49 / 52
49(エドワール)
しおりを挟む
「エドワール、喜べ。嬉しいお客様だぞ。ピオジェ公爵が直々にお詫びにいらしてくださった。機嫌を直して、扉を開けなさい」
耄碌した国王が今更になって父の訴えを却下し、裁判そのものがなくなった。
何故か知らないが伯爵家に嫁いだ元公女がランスを庇ったのだ。
公爵家が介入してこなければこんな思いはしなくて済んだのに。
僕が失った時間や、暴力をふるわれた際の恐怖や苦痛はどうなるのか。どうして犠牲者である僕が泣き寝入りをし、罪あるランスが結婚して幸せになっていくのか。
納得できない。
僕は部屋に篭って泣き続けた。
あんな奴に負けたことが悔しかった。
結婚したばかりのくせに、元公女を誑かしたのだろうか。ランスはどこまでも忌々しく汚い奴だ。
だが、僕には一つの希望が残されていた。
あれはランスの妻という女を揶揄いに行った時だ。
メイド姿のあの女と、それを騎士よろしく守ろうとしていたランスを見た時に思い出した。
ランスに痛めつけられた夜、メイドを抱いた。
そのメイドに声を掛けたのは、ランスに似ていたからだ。親しみを覚えた。僕の物だと思った。
あのメイドはランスを呼び捨てにしていた、その声を思い出した。
僕が抱いたメイドがランスの姉妹だったから、ランスは僕を葬ろうと馬鹿な考えを起こした。これで謎が解けた。
つまり先代のカルメット侯爵には隠し子がいる。
父親に愛してもらえず、使用人に身をやつしながら兄のランスに縋って生きている惨めな女が。
それを抱いたからなんだというのか。
突き詰めればあの晩のメイドが僕を痛めつけ、僕に恥をかかせた。
ランスと同じくらいその罪は重い。
引き摺り出して、僕と何を楽しんだのか公衆の面前で暴露してやる。
裁判そのものがなくなりランスが無罪放免どころではない清廉潔白を気取っている今、僕の楽しみはそれだけだった。
あとは、何時、実行に移すか。
今、何処にいるんだ、あの女は。
絶対に見つけ出してやる。
人知れず復讐計画を練っていた僕の元に、件の元公女の父親ピオジェ公爵が謝罪に訪れたというのは、朗報以外のなにものでもなかった。
既婚者同士でありながら、ピオジェ公爵の娘を垂らし込んで僕を陥れたランス。
ピオジェ公爵の力を以てすればカルメット侯爵家など一瞬で潰せる。
「……っ」
見ていろ、ランス。
お前は終わりだ。
僕は涙を拭いて扉を開けた。
軍人にも獅子にも見える険しい大男が立っていた。
「ノアム侯爵。御子息と二人きりにして頂きたい」
「ええ、はい、もちろん。世話をするメイドだけは同席をお許しください。息子は、まだ体が不自由ですので」
「結構」
勝手に話を進めた父が、僕に励ます視線を残し扉を閉めた。
ルイゾンが茶器の用意を始めたので、指で酒にしろと命じる。従順なルイゾンはもう口答えしないが、若干、怠惰になった。母親が死んでから何を言っても鞭で打っても態度を改めなかったが、気に入っているから傍に置いてやっている。
暖炉の傍の暖かな椅子を勧めると、ピオジェ公爵はにこやかな笑みを浮かべてからどっしりと腰を下ろした。
「娘が余計な口を挟み、すみませんでしたね」
格上のピオジェ公爵が砕けた口調でにこやかに言ってくれた時点で僕は勝利を確信した。上下関係はありつつも謝罪の意味を込めている為かやけに謙虚だ。
僕たちの前にグラスが置かれ、酒を勧めるとピオジェ公爵はそれも快く受け入れた。僕は気分が良くなり早速グラスを空けた。ルイゾンがすかさず酒を注ぐ。
「娘から話を聞いて、これは私直々に貴殿と話をつけなくてはと」
「いえ。わざわざ足を運んで頂いて恐縮です」
「私から直接、お詫びの品を──」
「いえいえ、そんな」
「貰いに来た次第だ、エドワール」
一瞬で空気が変わった。
僕の前には獰猛な獣が座っている。
「ミレーユは私の実の娘ではない。それが却って打ち明けやすかったと言われたよ。どれくらい思い出した?娘はあの晩、貴殿の為に開かれた晩餐会にメイドの格好で忍び込んだ。貴殿の父親が掻き集めた貴族の中に、恋人がいたのでね。私も公認していた信頼のおける伯爵だ。貴殿の父親は、貴殿が眠り呆けている間に結婚祝いを贈ってくれた」
「は……!?」
今飲んだ酒を吐きそうになり、僕は口を押さえる。
じゃあ、あの晩に抱いたメイドは、メイドの格好をした公女だったというのか?
「……!」
もしそうなら、僕の命はない。
「ランスの嘘だ!」
僕は叫んだ。
僕を嵌めようとランスが嘘を吹き込んだに違いない。それか、ランスと不倫関係にある元公女本人の嘘だ。
だがピオジェ公爵は笑いながら首を振る。
「否、そうじゃない。まあ、そのまま忘れてくれても本望だが教えてあげよう。あの晩、貴殿を殺そうとしたのは娘婿のヴェルディエ伯爵だ。勇敢だった」
「そんなはずありません!ランスが僕を陥れる為に……!」
「違う違う違う。ランスはそういう勇気のある男じゃない。妻の恋人と瓜二つで忌々しいことこの上なかったが、今回、見直したよ。あれは剣ではなく盾として有能な男のようだ」
ピオジェ公爵がグラスを回し、揺れる酒を楽しそうに眺めている。その眼光がもはや笑っているわけではないと僕でもわかる。
「血の繋がる父親が誰であろうと関係ない。ミレーユは私の娘だ。私は父親として生きてきた。これからも娘の幸せを誰よりも願っている一人の老いぼれさ。さて、エドワール。随分と寝付きが悪いようだな。そんな貴殿にはぐっすり眠れるいい薬をあげよう」
「いっ、嫌だ……!」
腰を上げかけた僕の肩を、後ろから誰かが抑え込んだ。はらりと髪が垂れ頬にかかる。ルイゾンだった。
ピオジェ公爵が懐から取り出した小瓶を笑顔で差し出してくる。
「嫌だぁッ!」
渾身の力を籠めてピオジェ公爵の手を振り払い、椅子から転がり落ちてルイゾンの手も逃れる。床を這い、尻もちをついて、僕は必死で逃げ道を探す。
女を抱いたくらいで死んでたまるか。
「いっ、嫌だ!自分が娘を抱けないから妬いてるのか!?そうだ!その女を差し上げます!僕が躾けました!貴族でもない年増ですがいい体です!ほかにもいくらでも──」
「結構。愚かで助かった」
次の瞬間、鋭い銀色の閃光を僕は見た。
体に熱い衝撃が走り抜ける。ピオジェ公爵はもう笑っていなかった。
目が回った。
僕が転がったと気づいた頃に、やけに遠くからルイゾンの声が聞こえた。
閣下、私もいいですか────と。
耄碌した国王が今更になって父の訴えを却下し、裁判そのものがなくなった。
何故か知らないが伯爵家に嫁いだ元公女がランスを庇ったのだ。
公爵家が介入してこなければこんな思いはしなくて済んだのに。
僕が失った時間や、暴力をふるわれた際の恐怖や苦痛はどうなるのか。どうして犠牲者である僕が泣き寝入りをし、罪あるランスが結婚して幸せになっていくのか。
納得できない。
僕は部屋に篭って泣き続けた。
あんな奴に負けたことが悔しかった。
結婚したばかりのくせに、元公女を誑かしたのだろうか。ランスはどこまでも忌々しく汚い奴だ。
だが、僕には一つの希望が残されていた。
あれはランスの妻という女を揶揄いに行った時だ。
メイド姿のあの女と、それを騎士よろしく守ろうとしていたランスを見た時に思い出した。
ランスに痛めつけられた夜、メイドを抱いた。
そのメイドに声を掛けたのは、ランスに似ていたからだ。親しみを覚えた。僕の物だと思った。
あのメイドはランスを呼び捨てにしていた、その声を思い出した。
僕が抱いたメイドがランスの姉妹だったから、ランスは僕を葬ろうと馬鹿な考えを起こした。これで謎が解けた。
つまり先代のカルメット侯爵には隠し子がいる。
父親に愛してもらえず、使用人に身をやつしながら兄のランスに縋って生きている惨めな女が。
それを抱いたからなんだというのか。
突き詰めればあの晩のメイドが僕を痛めつけ、僕に恥をかかせた。
ランスと同じくらいその罪は重い。
引き摺り出して、僕と何を楽しんだのか公衆の面前で暴露してやる。
裁判そのものがなくなりランスが無罪放免どころではない清廉潔白を気取っている今、僕の楽しみはそれだけだった。
あとは、何時、実行に移すか。
今、何処にいるんだ、あの女は。
絶対に見つけ出してやる。
人知れず復讐計画を練っていた僕の元に、件の元公女の父親ピオジェ公爵が謝罪に訪れたというのは、朗報以外のなにものでもなかった。
既婚者同士でありながら、ピオジェ公爵の娘を垂らし込んで僕を陥れたランス。
ピオジェ公爵の力を以てすればカルメット侯爵家など一瞬で潰せる。
「……っ」
見ていろ、ランス。
お前は終わりだ。
僕は涙を拭いて扉を開けた。
軍人にも獅子にも見える険しい大男が立っていた。
「ノアム侯爵。御子息と二人きりにして頂きたい」
「ええ、はい、もちろん。世話をするメイドだけは同席をお許しください。息子は、まだ体が不自由ですので」
「結構」
勝手に話を進めた父が、僕に励ます視線を残し扉を閉めた。
ルイゾンが茶器の用意を始めたので、指で酒にしろと命じる。従順なルイゾンはもう口答えしないが、若干、怠惰になった。母親が死んでから何を言っても鞭で打っても態度を改めなかったが、気に入っているから傍に置いてやっている。
暖炉の傍の暖かな椅子を勧めると、ピオジェ公爵はにこやかな笑みを浮かべてからどっしりと腰を下ろした。
「娘が余計な口を挟み、すみませんでしたね」
格上のピオジェ公爵が砕けた口調でにこやかに言ってくれた時点で僕は勝利を確信した。上下関係はありつつも謝罪の意味を込めている為かやけに謙虚だ。
僕たちの前にグラスが置かれ、酒を勧めるとピオジェ公爵はそれも快く受け入れた。僕は気分が良くなり早速グラスを空けた。ルイゾンがすかさず酒を注ぐ。
「娘から話を聞いて、これは私直々に貴殿と話をつけなくてはと」
「いえ。わざわざ足を運んで頂いて恐縮です」
「私から直接、お詫びの品を──」
「いえいえ、そんな」
「貰いに来た次第だ、エドワール」
一瞬で空気が変わった。
僕の前には獰猛な獣が座っている。
「ミレーユは私の実の娘ではない。それが却って打ち明けやすかったと言われたよ。どれくらい思い出した?娘はあの晩、貴殿の為に開かれた晩餐会にメイドの格好で忍び込んだ。貴殿の父親が掻き集めた貴族の中に、恋人がいたのでね。私も公認していた信頼のおける伯爵だ。貴殿の父親は、貴殿が眠り呆けている間に結婚祝いを贈ってくれた」
「は……!?」
今飲んだ酒を吐きそうになり、僕は口を押さえる。
じゃあ、あの晩に抱いたメイドは、メイドの格好をした公女だったというのか?
「……!」
もしそうなら、僕の命はない。
「ランスの嘘だ!」
僕は叫んだ。
僕を嵌めようとランスが嘘を吹き込んだに違いない。それか、ランスと不倫関係にある元公女本人の嘘だ。
だがピオジェ公爵は笑いながら首を振る。
「否、そうじゃない。まあ、そのまま忘れてくれても本望だが教えてあげよう。あの晩、貴殿を殺そうとしたのは娘婿のヴェルディエ伯爵だ。勇敢だった」
「そんなはずありません!ランスが僕を陥れる為に……!」
「違う違う違う。ランスはそういう勇気のある男じゃない。妻の恋人と瓜二つで忌々しいことこの上なかったが、今回、見直したよ。あれは剣ではなく盾として有能な男のようだ」
ピオジェ公爵がグラスを回し、揺れる酒を楽しそうに眺めている。その眼光がもはや笑っているわけではないと僕でもわかる。
「血の繋がる父親が誰であろうと関係ない。ミレーユは私の娘だ。私は父親として生きてきた。これからも娘の幸せを誰よりも願っている一人の老いぼれさ。さて、エドワール。随分と寝付きが悪いようだな。そんな貴殿にはぐっすり眠れるいい薬をあげよう」
「いっ、嫌だ……!」
腰を上げかけた僕の肩を、後ろから誰かが抑え込んだ。はらりと髪が垂れ頬にかかる。ルイゾンだった。
ピオジェ公爵が懐から取り出した小瓶を笑顔で差し出してくる。
「嫌だぁッ!」
渾身の力を籠めてピオジェ公爵の手を振り払い、椅子から転がり落ちてルイゾンの手も逃れる。床を這い、尻もちをついて、僕は必死で逃げ道を探す。
女を抱いたくらいで死んでたまるか。
「いっ、嫌だ!自分が娘を抱けないから妬いてるのか!?そうだ!その女を差し上げます!僕が躾けました!貴族でもない年増ですがいい体です!ほかにもいくらでも──」
「結構。愚かで助かった」
次の瞬間、鋭い銀色の閃光を僕は見た。
体に熱い衝撃が走り抜ける。ピオジェ公爵はもう笑っていなかった。
目が回った。
僕が転がったと気づいた頃に、やけに遠くからルイゾンの声が聞こえた。
閣下、私もいいですか────と。
86
あなたにおすすめの小説
とある虐げられた侯爵令嬢の華麗なる後ろ楯~拾い人したら溺愛された件
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
侯爵令嬢リリアーヌは、10歳で母が他界し、その後義母と義妹に虐げられ、
屋敷ではメイド仕事をして過ごす日々。
そんな中で、このままでは一生虐げられたままだと思い、一念発起。
母の遺言を受け、自分で自分を幸せにするために行動を起こすことに。
そんな中、偶然訳ありの男性を拾ってしまう。
しかし、その男性がリリアーヌの未来を作る救世主でーーーー。
メイド仕事の傍らで隠れて淑女教育を完璧に終了させ、語学、経営、経済を学び、
財産を築くために屋敷のメイド姿で見聞きした貴族社会のことを小説に書いて出版し、それが大ヒット御礼!
学んだことを生かし、商会を設立。
孤児院から人材を引き取り育成もスタート。
出版部門、観劇部門、版権部門、商品部門など次々と商いを展開。
そこに隣国の王子も参戦してきて?!
本作品は虐げられた環境の中でも懸命に前を向いて頑張る
とある侯爵令嬢が幸せを掴むまでの溺愛×サクセスストーリーです♡
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
【完結】恋を失くした伯爵令息に、赤い糸を結んで
白雨 音
恋愛
伯爵令嬢のシュゼットは、舞踏会で初恋の人リアムと再会する。
ずっと会いたかった人…心躍らせるも、抱える秘密により、名乗り出る事は出来無かった。
程なくして、彼に美しい婚約者がいる事を知り、諦めようとするが…
思わぬ事に、彼の婚約者の座が転がり込んで来た。
喜ぶシュゼットとは反対に、彼の心は元婚約者にあった___
※視点:シュゼットのみ一人称(表記の無いものはシュゼット視点です)
異世界、架空の国(※魔法要素はありません)《完結しました》
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
花言葉は「私のものになって」
岬 空弥
恋愛
(婚約者様との会話など必要ありません。)
そうして今日もまた、見目麗しい婚約者様を前に、まるで人形のように微笑み、私は自分の世界に入ってゆくのでした。
その理由は、彼が私を利用して、私の姉を狙っているからなのです。
美しい姉を持つ思い込みの激しいユニーナと、少し考えの足りない美男子アレイドの拗れた恋愛。
青春ならではのちょっぴり恥ずかしい二人の言動を「気持ち悪い!」と吐き捨てる姉の婚約者にもご注目ください。
死に戻りの元王妃なので婚約破棄して穏やかな生活を――って、なぜか帝国の第二王子に求愛されています!?
神崎 ルナ
恋愛
アレクシアはこの一国の王妃である。だが伴侶であるはずの王には執務を全て押し付けられ、王妃としてのパーティ参加もほとんど側妃のオリビアに任されていた。
(私って一体何なの)
朝から食事を摂っていないアレクシアが厨房へ向かおうとした昼下がり、その日の内に起きた革命に巻き込まれ、『王政を傾けた怠け者の王妃』として処刑されてしまう。
そして――
「ここにいたのか」
目の前には記憶より若い伴侶の姿。
(……もしかして巻き戻った?)
今度こそ間違えません!! 私は王妃にはなりませんからっ!!
だが二度目の生では不可思議なことばかりが起きる。
学生時代に戻ったが、そこにはまだ会うはずのないオリビアが生徒として在籍していた。
そして居るはずのない人物がもう一人。
……帝国の第二王子殿下?
彼とは外交で数回顔を会わせたくらいなのになぜか親し気に話しかけて来る。
一体何が起こっているの!?
家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
日下奈緒
恋愛
そばかす令嬢クラリスは、家族に支度金目当てで成り上がり伯爵セドリックに嫁がされる。
だが彼に溺愛され家は再興。
見下していた美貌の妹リリアナは婚約破棄される。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる