大好きな背中

詩織

文字の大きさ
1 / 30

慣れない合コン

しおりを挟む
先週、4年付き合ってた彼氏にあっけなく振られた。

結婚すると少し思ってただけに、かなり凹んでる

「行きましょうよ!」

と、さっきから後輩に誘わるてる。

「ええ!?でもなー」

この歳で?と思う

山見透子やまみとうこ、29歳。現在後輩に合コンに誘われてる。

「いいじゃないですか」

私が恋人と別れたのは、社内変愛なんでなんとなく噂で聞いてるんだろうけど、先週の今って早くない?

まぁ、確かに向こうは好きな人が出来たと言われたけど、こっちも確かに悔しいからいい人見つけてやるー!とは思ってるけどね

「でも年齢的にさ」

後輩の年齢は25歳だし、仮に相手もそのくらいの年齢なら、私が行くとどう見ても浮かない?

「山見さん、全然25~26歳ニ見えますって」

「そーいう問題じゃ」

「まぁ、せっかくだしいってきなよ!」

と、言うのは同期の春山みどりはるやまみどり

あんたは、いいわよ!既に人妻なんだから。

「まぁまぁ、家で落ち込んでてもね。気晴らしに」



そんな、なんか押しもあって主催の合コンに参加することきなった。

やっぱりみんな年下だし

見てわかる年の差。

場違いでない?わたし

「あれ、まだきてないのか?」

男性軍で1人来てないようだけど

「時間なんではじめよっか」

と言って、乾杯がはじまった

少しは声かけてくれるけどやっぱりなー、場違いな気が…

「すいません」

遅れてた男性が1人来た

「おそいよー」

と、はっぱをかけられて空いてる席に座る。

皆もりあがっていて、遅れた男性もすぐ輪の中に入って行った。

どうしよう?用があるとか言って帰るかな。

と、悩んでたとき

「おかわりいりますか?」

と、声をかけてきた。

みると、さっき遅れてきた男性だった。

「あ、ありがとうございます。で、でもそろそろ失礼しようかなと思ってたので」

と言った。

「え?そうなんですか?」

「あ、はい」

私はそう言って席を立ち、女性の幹事に

「ごめん、急用できたので」

と言って合コンの会場を後にした。


やっぱり、なんか浮いてたな私。

そう思うながら帰宅した。




「だってさ、年齢的にきつかったし、場の盛り上がりが…」

「まぁ、わからなくもないけどね」

別の日にみどりと居酒屋で飲みに行って話してた。

30手前で、フリーとなった現実。

しかも彼は年下の受付嬢と付き合いだしたとかそんな話すらも聞こえてした。

「トイレいってくる」

トイレに行って戻ってきたとき

「あれ?」

と、横から聞こえたので振り向いたら

「あっ」

合コンで遅れた男性がそこにいた。

「あ、何?ナンパ?」

「ち、ちげーよ」

男性同士で飲んでた席だった。

席を立って、こっちにきて

「この間はどうも」

「あ、いえこちらこそ」

なんて、言っていいか解らず曖昧な言い方で返してしまった。

「何か失礼なことでもしましたか?」

「え?」

「いえ、すぐ帰られたので何か失礼なことでもと思って気になってました」

「あー」

そっか、それはこの方に失礼だったか

「…いや、あのー元々合コンとか得意ではなかったので、すいません。」

本心そのまま言ってしまったが

「あー、そうだったんですか。俺も得意ではなかったので、ガタイがデカイから苦手な人も多いから余計になんか」

と、返された。

確かに、スリムってよりラグビーとかしてたの?って感じのしっかりした体型の人だ。

「いやー、そんなことは」

と、返したがどうフォローしていいのか解らず

「あっ、すいません。友人待たせてるので失礼します」

そう言って頭を下げて、その場を後にした

相手の男性も挨拶した。


「なに?どうしたの?」

「いや、この間の合コンに居た人がたまたまいて」

「ええ?そなの?連絡先交換してたとか?」

「まさか!歳も下だったし、そういう意味で話したんじゃないよ」

と、そっけなく返した。

お互い合コンも興味ないし、まぁ見るからに私は年上だし、まぁ軽い挨拶程度だろっとその時は思った。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

フローライト

藤谷 郁
恋愛
彩子(さいこ)は恋愛経験のない24歳。 ある日、友人の婚約話をきっかけに自分の未来を考えるようになる。 結婚するのか、それとも独身で過ごすのか? 「……そもそも私に、恋愛なんてできるのかな」 そんな時、伯母が見合い話を持ってきた。 写真を見れば、スーツを着た青年が、穏やかに微笑んでいる。 「趣味はこうぶつ?」 釣書を見ながら迷う彩子だが、不思議と、その青年には会いたいと思うのだった… ※他サイトにも掲載

【完結】指先が触れる距離

山田森湖
恋愛
オフィスの隣の席に座る彼女、田中美咲。 必要最低限の会話しか交わさない同僚――そのはずなのに、いつしか彼女の小さな仕草や変化に心を奪われていく。 「おはようございます」の一言、資料を受け渡すときの指先の触れ合い、ふと香るシャンプーの匂い……。 手を伸ばせば届く距離なのに、簡単には踏み込めない関係。 近いようで遠い「隣の席」から始まる、ささやかで切ないオフィスラブストーリー。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

先生

藤谷 郁
恋愛
薫は28歳の会社員。 町の絵画教室で、穏やかで優しい先生と出会い、恋をした。 ひとまわりも年上の島先生。独身で、恋人もいないと噂されている。 だけど薫は恋愛初心者。 どうすればいいのかわからなくて…… ※他サイトに掲載した過去作品を転載(全年齢向けに改稿)

課長と私のほのぼの婚

藤谷 郁
恋愛
冬美が結婚したのは十も離れた年上男性。 舘林陽一35歳。 仕事はできるが、ちょっと変わった人と噂される彼は他部署の課長さん。 ひょんなことから交際が始まり、5か月後の秋、気がつけば夫婦になっていた。 ※他サイトにも投稿。 ※一部写真は写真ACさまよりお借りしています。

雪の日に

藤谷 郁
恋愛
私には許嫁がいる。 親同士の約束で、生まれる前から決まっていた結婚相手。 大学卒業を控えた冬。 私は彼に会うため、雪の金沢へと旅立つ―― ※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...