車がかかってきた。本当に気を引き締めなくては。
フォーシュバリ城は荘厳な美が夕闇にこそ映える。
たとえ不用意に距離を詰められるとしても、この城に見下ろされながら一人きりで過ごすよりはましだ。恐い。
予定より馬車のそばをうろつくことにして踵を返した直後──
「っ!」
誰かとぶつかってしまった。
と、同時に。
「……」
顔に、何かを浴びた。
「あら!ごめんなさい!」
相手は、遠目に何度か見たことはあるけれど特に交流を持ったことは無いレッドメイン伯爵家の令嬢アンジェリカだった。
顔に浴びたのは、どうやらアンジェリカが飲んでいたジュースらしい。
不作法だけれど、咎める間柄でもない。
他人だ。
こんな出会い方だとしても、嬉しくもなければ、嫌でもない。
「い、いえ。私こそ、余所見をして歩いていたもので……」
「まあ大変!」
「?」
アンジェリカの声は大きく、意図せず注目を浴びるのがとても困る。
「これで拭いて!?」
片手にグラス、もう片手にハンカチを持って、かなりの勢いで詰め寄ってくる。おかげでまたジュースが零れ、余計にドレスが濡れた。
「ちょ、ちょっと……!」
もしかして、ジュースではなくお酒?
酔ってるの?
「ああ、もう私ったら!本当にごめんなさい!」
「あ、いっ、痛ッ……!」
「早く拭かないと滲みになってしまうわ!」
「お構いなく……!自分で拭きますから……!」
強引に私の顔やドレスを力任せに拭いてくるアンジェリカがかなり迷惑で、ふつふつと怒りが湧いてくる。
保護者はどこ?
こんな無礼者、王族も集うような上級貴族の結婚披露宴によくもまあ連れてきたものね。
世も末だわ。
気づくと私は、人目を避けたい目的から一変し、アンジェリカの猛攻撃から守る為に胸元のペンダントを握りしめていた。
とはいえ目立ちたくはない。
誰か、この手に負えない無礼な令嬢を止めて────
「では、ごめんなさいね?」
「え?」
今、笑った?
「これ、あげますわ。本当にごめんなさい。さよなら!」
唐突にアンジェリカが背を向け歩き出す。
栗毛色の巻き髪が上下に揺れるのを呆然と眺めずにはいられなかった。
やはり、酔っていたのかしら……
はしたない……
仕方なく、右手を胸元のペンダントに被せ、左手でアンジェリカに押し付けられたハンカチを握りしめた状態でマルムフォーシュ伯爵家の馬車まで戻ったけれど、そんな私をマルムフォーシュ伯爵は静かに迎えたりはしなかった。
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