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1C-試行と結果
1C-10 爺さんの帰還
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さらに一日が経過し、ようやく準備が整った。
両親が集めてくれた試作材料を使い、磁器瓶・陶器瓶・ポーション瓶、そして試験用の遮光箱を作成。
磁器瓶と陶器瓶は厚さの異なる数種を用意し、素焼きと釉薬付きの両方を揃えた。
試験箱は母の許可を得て、店の商品を改造。
百本程度が入る遮光箱へと変貌させた。
料金は家族価格とはいえ、しっかり支払った。
商人の家族は、金銭管理が厳格だ。
光過酷試験に使用する光の強さは、太陽光の十倍――約百万ルクス。
魔力光を遮光箱内に放射する。
狭い空間なら、一時間程度の照射は楽に持つ。
魔力残量の感覚から、十回は実行可能と見積もった。
爺さんの作業場には各種砂時計が揃っていた。
体感で一時間のものを選び、試験開始。
光の波長は可視光を選択。
差が出なければ、他の波形で再試験する予定。
記録ノートには、素材(磁器・陶器)、厚さ(薄・普通・厚)、コーティング(素焼き・釉薬)を記載。
スタート物質には【物質鑑定】をかけると、「効果」項目が増えていた。
魔術操作の訓練と鑑定の回数を重ねた成果だろう。
劣化具合が数値で確認できるのは非常に便利だ。
試験サンプルは、一級品ポーションを使用。
光劣化試験その① 素焼き(釉薬無し)での試験条件と結果を紙に記す。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間1時間/釉薬無#####
仮説:光によってポーション液の効果が減少する
試験法:外側から魔術光をあてて、劣化の時間を確認。
評価:物質鑑定による劣化度の確認
結果:
- ポーション瓶:効果6 → 効果4(2段階減少)
- 磁器(薄・普・厚):効果5(変化なし)
- 陶器(薄・普・厚):効果4(変化なし)
→ ポーション瓶は明確な劣化。陶器は磁器より劣る。厚さによる差は見られず。
#####
光劣化試験その②釉薬を使用した時。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間1時間/釉薬有#####
仮説・試験法・評価(略)
結果:
- ポーション瓶:効果6 → 効果4(劣化あり)
- 磁器・陶器(全厚さ):効果6(劣化なし)
→ 釉薬の有無が劣化防止に大きく影響。素材間の差は見られず。
#####
光劣化試験その③。②の時間経過延長 メモ書き修正、数字とした。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間5時間→10時間→20時間/釉薬有#####
仮説・試験法・評価(略)
ポ瓶【効果0】→ 【効果0】→ 【効果0】
磁薄釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果6】
磁普釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果5】
磁厚釉【効果6】→ 【効果5】→ 【効果4】
陶薄釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果5】
陶普釉【効果6】→ 【効果5】→ 【効果4】
陶厚釉【効果5】→ 【効果4】→ 【効果3】
→ ポーション瓶は3時間程度で効果が消失。
→ 磁器の方が陶器より優れ、薄い方が劣化しにくいという逆転現象。
→ 厚い素材は熱を吸収し、輻射による劣化が進んだ可能性あり。
#####
並行して作成していた魔素無しポーションは、三日で腐敗。
魔素による殺菌・消毒・増殖抑制の効果がある可能性が高い。
衛生環境を気にせず保存できるのは、魔素の恩恵だろう。
現時点での最良容器は:
- 素材:磁器
- 厚さ:薄
- コーティング:釉薬あり
→ 効果延長は最大六倍。
→ 一段階の保存試験は完了と判断し、結果を清書して考察に入る。
爺さんの作業スペースで清書していると、
ふらりと、一週間ぶりにパラケル爺さんが帰ってきた。
さて――
この成果をどう報告するか。
爺さんの反応が、少し楽しみだ。
両親が集めてくれた試作材料を使い、磁器瓶・陶器瓶・ポーション瓶、そして試験用の遮光箱を作成。
磁器瓶と陶器瓶は厚さの異なる数種を用意し、素焼きと釉薬付きの両方を揃えた。
試験箱は母の許可を得て、店の商品を改造。
百本程度が入る遮光箱へと変貌させた。
料金は家族価格とはいえ、しっかり支払った。
商人の家族は、金銭管理が厳格だ。
光過酷試験に使用する光の強さは、太陽光の十倍――約百万ルクス。
魔力光を遮光箱内に放射する。
狭い空間なら、一時間程度の照射は楽に持つ。
魔力残量の感覚から、十回は実行可能と見積もった。
爺さんの作業場には各種砂時計が揃っていた。
体感で一時間のものを選び、試験開始。
光の波長は可視光を選択。
差が出なければ、他の波形で再試験する予定。
記録ノートには、素材(磁器・陶器)、厚さ(薄・普通・厚)、コーティング(素焼き・釉薬)を記載。
スタート物質には【物質鑑定】をかけると、「効果」項目が増えていた。
魔術操作の訓練と鑑定の回数を重ねた成果だろう。
劣化具合が数値で確認できるのは非常に便利だ。
試験サンプルは、一級品ポーションを使用。
光劣化試験その① 素焼き(釉薬無し)での試験条件と結果を紙に記す。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間1時間/釉薬無#####
仮説:光によってポーション液の効果が減少する
試験法:外側から魔術光をあてて、劣化の時間を確認。
評価:物質鑑定による劣化度の確認
結果:
- ポーション瓶:効果6 → 効果4(2段階減少)
- 磁器(薄・普・厚):効果5(変化なし)
- 陶器(薄・普・厚):効果4(変化なし)
→ ポーション瓶は明確な劣化。陶器は磁器より劣る。厚さによる差は見られず。
#####
光劣化試験その②釉薬を使用した時。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間1時間/釉薬有#####
仮説・試験法・評価(略)
結果:
- ポーション瓶:効果6 → 効果4(劣化あり)
- 磁器・陶器(全厚さ):効果6(劣化なし)
→ 釉薬の有無が劣化防止に大きく影響。素材間の差は見られず。
#####
光劣化試験その③。②の時間経過延長 メモ書き修正、数字とした。
#####可視光/太陽光10倍/放射時間5時間→10時間→20時間/釉薬有#####
仮説・試験法・評価(略)
ポ瓶【効果0】→ 【効果0】→ 【効果0】
磁薄釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果6】
磁普釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果5】
磁厚釉【効果6】→ 【効果5】→ 【効果4】
陶薄釉【効果6】→ 【効果6】→ 【効果5】
陶普釉【効果6】→ 【効果5】→ 【効果4】
陶厚釉【効果5】→ 【効果4】→ 【効果3】
→ ポーション瓶は3時間程度で効果が消失。
→ 磁器の方が陶器より優れ、薄い方が劣化しにくいという逆転現象。
→ 厚い素材は熱を吸収し、輻射による劣化が進んだ可能性あり。
#####
並行して作成していた魔素無しポーションは、三日で腐敗。
魔素による殺菌・消毒・増殖抑制の効果がある可能性が高い。
衛生環境を気にせず保存できるのは、魔素の恩恵だろう。
現時点での最良容器は:
- 素材:磁器
- 厚さ:薄
- コーティング:釉薬あり
→ 効果延長は最大六倍。
→ 一段階の保存試験は完了と判断し、結果を清書して考察に入る。
爺さんの作業スペースで清書していると、
ふらりと、一週間ぶりにパラケル爺さんが帰ってきた。
さて――
この成果をどう報告するか。
爺さんの反応が、少し楽しみだ。
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