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第4章 入団までの1年間(3)、グラナダ迷宮と蓋をした私の思い
78:鍛錬4日目・握られた手
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(アルフレッド殿が普通に手を握ったから、思わずスルーしてたけど・・・・・やっぱりこれおかしい・・・よね?)
私の中にいる喪女の理奈と貴族令嬢レティシア。そのどちらも、自分が異性と手をつないでいることを意識した途端、動悸がはげしくなる・・・・・・顔が真っ赤に染まるのを止められない。
いたたまれなくなり、思わず空いている方の手で顔を抑えてうつむく。
私の中の喪女・理奈が「<元彼・光輝>に似たマクシムにこんな姿を見られたくない」と叫ぶのと同時に、貴族令嬢・レティシアが「アルフレッドと手を繋いでいる事実」に真っ赤になってもだえている。
感情がぐちゃぐちゃだ。どっちも私の気持ちなのに・・・私の気持ちが1つじゃないような変な感じ。
だが・・それよりも気になるのは・・・・・気付きたくなかったが・・・・・・・この2つの相反する感情は・・・・どちらも・・・・・私の中のかすかな恋心からきている・・・・のではないか・・・・という疑念だ。
今世では持つ気もないと昨日、決意して蓋をしたばかりなのにまた溢れだしそうになっているその感情に、ぐっと唇をかんでこらえる。
危険な迷宮で何をしているんだとは思うが、仕方ない。
感情を落ち着かせ、再度蓋をするためにも、アルフレッドが繋いでいる手を振りほどこうと試みる・・・・・が、グイっと引っ張ってもほどけない。
アルフレッドが力強く握っているのである。やはり、貴族令嬢・レティシアの力は弱い。アルフレッドがA級冒険者だからとはいえ、身体強化魔法を使ってもピクリとも振りほどける気がしないのだから。
息を吐く。顔は真っ赤なままだという自覚はあるが、背に腹は代えられない。
私は若干睨みつけるような目で、彼を見上げる。きっとアルフレッドにはこの真っ赤な顔が丸見えだろうが、仕方がない。
「・・・・手をどけてくれませんか?・・・剣が握れないので」
「・・・・ん?なんも問題ねぇだろ・・・?」
(いやいや、問題大ありだろう!なんで迷宮探索で手を繋ぐんだよ!!)
思わず心の中でそう叫んでしまうが、公爵子息家教育を受けた私は、そんなことをおくびにも出すわけにはいかない。・・・・顔が真っ赤になるのは、どうしようもないが。
冷静な顔でアルフレッドを見返す。
「なぁ?そんなことより、オレは早くこの依頼を片付けてぇから20階層まで一気に走り抜けたいんだけど」
しかし、あろうことかアルフレッドは私の決死の主張をあしらい、ベルタにそう声をかけた。
「もちろんよ・・・!私もそれを望んでいるわ!そうすれば、早く大きい猫ちゃんに会えるもの・・・!!!でも、そうね・・・・・そうすると私の足が遅いのが問題ね!
んんん~?・・・・そうだわっ!あなた、20階層まで移動する間はずっと、私を抱っこして走りなさい!!」
「・・・!??」
突然のベルタからの<お願い>に驚いた表情を浮かべるマクシム。
それはそうだろう。
迷宮で手を繋ぐのも結構、問題だが・・・・さらに抱っこなんてしたら迷宮で身動きがとりづらいことこの上ない。
20階層まで行くのは、B級パーティーが2ヶ月かかってやっと切り抜けられる難易度だと昨日も冒険者の男が言っていた。マクシムがA級並みに強いとしてもさすがに・・・・それは舐めすぎだ。
当然、マクシムもこのベルタの提案を断るだろう・・・そう思ったのに・・・・・・・。
一度こめかみをおさえたマクシムは、息を吐きだすとおもむろにベルタを抱えあげた。
さすがにお姫様抱っこのように両手では抱えなかったが、片手で彼女のお尻をささえる・・・いわゆる縦抱っこの様なかたちで。
その様子を見て・・・・彼女が・・・・ベルタがそんなに大事なのかと・・・・・私の中の喪女・理奈が・・・・・ずきんと胸が痛めた。
彼は・・・・・・・光輝ではないというのに。胸がとてつもなく痛い・・・・・。
私の中にいる喪女の理奈と貴族令嬢レティシア。そのどちらも、自分が異性と手をつないでいることを意識した途端、動悸がはげしくなる・・・・・・顔が真っ赤に染まるのを止められない。
いたたまれなくなり、思わず空いている方の手で顔を抑えてうつむく。
私の中の喪女・理奈が「<元彼・光輝>に似たマクシムにこんな姿を見られたくない」と叫ぶのと同時に、貴族令嬢・レティシアが「アルフレッドと手を繋いでいる事実」に真っ赤になってもだえている。
感情がぐちゃぐちゃだ。どっちも私の気持ちなのに・・・私の気持ちが1つじゃないような変な感じ。
だが・・それよりも気になるのは・・・・・気付きたくなかったが・・・・・・・この2つの相反する感情は・・・・どちらも・・・・・私の中のかすかな恋心からきている・・・・のではないか・・・・という疑念だ。
今世では持つ気もないと昨日、決意して蓋をしたばかりなのにまた溢れだしそうになっているその感情に、ぐっと唇をかんでこらえる。
危険な迷宮で何をしているんだとは思うが、仕方ない。
感情を落ち着かせ、再度蓋をするためにも、アルフレッドが繋いでいる手を振りほどこうと試みる・・・・・が、グイっと引っ張ってもほどけない。
アルフレッドが力強く握っているのである。やはり、貴族令嬢・レティシアの力は弱い。アルフレッドがA級冒険者だからとはいえ、身体強化魔法を使ってもピクリとも振りほどける気がしないのだから。
息を吐く。顔は真っ赤なままだという自覚はあるが、背に腹は代えられない。
私は若干睨みつけるような目で、彼を見上げる。きっとアルフレッドにはこの真っ赤な顔が丸見えだろうが、仕方がない。
「・・・・手をどけてくれませんか?・・・剣が握れないので」
「・・・・ん?なんも問題ねぇだろ・・・?」
(いやいや、問題大ありだろう!なんで迷宮探索で手を繋ぐんだよ!!)
思わず心の中でそう叫んでしまうが、公爵子息家教育を受けた私は、そんなことをおくびにも出すわけにはいかない。・・・・顔が真っ赤になるのは、どうしようもないが。
冷静な顔でアルフレッドを見返す。
「なぁ?そんなことより、オレは早くこの依頼を片付けてぇから20階層まで一気に走り抜けたいんだけど」
しかし、あろうことかアルフレッドは私の決死の主張をあしらい、ベルタにそう声をかけた。
「もちろんよ・・・!私もそれを望んでいるわ!そうすれば、早く大きい猫ちゃんに会えるもの・・・!!!でも、そうね・・・・・そうすると私の足が遅いのが問題ね!
んんん~?・・・・そうだわっ!あなた、20階層まで移動する間はずっと、私を抱っこして走りなさい!!」
「・・・!??」
突然のベルタからの<お願い>に驚いた表情を浮かべるマクシム。
それはそうだろう。
迷宮で手を繋ぐのも結構、問題だが・・・・さらに抱っこなんてしたら迷宮で身動きがとりづらいことこの上ない。
20階層まで行くのは、B級パーティーが2ヶ月かかってやっと切り抜けられる難易度だと昨日も冒険者の男が言っていた。マクシムがA級並みに強いとしてもさすがに・・・・それは舐めすぎだ。
当然、マクシムもこのベルタの提案を断るだろう・・・そう思ったのに・・・・・・・。
一度こめかみをおさえたマクシムは、息を吐きだすとおもむろにベルタを抱えあげた。
さすがにお姫様抱っこのように両手では抱えなかったが、片手で彼女のお尻をささえる・・・いわゆる縦抱っこの様なかたちで。
その様子を見て・・・・彼女が・・・・ベルタがそんなに大事なのかと・・・・・私の中の喪女・理奈が・・・・・ずきんと胸が痛めた。
彼は・・・・・・・光輝ではないというのに。胸がとてつもなく痛い・・・・・。
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