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第1章 婚約破棄の慰謝料が石ころだった件。
【6.犯罪者たち 前編】
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ヘルベルトは捕まえたジャン・ワートンを拘束しながら、リリエッタに言った。
「ワートン公爵夫人に絵ハガキ渡してきたよー。そしたら絵ハガキの景色が気になっちゃったみたいで、ワートン公爵夫人がさ、超特急で王都に行くって言い出したんだよね。それで来てみたら、なんかアーゼル殿の邸で火事があったんだって? もう皆でびっくりしたよ」
ヘルベルトが世間一般とはかなりズレた独特な言い回しをすることを知らないジャン・ワートンは、「絵ハガキ?」と首を傾げている。
とはいえ、ワートン公爵夫人が領地から飛んで帰って来たというのは、きっと今回の行方不明な慰謝料や帳簿の焼失に関係しているということは想像できた。
ヘルベルトの言った『もう首謀者は捕まる』という言葉はあながち方便ではないと、ジャン・ワートンはほっとした気分になった。
「ワートン公爵夫人はどちらに?」
とリリエッタが聞くと、ヘルベルトは
「火事を調べてる」
と答えた。
それから、ヘルベルトはポリポリと頭を掻いた。
「ワートン公爵夫人はとりあえず関係者に話を聞いて回ろうとしたんだけど、リリエッタへの慰謝料を持って行った使者はリリエッタの家の者に連れ去られちゃったっていうから、俺が慌ててこっちに来てみたってわけ。ワートン公爵夫人が関係者の話を聞きたがってるから、この使者殿もリリエッタもアーゼル殿の邸の方へご足労願えますかね?」
「もちろんお話しするわ。だって慰謝料はまだしも帳簿の棚が燃えるなんて、ねえ?」
とリリエッタは放っておいてはいけないことだと思い小さく頷いた。
ヘルベルトも頷き返す。
リリエッタとヘルベルトは、何人もの腕が立ちそうな従者を連れ、ジャン・ワートンを引っ立てながらアーゼルの邸へ向かった。
案内された大応接室は空気がピンと張りつめていた。
それもそのはず。アーゼルとエミリーがワートン公爵夫人の足元にひれ伏していた。
「何この場面」
思わずリリエッタが呟くと、ヘルベルトは苦笑した。
ワートン公爵夫人は目を吊り上げて怒っている。
「アーゼルには任せておけないわね! ルイスの方がよっぽどマシだわ。ルイスには領地経営の補佐をさせるんじゃなくて、アーゼルの補佐を頼んだ方がよかったようね。あなたはいったい王都で何をしているの。ワートン公爵家としての王都での仕事はちゃんと全うしているのかしら!」
すると、アーゼルは母の足元に縋りついた。
「そんな! 母上、仕方がないのです。火事はちょっとした不用心で起こり得るもの。今回も家来のほんの不始末です。ちょっと帳簿は燃えてしまいましたが、ちゃんと整理してお見せできる形まで復旧しますから!」
アーゼルはなんとか挽回のチャンスをもらおうと必死で訴えていた。
それをワートン公爵夫人が冷たい目で見下ろした。
「ちゃんと整理してって言うけど、あなたに任せた分の財産がどうなっているか、ちゃんと把握できているの?」
「それは今確認している最中ですが、別に帳簿が燃えただけで、財産には間違いはないかと……」
「間違いはないとどうして言い切れるの!」
「いや、家の者がちゃんとやっていたはずなので……」
「まったくアーゼルは! どれだけ能天気なの! 帳簿を燃やされたのに、それでもまだ家中の者を信じているというのだから! 帳簿を燃やすだなんて、誰かが悪事を隠蔽したいからだと普通はピンときますよ。財産は盗まれているとわたくしは思うけど、どうかしら?」
ワートン公爵夫人は鋭い声でアーゼルに詰め寄った。
「そんな!」
「まったく管理ができてなかったのね……情けない」
そう言いながらワートン公爵夫人はぶ厚い紙束をアーゼルに投げてよこした。
「アーゼルに管理を任せたうちの王都関連の財産の目録よ。直ちに無事か調べなさい」
「は、はい……!」
アーゼルはやることが明確化されてほっとしたが、同時に、『財産が盗まれている』『管理ができてなかった』などという不穏な言葉に、自分への処分がどのようなものになるか心配していた。
それを敏感に察したワートン公爵夫人は、
「管理は人にやらせっぱなしだったの? 自分で確認することはなかったわけ? 管理を怠ったというのならそれなりの処分は下しますよ」
とピシッと言う。
「はあ……あ、いや、信用できるものを雇っていたはずなので、任せて大丈夫なものとばかり……」
アーゼルが首を縮こませて小声で答えると、ワートン公爵夫人はふうーっと大きく息を吐いた。
「最近ちょっとした工場用地を探していたときに、あなたに管理を任せていた土地の一部がどうも売られて現金化されているようだ、というのを知ったのだけど。それはあなたの指示?」
ワートン公爵夫人は冷静な態度だったが、口調には明らかに呆れ返っている様子が滲み出ていた。
アーゼルはぎょっとする。
「え? 土地を売る指示は出したことがありませんが……。まさか!」
「じゃあ、その『まさか』でしょうねえ。まったく、勝手に土地が売られているなんてどんな体たらくかしら。それに土地を売ったお金はどこにいってしまったのでしょうね?」
「ああ、母上……」
アーゼルは真っ青になって震えている。
「その土地の売買のことを知ったとき、わたくしはこちらのヘルベルトに相談したんです。ヘルベルトは王都に蔓延る地下犯罪組織のことに詳しかったから」
ワートン公爵夫人がそう言うので、リリエッタは驚いた。
ワートン公爵夫人とヘルベルトは以前から付き合いがあったのか! ワートン公爵夫人はヘルベルトに犯罪被害の可能性の相談をしていたという。なるほど、だから私の慰謝料が消えたという話を聞いたとき、すぐにヘルベルトはワートン公爵夫人に連絡を取ろうとしたのだ。
同じ犯人による犯行だと思ったから――。
確かに、ヘルベルトは王都の地下犯罪組織について他の人よりは知識があった。
以前国王が購入した装飾品が店から王宮に運ばれる途中で盗まれたという事件が起こったときに、ヘルベルトは国王から調査し取り戻すように頼まれたことがあったからだった。
その事件には王都の地下犯罪組織が関与していたのだ。
しかし、そういった犯罪に疎疎いアーゼルは、「地下犯罪組織!?」と言ったっきり絶句した。
「ワートン公爵夫人に絵ハガキ渡してきたよー。そしたら絵ハガキの景色が気になっちゃったみたいで、ワートン公爵夫人がさ、超特急で王都に行くって言い出したんだよね。それで来てみたら、なんかアーゼル殿の邸で火事があったんだって? もう皆でびっくりしたよ」
ヘルベルトが世間一般とはかなりズレた独特な言い回しをすることを知らないジャン・ワートンは、「絵ハガキ?」と首を傾げている。
とはいえ、ワートン公爵夫人が領地から飛んで帰って来たというのは、きっと今回の行方不明な慰謝料や帳簿の焼失に関係しているということは想像できた。
ヘルベルトの言った『もう首謀者は捕まる』という言葉はあながち方便ではないと、ジャン・ワートンはほっとした気分になった。
「ワートン公爵夫人はどちらに?」
とリリエッタが聞くと、ヘルベルトは
「火事を調べてる」
と答えた。
それから、ヘルベルトはポリポリと頭を掻いた。
「ワートン公爵夫人はとりあえず関係者に話を聞いて回ろうとしたんだけど、リリエッタへの慰謝料を持って行った使者はリリエッタの家の者に連れ去られちゃったっていうから、俺が慌ててこっちに来てみたってわけ。ワートン公爵夫人が関係者の話を聞きたがってるから、この使者殿もリリエッタもアーゼル殿の邸の方へご足労願えますかね?」
「もちろんお話しするわ。だって慰謝料はまだしも帳簿の棚が燃えるなんて、ねえ?」
とリリエッタは放っておいてはいけないことだと思い小さく頷いた。
ヘルベルトも頷き返す。
リリエッタとヘルベルトは、何人もの腕が立ちそうな従者を連れ、ジャン・ワートンを引っ立てながらアーゼルの邸へ向かった。
案内された大応接室は空気がピンと張りつめていた。
それもそのはず。アーゼルとエミリーがワートン公爵夫人の足元にひれ伏していた。
「何この場面」
思わずリリエッタが呟くと、ヘルベルトは苦笑した。
ワートン公爵夫人は目を吊り上げて怒っている。
「アーゼルには任せておけないわね! ルイスの方がよっぽどマシだわ。ルイスには領地経営の補佐をさせるんじゃなくて、アーゼルの補佐を頼んだ方がよかったようね。あなたはいったい王都で何をしているの。ワートン公爵家としての王都での仕事はちゃんと全うしているのかしら!」
すると、アーゼルは母の足元に縋りついた。
「そんな! 母上、仕方がないのです。火事はちょっとした不用心で起こり得るもの。今回も家来のほんの不始末です。ちょっと帳簿は燃えてしまいましたが、ちゃんと整理してお見せできる形まで復旧しますから!」
アーゼルはなんとか挽回のチャンスをもらおうと必死で訴えていた。
それをワートン公爵夫人が冷たい目で見下ろした。
「ちゃんと整理してって言うけど、あなたに任せた分の財産がどうなっているか、ちゃんと把握できているの?」
「それは今確認している最中ですが、別に帳簿が燃えただけで、財産には間違いはないかと……」
「間違いはないとどうして言い切れるの!」
「いや、家の者がちゃんとやっていたはずなので……」
「まったくアーゼルは! どれだけ能天気なの! 帳簿を燃やされたのに、それでもまだ家中の者を信じているというのだから! 帳簿を燃やすだなんて、誰かが悪事を隠蔽したいからだと普通はピンときますよ。財産は盗まれているとわたくしは思うけど、どうかしら?」
ワートン公爵夫人は鋭い声でアーゼルに詰め寄った。
「そんな!」
「まったく管理ができてなかったのね……情けない」
そう言いながらワートン公爵夫人はぶ厚い紙束をアーゼルに投げてよこした。
「アーゼルに管理を任せたうちの王都関連の財産の目録よ。直ちに無事か調べなさい」
「は、はい……!」
アーゼルはやることが明確化されてほっとしたが、同時に、『財産が盗まれている』『管理ができてなかった』などという不穏な言葉に、自分への処分がどのようなものになるか心配していた。
それを敏感に察したワートン公爵夫人は、
「管理は人にやらせっぱなしだったの? 自分で確認することはなかったわけ? 管理を怠ったというのならそれなりの処分は下しますよ」
とピシッと言う。
「はあ……あ、いや、信用できるものを雇っていたはずなので、任せて大丈夫なものとばかり……」
アーゼルが首を縮こませて小声で答えると、ワートン公爵夫人はふうーっと大きく息を吐いた。
「最近ちょっとした工場用地を探していたときに、あなたに管理を任せていた土地の一部がどうも売られて現金化されているようだ、というのを知ったのだけど。それはあなたの指示?」
ワートン公爵夫人は冷静な態度だったが、口調には明らかに呆れ返っている様子が滲み出ていた。
アーゼルはぎょっとする。
「え? 土地を売る指示は出したことがありませんが……。まさか!」
「じゃあ、その『まさか』でしょうねえ。まったく、勝手に土地が売られているなんてどんな体たらくかしら。それに土地を売ったお金はどこにいってしまったのでしょうね?」
「ああ、母上……」
アーゼルは真っ青になって震えている。
「その土地の売買のことを知ったとき、わたくしはこちらのヘルベルトに相談したんです。ヘルベルトは王都に蔓延る地下犯罪組織のことに詳しかったから」
ワートン公爵夫人がそう言うので、リリエッタは驚いた。
ワートン公爵夫人とヘルベルトは以前から付き合いがあったのか! ワートン公爵夫人はヘルベルトに犯罪被害の可能性の相談をしていたという。なるほど、だから私の慰謝料が消えたという話を聞いたとき、すぐにヘルベルトはワートン公爵夫人に連絡を取ろうとしたのだ。
同じ犯人による犯行だと思ったから――。
確かに、ヘルベルトは王都の地下犯罪組織について他の人よりは知識があった。
以前国王が購入した装飾品が店から王宮に運ばれる途中で盗まれたという事件が起こったときに、ヘルベルトは国王から調査し取り戻すように頼まれたことがあったからだった。
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