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からだといきる
しおりを挟む承認欲求も
あこがれも
義務も
責任も
すべて
満たされては渇き
背負っては潰れ
求めることもなくなったこの心
果たすこともできないこの思考
怖れ
焦り
罪悪感ですら
わたしを駆り立てることができなくなった
なにもなくなって
自分を動かすものがなにもなくなって
それでもただ残されたこの、からだと
踊ってた 歌ってた 生きてた
からだに寄り添い
生きていた
次第に ただ沸き上がる 喜び
羽根が生えたように
心とからだが解放されていく
気持ちよさ
表現する 楽しみを
思うでもなく
知るでもなく
考えるでもなく
どう言えば良いのか
ただ このからだが感じた
感じたんだ
不満も 望みも
掴んでは零れ 形をかえてゆく
確かなものが なんにもなくなって
この先どうなるんだろう
こんな私に価値があるのか
わたしはどこまで堕ちていくのか
と
頭の片隅に流れていく思考を
走馬灯のように見つめながら
宙ぶらりんとただ生きていた。
必死に守ってきたものすら
砂のようにこぼれ落ちていく
なくなってゆく
追いかけることも
しがみつくことも
もう出来なくて
この身の無力さを感じながら
それでもこのからだと生きていた。
そのとき
はじめて感じた。
思い出した。
からだから沸き上がるような喜び。
腹に力をこめ 胸を開き
からだの力を抜き
導かれるまま
沸き上がるものを指先に伝え
声に伝え 響かせる
この 気持ちよさ 喜びは
何の道具も要らない
誰からの許可も承認も必要ない
誰かに奪われることもない
わたしがわたしといれば
いつでも感じることが出来る
、、
涙が溢れて止まらない
その感覚を たしかめるように
手繰り寄せて両手で包む
確かにそれはここにある
わたしは 空っぽじゃない
何者か分からないけど
空っぽじゃ、なかった。
ひとりだけど ひとりじゃない
それがわかった
それだけでもう。
こころが、
満たされてゆく
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