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エメルナちゃんの成長記録9
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石斧に対して斜めに盾を構え、受けるのではなく流すように攻撃を逸らす。 これが出来るようになるまで何回死んだか。 正確にはHPゲージが0になり、コロシアム内の休憩室に転送されるんだけど。
逸らしてすぐ、体勢を立て直される前に左拳に溜め込んでいた砂粒サイズの結晶を撒き散らす。 目を瞑って苦しむゴブリンが無茶苦茶に暴れる前に、石斧を片手剣で叩き落として足を交差、全身で横に一回転する遠心力と体重をフルに使い、ゴブリンの首を斬り飛ばした。
試合終了のブザーが鳴り、嬉しそうなお姉ちゃんのアナウンスがコロシアムに響く。
「Winner、エメルナちゃん! やっと勝てたね、おめでとう♪」
おrrrrrrrrrr……。
手に伝わった肉を斬り骨を断つ感触に、自分の首も痛くなった私は滝のように吐き出した。
「ぅああぁぁぁ!! 大丈夫!?」
「大丈夫……ダメージは受けていないから」
木の盾も壊されてないし、思いっきり吐いたからスッキリしたくらいだ。 首は……まだちょっと骨が痛む感じ。
前世からこうなんだよなぁ。 TVで痛々しい怪我とかを見ると、自分のその部位もなんとなく痛くなる。 アニメならそこまで……なんだけれど、実写で傘が首を貫通するシーンは見に行く気になれなかった。
実況席から降りてきたお姉ちゃんに背中を摩られる。
「こうなるなんて……慣れていけば戦えるかなぁ?」
「分かんないけど……もうちょっと頑張ってみ――」
額をチョップされた。
「ほら、日本語になってるよ」
「鬼畜!?」
その後、異世界語講座をしながらお姉ちゃんにマッサージしてもらい、そのまま寝落ちした後、私達は居間で目が覚めた。
あれだけ戦ったのに、外はまだ明るい。 体もいつも通りの1歳児だし、傷なんてもちろん無い。
夢だからって、こんなことまで可能なのか。 まるでVR……いや、アニメで見たフルダイブ型のゲームに近かったな。
精神を鍛えるにはもってこいだろうね。
痛覚軽減とは言え、石斧で盾を貫かれた時は腕に釘が打ち込まれたような痛みに震えたものだ。
血が出る代わりに傷口がゲームのポリゴンっぽく処理されてたけど、絶望感がエグかった。 蹲っちゃって頭にも打ち込まれた瞬間ベッドの上で見が覚めたし。 似た理由で何度死んだか。
今は色々スッキリしてるけど、トラウマだけ植え付けられた気もする……。 これを乗り越えてこその修行なのは分かるけどさぁ……憂鬱だぁ。
気を取り直して現状を確認してみる。
あれから何時間経ったのか、寝た時よりちょっと移動している感じがした。
(お? 毛布を着せられている)
寝落ち前に着た覚えはない。 寝返りを打つと、寝息を立てるお母さんと顔が合う。
白銀色の髪が、窓からの光を浴びて輝いている。
そういえば、私の髪って何色なんだろ?
この世界に産まれてから様々な出会いがあった。 その中でも印象的だったのはやはり髪の色だろう。
原色はもちろん、お父さんやエレオノールさんのようなパステルカラー、お母さんのような白銀髪、宝石のように美しい人だっている。
前世ではありえないカラーバリエーションに目が楽しい。
前世といえば、『ラノベの書き方』的な本に、「キャラの髪色には言及しない方が良い」ってページがあったな。 金髪や白髪等は良いとしても、ピンクとか紫とかグラデーションとかは違和感になるからとか……だっけ?
((それ、『現代を舞台にした学園ものの場合』だと思うよ? 染めてるならまだしも、風紀委員が青髪だったら「は?」でしょ))
(あぁ、そうだそれだ、そうだった)
何で違和感無かったのかなぁと思ったら、異世界だもんねここ。
アニメの見すぎって訳じゃなくてホッとしたよ。
((いや、重症だと思うよ……))
それはそれとして!
(私って何色?)
((さぁ? 私も見たこと無いし))
(え? でも夢じゃお姉ちゃんと会ってるよね?)
((あぁ、そこは私とお揃いにしているの))
へぇー、あの滑らかでツヤツヤな黒髪が私にも……今まで気にもならなかったのでショートカットなのかな。
鏡欲しぃ~。
……前世の私では考えられない発言だな!?
((ぁぁ残念だけど、顔も知らないから私の子供の頃の顔にしてるの。 だから、夢の中のエメルナちゃんは、エメルナちゃんじゃないよ))
尚更見たいのだが?
うぅ……何で私、1年間も鏡見ずに過ごしてたんだろ。
てかよく過ごせてたよな。 窓とか氷とか、もっとチャンスはあっただろうに!
この部屋には無いし。 てか出れないし。
あぁぁ~、私の部屋に行ければ姿見があるのに、自室にすら行けないなんて。 寝るときは基本、両親と同じ部屋だからなぁ。
幼児用のドアノブ付けてほしい。
((ダメでしょ、危ないって))
半笑いで当たり前の事を指摘された。
(ですよねぇ……)
と、ここでお姉ちゃんが良いアイデアを思い付く。
((ちょうどお母さんが寝てるんだし、夢、覗いてみる?))
(その手があったか!)
確かにそれなら、私が産まれた瞬間の姿だって見放題だ! 素晴らしい!
(さっそく――)
((ぁっ……ごめん。 デリカシーに欠けた行いだよね、今の無しで))
唐突な掌返しに、伸ばしていた右手がお母さんのおでこ上空で急停止する。
(えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?)
んな、その気にさせておいてお預け!?
確かに、ちょっとモラルに反してそうだけど……あぁもう!
お姉ちゃんの協力が無ければ、他人の記憶を覗き見るなんてチート、私には無理だ。 それになんか、親の記憶不用意に覗くのって、考えてみればちょっと怖い。
ここは素直に諦めよう。
伸ばしていた手を戻し、モヤモヤしたまま溜め息を吐く。
そんな私を不憫に感じたのか、お姉ちゃんがなにやらまた思い付いた。
((代わりと言っちゃなんだけど、試しに交代して、変身してみようか?))
(変身?)
((えぇ、この体でも出来るかは分からないけど、サキュバスには変身の能力があるの。 本当は歩けるようになってから教えるつもりだったんだけど、私が変身して、鏡のある所まで移動してあげるわ♪))
冗談……ではないらしい。
(変身って、あの変身? メタモルフォーゼ的な?)
((そう、悪魔族だもん♪))
当たり前のように言うけど、悪魔なら、何でもありなのだろうか。 サキュバスは攻撃魔法使えないらしいけど。
(まぁ、そういう事ならありがたく使わせ…………ねぇ、何で歩けるようになるまで黙っていたの?)
((バレたら一発で終わりだから))
(ダメじゃんっ!)
目的に対してリスクが重すぎる。 これは確かに、教えられても使いどころが無い。
駄目だ。 いけると思ったのに。
ここまで考えても駄目なら、もう詰みな気がしてきた。
((せめて椅子か机の足が金属なら、磨いて鏡代わりにできたのにねぇ))
肩を落とすお姉ちゃん。
しかし私は、その発言に閃いてしまった。
(そうだよ! 無いなら作れば良いんだよ!)
((ん? ……ぁあ、そういうこと!))
この1年間、私の記憶を興味津々で検索していたお姉ちゃんも((やろう♪ やろう♪))と納得したところで、私は逸る気持ちのままに動き出す。
棚からクレヨンと紙を持ち出し、黒のクレヨンで長方形に塗り潰す。 斑なく手頃なサイズまで真っ黒にすると、次はスマホサイズの魔力結晶を板状に生成した。
これを合わせれば、鏡の完成だ。
まさかクレヨンがフラグになろうとは!
引きずって窓の近くまで移動し、日差しの下で紙と結晶板を重ね合わせる。 角度を調整しつつ、私達は遂にベストポジションを見つけ出した。
(お? おぉぉ~!)
((おぉぉぉ~~!♪))
(見える! 見える!)
思ったほどじゃないけれど、電源を落とした液晶画面並みには反射している。
転生して1年と少し、漸く私達は自分の姿と対面した。
うっすら緑が混ざった銀髪、整った可愛らしい顔。
(おお!♪ これはこれは♪)
良いじゃん、可愛いじゃん。 好きな色は黒・白・青なんだけど、これも悪くない!
(私、銀の強いうっすら緑なのかぁ。 ぁぁ~、かなり綺麗かも)
((だねぇ。 髪型はどうする? 夢で反映させられるよ))
その一言に、私達は鏡を見ることに夢中になっていった。
(そうだねぇ~。 これは……ロング系が似合いそうかな)
((エメルナちゃんの性格なら、ポニーテールも良いんじゃない?♪))
(かな。 ツインは……ツンデレっぽくなりそうだなぁ。 ぁでも子供の内なら活発っぽくてアリか)
前世は天パだったから、お姉ちゃんみたいな綺麗なストレートなら何でも好きかも。
三つ編みとかもしてみたい。
っと、こういうのは全体のバランスを見ながら考えるべきだよね?
顔に視線が下りる。
二重瞼で、クリッとした目。 あっ、眉毛も緑っぽい銀だ。
耳は、………普通? 人間だもんね。
鼻は……成長しないと分からないな。
唇はぷるんとしていて……成長してからのお楽しみだね。
丸顔だけど……将来性はありそう。
ほとんど幼すぎて特徴の見当たらないパーツなのに、我ながらレベルの低くない容姿と思う。
(よっしっ! 将来性はある、今はそれで良い!)
((えっと……次からの夢は、私とエメルナちゃんの中間くらいに設定しておくね~))
お姉ちゃんも可もなく不可もなくで言葉にならないらしい。
(……うん)
消えつつある結晶板を投げ捨て、背中から倒れる。 日差しが眩しくて瞼を閉じた。
べつに、絶世の美幼女だなんて期待はしていなかった。 まだ1歳なんだし。 美男美女な両親なんだし。 なにより髪色が判明しただけでも充分だもん。 目的は達成したもん。
待ち望んだ時間の筈だったのに、一気にテンションが萎えてしまった。
早く……成長したい。
*
お母さんがお父さんに相談しました。
や……やだなぁ、牛ですよ。
長方形で真っ黒だけど、頭と足も間に合ったでしょ?
……ちゃんとした……そう! 黒毛和牛なのよ!
((んっくっくっくっくっ!♪))
色んな牛を描いて誤魔化しました。
逸らしてすぐ、体勢を立て直される前に左拳に溜め込んでいた砂粒サイズの結晶を撒き散らす。 目を瞑って苦しむゴブリンが無茶苦茶に暴れる前に、石斧を片手剣で叩き落として足を交差、全身で横に一回転する遠心力と体重をフルに使い、ゴブリンの首を斬り飛ばした。
試合終了のブザーが鳴り、嬉しそうなお姉ちゃんのアナウンスがコロシアムに響く。
「Winner、エメルナちゃん! やっと勝てたね、おめでとう♪」
おrrrrrrrrrr……。
手に伝わった肉を斬り骨を断つ感触に、自分の首も痛くなった私は滝のように吐き出した。
「ぅああぁぁぁ!! 大丈夫!?」
「大丈夫……ダメージは受けていないから」
木の盾も壊されてないし、思いっきり吐いたからスッキリしたくらいだ。 首は……まだちょっと骨が痛む感じ。
前世からこうなんだよなぁ。 TVで痛々しい怪我とかを見ると、自分のその部位もなんとなく痛くなる。 アニメならそこまで……なんだけれど、実写で傘が首を貫通するシーンは見に行く気になれなかった。
実況席から降りてきたお姉ちゃんに背中を摩られる。
「こうなるなんて……慣れていけば戦えるかなぁ?」
「分かんないけど……もうちょっと頑張ってみ――」
額をチョップされた。
「ほら、日本語になってるよ」
「鬼畜!?」
その後、異世界語講座をしながらお姉ちゃんにマッサージしてもらい、そのまま寝落ちした後、私達は居間で目が覚めた。
あれだけ戦ったのに、外はまだ明るい。 体もいつも通りの1歳児だし、傷なんてもちろん無い。
夢だからって、こんなことまで可能なのか。 まるでVR……いや、アニメで見たフルダイブ型のゲームに近かったな。
精神を鍛えるにはもってこいだろうね。
痛覚軽減とは言え、石斧で盾を貫かれた時は腕に釘が打ち込まれたような痛みに震えたものだ。
血が出る代わりに傷口がゲームのポリゴンっぽく処理されてたけど、絶望感がエグかった。 蹲っちゃって頭にも打ち込まれた瞬間ベッドの上で見が覚めたし。 似た理由で何度死んだか。
今は色々スッキリしてるけど、トラウマだけ植え付けられた気もする……。 これを乗り越えてこその修行なのは分かるけどさぁ……憂鬱だぁ。
気を取り直して現状を確認してみる。
あれから何時間経ったのか、寝た時よりちょっと移動している感じがした。
(お? 毛布を着せられている)
寝落ち前に着た覚えはない。 寝返りを打つと、寝息を立てるお母さんと顔が合う。
白銀色の髪が、窓からの光を浴びて輝いている。
そういえば、私の髪って何色なんだろ?
この世界に産まれてから様々な出会いがあった。 その中でも印象的だったのはやはり髪の色だろう。
原色はもちろん、お父さんやエレオノールさんのようなパステルカラー、お母さんのような白銀髪、宝石のように美しい人だっている。
前世ではありえないカラーバリエーションに目が楽しい。
前世といえば、『ラノベの書き方』的な本に、「キャラの髪色には言及しない方が良い」ってページがあったな。 金髪や白髪等は良いとしても、ピンクとか紫とかグラデーションとかは違和感になるからとか……だっけ?
((それ、『現代を舞台にした学園ものの場合』だと思うよ? 染めてるならまだしも、風紀委員が青髪だったら「は?」でしょ))
(あぁ、そうだそれだ、そうだった)
何で違和感無かったのかなぁと思ったら、異世界だもんねここ。
アニメの見すぎって訳じゃなくてホッとしたよ。
((いや、重症だと思うよ……))
それはそれとして!
(私って何色?)
((さぁ? 私も見たこと無いし))
(え? でも夢じゃお姉ちゃんと会ってるよね?)
((あぁ、そこは私とお揃いにしているの))
へぇー、あの滑らかでツヤツヤな黒髪が私にも……今まで気にもならなかったのでショートカットなのかな。
鏡欲しぃ~。
……前世の私では考えられない発言だな!?
((ぁぁ残念だけど、顔も知らないから私の子供の頃の顔にしてるの。 だから、夢の中のエメルナちゃんは、エメルナちゃんじゃないよ))
尚更見たいのだが?
うぅ……何で私、1年間も鏡見ずに過ごしてたんだろ。
てかよく過ごせてたよな。 窓とか氷とか、もっとチャンスはあっただろうに!
この部屋には無いし。 てか出れないし。
あぁぁ~、私の部屋に行ければ姿見があるのに、自室にすら行けないなんて。 寝るときは基本、両親と同じ部屋だからなぁ。
幼児用のドアノブ付けてほしい。
((ダメでしょ、危ないって))
半笑いで当たり前の事を指摘された。
(ですよねぇ……)
と、ここでお姉ちゃんが良いアイデアを思い付く。
((ちょうどお母さんが寝てるんだし、夢、覗いてみる?))
(その手があったか!)
確かにそれなら、私が産まれた瞬間の姿だって見放題だ! 素晴らしい!
(さっそく――)
((ぁっ……ごめん。 デリカシーに欠けた行いだよね、今の無しで))
唐突な掌返しに、伸ばしていた右手がお母さんのおでこ上空で急停止する。
(えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?)
んな、その気にさせておいてお預け!?
確かに、ちょっとモラルに反してそうだけど……あぁもう!
お姉ちゃんの協力が無ければ、他人の記憶を覗き見るなんてチート、私には無理だ。 それになんか、親の記憶不用意に覗くのって、考えてみればちょっと怖い。
ここは素直に諦めよう。
伸ばしていた手を戻し、モヤモヤしたまま溜め息を吐く。
そんな私を不憫に感じたのか、お姉ちゃんがなにやらまた思い付いた。
((代わりと言っちゃなんだけど、試しに交代して、変身してみようか?))
(変身?)
((えぇ、この体でも出来るかは分からないけど、サキュバスには変身の能力があるの。 本当は歩けるようになってから教えるつもりだったんだけど、私が変身して、鏡のある所まで移動してあげるわ♪))
冗談……ではないらしい。
(変身って、あの変身? メタモルフォーゼ的な?)
((そう、悪魔族だもん♪))
当たり前のように言うけど、悪魔なら、何でもありなのだろうか。 サキュバスは攻撃魔法使えないらしいけど。
(まぁ、そういう事ならありがたく使わせ…………ねぇ、何で歩けるようになるまで黙っていたの?)
((バレたら一発で終わりだから))
(ダメじゃんっ!)
目的に対してリスクが重すぎる。 これは確かに、教えられても使いどころが無い。
駄目だ。 いけると思ったのに。
ここまで考えても駄目なら、もう詰みな気がしてきた。
((せめて椅子か机の足が金属なら、磨いて鏡代わりにできたのにねぇ))
肩を落とすお姉ちゃん。
しかし私は、その発言に閃いてしまった。
(そうだよ! 無いなら作れば良いんだよ!)
((ん? ……ぁあ、そういうこと!))
この1年間、私の記憶を興味津々で検索していたお姉ちゃんも((やろう♪ やろう♪))と納得したところで、私は逸る気持ちのままに動き出す。
棚からクレヨンと紙を持ち出し、黒のクレヨンで長方形に塗り潰す。 斑なく手頃なサイズまで真っ黒にすると、次はスマホサイズの魔力結晶を板状に生成した。
これを合わせれば、鏡の完成だ。
まさかクレヨンがフラグになろうとは!
引きずって窓の近くまで移動し、日差しの下で紙と結晶板を重ね合わせる。 角度を調整しつつ、私達は遂にベストポジションを見つけ出した。
(お? おぉぉ~!)
((おぉぉぉ~~!♪))
(見える! 見える!)
思ったほどじゃないけれど、電源を落とした液晶画面並みには反射している。
転生して1年と少し、漸く私達は自分の姿と対面した。
うっすら緑が混ざった銀髪、整った可愛らしい顔。
(おお!♪ これはこれは♪)
良いじゃん、可愛いじゃん。 好きな色は黒・白・青なんだけど、これも悪くない!
(私、銀の強いうっすら緑なのかぁ。 ぁぁ~、かなり綺麗かも)
((だねぇ。 髪型はどうする? 夢で反映させられるよ))
その一言に、私達は鏡を見ることに夢中になっていった。
(そうだねぇ~。 これは……ロング系が似合いそうかな)
((エメルナちゃんの性格なら、ポニーテールも良いんじゃない?♪))
(かな。 ツインは……ツンデレっぽくなりそうだなぁ。 ぁでも子供の内なら活発っぽくてアリか)
前世は天パだったから、お姉ちゃんみたいな綺麗なストレートなら何でも好きかも。
三つ編みとかもしてみたい。
っと、こういうのは全体のバランスを見ながら考えるべきだよね?
顔に視線が下りる。
二重瞼で、クリッとした目。 あっ、眉毛も緑っぽい銀だ。
耳は、………普通? 人間だもんね。
鼻は……成長しないと分からないな。
唇はぷるんとしていて……成長してからのお楽しみだね。
丸顔だけど……将来性はありそう。
ほとんど幼すぎて特徴の見当たらないパーツなのに、我ながらレベルの低くない容姿と思う。
(よっしっ! 将来性はある、今はそれで良い!)
((えっと……次からの夢は、私とエメルナちゃんの中間くらいに設定しておくね~))
お姉ちゃんも可もなく不可もなくで言葉にならないらしい。
(……うん)
消えつつある結晶板を投げ捨て、背中から倒れる。 日差しが眩しくて瞼を閉じた。
べつに、絶世の美幼女だなんて期待はしていなかった。 まだ1歳なんだし。 美男美女な両親なんだし。 なにより髪色が判明しただけでも充分だもん。 目的は達成したもん。
待ち望んだ時間の筈だったのに、一気にテンションが萎えてしまった。
早く……成長したい。
*
お母さんがお父さんに相談しました。
や……やだなぁ、牛ですよ。
長方形で真っ黒だけど、頭と足も間に合ったでしょ?
……ちゃんとした……そう! 黒毛和牛なのよ!
((んっくっくっくっくっ!♪))
色んな牛を描いて誤魔化しました。
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