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「でもこっちは何時間も我慢してたし...正直君の方が有利だから...っ、余裕でしょ?」
片脚を抱えながら腰を前後に揺らす彼の表情を見る限り、長く持ちそうに無いことは確かだ。
女が争ってまで欲しがるこの男を、もし俺の好き勝手に出来たら...
きっと、いい気分が味わえることだろう。
「ほら、ちゃんと集中して...」
「あっ、ゃ...そこは...」
余裕なさ気な表情を浮かべていた男は、俺の乳輪に唇を押し当て、無遠慮に口腔に含む。
ちゅっ、ちゅう
「ッ、うぁ♡あ゛ぁ...待て、っそれ、反則...ッ」
「乳首は感じないから弄る必要がないって言ってたのは君だろ。反則もクソもない」
確かに言った。
言ったけど、それはコンプレックスだったこともあり、自分は愚か他人にすら触らせたことがなかったから適当に言ったはったりだ。
感じる感じない以前に、どんな感覚なのかが分からない。
それなのに、昨日、黒田に乳首を押し潰されて吸われた瞬間、身体中に電流が流れたのかと錯覚してしまうぐらい、気持ちが良いことに気付いてしまった。
「や、やだ...乳首ゃ...っ」
嫌々と首をふり、彼の腕を掴む。
「嫌...?感じないなら平気だろ?ここ、...んっ、吸引して大きくして...」
人差し指と親指で乳輪を挟み、中の乳首を押し出すように揉みこまれれば思わず腰が飛び跳ねた。
「ひゃぅ、う...んっ」
「舌とか指で転がしやすいように躾てあげないとな...?」
わざと見せ付けるかの如く、ねっとりと舌で嬲られた乳首がジンジンと疼く。
黒田が乳首を弄りながら腰を揺らせば、腰奥から甘い快楽がじわりじわりと染み出した。
「ん、はぁあ...ッ♡嫌っ、ゃ...ひ、ぐぅ...っ乳首だめ、ぇ...」
こんな小さいな突起が。
今まで表にすら出てこなかった乳首が、無理矢理揉みこまれ、舌先で抉られ、じゅるじゅる音を立てて吸われただけで...堪らなく気持ちがいいなんて。
「乳首がダメなら、おま〇こは沢山突いていいの?」
ぐちゅ ぬちゅ ぬちゅっ
先程よりも緩やかに腰を動かせば結合部分が泡立ち、卑猥な水音を奏でる。
「んひ、ィいっ...らめ、♡ぁ、...うう゛♡」
「っ、美味しそうに咥えこんで、オレを離そうとしないのは君なんだから...ダメなんて嘘ついちゃいけないよ...」
松葉崩しで根元までハメられ、ぱちゅぱちゅと肉がぶつかる度に内壁が戦慄き、喜びにうち震える。
気持いい。
射精を堪える顔が、がっしりとした男らしい身体が、甘い吐息が、汗の混じった匂いが
「んっ...んっ、♡気持ち、から...お尻、キュンキュンって...っする、から...はぁ♡動かな、で...」
彼の全てが、俺の五感を犯すーーー。
「ああ、参ったな...」
覆い被さった黒田の唇が、俺の耳に触れた。
それだけでもゾクゾクとした感覚が沸き起こるのに
「可愛すぎる...」
その言葉と共に、最奥を目掛けて突き上げられた時、頭が真っ白になった。
「ひ、あ...あ゛...っ♡」
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