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30. 出会い・そして……。【完結】
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マグダレーナは、彼の言った言葉の意味が分からなかった。
七歳…。って、何?
不思議そうに、キョトンとしている彼女を見たコンラートは、眼を細め、ふっ。と笑った。
彼女は、益々分からない、と言った顔をした。
「七歳で名前も知らない相手に、一目惚れして、ずっと探し回ったんだ。」
「…はぁ…。」
「初めて見た時から、彼女以外、考えられなかった。絶対彼女と結婚するんだ。と、心に決めていた。だから、他の縁談は全て断った。」
「………」
「そして、彼女が卒業間近になって、やっと名前が分かったんだよ。マグダレーナ・シュトラウス。君だよ。君の名前だ。」
「…へっ?」
「だから、俺は七歳の時、君に一目惚れしたんだ。」
「え?…えぇぇぇっ!?」
「覚えていないか? 子供ばかりのお茶会で、木の上に登って、降りられなくなった子猫を君が助けた事。」
「えっ!? 何で知って…?」
「『退いてー!』って、叫びながら、木の上から降って来たじゃないか。」
確かに、彼女には身に覚えがあった。子猫を抱えて木の枝から飛び降りたら、自分より少し年上の男の子がいた。
けれど、いつも冷たい表情のコンラート様とは違って、あの男の子は、にこやかな顔をした子だった。
「確かに、身に覚えはありますが……?…え、あの男の子って…コンラート様?」
「そうだよ。当時は、今みたいに無口じゃ無かったし。」
「…それじゃあ……ホントに?」
「だから、ずっとそう言っているじゃないか。」
あまりの驚きに、半ば放心しているマグダレーナに、箱を握らせた彼女の手を包み込む様にしていた両手に少し力を入れ、聞いた。
「レーナ。返事を聞かせて欲しい。」
知らなかった。
あの時の男の子が、コンラート様だったなんて…。
けれど、そう言われてみれば、笑った時の目元は、あの時の面影がある様な…?
何より、驚いたのは、あの時から私に一目惚れしていた。って…?
ホントに?
婚約してから、どんどん惹かれていって…。
幼馴染みとの噂を聞いた時も、間違いであって欲しいと思っていた。
「…信じてもいいの?」
思わず、声に出していた。
彼は、ホッとした様に眼を細めた。
「ああ。信じてくれ。そして、許して欲しい。子供の時から、俺にはレーナだけだ。これから先もずっと…。」
「ホントに?」
「本当だ。」
誰に許してもらえなくても、燃え上がるのが恋なら、他の誰が赦さなくても、赦せるのが愛なのでしょうか?
…あらやだ。“馬鹿は死ななきゃ治らない”と言いますが…… “死んでも治らない馬鹿” がここにいたようです。
きっと、私の事を“馬鹿な奴”と言う人もいるでしょう。
けれど、私は彼を赦したいと思ったのです。
彼も苦しんだと思うから…。とても悔いていると思うから…。
彼女は箱を持ったまま、コンラートの首に両手を回して抱き付いた。
そして、彼もまた彼女の背に腕を回して抱き締める。
暫く、抱き合っていた二人だったが、身体を少し離して見詰め合う。
どちらからともなく、唇を重ねた。啄む様に何度も。
彼女が思い出した様に、手に持った箱を彼に渡して、
「お願い。指に嵌めて。」
と言った。
彼は、満面の笑顔で頷いた。
彼女の手を取り、その薬指に指輪を嵌めた。
銀色に輝く指輪には、コンラートの瞳と同じ色のサファイアが嵌まっていて、それを中心に蔦模様がぐるりと一周して彫られている。
手の甲を上にして、指に嵌めてもらった指輪を嬉しそうに、キラキラと眼を輝かせて見ている彼女を、彼は、眩しそうに眼を細めて笑顔で見ていた。
やがて、肩を抱き寄せた彼の顔を見上げる彼女に、「先ずは二人で幸せになろう。子供が出来たら俺達と子供と、皆で幸せになろう。」そう言って、再び口付け、抱き締めたのだった。
━ 完 ━
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お疲れ様でした。
最後までお付き合い(お読み)頂き、本当にありがとうございました!
こんなに沢山の方々に読んで頂けるとは思っても見ませんでした。
累積PV、ユニーク数の数字がとんでもなく増えて言っているのを見て、『え?え?えぇぇぇぇ-ッ!? 』と、本当
にチキンな私はビビっていました。でも、物凄く嬉しかったのも本当で…。
あと、誤字・脱字報告して下さった方々もありがとうございました! 直ぐに修正出来て、有難かったです。本当に ありがとうございました。
そして、感想を書いてくださった方々もありがとうございました!
私も、他の方が書かれた作品を読んだ時に、先の展開を色々予想したりしながら、一人悶えてたりするので、皆
様の感想や、予想など楽しく読ませて頂きました。本当にありがとうございました!
取り敢えず、完結しましたが、まだエピローグが残っているので、「まだ付き合って(読んで)やっていぜ!」
と言う方は、よろしくお願いいたします。
~~~~~~~~~~~~~
本編・【完結】致しました。読んで下さった方々、本当にありがとうございました!
― 予告 ―
*エピローグ二話、今日・18日(水)いつもの時間にお待ちしております。
「最後まで付き合って(読んで)やっていいぜ!」と言う方は、よろしくお願いいたします。
七歳…。って、何?
不思議そうに、キョトンとしている彼女を見たコンラートは、眼を細め、ふっ。と笑った。
彼女は、益々分からない、と言った顔をした。
「七歳で名前も知らない相手に、一目惚れして、ずっと探し回ったんだ。」
「…はぁ…。」
「初めて見た時から、彼女以外、考えられなかった。絶対彼女と結婚するんだ。と、心に決めていた。だから、他の縁談は全て断った。」
「………」
「そして、彼女が卒業間近になって、やっと名前が分かったんだよ。マグダレーナ・シュトラウス。君だよ。君の名前だ。」
「…へっ?」
「だから、俺は七歳の時、君に一目惚れしたんだ。」
「え?…えぇぇぇっ!?」
「覚えていないか? 子供ばかりのお茶会で、木の上に登って、降りられなくなった子猫を君が助けた事。」
「えっ!? 何で知って…?」
「『退いてー!』って、叫びながら、木の上から降って来たじゃないか。」
確かに、彼女には身に覚えがあった。子猫を抱えて木の枝から飛び降りたら、自分より少し年上の男の子がいた。
けれど、いつも冷たい表情のコンラート様とは違って、あの男の子は、にこやかな顔をした子だった。
「確かに、身に覚えはありますが……?…え、あの男の子って…コンラート様?」
「そうだよ。当時は、今みたいに無口じゃ無かったし。」
「…それじゃあ……ホントに?」
「だから、ずっとそう言っているじゃないか。」
あまりの驚きに、半ば放心しているマグダレーナに、箱を握らせた彼女の手を包み込む様にしていた両手に少し力を入れ、聞いた。
「レーナ。返事を聞かせて欲しい。」
知らなかった。
あの時の男の子が、コンラート様だったなんて…。
けれど、そう言われてみれば、笑った時の目元は、あの時の面影がある様な…?
何より、驚いたのは、あの時から私に一目惚れしていた。って…?
ホントに?
婚約してから、どんどん惹かれていって…。
幼馴染みとの噂を聞いた時も、間違いであって欲しいと思っていた。
「…信じてもいいの?」
思わず、声に出していた。
彼は、ホッとした様に眼を細めた。
「ああ。信じてくれ。そして、許して欲しい。子供の時から、俺にはレーナだけだ。これから先もずっと…。」
「ホントに?」
「本当だ。」
誰に許してもらえなくても、燃え上がるのが恋なら、他の誰が赦さなくても、赦せるのが愛なのでしょうか?
…あらやだ。“馬鹿は死ななきゃ治らない”と言いますが…… “死んでも治らない馬鹿” がここにいたようです。
きっと、私の事を“馬鹿な奴”と言う人もいるでしょう。
けれど、私は彼を赦したいと思ったのです。
彼も苦しんだと思うから…。とても悔いていると思うから…。
彼女は箱を持ったまま、コンラートの首に両手を回して抱き付いた。
そして、彼もまた彼女の背に腕を回して抱き締める。
暫く、抱き合っていた二人だったが、身体を少し離して見詰め合う。
どちらからともなく、唇を重ねた。啄む様に何度も。
彼女が思い出した様に、手に持った箱を彼に渡して、
「お願い。指に嵌めて。」
と言った。
彼は、満面の笑顔で頷いた。
彼女の手を取り、その薬指に指輪を嵌めた。
銀色に輝く指輪には、コンラートの瞳と同じ色のサファイアが嵌まっていて、それを中心に蔦模様がぐるりと一周して彫られている。
手の甲を上にして、指に嵌めてもらった指輪を嬉しそうに、キラキラと眼を輝かせて見ている彼女を、彼は、眩しそうに眼を細めて笑顔で見ていた。
やがて、肩を抱き寄せた彼の顔を見上げる彼女に、「先ずは二人で幸せになろう。子供が出来たら俺達と子供と、皆で幸せになろう。」そう言って、再び口付け、抱き締めたのだった。
━ 完 ━
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お疲れ様でした。
最後までお付き合い(お読み)頂き、本当にありがとうございました!
こんなに沢山の方々に読んで頂けるとは思っても見ませんでした。
累積PV、ユニーク数の数字がとんでもなく増えて言っているのを見て、『え?え?えぇぇぇぇ-ッ!? 』と、本当
にチキンな私はビビっていました。でも、物凄く嬉しかったのも本当で…。
あと、誤字・脱字報告して下さった方々もありがとうございました! 直ぐに修正出来て、有難かったです。本当に ありがとうございました。
そして、感想を書いてくださった方々もありがとうございました!
私も、他の方が書かれた作品を読んだ時に、先の展開を色々予想したりしながら、一人悶えてたりするので、皆
様の感想や、予想など楽しく読ませて頂きました。本当にありがとうございました!
取り敢えず、完結しましたが、まだエピローグが残っているので、「まだ付き合って(読んで)やっていぜ!」
と言う方は、よろしくお願いいたします。
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本編・【完結】致しました。読んで下さった方々、本当にありがとうございました!
― 予告 ―
*エピローグ二話、今日・18日(水)いつもの時間にお待ちしております。
「最後まで付き合って(読んで)やっていいぜ!」と言う方は、よろしくお願いいたします。
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