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第3章 入団までの1年間(2)、帝国の陰謀とグラナダ迷宮
70:鍛錬4日目・朝 目を覚まさせる元凶
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翌朝。陽の光がうっすらとまぶたごしに感じられる時間。
そう、もうすぐ日の出という時間に、私はゆさゆさという振動でまぶたを開けた。
いや、もちろん気配が近づいてくるのに気づいて、目自体は覚めていたのだ。だが・・・・まぶたは開けたくなかった。
何度も言うが、私は普段、朝食の3分前に起きるのだ。
この世界のみんなが起きる夜明け前とか・・・・・まだ・・・・起きるにはかなり早い時間なのである。
ひたすらゆさゆさ私の肩を動かし、折角の幸せな眠りから覚まさせようとする元凶に仕方なく、目を向ける。
気配察知をしていたから分かっていたが、やはり元凶は、アルフレッドと同室の<両腕>を怪我したB級冒険者ひげ面男<イェルク>だった。
「なぁ・・・フレデリック様。アルは・・・・アルフレッドはどこにいる・・・・いるか知ってますか!?」
私のことを昨日のように<フレドくん>ではなく、兄である公爵子息、<フレデリック・フランシス>として、声をかけてくるイェルク。
私が寝る前。昨夜のことを思い出す。アルフレッドは私がいま眠るベッドにいたが、イェルクはいなかった。
もしかしたら、両腕を骨折している癖に、昨夜、神殿を抜けてどこかに出かけてたのだろうか・・・・。
イェルクからは、かすかに土埃っぽいにおいが漂っている。
私がイェルクからの質問の答えを「スルー」しようと、ふたたびまぶたを閉じようとした。
しかし、それが分かったのだろうか、イェルクは先ほどよりも私をゆさゆさとはげしく揺り動かしてきた。
両腕骨折してるくせに・・・・腕を使って痛くないのか?
「ちょっ・・・!!フレデリック様・・・・っっ!!あんな大怪我だったんだ、1人でまともに動けないはずのアルのこと、心配じゃないんですか・・・っっ!!!?」
仕方なく、再度イェルクに目線を戻し、伝える。
「大丈夫だ。アルフレッド殿は、1人で勝手に窓から出て行っただけだ。敵の気配はなかった」
昨夜、眠ってはいたが、常時展開していた気配察知でアルフレッドがベッドから自分ではい出て、窓から出て行ったことは把握済みだ。
敵の気配もすぐそばにはなかった。ちなみにその先のアルフレッドの行動は知らない。なんせ眠かったからな・・・!
出会った当初から娼館娼館言っていたし、きっと娼館にでも行って・・・・とそこまで想像して・・・・・・胸の痛みをかすかに感じ、目がさえてしまった。
頭を振る。その感情はいまの私には不要だからだ。いや、今世の私にも・・・というべきか。
「窓からぁ?・・・・どっちへ?」
一応、足を向けていた方を指さすと・・・イェルクは、アルフレッドと同じように窓から・・・・では、なく普通に扉から出て行った。
(ひげ面なのに・・・・わりと丁寧な性格なのかもしれないなぁ・・・・
そう思いながら、目がさえてしまった私は、かけ布団を払いのけ・・・・ぎょっとする。
目の前に映っていたのは、昨日公衆浴場に入るために買った女性服だったのだ。
(布団で隠れててよかった)
そう思いながら、素早く昨日買った予備の冒険者用の服を着る。もちろん男性向けのものである。
そうして、そのまま荷物を漁る。昨日買った装備やその他もろもろを確認するためだ。
なんせ、今日から待ちに待った迷宮探索なのだ。
何度確認しても、したりないだろう。
「・・・楽しみだなぁ」
ファンタジー色の強いこの世界、乙女ゲームの悪役令嬢に転生した癖に、俄然楽しくなり、にやけてしまう。
だから、この時の私は・・・・・予想できなかった。
・・・・この後の混沌とした状況を・・・・・。
まさか・・・・・・一昨日、重傷を負ったばかりの男が・・・・
この迷宮探索に付いていこうとするなんて・・・・・予想できるわけがないだろう?
そう、もうすぐ日の出という時間に、私はゆさゆさという振動でまぶたを開けた。
いや、もちろん気配が近づいてくるのに気づいて、目自体は覚めていたのだ。だが・・・・まぶたは開けたくなかった。
何度も言うが、私は普段、朝食の3分前に起きるのだ。
この世界のみんなが起きる夜明け前とか・・・・・まだ・・・・起きるにはかなり早い時間なのである。
ひたすらゆさゆさ私の肩を動かし、折角の幸せな眠りから覚まさせようとする元凶に仕方なく、目を向ける。
気配察知をしていたから分かっていたが、やはり元凶は、アルフレッドと同室の<両腕>を怪我したB級冒険者ひげ面男<イェルク>だった。
「なぁ・・・フレデリック様。アルは・・・・アルフレッドはどこにいる・・・・いるか知ってますか!?」
私のことを昨日のように<フレドくん>ではなく、兄である公爵子息、<フレデリック・フランシス>として、声をかけてくるイェルク。
私が寝る前。昨夜のことを思い出す。アルフレッドは私がいま眠るベッドにいたが、イェルクはいなかった。
もしかしたら、両腕を骨折している癖に、昨夜、神殿を抜けてどこかに出かけてたのだろうか・・・・。
イェルクからは、かすかに土埃っぽいにおいが漂っている。
私がイェルクからの質問の答えを「スルー」しようと、ふたたびまぶたを閉じようとした。
しかし、それが分かったのだろうか、イェルクは先ほどよりも私をゆさゆさとはげしく揺り動かしてきた。
両腕骨折してるくせに・・・・腕を使って痛くないのか?
「ちょっ・・・!!フレデリック様・・・・っっ!!あんな大怪我だったんだ、1人でまともに動けないはずのアルのこと、心配じゃないんですか・・・っっ!!!?」
仕方なく、再度イェルクに目線を戻し、伝える。
「大丈夫だ。アルフレッド殿は、1人で勝手に窓から出て行っただけだ。敵の気配はなかった」
昨夜、眠ってはいたが、常時展開していた気配察知でアルフレッドがベッドから自分ではい出て、窓から出て行ったことは把握済みだ。
敵の気配もすぐそばにはなかった。ちなみにその先のアルフレッドの行動は知らない。なんせ眠かったからな・・・!
出会った当初から娼館娼館言っていたし、きっと娼館にでも行って・・・・とそこまで想像して・・・・・・胸の痛みをかすかに感じ、目がさえてしまった。
頭を振る。その感情はいまの私には不要だからだ。いや、今世の私にも・・・というべきか。
「窓からぁ?・・・・どっちへ?」
一応、足を向けていた方を指さすと・・・イェルクは、アルフレッドと同じように窓から・・・・では、なく普通に扉から出て行った。
(ひげ面なのに・・・・わりと丁寧な性格なのかもしれないなぁ・・・・
そう思いながら、目がさえてしまった私は、かけ布団を払いのけ・・・・ぎょっとする。
目の前に映っていたのは、昨日公衆浴場に入るために買った女性服だったのだ。
(布団で隠れててよかった)
そう思いながら、素早く昨日買った予備の冒険者用の服を着る。もちろん男性向けのものである。
そうして、そのまま荷物を漁る。昨日買った装備やその他もろもろを確認するためだ。
なんせ、今日から待ちに待った迷宮探索なのだ。
何度確認しても、したりないだろう。
「・・・楽しみだなぁ」
ファンタジー色の強いこの世界、乙女ゲームの悪役令嬢に転生した癖に、俄然楽しくなり、にやけてしまう。
だから、この時の私は・・・・・予想できなかった。
・・・・この後の混沌とした状況を・・・・・。
まさか・・・・・・一昨日、重傷を負ったばかりの男が・・・・
この迷宮探索に付いていこうとするなんて・・・・・予想できるわけがないだろう?
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