ワガママボディは我侭ボーイに弱い

松葉ぼたん

文字の大きさ
2 / 4

2話

 扇情的な赤いショーツが、湿り気のせいで腰紐を解いていない方の太ももにペタリと張り付く。肉感的な白い肌に赤い色が映えてとても淫らだ。

「すごいね。摩耶ちゃん、いっぱい溢れてる」

 濡れた肉の亀裂に呼気がかかるくらいに顔を寄せた智章が、摩耶でさえじっくり見たことがない秘処を丹念に覗いて感心した声で囁く。

「こんなに濡らして仕事できたの? 摩耶ちゃんの座っていた椅子に大きなシミが着いていたんじゃない?」

 笑いながら濡れて震える亀裂に息を吹きかけられて、摩耶はビーズクッションに体を埋める勢いで仰け反って見悶える。
 きっと今、新たに溢れた愛液が智章にはバレてしまってる。

「……よ、汚してない……、ち、ちあき、くん……ひどいこと、言わないで……ッ」
「酷くないよ。大洪水って言うの? それくらい濡らしているのはホントのことだし? ほら、摩耶ちゃん自分で触ってみて? 俺が嘘つきじゃないって分かるくらいにグズグズになってるから」

 智章は摩耶の右手首を掴み、熱く潤んだ股間に白い手を導く。手を添えるように亀裂に摩耶の指を当てさせれば、呆気なく指先は肉の狭間に飲み込まれていった。

「ね、嘘じゃないでしょ? 摩耶ちゃんのココ、グズグズのびしょ濡れじゃん。お尻の割れ目まで伝ってどろっどろ。こんなんじゃ会社で笑われたんじゃない?」

 摩耶の掌を包んで揺すれば、濡れそぼった肉の亀裂からくちゅくちゅと卑猥な音が響いた。

「……か、会社、じゃ……ちゃん、と……してるから……っ!」
「へえ、そうなんだ? ――じゃあ、どうして今はびしょびしょなの? いつから濡れちゃった? 教えてくれたら、もっともっとグチョグチョになっちゃうことシテあげる。……ね、摩耶ちゃん、俺に教えてくれるよね?」

 摩耶の股間から見上げる智章は、幼く首を傾げて言葉をねだる。
 歓喜で震える自分の太ももの間から覗く顔はケチのつけようのない美男子で、なぜその彫刻みたいな顔が自分の秘する場所近くに有るのかわからない。
 綺麗なのに卑猥で、卑猥なのに格好良くて摩耶の下腹部がじんじんと痺れてしまっていた。
 男の色香を持ち始めた智章だが子供の頃の可愛らしさは残したままで、摩耶に阿る顔を見てしまえば唇が歪んで痙攣してしまう。

 ずるい。
 智章はずるい。

 昔から摩耶は智章のそんな表情に弱いのだ。

 噛み締めすぎて少し歯並びの後が残った唇は言葉を紡ぐ。ねっとりとした呼気が絡む声から、摩耶は嘘が言えなかった。

「……ち、智章くん、が……今夜、泊まる……って……連絡、くれた時から……濡れて……溢れちゃう、の……ッ」




 摩耶にとって智章は物心が付いたときから可愛い弟分だ。
 生まれたての雛みたいにいつでも摩耶の後をついて回り、摩耶と手を繋いでいればご機嫌で笑っているような子供だった。

 声変わりをしても、摩耶の身長をいつの間にか追い越しても、バレンタインに本気チョコを何個も貰っても、その立ち位置は変わらない。

 そのはずだったのだ。

 ずっとずっと可愛くて幼い弟分。でも摩耶だけがそう思って、摩耶だけが変わらないままだった。
 けれど違っていたと知ったのは、彼はとっくに弟分を飛び越えて大人になっていたのだと知ったのは、智章が大学の進学で摩耶が働く東京に引っ越してきたからだ。
 
感想 0

あなたにおすすめの小説

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

俺様上司に今宵も激しく求められる。

藤白ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389