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レフルート
24.お仕置きするという、お仕置き
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「⋯⋯ねぇ、私がお仕置きされているわよね?」
「いいえ、セリが、お仕置きするんですよ」
レオの部屋に連れられた私は、ベッドに腰かけるレオの上に向かい合う形で座らされている。
“お仕置きえっち⋯、いっそお仕置きしてよ⋯”
思わずそう願うのも仕方がない。
何故ならお仕置きするのはレオではなく、私だったからだ。
「えっと、怒ってるのはレオ⋯よね?」
「えぇ、セリがあの男と二人きりだったことも、セリがあの男の服を脱がした事も怒ってます」
「でも、お仕置きするのは⋯私?」
「はい」
にこやかにしっかり頷くレオ。
“レオが怒ってるのになんでお仕置きするのが私なのよ!”
その全力の心のツッコミを察したのか、レオはさっと瞳を翳らせた。
「セリにそんな事をさせてしまったのは、僕がセリの側に居なかったからです。僕は僕に怒っています⋯」
あぁ、何故殿下の側にいてしまったのか、とわざとらしいほど大きなため息を吐くレオ。
もちろんそれがレオの仕事だからなのだが、今はそんな事を言っている場合ではなく。
「えっと、私はレオをもちろん許すわ?だからもうやめましょう?」
「いいえ、それでは僕の気が収まりませんので、どうかお仕置きをしてください」
「そんな事言われても⋯」
“お仕置きを、強要されるというお仕置き⋯”
それはなんのプレイなんだ、と思わなくもないが、実際私に起きている訳で。
「さぁ、どうぞセリの思うようにお仕置きしてください」
にこにこ笑うレオとは対照に冷や汗をかく。
「ー⋯もしかしてだけど、以前私がお仕置きされて逃げたことを根に持っていたりするのかしら?」
「いえ、嫌がる顔が見たいからってやりすぎたのは僕ですし反省しました。もうセリにお仕置きなんてしませんから」
すいっと視線を外すレオが白々しい。
“絶対あの時逃げたことを根に持ってるわ!”
そしてだからこそ、『私が』お仕置きをする側になったのだろうが⋯
「さぁ早く、僕にお仕置きを」
さぁさぁと迫るレオに焦りどんどん思考が奪われていく。
“や、やるしかない⋯のよね⋯!?”
半ば強制的に覚悟を決めた私は、ぎゅっと両目を強く瞑った。
ーーちなみにこれは余談だが、もしこの時の私に冷静な判断が出来ていたならば『お仕置きとしてえっちをしない』という選択肢があったことに気付けたのだろう。
しかしレオの上に跨がり、腰を然り気無く押さえられ「さぁさぁ」と求められているせいで、えっちをするかどうかではなく、どんなお仕置きをするのかという事しか考えられなかった。
そしてその選択しか気付かなかった私は、目の前のレオに重ねるだけの口付けをして。
「ど、どうかしら⋯」
「どう、とは?」
「くっ、唇を⋯その、奪ったわ」
いつもそれ以上に恥ずかしいことをしているのに、『お仕置き』という名目で『自分から』と考えるとやたらと恥ずかしくて。
「はい、他には何を奪ってくれるんでしょうか」
「ほ、他⋯っ!?」
“ど、どうしたらいいのよ⋯っ”
にこやかに次を催促してくるレオを見て途方に暮れる。
“お仕置きという名目のなかったこの間はレオのを咥えることだって出来たのに⋯”
お仕置きをする、というそれだけで私はどうしたらいいのかわからなくなった。
「あの、普通に⋯普通にしない⋯?」
「えぇ、セリの気が済むまでお仕置きしてから普通にしましょう」
「そもそも私は怒ってないというか⋯」
「それはダメですよ、お仕置きは大切ですから」
「うぅう⋯」
“お仕置きって思うからダメなのよ⋯”
普通にシた時は出来るのに今羞恥が勝つのは、『お仕置き』という『一方的な行為』だからなのだろう。
それでもやらなくては終わらないのなら。
“レオがいつもしてきたことを、1つずつすればいいのかしら⋯?”
「レオ、さ、触って⋯」
私の腰に添えられていたレオの手を取り、そっと自身の胸に這わせる。
「どう触ったらいいですか?ほら、命令して、セリ?」
「~~~ッ、も、揉んで!」
胸に這わせるように添えた状態から動かなかったレオに怒鳴るように命令する。
クスッと小さく笑いを溢したレオが、その瞬間手のひらに力を入れた。
「ひゃ⋯っ」
自分で言ったのに突然握るように揉まれた事で声が漏れ、慌てて両手で口を押さえる。
そんな私の様子を楽しそうに見るレオは、私の命令通りひたすらぐにぐにと揉むだけで。
“いつもならもっと⋯”
緩急をつけたり、先端を刺激したり。
燻るような快感を寸止めされているようなもどかしさを感じ、無意識に私は腰を揺らした。
「ほらセリ、ちゃんと命令してくれないと。それともこうやってお預けするのがお仕置きなんですか?」
「そ⋯れは⋯」
確かにこの達するほどの快感がきそうでこないこの状態は“お仕置き”と呼べるだろうが。
“今お仕置きしてるのは私なのよね⋯?”
幾度と無くレオに与えられた快感を知ってしまった私は、この中途半端な気持ちよさから思考がどんどん奪われて。
「もっと、シて⋯、胸の先も弄って」
そう口にすると同時にレオの指が私の服を素早くはだけさせる。
ふるりと零れ出た2つの膨らみを捕まえるかのように握ったレオは、すかさず両乳首を摘まんだ。
「ーーひゃ!」
「ほら、どう弄って欲しいのか教えてください、これはお仕置きなんですからセリの好きに僕を使って?」
「や、やぁ⋯っ、んっ」
摘まんだ乳首を引っ張るように動かしながらそんな事を言われ、私の脳は快楽を求めどんどん麻痺して。
「弾いて、擦って⋯それから吸って⋯」
今までレオにされて気持ちよかったことが自然と口から溢れ出て、乞うようにそう命令する。
そのリクエストに答えるように、すぐに吸い付いてきたレオは、右の乳首を指で擦り、左の乳首は舌で強く弾いた。
「あ⋯っ!」
望んだ通りの刺激に快感が背中を走り仰け反ってしまう。
そんな私を固定するかのように反対の腕で背中を押さえられた私はレオの前にただただ胸をさらけ出していて。
ちゅぱちゅぱとわざとリップ音を響かせながら、左右交互にレオが口に含む。
ねっとりと舐め、強く吸い、舌と指で交互に弾いて。
赤く熟れた2つの乳首はこれ以上ないほどピンと勃って痛いほどだった。
「セリはこうされたかったんですね、胸への愛撫はそんなにいいですか?」
「ぁ⋯っ、はぁ⋯んっ」
「腰がずっと動いてますよ、こんなに求められるなんて光栄です」
動いてる、と言われ一瞬何のことかと考えた私は、すぐにレオの下半身に自身の下半身を擦り付けていた事に気付く。
私のソコは下着越しでもわかるくらいじっとりと湿ってしまっていて。
「セリの愛液で僕のまで濡れそうですね、濡れる前に僕も脱がせてくれますか?レフ様みたいに。」
「ッ!」
“やっぱり根に持ってお仕置きしてるんじゃない!”
「ほら、早くしないと染みがどんどん広がりますよ?」
「~~~ッ」
意を決してレオの服に手をかけると、そのタイミングを待っていたと言うように再び胸への愛撫が始まって。
「ーーっ、ひゃ⋯!」
「ほら、セリ?」
「や、ぁあんっ」
先端をカリカリと引っ掻かれ、親指で強く押し込まれる。
なのに早く早くと口で催促され、もう訳がわからない。
快楽で思考を奪われそうになりつつも、それでもなんとか必死にレオの服を脱がした私に待っていたのは⋯
「次はセリが脱がなくてはなりませんね」
「!!!」
「ほら、早く脱いで見せてください」
ここ一番のイイ笑顔で言われたその言葉は、私にとってまるで死刑宣告のようだった。
“自分で、脱ぐ⋯っ”
そして脱いだ先に待っているのはおそらく、いや、絶対⋯
“さぁ自分で挿れてください、とか言うに決まってるわ⋯!?”
レオを脱がせて、自分の服も脱いで、更には自分で受け入れる。
それは想像するだけであまりにもはしたなく、それでいて抗えない欲求を孕んでいて。
「ーーー⋯、?」
羞恥すらも期待に変えそうなそんな感情に負けかけていた私は、ふとレオの反り返ったソコが目についた。
「あ、あの、そんなにじっと見られると流石の僕にも少し羞恥が⋯。というかこの間はグロいと言って怖がってたんですから、そんなに見な⋯」
「⋯ねぇ、なんで先が濡れてるの?」
「!!?」
私の蜜で濡らしてしまったのかと思ったが、それにしてはレオの先端にだけ水滴のようなものが溢れていて。
「ちょ、待って、待ってセリ一回落ち着いて⋯っ」
「あら?水にしては少し粘っとしてるのね」
「!!!せ、セリっ!?」
水滴に指を這わすと、ねちっと糸を引く。
「もしかして味もあるのかし⋯んっ!?」
口元に指を持っていこうとした私を止めるかのようにレオが無理やり口付けてきて。
「ん、んん⋯っ」
ぐちゅぐちゅと激しく舌が口内を蹂躙する。
そのまま私の腰を抱えたレオは、脱ぎそびれていた私の下着をずらして一気に貫いた。
「!!!」
「ーーっ、最近シたとはいえ少し狭いですね、痛くはない、ですか?」
十分過ぎるほど潤っていたとはいえ、まだ解されていなかったソコは痛みこそ感じなかったものの圧迫感は凄くて。
「⋯ッ、は⋯っ!」
「もう、セリがすぐそんな事をするから⋯」
どこか不服そうにこちらを見るレオと目が合う。
そのレオの瞳にはどことなく欲を孕んでいた。
ズン、と下から強く揺さぶられ突き上げられるたびに私の口からは嬌声があがる。
それをどことなく楽しそうに聞きながら体勢を変えたレオは、私の両足を大きく広げながら腰を打ち付けてきて。
「や、それ⋯っ、ダ⋯メっ」
「どうして?こんなに溢れてくるんです、気持ちいいんですよね?」
「や、やぁ⋯っ!」
ぱちゅぱちゅと音を漏らしながら激しく抽挿される。
足を抱え広げられているせいで結合部分が丸見えで、それがまた私の羞恥を煽った。
「お仕置き⋯っ、するの、私だった⋯言ったのに⋯!」
「お仕置きの後は普通にシましょう、と僕は言いました、よっ」
「ひゃぁあ!」
一際深く抉るように貫かれ、どんどん頭が真っ白になる。
快感がゾクゾクと走り、私は簡単に達してしまって。
「ーーー、ぁあ⋯っ!」
「ん、セリ、ナカが凄くうねってます。僕のを離したくないって事ですか?可愛い⋯」
「や、ぁ⋯っ、んんっ」
私がイッた事なんて気付いてるはずのレオは、そんな事お構い無しに腰を止めたりなんかしてくれなくて。
「待っ⋯、今⋯っ!ダメ⋯っ!!」
イッたせいで敏感になってる体に追い討ちをかけるように強く壁を擦られると、ゾクゾクと震えた私の体はすぐに快感を拾い始めた。
「ーーひっ、あ⋯っ!んぁあっ」
「気持ちいいですか?セリ、言って、ほら」
「ん⋯っ、んん、きもち、い⋯っ、レオ⋯っ!きもち、の⋯っ」
「僕も、気持ちいいです、ずっと繋がってたいくらい」
ずっと、なんて口にするくせに容赦なく最奥を突くレオ。
ゴツゴツと抉るように突かれ、何度も瞳の奥で星が散る。
「あ⋯や、また⋯っ、レオぉ、また⋯っきちゃ⋯!」
「ん、僕も、僕も出します⋯っ」
「ぁ、あぁんっ!んんんッ」
何度目かもうわからないほどの絶頂を迎えた時、一際奥まで突いたレオがナカで熱を放ったのを感じた。
「ーーは、は⋯っ」
浅い呼吸を繰り返しベッドにぐったりする私の腰を掴むレオ。
まるで最後の一滴まで搾り出すようにゆっくりグラインドさせた後はそのまま横に転がってきて。
「⋯レオ?」
「ん⋯、本当に可愛い、僕のセリ⋯」
さっきまでの狂暴さなんてなかったかのように、子犬のようにすり寄ってくるその姿はやっぱりどうしても可愛くて。
つい頭を撫でると、どこか嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、レオだって可愛いわ⋯大好きよ」
首の下に回された腕にすり寄るように体を寄せると、そのままぎゅうっと抱き締められる。
少し汗でしっとりした体が絡み、それがどこか心地良くてーー⋯
「ーーーねぇ、その、当たってるのだけれども」
「そうですね、セリが可愛い事を言ったせいですね」
「も、もう無理よ!?無理だからね!?」
「責任は取るべきだと思うんです⋯」
きゅるん、という効果音がしそうな上目遣いでねだられるが、絆されて頷く訳にはいかず必死に首を左右に振る。
そんな私を囲うように、両腕を私の顔を挟むようにして覆い被さったレオの瞳は、欲情滾らせた灰暗さを孕んでいて⋯
「せ、せめて休ませて、少しでいいから休ませてぇっ!!」
私の心からの叫びは、ただ部屋に響くだけだった。
「いいえ、セリが、お仕置きするんですよ」
レオの部屋に連れられた私は、ベッドに腰かけるレオの上に向かい合う形で座らされている。
“お仕置きえっち⋯、いっそお仕置きしてよ⋯”
思わずそう願うのも仕方がない。
何故ならお仕置きするのはレオではなく、私だったからだ。
「えっと、怒ってるのはレオ⋯よね?」
「えぇ、セリがあの男と二人きりだったことも、セリがあの男の服を脱がした事も怒ってます」
「でも、お仕置きするのは⋯私?」
「はい」
にこやかにしっかり頷くレオ。
“レオが怒ってるのになんでお仕置きするのが私なのよ!”
その全力の心のツッコミを察したのか、レオはさっと瞳を翳らせた。
「セリにそんな事をさせてしまったのは、僕がセリの側に居なかったからです。僕は僕に怒っています⋯」
あぁ、何故殿下の側にいてしまったのか、とわざとらしいほど大きなため息を吐くレオ。
もちろんそれがレオの仕事だからなのだが、今はそんな事を言っている場合ではなく。
「えっと、私はレオをもちろん許すわ?だからもうやめましょう?」
「いいえ、それでは僕の気が収まりませんので、どうかお仕置きをしてください」
「そんな事言われても⋯」
“お仕置きを、強要されるというお仕置き⋯”
それはなんのプレイなんだ、と思わなくもないが、実際私に起きている訳で。
「さぁ、どうぞセリの思うようにお仕置きしてください」
にこにこ笑うレオとは対照に冷や汗をかく。
「ー⋯もしかしてだけど、以前私がお仕置きされて逃げたことを根に持っていたりするのかしら?」
「いえ、嫌がる顔が見たいからってやりすぎたのは僕ですし反省しました。もうセリにお仕置きなんてしませんから」
すいっと視線を外すレオが白々しい。
“絶対あの時逃げたことを根に持ってるわ!”
そしてだからこそ、『私が』お仕置きをする側になったのだろうが⋯
「さぁ早く、僕にお仕置きを」
さぁさぁと迫るレオに焦りどんどん思考が奪われていく。
“や、やるしかない⋯のよね⋯!?”
半ば強制的に覚悟を決めた私は、ぎゅっと両目を強く瞑った。
ーーちなみにこれは余談だが、もしこの時の私に冷静な判断が出来ていたならば『お仕置きとしてえっちをしない』という選択肢があったことに気付けたのだろう。
しかしレオの上に跨がり、腰を然り気無く押さえられ「さぁさぁ」と求められているせいで、えっちをするかどうかではなく、どんなお仕置きをするのかという事しか考えられなかった。
そしてその選択しか気付かなかった私は、目の前のレオに重ねるだけの口付けをして。
「ど、どうかしら⋯」
「どう、とは?」
「くっ、唇を⋯その、奪ったわ」
いつもそれ以上に恥ずかしいことをしているのに、『お仕置き』という名目で『自分から』と考えるとやたらと恥ずかしくて。
「はい、他には何を奪ってくれるんでしょうか」
「ほ、他⋯っ!?」
“ど、どうしたらいいのよ⋯っ”
にこやかに次を催促してくるレオを見て途方に暮れる。
“お仕置きという名目のなかったこの間はレオのを咥えることだって出来たのに⋯”
お仕置きをする、というそれだけで私はどうしたらいいのかわからなくなった。
「あの、普通に⋯普通にしない⋯?」
「えぇ、セリの気が済むまでお仕置きしてから普通にしましょう」
「そもそも私は怒ってないというか⋯」
「それはダメですよ、お仕置きは大切ですから」
「うぅう⋯」
“お仕置きって思うからダメなのよ⋯”
普通にシた時は出来るのに今羞恥が勝つのは、『お仕置き』という『一方的な行為』だからなのだろう。
それでもやらなくては終わらないのなら。
“レオがいつもしてきたことを、1つずつすればいいのかしら⋯?”
「レオ、さ、触って⋯」
私の腰に添えられていたレオの手を取り、そっと自身の胸に這わせる。
「どう触ったらいいですか?ほら、命令して、セリ?」
「~~~ッ、も、揉んで!」
胸に這わせるように添えた状態から動かなかったレオに怒鳴るように命令する。
クスッと小さく笑いを溢したレオが、その瞬間手のひらに力を入れた。
「ひゃ⋯っ」
自分で言ったのに突然握るように揉まれた事で声が漏れ、慌てて両手で口を押さえる。
そんな私の様子を楽しそうに見るレオは、私の命令通りひたすらぐにぐにと揉むだけで。
“いつもならもっと⋯”
緩急をつけたり、先端を刺激したり。
燻るような快感を寸止めされているようなもどかしさを感じ、無意識に私は腰を揺らした。
「ほらセリ、ちゃんと命令してくれないと。それともこうやってお預けするのがお仕置きなんですか?」
「そ⋯れは⋯」
確かにこの達するほどの快感がきそうでこないこの状態は“お仕置き”と呼べるだろうが。
“今お仕置きしてるのは私なのよね⋯?”
幾度と無くレオに与えられた快感を知ってしまった私は、この中途半端な気持ちよさから思考がどんどん奪われて。
「もっと、シて⋯、胸の先も弄って」
そう口にすると同時にレオの指が私の服を素早くはだけさせる。
ふるりと零れ出た2つの膨らみを捕まえるかのように握ったレオは、すかさず両乳首を摘まんだ。
「ーーひゃ!」
「ほら、どう弄って欲しいのか教えてください、これはお仕置きなんですからセリの好きに僕を使って?」
「や、やぁ⋯っ、んっ」
摘まんだ乳首を引っ張るように動かしながらそんな事を言われ、私の脳は快楽を求めどんどん麻痺して。
「弾いて、擦って⋯それから吸って⋯」
今までレオにされて気持ちよかったことが自然と口から溢れ出て、乞うようにそう命令する。
そのリクエストに答えるように、すぐに吸い付いてきたレオは、右の乳首を指で擦り、左の乳首は舌で強く弾いた。
「あ⋯っ!」
望んだ通りの刺激に快感が背中を走り仰け反ってしまう。
そんな私を固定するかのように反対の腕で背中を押さえられた私はレオの前にただただ胸をさらけ出していて。
ちゅぱちゅぱとわざとリップ音を響かせながら、左右交互にレオが口に含む。
ねっとりと舐め、強く吸い、舌と指で交互に弾いて。
赤く熟れた2つの乳首はこれ以上ないほどピンと勃って痛いほどだった。
「セリはこうされたかったんですね、胸への愛撫はそんなにいいですか?」
「ぁ⋯っ、はぁ⋯んっ」
「腰がずっと動いてますよ、こんなに求められるなんて光栄です」
動いてる、と言われ一瞬何のことかと考えた私は、すぐにレオの下半身に自身の下半身を擦り付けていた事に気付く。
私のソコは下着越しでもわかるくらいじっとりと湿ってしまっていて。
「セリの愛液で僕のまで濡れそうですね、濡れる前に僕も脱がせてくれますか?レフ様みたいに。」
「ッ!」
“やっぱり根に持ってお仕置きしてるんじゃない!”
「ほら、早くしないと染みがどんどん広がりますよ?」
「~~~ッ」
意を決してレオの服に手をかけると、そのタイミングを待っていたと言うように再び胸への愛撫が始まって。
「ーーっ、ひゃ⋯!」
「ほら、セリ?」
「や、ぁあんっ」
先端をカリカリと引っ掻かれ、親指で強く押し込まれる。
なのに早く早くと口で催促され、もう訳がわからない。
快楽で思考を奪われそうになりつつも、それでもなんとか必死にレオの服を脱がした私に待っていたのは⋯
「次はセリが脱がなくてはなりませんね」
「!!!」
「ほら、早く脱いで見せてください」
ここ一番のイイ笑顔で言われたその言葉は、私にとってまるで死刑宣告のようだった。
“自分で、脱ぐ⋯っ”
そして脱いだ先に待っているのはおそらく、いや、絶対⋯
“さぁ自分で挿れてください、とか言うに決まってるわ⋯!?”
レオを脱がせて、自分の服も脱いで、更には自分で受け入れる。
それは想像するだけであまりにもはしたなく、それでいて抗えない欲求を孕んでいて。
「ーーー⋯、?」
羞恥すらも期待に変えそうなそんな感情に負けかけていた私は、ふとレオの反り返ったソコが目についた。
「あ、あの、そんなにじっと見られると流石の僕にも少し羞恥が⋯。というかこの間はグロいと言って怖がってたんですから、そんなに見な⋯」
「⋯ねぇ、なんで先が濡れてるの?」
「!!?」
私の蜜で濡らしてしまったのかと思ったが、それにしてはレオの先端にだけ水滴のようなものが溢れていて。
「ちょ、待って、待ってセリ一回落ち着いて⋯っ」
「あら?水にしては少し粘っとしてるのね」
「!!!せ、セリっ!?」
水滴に指を這わすと、ねちっと糸を引く。
「もしかして味もあるのかし⋯んっ!?」
口元に指を持っていこうとした私を止めるかのようにレオが無理やり口付けてきて。
「ん、んん⋯っ」
ぐちゅぐちゅと激しく舌が口内を蹂躙する。
そのまま私の腰を抱えたレオは、脱ぎそびれていた私の下着をずらして一気に貫いた。
「!!!」
「ーーっ、最近シたとはいえ少し狭いですね、痛くはない、ですか?」
十分過ぎるほど潤っていたとはいえ、まだ解されていなかったソコは痛みこそ感じなかったものの圧迫感は凄くて。
「⋯ッ、は⋯っ!」
「もう、セリがすぐそんな事をするから⋯」
どこか不服そうにこちらを見るレオと目が合う。
そのレオの瞳にはどことなく欲を孕んでいた。
ズン、と下から強く揺さぶられ突き上げられるたびに私の口からは嬌声があがる。
それをどことなく楽しそうに聞きながら体勢を変えたレオは、私の両足を大きく広げながら腰を打ち付けてきて。
「や、それ⋯っ、ダ⋯メっ」
「どうして?こんなに溢れてくるんです、気持ちいいんですよね?」
「や、やぁ⋯っ!」
ぱちゅぱちゅと音を漏らしながら激しく抽挿される。
足を抱え広げられているせいで結合部分が丸見えで、それがまた私の羞恥を煽った。
「お仕置き⋯っ、するの、私だった⋯言ったのに⋯!」
「お仕置きの後は普通にシましょう、と僕は言いました、よっ」
「ひゃぁあ!」
一際深く抉るように貫かれ、どんどん頭が真っ白になる。
快感がゾクゾクと走り、私は簡単に達してしまって。
「ーーー、ぁあ⋯っ!」
「ん、セリ、ナカが凄くうねってます。僕のを離したくないって事ですか?可愛い⋯」
「や、ぁ⋯っ、んんっ」
私がイッた事なんて気付いてるはずのレオは、そんな事お構い無しに腰を止めたりなんかしてくれなくて。
「待っ⋯、今⋯っ!ダメ⋯っ!!」
イッたせいで敏感になってる体に追い討ちをかけるように強く壁を擦られると、ゾクゾクと震えた私の体はすぐに快感を拾い始めた。
「ーーひっ、あ⋯っ!んぁあっ」
「気持ちいいですか?セリ、言って、ほら」
「ん⋯っ、んん、きもち、い⋯っ、レオ⋯っ!きもち、の⋯っ」
「僕も、気持ちいいです、ずっと繋がってたいくらい」
ずっと、なんて口にするくせに容赦なく最奥を突くレオ。
ゴツゴツと抉るように突かれ、何度も瞳の奥で星が散る。
「あ⋯や、また⋯っ、レオぉ、また⋯っきちゃ⋯!」
「ん、僕も、僕も出します⋯っ」
「ぁ、あぁんっ!んんんッ」
何度目かもうわからないほどの絶頂を迎えた時、一際奥まで突いたレオがナカで熱を放ったのを感じた。
「ーーは、は⋯っ」
浅い呼吸を繰り返しベッドにぐったりする私の腰を掴むレオ。
まるで最後の一滴まで搾り出すようにゆっくりグラインドさせた後はそのまま横に転がってきて。
「⋯レオ?」
「ん⋯、本当に可愛い、僕のセリ⋯」
さっきまでの狂暴さなんてなかったかのように、子犬のようにすり寄ってくるその姿はやっぱりどうしても可愛くて。
つい頭を撫でると、どこか嬉しそうに目を細めた。
「ふふ、レオだって可愛いわ⋯大好きよ」
首の下に回された腕にすり寄るように体を寄せると、そのままぎゅうっと抱き締められる。
少し汗でしっとりした体が絡み、それがどこか心地良くてーー⋯
「ーーーねぇ、その、当たってるのだけれども」
「そうですね、セリが可愛い事を言ったせいですね」
「も、もう無理よ!?無理だからね!?」
「責任は取るべきだと思うんです⋯」
きゅるん、という効果音がしそうな上目遣いでねだられるが、絆されて頷く訳にはいかず必死に首を左右に振る。
そんな私を囲うように、両腕を私の顔を挟むようにして覆い被さったレオの瞳は、欲情滾らせた灰暗さを孕んでいて⋯
「せ、せめて休ませて、少しでいいから休ませてぇっ!!」
私の心からの叫びは、ただ部屋に響くだけだった。
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青杜六九
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転生モブ令嬢アレハンドリナは、王子セレドニオの婚約者ビビアナと、彼女をひそかに思う侯爵令息ルカのじれじれな恋を観察するのが日課だった。いつまで経っても決定打にかける二人に業を煮やし、セレドニオが男色家だと噂を流すべく、幼馴染の美少年イルデフォンソをけしかけたのだが……。
令嬢らしからぬ主人公が、乙女ゲームの傍観者を気取っていたところ、なぜか巻き込まれていくお話です。主人公の独白が主です。「悪役令嬢ビビアナの恋」と同じキャラクターが出てきますが、読んでいなくても全く問題はありません。あらすじはアレですが、BL要素はありません。
アレハンドリナ編のヤンデレの病み具合は弱めです。
イルデフォンソ編は腹黒です。病んでます。
2018.3.26 一旦完結しました。
2019.8.15 その後の話を執筆中ですが、別タイトルとするため、こちらは完結処理しました。
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