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オーバエージ

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紙袋団チリジリ

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目隠しをされてから2、3時間ほど経っただろうか。
何やら騒がしい場所に連れてこられると、馬車使いは郵便屋の目隠しを取り、オリから出した。
テッドは紙袋を被った人間たちに囲まれていた。
とまどっていると、集団の中から拡声器、メガホンを持った紙袋人間が前に出てきて叫んだ
「お前だな?うちのボスを倒したヤツは!」
「沢山倒してるから頭が混乱してるけど…確かに紙袋を被った大きな男を倒したのは確かだ」
ざわつきが収まるのを待ってから、メガホン男は続けた。
「我が『空飛ぶ紙袋団』のおきてとして、ボスを倒したものがボスに就任するというものがある。
従ってお前はうちのボスとなり、指揮系統を取りまとめるということだ‼」
「はあぁ?」
あまりにも突拍子もないその発言にテッドは動揺を隠せないでいると、集団の一人が前に出て言った。
「それはあまりにも古い悪習だ!こいつを倒すって事をやるべきなんじゃないか⁉」
そう言うと一部の人間からパラパラと拍手が起きた。間髪入れずにメガホン男はメガホンで叫んだ。
「これはボス自身が決めたおきてだ!覆す行為は万死に値する‼」
揉めているいる状況に、やれやれと思った郵便屋はメガホン男の頭を狙って銃口を向け1発撃ち当てた。
メガホンは手から離れ、そのままうつ伏せに倒れた。
悲鳴が聞こえる集団に、郵便屋はミサイルを装填して発射した。爆風で10名ほどが吹っ飛んでゆく。
「逃げろーっ」
紙袋の集団はそのまま、ちりじりになって逃げていった。
残されたテッドは腕を回しながら、やっと解放された実感を得ながらつぶやいた。
「また車、買わなきゃなぁ…」
ボソリと愚痴るとマグナム357をガンホルダーに収め、そのまま徒歩でホーネットの街へと向かった。
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