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番外編
レフルートbadエンド
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頭の中でオーケストラが演奏を始めたような錯覚に陥った。
それほどまでに彼女は美しく、この世に天使が舞い降りたのだと思った。
そして彼女に見惚れ立ち尽くす私は後ろからぶつかられ、気付けば彼女にワインをかけてしまっていて。
『も、申し訳ありません!』
慌てて謝罪するが、どう考えても今日の為に着飾っていたのだ。そしてそれを台無しにした。
だから平手打ちの1つは覚悟していたー⋯の、だが。
『お怪我はありませんか?』
目の前には私を気遣う彼女がいて。
“あぁ、本物の天使だったのかー⋯”
私はそれ以上言葉が出ず、高鳴る鼓動と鳴り響くファンファーレにぼんやりと耳を傾けた。
その結果気付けば彼女は居なくなっていて。
そしてそんな彼女を忘れられなかった私は必死に調べ、そしてその天使のような彼女とセシリス嬢が親しい事を知り、気付けばセシリス嬢を呼び出していて。
「どうか私に紹介していただけませんか?アリス嬢を⋯っ!!!」
そう頼んでいた。
最初こそ戸惑っていた彼女は、暫く思案した後頷いてくれて“謝罪の場を提供する”という形で彼女と会えるよう取り計らってくれー⋯
「やだなぁ、君は脱がす側じゃなくて脱がされる側でしょう?」
なんて笑う殿下がいた。
全て知っていたセシリス嬢がセッティングしたそのお茶会で、私は恋心を告げる間もなく失恋し辱しめられたのだ。
ーーさぞ楽しかっただろう。
ーーさぞ滑稽だっただろう。
そう思うと怒りどころか憎しみ、いや殺意に似た感情が私の中に芽生えて。
どろどろとしたその苛立ちは足元から私に纏わりつくように這い上がって来て、彼女に対するその恨みを増幅させるようだった。
私の天使が、殿下と良い仲なのを知っても、一国の王太子妃にメイドがなるだなんて無理だと思ったし私なら正妻として迎えられるのだから絶対私の方がお似合いだ、と考えた。
しかし誰よりも殿下の側近として側にいた私は、殿下が正妻としてメイドを迎えようとしているのに苛立ちー⋯
「やっぱりこれも全て、全てセシリス嬢のせいだ」
そう考えるようになっていて。
もちろん内なる私は、本当は彼女に何の非もない事を理解していたのだが⋯
何故か体のコントロールが出来なくなっていた私は、沸き上がる衝動のまま、気付けばいつも私とアリス嬢の間に入り邪魔をするセシリス嬢の細い首を掴み持ち上げていた。
“セシリス嬢が私のヒロインになりたい?あり得ない。どう見てもレオン殿と相思相愛だ”
それは端から見ても疑う余地のない事実なのに、何故か口から出るのは彼女が私のヒロインだという謎の言葉。
そして頭の中に響くのは⋯
『ヒロインを殺せ、湖に突き落とすのだ』
という、“自分自身の声”だった。
そしてその声に促されるまま、彼女を掴み湖に歩を進めてーー⋯
「物理ッッ!!!」
その叫び声にハッとした。
「ーーぇ?私は何を⋯、ッ!?」
そしてハッとしたのと同時にガンッという衝撃が顔面を襲い、その後も私が意識を失うまで何かを叫びながらゴッゴッと攻撃の手は止まらなかった。
意識を失った私が再び目を覚ますと、あられもない姿にされていて。
そして、もう私の中に響く声が聞こえなくなっていた。
それと同時に、今までアリス嬢とセシリス嬢にしてきた紳士として許されるべきではない行動の数々に絶望する。
それはどれも、謝罪だけで許されていいはずなんてない行動ばかりで。
“それどころか、セシリス嬢に対しては明らかなる殺人未遂だー⋯!”
そう青ざめる私に、彼女は「許します」とそう力強く断言してくれた。
和解した私達は、少しぎこちなくだが顔を合わせると話をするようになっていて。
“あんなに憎んでいたなんて、私自身が信じられないー⋯”
そう思うほど、彼女はただ善良だった。
彼女自身は、だが。
「僕はセリに害なす者は陛下であっても許しませんからね」
「私はそんな下克上狙ってないので⋯というか、仮にも次期陛下である殿下の側近として不敬すぎなのでは⋯」
「許しませんからね」
「あ、あぁ、わかっている。肝に銘じておくよ」
「えぇ、許しません」
笑顔で圧をかけながら人気のない方へ少しずつ誘導され、恐怖を覚える。
それはまぁ、レオン殿が溺愛しているセシリス嬢にあんなことをしたのだから当然といえば当然なのだがーー⋯
“いやいやいや!怖すぎだろ恋人!!”
何故あんなにも善良な彼女が選んだのが彼なのか正直不思議でならなかった。
彼らの婚約は、フローチェ公爵家から申し込まれたと聞いていて。
そしてフローチェ公爵家の令嬢であるセシリス嬢は、元々殿下の婚約者候補の筆頭で。
“もし殿下とセシリス嬢の婚約が成立していれば、私はアリス嬢とー⋯”
一瞬そう連想し、何故か胸がチクリと痛む。
「なるほど、どう転んでも私にチャンスはなかったのだな⋯」
そう呟いた自身の言葉に驚いた。
あんなに恋い焦がれていたはずのアリス嬢ではなく、セシリス嬢へ向けての言葉だったからだ。
“何を考えているんだ⋯?”
確かについ先日までアリス嬢に恋していたはずなのに。
抑えられない衝動に導かれるように、自分の意思だと思えないほど彼女に付きまとっていたはずなのに。
まるで洗脳が溶けたようにスッキリした頭に残ったのは、『許します』とそう断言するセシリス嬢の微笑みだけだった。
“自覚して失恋するのは2度目だな⋯”
アリス嬢に一目惚れをし、セシリス嬢に仲を取り持つように頼んで開いて貰ったお茶会で見せつけられた殿下との仲。
あの時はセシリス嬢への苛立ちと、仲を見せつけられても尚彼女こそが私のヒロインであるという確信でー⋯
そして、相思相愛の恋人がいるセシリス嬢。
「相思相愛と言うには拗らせている気がするがな」
ふとそう口に出し、ふっと笑いを溢す。
それほどまでに愛されて当然なほど、彼女は愛らしかったからだ。
“もし私が彼女の恋人になったとしたら、私もああなっていたのかもしれないな”
自分に憎悪を向けている相手にも、自分を殺そうとした相手でも。
まるで聖母のように許し、導きー⋯
そしてそんな彼女が頼るのは、いつも1人の男だけ。
もしその男になれたなら至極幸せだったのだろうが、残念ながら私はその男ではない訳で。
「不思議と、応援したくなるな⋯」
自分が誰よりも彼女を傷つけたのは間違いない。
だからこそこんなことを願う資格なんてないのかもしれない。
それでもーー⋯
「どうか、いつまでもレオン殿と幸せに⋯」
私は1人、そう願うのだった。
それほどまでに彼女は美しく、この世に天使が舞い降りたのだと思った。
そして彼女に見惚れ立ち尽くす私は後ろからぶつかられ、気付けば彼女にワインをかけてしまっていて。
『も、申し訳ありません!』
慌てて謝罪するが、どう考えても今日の為に着飾っていたのだ。そしてそれを台無しにした。
だから平手打ちの1つは覚悟していたー⋯の、だが。
『お怪我はありませんか?』
目の前には私を気遣う彼女がいて。
“あぁ、本物の天使だったのかー⋯”
私はそれ以上言葉が出ず、高鳴る鼓動と鳴り響くファンファーレにぼんやりと耳を傾けた。
その結果気付けば彼女は居なくなっていて。
そしてそんな彼女を忘れられなかった私は必死に調べ、そしてその天使のような彼女とセシリス嬢が親しい事を知り、気付けばセシリス嬢を呼び出していて。
「どうか私に紹介していただけませんか?アリス嬢を⋯っ!!!」
そう頼んでいた。
最初こそ戸惑っていた彼女は、暫く思案した後頷いてくれて“謝罪の場を提供する”という形で彼女と会えるよう取り計らってくれー⋯
「やだなぁ、君は脱がす側じゃなくて脱がされる側でしょう?」
なんて笑う殿下がいた。
全て知っていたセシリス嬢がセッティングしたそのお茶会で、私は恋心を告げる間もなく失恋し辱しめられたのだ。
ーーさぞ楽しかっただろう。
ーーさぞ滑稽だっただろう。
そう思うと怒りどころか憎しみ、いや殺意に似た感情が私の中に芽生えて。
どろどろとしたその苛立ちは足元から私に纏わりつくように這い上がって来て、彼女に対するその恨みを増幅させるようだった。
私の天使が、殿下と良い仲なのを知っても、一国の王太子妃にメイドがなるだなんて無理だと思ったし私なら正妻として迎えられるのだから絶対私の方がお似合いだ、と考えた。
しかし誰よりも殿下の側近として側にいた私は、殿下が正妻としてメイドを迎えようとしているのに苛立ちー⋯
「やっぱりこれも全て、全てセシリス嬢のせいだ」
そう考えるようになっていて。
もちろん内なる私は、本当は彼女に何の非もない事を理解していたのだが⋯
何故か体のコントロールが出来なくなっていた私は、沸き上がる衝動のまま、気付けばいつも私とアリス嬢の間に入り邪魔をするセシリス嬢の細い首を掴み持ち上げていた。
“セシリス嬢が私のヒロインになりたい?あり得ない。どう見てもレオン殿と相思相愛だ”
それは端から見ても疑う余地のない事実なのに、何故か口から出るのは彼女が私のヒロインだという謎の言葉。
そして頭の中に響くのは⋯
『ヒロインを殺せ、湖に突き落とすのだ』
という、“自分自身の声”だった。
そしてその声に促されるまま、彼女を掴み湖に歩を進めてーー⋯
「物理ッッ!!!」
その叫び声にハッとした。
「ーーぇ?私は何を⋯、ッ!?」
そしてハッとしたのと同時にガンッという衝撃が顔面を襲い、その後も私が意識を失うまで何かを叫びながらゴッゴッと攻撃の手は止まらなかった。
意識を失った私が再び目を覚ますと、あられもない姿にされていて。
そして、もう私の中に響く声が聞こえなくなっていた。
それと同時に、今までアリス嬢とセシリス嬢にしてきた紳士として許されるべきではない行動の数々に絶望する。
それはどれも、謝罪だけで許されていいはずなんてない行動ばかりで。
“それどころか、セシリス嬢に対しては明らかなる殺人未遂だー⋯!”
そう青ざめる私に、彼女は「許します」とそう力強く断言してくれた。
和解した私達は、少しぎこちなくだが顔を合わせると話をするようになっていて。
“あんなに憎んでいたなんて、私自身が信じられないー⋯”
そう思うほど、彼女はただ善良だった。
彼女自身は、だが。
「僕はセリに害なす者は陛下であっても許しませんからね」
「私はそんな下克上狙ってないので⋯というか、仮にも次期陛下である殿下の側近として不敬すぎなのでは⋯」
「許しませんからね」
「あ、あぁ、わかっている。肝に銘じておくよ」
「えぇ、許しません」
笑顔で圧をかけながら人気のない方へ少しずつ誘導され、恐怖を覚える。
それはまぁ、レオン殿が溺愛しているセシリス嬢にあんなことをしたのだから当然といえば当然なのだがーー⋯
“いやいやいや!怖すぎだろ恋人!!”
何故あんなにも善良な彼女が選んだのが彼なのか正直不思議でならなかった。
彼らの婚約は、フローチェ公爵家から申し込まれたと聞いていて。
そしてフローチェ公爵家の令嬢であるセシリス嬢は、元々殿下の婚約者候補の筆頭で。
“もし殿下とセシリス嬢の婚約が成立していれば、私はアリス嬢とー⋯”
一瞬そう連想し、何故か胸がチクリと痛む。
「なるほど、どう転んでも私にチャンスはなかったのだな⋯」
そう呟いた自身の言葉に驚いた。
あんなに恋い焦がれていたはずのアリス嬢ではなく、セシリス嬢へ向けての言葉だったからだ。
“何を考えているんだ⋯?”
確かについ先日までアリス嬢に恋していたはずなのに。
抑えられない衝動に導かれるように、自分の意思だと思えないほど彼女に付きまとっていたはずなのに。
まるで洗脳が溶けたようにスッキリした頭に残ったのは、『許します』とそう断言するセシリス嬢の微笑みだけだった。
“自覚して失恋するのは2度目だな⋯”
アリス嬢に一目惚れをし、セシリス嬢に仲を取り持つように頼んで開いて貰ったお茶会で見せつけられた殿下との仲。
あの時はセシリス嬢への苛立ちと、仲を見せつけられても尚彼女こそが私のヒロインであるという確信でー⋯
そして、相思相愛の恋人がいるセシリス嬢。
「相思相愛と言うには拗らせている気がするがな」
ふとそう口に出し、ふっと笑いを溢す。
それほどまでに愛されて当然なほど、彼女は愛らしかったからだ。
“もし私が彼女の恋人になったとしたら、私もああなっていたのかもしれないな”
自分に憎悪を向けている相手にも、自分を殺そうとした相手でも。
まるで聖母のように許し、導きー⋯
そしてそんな彼女が頼るのは、いつも1人の男だけ。
もしその男になれたなら至極幸せだったのだろうが、残念ながら私はその男ではない訳で。
「不思議と、応援したくなるな⋯」
自分が誰よりも彼女を傷つけたのは間違いない。
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それでもーー⋯
「どうか、いつまでもレオン殿と幸せに⋯」
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