Postman AAA

オーバエージ

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買い出し

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ネコパンチが風呂上りで出てくると、ドアを開けてズカズカとヨーコが入ってきた。
「バーで情報を手に入れてきたわ」
そう言うとソファに身を委ねて、タバコに火を付ける。
「この街は今、盗賊団がわんさかうろついてるらしいわ。郵便屋とドンパチがあるかも」
ネコパンチは寝間着に着替えながら、
「まだ懲りてないんだにゃあ」
と呆れた様子で寝室に向かった。
「待てネコパンチ!ドンパチの隙を狙って手紙をかすめ取るって事も…」
言い終える間もなく猫は寝室の奥へと消えてしまった。
「あいつ…本気でやる気あんのか?気合が足りねぇ。ったく…」
ヨーコはタバコをスパスパ吸いながら貧乏ゆすりを始める。
「私はまだあきらめない…だがネコパンチのガンさばきは不可欠…」
ブツブツとつぶやきながらヨーコも寝間着に着替えると、寝室へと消えていった。



「おお、これはっ!」
「いいだろぅ、こいつは…へへ」
テッドは宿に行く前にガンショップに立ち寄った。この世界ではガンショップも少なく
弾丸の確保さえも大変なのである。
そこで凄いブツを見せてもらい、テッドはまるで宝物を見るように目を輝かせたのであった。
ガンショップの店員は続けた。
「マグナム357。6発のライフルだが銃口が2つあって、下からはミニミサイルが撃てる」
「いいね!いくらなの?」
「こいつは特注だからな。千ドルだ」
テッドは車も購入しないといけない為、大いに悩んだが結局店主に押し負けて購入してしまった。
「ちょっと重たいけど、こりゃあいい」
ミニミサイルも数個購入し、そのまま原付に乗って車の販売所へと足を向けた。
思っていたよりも狭い場所だ。店主を探すも見当たらない。
「どこにいるのかなぁ」
そう思って帽子を被り直していると、突然背後から
「何の用だ?」
と言われて驚いてしまった。おそらく店主なのであろう男に郵便屋は答えた。
「車を買いに来たに決まってるじゃないですかぁ」
「どんな車種を?」
「軽でいいんですけど、防弾仕様のってないですかね…はは」
テッドはそう言っておどけて見せた。
「こんな時代だからな。あるぜ。防弾仕様のヤツ」
まさか防弾仕様の軽自動車があるとは思わなかった。驚きつつもテッドは即答した。
「これ買います!」

と、色々あってやっとテッドは宿屋に到着した。闇医者に教えてもらった宿だ。
正直安心して眠れればそれで良かった。
「それにしても強盗団を見かけないな…夜行動してるのか?」
いぶかしげに、そこどこをキョロつきながら宿へと入っていった。ガンホルスターには
新品の銃が入っている。ミニミサイルのホルスターはサービスで付けてもらった品だ。
両方付けてると意味もなく誇らしい。宿のドアを開け消えていく。
まさかネコパンチとヨーコが眠ってる宿にまた入ってしまった事も知らずに。
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