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本編
18.はじめて魔法が成功した日はもしかして
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“ここで何か見つかるといいんだけど”
なんて思いながら到着した薬草畑。
「メルヴィ! これ、これ……っ」
「あぁ、それは隣国から取り寄せた、すり潰して飲めば利尿作用に効くやつだよ」
「そしてこっちは」
「花の蜜を集めれば下痢止めになるね」
「あそこにあるのって」
「煎じて塗れば痔に効くね」
「……もしかしてお腹が弱いの?」
「俺じゃないけど!? リリがそういうページばかり見てたんだけど!」
「えー」
“全然記憶にないわね”
焦ったように断言するメルヴィを見ながら乾いた返事をする。
ここまで記憶がないのだから、やっぱりメルヴィ側の記憶が私のかけた魔法のせいで上書きされたか、他の魔女との記憶とすり替えられたのだろうと少し俯いた。
「――?」
そして思った以上に沈んだ気持ちになったと気付いた私は、そっと自身の胸に手を当てる。
私の魔法のせいだと繰り返し続けたのは私のくせに、やはりどこか本当に好かれていたいと思っていたのだと改めて気付かされて。
“いつか魔法を成功させたいって思っていたのに、こんなに失敗していて欲しいと思ってるなんて皮肉すぎるわ”
思わず私からハッとため息に似た笑いが零れ落ちた。
「リリ?」
「あ、なんでもないの」
そんな私を心配そうに覗くメルヴィへ、なるべく明るく取り繕った表情を向ける。
「魔法を使いこなせていたらよかったのになって思っただけで」
「魔法を?」
不思議そうに首を傾げるメルヴィに少し気持ちが浮上した。
「だって魔法がちゃんと使えれば」
そこまで口にして、ハタと止まる。
魔法がちゃんと使えれば師匠に置いて行かれることも、母に捨てられることもなかったのかもしれない、が。
――あれ。そもそも私、どうやって師匠のもとに行ったんだろう。
いや、物理的に言えば母が連れて行ったのだ。
十歳になった私を、この国で唯一定住している魔法使いであった師匠の家に預けに行った。それは私の記憶にもあるのだが。
“どういう経緯で師匠の家に行ったのか思い出せないわ”
母とどんな話をした?
母が興味があったのは何だった?
連れて行ってと縋った気はするが、何故ダメだと言われたのだろう。
そもそも私は、師匠の家に行くまでに母とどんな暮らしをしていたのかも何故か思い出せないことに気が付く。
単純に十年も前のことだから思い出せないのかとも思ったが、ここまで何も思い出せないのはおかしい。
「魔法がちゃんと使えれば?」
「あ……」
混乱する私を心配そうに見つめるメルヴィの声でハッと現実に戻り口を開く。
「魔法がちゃんと使えれば師匠に置いて行かれることもなかったなぁって」
『母にも』を口にすることが躊躇われた私は、師匠の話だけで言葉を区切った。
それは単純にちゃんと覚えてない部分を口にするのはどうかと思ったからだったのだが、何故か師匠と聞いたメルヴィの雰囲気が固くなる。
「つまり、本当はテオ・ニコラのそばにずっといたかったってこと?」
「え」
師匠の名前を口にしたメルヴィの声色が低く冷たい。
師匠は定住する変わり者としても、そして本人の実力という意味でもそれなりに名の通った魔法使いだったのでメルヴィが知っていてもおかしくはないのだが。
“ど、どうしてそんなに怒ってるの……!?”
何が彼の逆鱗に触れたのかわからずぽかんとしていると、そんな空気の凍った私たちの背後から突然カサリと落ち葉を踏みしめる音がして。
その音に驚き慌てて振り向いた私の目に飛び込んできたのは、輝く銀髪に琥珀色の瞳が少し気怠そうなテオ師匠その人だった。
「し、師匠!?」
「訂正を求める。そもそも俺は置いて行ってはいないだろう」
「いやいやいや、置いて行きましたけど!」
「連れて行かなかっただけだ」
「それを置いて行ったというんです」
「そうか」
「興味なさすぎぃ!!」
思わずそう叫ぶと、ふむ、と自身の顎に手を当てて思案した師匠はぐるりとあたりを見回してメルヴィをじっと見る。
メルヴィも突然現れた師匠へじっと視線を向けており、その場がピリピリと張り詰めた。
“え、ナニコレ”
何がなんだかわからず、だがこの居心地の悪さにじわりと冷や汗が私の額に滲む。
口を開くことも躊躇われるようなこの状況を破るように、最初に口を開いたのは師匠だった。
「宿題はどうなった?」
「ぅえっ!? そ、そうですね、成功……した、ような?」
「俺はリリの魔法でリリを好きになったわけではないけどね」
魔法が成功したのか聞かれたと察した私が、どこか気まずく思いながらメルヴィへ視線を向けると、不服そうに眉をひそめたメルヴィと目が合う。
「……リリ?」
こんなピリついた空気に気付いてないのか、それともこんな空気には興味がなくスルーしているのか、師匠はきょとんとした顔をしてメルヴィに向かって口を開いた。
「彼女の名前はリリアナだ。もしかして記憶力が悪いのか?」
「愛称ですよ! 親しみを持ってそう呼んでるんです!!」
「つまりたった四文字が覚えられない、と」
「だから違うと言っているでしょう!?」
“わぁ……”
苛立ちを露にするメルヴィとは打って変わり、素なのかなんなのか、全く悪気のなさそうな顔をする師匠に滲んだ冷や汗がつつ、と流れて。
「じゃあ、行くか」
そんな私たちにはもう興味を失ったのだろう。
さらっとそんなことを断言した師匠が私に手を差し伸べた。
「行くって」
「次の場所に、だ。連れて行ってくれと言っていたのはリリアナだろう」
「それは、その」
「魔法が使えるようになったのなら問題ない。俺は次の鉱山へ向かう予定だ」
「待ってください。リリは今俺と住んでいるんです」
「? リリアナ、ここはお前の家か?」
「え」
聞かれた質問に即答できない。
家か、と聞かれたらここは私の家ではなく、帰るべき家に入れなくなった私が間借りさせて貰っていたという印象が強くて。
「リリ……っ」
けれど、私を見つめるメルヴィのその瞳が、“置いて行かないで”と確かに言っているように見えて。
“母に捨てられた時の私もあんな顔をしていたのかしら”
その顔を見てしまった私は、あまり覚えていない過去の自分と彼を重ねる。
きっとあの時の私は、酷く傷つき不安定だった。
“だから覚えてないのかしら”
魔女の私が、思い出したくないと切実に願ったから無意識に魔法が発動し忘れてしまったのだろうか。
そして忘れてしまうほどの辛さに、今メルヴィが襲われているのだとしたら。
「……まだ、行けません」
「魔法は成功したんじゃなかったのか?」
「それはそう、なんですけど。でも、ここですごくいろんな人にお世話になったから」
「そうか、ならいい」
「ッ!」
あっさりとそう口にした師匠にドキリとする。
“また置いて行かれるの?”
ずっと側にいてくれた兄であり親であった師匠に、また置いて行かれるのかもしれないと思った私のその考えが私の顔にはっきりと出てしまったのか、私の表情を見たメルヴィが傷ついた顔をして。
“何をしているんだ、私は……!”
メルヴィを傷つけたかったわけではないのに、顔に出してしまったことを後悔した。
だがここにはずっといられない。
その前提がある以上、このまままた師匠を送り出すとすぐに決断することもできなくて。
「わかった。家で待ってるから、区切りがついたら帰ってこい」
そんな私の気持ちを察したのか、師匠がそんなことを口にした。
「待って、る?」
「あぁ」
「だってその、すぐに出るんじゃ」
「リリアナがまだ行けないと言ったんだろう」
“それはそうなんだけど”
純血の魔法使いである師匠は、その血の濃さから習性に抗うことがより難しいはず。
それなのに、習性より私を選んでくれたようで驚いた。
「そんなには待たない。決めたら言え」
「あ、はい……」
唖然としている私にそう言い残した師匠は、そのままふらりとその場を去った。
遠くなる師匠の背中を呆然としながら見送っていると、唐突に腕を掴まれる。
「っ?」
ギリッと掴まれたその手の強さに驚き慌ててメルヴィの方へ顔を向けると、奥歯を噛みしめる彼がそこにいて。
「め、メルヴ……」
「行くの?」
「あ、え?」
「……やっと掴める距離に来たんだ。行かせない」
「ちょ、メルヴィッ!」
私の腕を掴んだまま歩き出したメルヴィに、転ばないように必死に足を動かす。
途中もつれて躓きそうになったが、そんな私の腕を引き上げるように支えたメルヴィは歩く速度を変えずにそのまま城内へ足を進めて。
“この先は”
彼が向かっているのが、あの小部屋だとそう確信したのだった。
なんて思いながら到着した薬草畑。
「メルヴィ! これ、これ……っ」
「あぁ、それは隣国から取り寄せた、すり潰して飲めば利尿作用に効くやつだよ」
「そしてこっちは」
「花の蜜を集めれば下痢止めになるね」
「あそこにあるのって」
「煎じて塗れば痔に効くね」
「……もしかしてお腹が弱いの?」
「俺じゃないけど!? リリがそういうページばかり見てたんだけど!」
「えー」
“全然記憶にないわね”
焦ったように断言するメルヴィを見ながら乾いた返事をする。
ここまで記憶がないのだから、やっぱりメルヴィ側の記憶が私のかけた魔法のせいで上書きされたか、他の魔女との記憶とすり替えられたのだろうと少し俯いた。
「――?」
そして思った以上に沈んだ気持ちになったと気付いた私は、そっと自身の胸に手を当てる。
私の魔法のせいだと繰り返し続けたのは私のくせに、やはりどこか本当に好かれていたいと思っていたのだと改めて気付かされて。
“いつか魔法を成功させたいって思っていたのに、こんなに失敗していて欲しいと思ってるなんて皮肉すぎるわ”
思わず私からハッとため息に似た笑いが零れ落ちた。
「リリ?」
「あ、なんでもないの」
そんな私を心配そうに覗くメルヴィへ、なるべく明るく取り繕った表情を向ける。
「魔法を使いこなせていたらよかったのになって思っただけで」
「魔法を?」
不思議そうに首を傾げるメルヴィに少し気持ちが浮上した。
「だって魔法がちゃんと使えれば」
そこまで口にして、ハタと止まる。
魔法がちゃんと使えれば師匠に置いて行かれることも、母に捨てられることもなかったのかもしれない、が。
――あれ。そもそも私、どうやって師匠のもとに行ったんだろう。
いや、物理的に言えば母が連れて行ったのだ。
十歳になった私を、この国で唯一定住している魔法使いであった師匠の家に預けに行った。それは私の記憶にもあるのだが。
“どういう経緯で師匠の家に行ったのか思い出せないわ”
母とどんな話をした?
母が興味があったのは何だった?
連れて行ってと縋った気はするが、何故ダメだと言われたのだろう。
そもそも私は、師匠の家に行くまでに母とどんな暮らしをしていたのかも何故か思い出せないことに気が付く。
単純に十年も前のことだから思い出せないのかとも思ったが、ここまで何も思い出せないのはおかしい。
「魔法がちゃんと使えれば?」
「あ……」
混乱する私を心配そうに見つめるメルヴィの声でハッと現実に戻り口を開く。
「魔法がちゃんと使えれば師匠に置いて行かれることもなかったなぁって」
『母にも』を口にすることが躊躇われた私は、師匠の話だけで言葉を区切った。
それは単純にちゃんと覚えてない部分を口にするのはどうかと思ったからだったのだが、何故か師匠と聞いたメルヴィの雰囲気が固くなる。
「つまり、本当はテオ・ニコラのそばにずっといたかったってこと?」
「え」
師匠の名前を口にしたメルヴィの声色が低く冷たい。
師匠は定住する変わり者としても、そして本人の実力という意味でもそれなりに名の通った魔法使いだったのでメルヴィが知っていてもおかしくはないのだが。
“ど、どうしてそんなに怒ってるの……!?”
何が彼の逆鱗に触れたのかわからずぽかんとしていると、そんな空気の凍った私たちの背後から突然カサリと落ち葉を踏みしめる音がして。
その音に驚き慌てて振り向いた私の目に飛び込んできたのは、輝く銀髪に琥珀色の瞳が少し気怠そうなテオ師匠その人だった。
「し、師匠!?」
「訂正を求める。そもそも俺は置いて行ってはいないだろう」
「いやいやいや、置いて行きましたけど!」
「連れて行かなかっただけだ」
「それを置いて行ったというんです」
「そうか」
「興味なさすぎぃ!!」
思わずそう叫ぶと、ふむ、と自身の顎に手を当てて思案した師匠はぐるりとあたりを見回してメルヴィをじっと見る。
メルヴィも突然現れた師匠へじっと視線を向けており、その場がピリピリと張り詰めた。
“え、ナニコレ”
何がなんだかわからず、だがこの居心地の悪さにじわりと冷や汗が私の額に滲む。
口を開くことも躊躇われるようなこの状況を破るように、最初に口を開いたのは師匠だった。
「宿題はどうなった?」
「ぅえっ!? そ、そうですね、成功……した、ような?」
「俺はリリの魔法でリリを好きになったわけではないけどね」
魔法が成功したのか聞かれたと察した私が、どこか気まずく思いながらメルヴィへ視線を向けると、不服そうに眉をひそめたメルヴィと目が合う。
「……リリ?」
こんなピリついた空気に気付いてないのか、それともこんな空気には興味がなくスルーしているのか、師匠はきょとんとした顔をしてメルヴィに向かって口を開いた。
「彼女の名前はリリアナだ。もしかして記憶力が悪いのか?」
「愛称ですよ! 親しみを持ってそう呼んでるんです!!」
「つまりたった四文字が覚えられない、と」
「だから違うと言っているでしょう!?」
“わぁ……”
苛立ちを露にするメルヴィとは打って変わり、素なのかなんなのか、全く悪気のなさそうな顔をする師匠に滲んだ冷や汗がつつ、と流れて。
「じゃあ、行くか」
そんな私たちにはもう興味を失ったのだろう。
さらっとそんなことを断言した師匠が私に手を差し伸べた。
「行くって」
「次の場所に、だ。連れて行ってくれと言っていたのはリリアナだろう」
「それは、その」
「魔法が使えるようになったのなら問題ない。俺は次の鉱山へ向かう予定だ」
「待ってください。リリは今俺と住んでいるんです」
「? リリアナ、ここはお前の家か?」
「え」
聞かれた質問に即答できない。
家か、と聞かれたらここは私の家ではなく、帰るべき家に入れなくなった私が間借りさせて貰っていたという印象が強くて。
「リリ……っ」
けれど、私を見つめるメルヴィのその瞳が、“置いて行かないで”と確かに言っているように見えて。
“母に捨てられた時の私もあんな顔をしていたのかしら”
その顔を見てしまった私は、あまり覚えていない過去の自分と彼を重ねる。
きっとあの時の私は、酷く傷つき不安定だった。
“だから覚えてないのかしら”
魔女の私が、思い出したくないと切実に願ったから無意識に魔法が発動し忘れてしまったのだろうか。
そして忘れてしまうほどの辛さに、今メルヴィが襲われているのだとしたら。
「……まだ、行けません」
「魔法は成功したんじゃなかったのか?」
「それはそう、なんですけど。でも、ここですごくいろんな人にお世話になったから」
「そうか、ならいい」
「ッ!」
あっさりとそう口にした師匠にドキリとする。
“また置いて行かれるの?”
ずっと側にいてくれた兄であり親であった師匠に、また置いて行かれるのかもしれないと思った私のその考えが私の顔にはっきりと出てしまったのか、私の表情を見たメルヴィが傷ついた顔をして。
“何をしているんだ、私は……!”
メルヴィを傷つけたかったわけではないのに、顔に出してしまったことを後悔した。
だがここにはずっといられない。
その前提がある以上、このまままた師匠を送り出すとすぐに決断することもできなくて。
「わかった。家で待ってるから、区切りがついたら帰ってこい」
そんな私の気持ちを察したのか、師匠がそんなことを口にした。
「待って、る?」
「あぁ」
「だってその、すぐに出るんじゃ」
「リリアナがまだ行けないと言ったんだろう」
“それはそうなんだけど”
純血の魔法使いである師匠は、その血の濃さから習性に抗うことがより難しいはず。
それなのに、習性より私を選んでくれたようで驚いた。
「そんなには待たない。決めたら言え」
「あ、はい……」
唖然としている私にそう言い残した師匠は、そのままふらりとその場を去った。
遠くなる師匠の背中を呆然としながら見送っていると、唐突に腕を掴まれる。
「っ?」
ギリッと掴まれたその手の強さに驚き慌ててメルヴィの方へ顔を向けると、奥歯を噛みしめる彼がそこにいて。
「め、メルヴ……」
「行くの?」
「あ、え?」
「……やっと掴める距離に来たんだ。行かせない」
「ちょ、メルヴィッ!」
私の腕を掴んだまま歩き出したメルヴィに、転ばないように必死に足を動かす。
途中もつれて躓きそうになったが、そんな私の腕を引き上げるように支えたメルヴィは歩く速度を変えずにそのまま城内へ足を進めて。
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