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第2話 origin「起源」
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ここはとある太陽系に属するセキナという名の惑星である。
ここでは大昔、魔法は圧倒的な力を誇り、人々は魔法を使える人々を畏怖していた。
しかしそこで立ちあがったのが科学である。科学は魔法の仕組みを物理的に証明することからはじまり、多くの時間を掛け日々進化していく。
そして現代では科学と魔法が互いに競い合い、切磋琢磨しながら発展を繰り返していた。
そして時は22世紀の終わり頃、
セキナ歴2188年 12月14日の出来事。
セキナは北、南、西、東、中央に位置する5カ国によって統治されている。
そのうち西に位置する国家、マナリア国の首都セレグリアでは週に一度、民間公演場で化学者と魔法使いによる講演会が行われている。
この日もいつものように講演会が行われていた。
「私は特殊科学研究所所長の南 光一です。
これから魔法と呼ばれるものはなんなのか、科学とはどういうものなのか、それを皆さんに解説してお伝えしたいと思います。
魔法とは空気中に粒子状物質として存在するマナと呼ばれる魔素含有物質を体内に取り込み、それを原子化して放出。そしてそれを相転移により個体や液体、気体などの物理現象へと変化することにより火や水、氷、そして雷などといった現象を起こしていると考えられます。
またこの魔法には適性があり、体内にマナを取り込める人や取り込めない人がいることが現在わかっています。そして我々は適性のない人達を補助するために様々な研究をしております。
このように分子や原子に着目し、物事を解明していく。これが科学なのです!
みなさんの力でここマナリアの科学を発展させましょう!」
次は魔法第一研究所所長の相葉 紀之さんお願いします。
「ご紹介に預かりました、魔法第一研究所所長の相葉紀之です。
我々魔法の使える人々はセキナ語でmagic weilds、魔法を振るう者、通称ジクルドと言います。我々は魔素の効率の良い取り込み方、魔法の応用技術などの研究を行っています。
魔法は日常生活から軍事応用まで幅広く使用されています。また我々は魔法の適性を持つ方には希望があれば魔法の使用方法の教授、また才能がある方は国家間の戦争など、有事の際に軍の魔法殲滅部隊などにもスカウトするかもしれません。
このように我々はジクルドの方々にこれを含めその他多くの支援を行っていますので、気になった方は魔法第一研究所の方へどうぞ宜しくお願いします。」
首都ではこのような講演会が行われる中、マナリア国の最西端に位置するガルリアット峡谷の谷底に新たな未確認物体が誕生した。
それは体長約0.1μmの物体で到底人間の肉眼では見えないほど小さいサイズだ。
「新生児、池崎彰!0歳!ここに爆誕!
で、ここが次の人生をまっとうする場所か......ってここどこーーー!?」
ウイルスになった?らしい俺はなんだかすごく暗い場所にいる。上の方は明るいみたいだけどここは一体どこなんだろう。
「とりあえず歩くか。って俺に足あるのか? ん?触れない...」
もしかして俺、手も足もない感じなのか?
まあこんな所でゴチャゴチャ言ってないで明るいところにいって確認してみよう。
歩いてるのか、ふわふわ浮いてるのかも分からないがしばらく歩いているとふと思ったことがある。
いつ明るい所など着くのだろうか。
見える限り先はずっと暗闇だ。
ウイルスっていうくらいだから体はかなり小さいはずだ。
それを考慮すると仮にこの先に暗闇の終わりがあったとしてもたどり着くのはかなり先になるだろう。
そう考えるとこの状況は一言で言うなら「詰み」だろう。
出鼻からくじかれるとはついてない。
そんなことを考えていた彰に突如、谷底から空へと突き上げるような風が吹いた。
「うっうわぁぁぁぁぁ。な、なんだ?なんか浮いてる?暗くてまったくわかんないよぉぉぉぉぉぉぉ」
その風によって彰はいつの間にか地上へと飛ばされていたようだった。
「うわぁぁぁなんか浮いてるぅぅぅ。って、あっ、お日様が見えた。ってうわぁぁぁぁぁ、落ちる落ちるおちるぅぅぅぅぅぅ。てかおちてるぅぅぅぅぅ」
ポフ。
あれ?痛くない...
なんでだろ?
これもウイルスのおかげかな?まあいっか。
何はともあれどうやら地上に着いたみたいだ。そしてお日様が眩しい。
だけど不思議と暑さは感じない。もちろん寒さすら感じない。
何故だろう。
しばし長考。
たしか高校の生物の授業で習ったな。
で、ウイルスの構造は、えーと.....増殖するために必要なレシピであるDNAとそれを覆ってる膜だけで出来てるとか先生が言ってたような......
あとは、ウイルスのなかにはその膜の周りをさらに覆ってるエンなんちゃら?忘れちゃったけど、たしかこんなんを持ってるウイルスもいるとか言ってたような気がする。
まあ要するに構造は人間と比べて簡単に出来てて、痛みを感じたり、温度を感じたりする器官なんかは多分ないんだな、たぶん。
それにしては器官が無いはずなのに不思議と目は見えるし、音も聞こえてるんだよな。これがお姉さんの言ってた融通を聞かせるってやつだろうか。
今あることがすべてだしそこらへんは気にする必要はないか。
「それにしても随分と飛ばされたなぁ」
やっぱり体が小さいと風にすぐに飛ばされるんだろうか。
気をつけないとな。
てか、よく見たら俺の見た目って丸っぽくて手も足も生えてないし、基本的にぴょんぴょんと跳ねることしか出来ない。
ただ力を入れて跳べばかなりの高さまで飛べるし、移動に関しては問題は無さそうだ。強いて言うなら強い風が吹いたら飛ばされやすいのが玉に瑕だ。
病気で体が動かなかった頃を思い出しながら、今の新しい体の感触を確かめるように地面を飛び跳ねた。
しばらく新しい体の感触を確かめた後、ピョンピョンと飛び跳ねながら谷の近くまで行くと峡谷の存在感に驚いていた。
「それにしてもすごい谷だな。全く底が見えない。俺はあの中を歩いていたのか。そりゃ全く周りが見えないわけだ」
どうやらウイルスになったことで谷の規模もかなり大きく感じるようだ。
今までと見る世界が全く違う。
コレがミクロの世界か!
何と広い!
谷もそうだが、おそらく地面の砂だと思われるこれも俺にとっては大きな岩にしか見えない。まるで小人になった気分だ。
まあそれはさておき、これからどうすればいいんだろう。
ウイルス人生を全うするにあたってあの受付のお姉さんが渡してくれた説明書に書いてあった通り、ほかの生物に入り込むことから始めればいいのだろうか。そのためにはまず生物を探さないといけないなぁ。
「よし、それじゃあ自分の未来のために生物探索開始だ!」
とはいってもこんな荒地に生物が存在してる気はしないけどなぁ
そんなことを思いつつ、こうして彰の長い旅は始まった。
──跳ねる。跳ねる。ひたすら跳ねる。風に飛ばされないように小さく跳ねる。ひたすら跳ねる。
俺は長い道のりをひたすら跳ね続けた。しかし一向に何も見えてこない。
行けども行けども荒れた砂地が続いている。体感で3日くらい跳ねては休みを繰り返してるが一向に何も見えてこない。
変わったことといえば周囲にちらほらと草が生えてるのを見かけるようになった程度だ。
しかも跳ね続けたせいか、心なしか体がすり減ってるような気がする。形もなんだか変になってきたし、そろそろ生命の危機を感じてきた。
まだ生まれたばかりだってのに。
カサカサッカサカサッ
「ん?なんだ?」
カサカサッカサカサッ
突如大きな摩擦音のようなものが辺り一帯に響き始めた。
音がどんどんこちらに近づいてくる。
その音の聞こえる方へと目を向けるとそこには1匹の生物がエサを求めてこの広い荒野を駆け巡っていた。
ここでは大昔、魔法は圧倒的な力を誇り、人々は魔法を使える人々を畏怖していた。
しかしそこで立ちあがったのが科学である。科学は魔法の仕組みを物理的に証明することからはじまり、多くの時間を掛け日々進化していく。
そして現代では科学と魔法が互いに競い合い、切磋琢磨しながら発展を繰り返していた。
そして時は22世紀の終わり頃、
セキナ歴2188年 12月14日の出来事。
セキナは北、南、西、東、中央に位置する5カ国によって統治されている。
そのうち西に位置する国家、マナリア国の首都セレグリアでは週に一度、民間公演場で化学者と魔法使いによる講演会が行われている。
この日もいつものように講演会が行われていた。
「私は特殊科学研究所所長の南 光一です。
これから魔法と呼ばれるものはなんなのか、科学とはどういうものなのか、それを皆さんに解説してお伝えしたいと思います。
魔法とは空気中に粒子状物質として存在するマナと呼ばれる魔素含有物質を体内に取り込み、それを原子化して放出。そしてそれを相転移により個体や液体、気体などの物理現象へと変化することにより火や水、氷、そして雷などといった現象を起こしていると考えられます。
またこの魔法には適性があり、体内にマナを取り込める人や取り込めない人がいることが現在わかっています。そして我々は適性のない人達を補助するために様々な研究をしております。
このように分子や原子に着目し、物事を解明していく。これが科学なのです!
みなさんの力でここマナリアの科学を発展させましょう!」
次は魔法第一研究所所長の相葉 紀之さんお願いします。
「ご紹介に預かりました、魔法第一研究所所長の相葉紀之です。
我々魔法の使える人々はセキナ語でmagic weilds、魔法を振るう者、通称ジクルドと言います。我々は魔素の効率の良い取り込み方、魔法の応用技術などの研究を行っています。
魔法は日常生活から軍事応用まで幅広く使用されています。また我々は魔法の適性を持つ方には希望があれば魔法の使用方法の教授、また才能がある方は国家間の戦争など、有事の際に軍の魔法殲滅部隊などにもスカウトするかもしれません。
このように我々はジクルドの方々にこれを含めその他多くの支援を行っていますので、気になった方は魔法第一研究所の方へどうぞ宜しくお願いします。」
首都ではこのような講演会が行われる中、マナリア国の最西端に位置するガルリアット峡谷の谷底に新たな未確認物体が誕生した。
それは体長約0.1μmの物体で到底人間の肉眼では見えないほど小さいサイズだ。
「新生児、池崎彰!0歳!ここに爆誕!
で、ここが次の人生をまっとうする場所か......ってここどこーーー!?」
ウイルスになった?らしい俺はなんだかすごく暗い場所にいる。上の方は明るいみたいだけどここは一体どこなんだろう。
「とりあえず歩くか。って俺に足あるのか? ん?触れない...」
もしかして俺、手も足もない感じなのか?
まあこんな所でゴチャゴチャ言ってないで明るいところにいって確認してみよう。
歩いてるのか、ふわふわ浮いてるのかも分からないがしばらく歩いているとふと思ったことがある。
いつ明るい所など着くのだろうか。
見える限り先はずっと暗闇だ。
ウイルスっていうくらいだから体はかなり小さいはずだ。
それを考慮すると仮にこの先に暗闇の終わりがあったとしてもたどり着くのはかなり先になるだろう。
そう考えるとこの状況は一言で言うなら「詰み」だろう。
出鼻からくじかれるとはついてない。
そんなことを考えていた彰に突如、谷底から空へと突き上げるような風が吹いた。
「うっうわぁぁぁぁぁ。な、なんだ?なんか浮いてる?暗くてまったくわかんないよぉぉぉぉぉぉぉ」
その風によって彰はいつの間にか地上へと飛ばされていたようだった。
「うわぁぁぁなんか浮いてるぅぅぅ。って、あっ、お日様が見えた。ってうわぁぁぁぁぁ、落ちる落ちるおちるぅぅぅぅぅぅ。てかおちてるぅぅぅぅぅ」
ポフ。
あれ?痛くない...
なんでだろ?
これもウイルスのおかげかな?まあいっか。
何はともあれどうやら地上に着いたみたいだ。そしてお日様が眩しい。
だけど不思議と暑さは感じない。もちろん寒さすら感じない。
何故だろう。
しばし長考。
たしか高校の生物の授業で習ったな。
で、ウイルスの構造は、えーと.....増殖するために必要なレシピであるDNAとそれを覆ってる膜だけで出来てるとか先生が言ってたような......
あとは、ウイルスのなかにはその膜の周りをさらに覆ってるエンなんちゃら?忘れちゃったけど、たしかこんなんを持ってるウイルスもいるとか言ってたような気がする。
まあ要するに構造は人間と比べて簡単に出来てて、痛みを感じたり、温度を感じたりする器官なんかは多分ないんだな、たぶん。
それにしては器官が無いはずなのに不思議と目は見えるし、音も聞こえてるんだよな。これがお姉さんの言ってた融通を聞かせるってやつだろうか。
今あることがすべてだしそこらへんは気にする必要はないか。
「それにしても随分と飛ばされたなぁ」
やっぱり体が小さいと風にすぐに飛ばされるんだろうか。
気をつけないとな。
てか、よく見たら俺の見た目って丸っぽくて手も足も生えてないし、基本的にぴょんぴょんと跳ねることしか出来ない。
ただ力を入れて跳べばかなりの高さまで飛べるし、移動に関しては問題は無さそうだ。強いて言うなら強い風が吹いたら飛ばされやすいのが玉に瑕だ。
病気で体が動かなかった頃を思い出しながら、今の新しい体の感触を確かめるように地面を飛び跳ねた。
しばらく新しい体の感触を確かめた後、ピョンピョンと飛び跳ねながら谷の近くまで行くと峡谷の存在感に驚いていた。
「それにしてもすごい谷だな。全く底が見えない。俺はあの中を歩いていたのか。そりゃ全く周りが見えないわけだ」
どうやらウイルスになったことで谷の規模もかなり大きく感じるようだ。
今までと見る世界が全く違う。
コレがミクロの世界か!
何と広い!
谷もそうだが、おそらく地面の砂だと思われるこれも俺にとっては大きな岩にしか見えない。まるで小人になった気分だ。
まあそれはさておき、これからどうすればいいんだろう。
ウイルス人生を全うするにあたってあの受付のお姉さんが渡してくれた説明書に書いてあった通り、ほかの生物に入り込むことから始めればいいのだろうか。そのためにはまず生物を探さないといけないなぁ。
「よし、それじゃあ自分の未来のために生物探索開始だ!」
とはいってもこんな荒地に生物が存在してる気はしないけどなぁ
そんなことを思いつつ、こうして彰の長い旅は始まった。
──跳ねる。跳ねる。ひたすら跳ねる。風に飛ばされないように小さく跳ねる。ひたすら跳ねる。
俺は長い道のりをひたすら跳ね続けた。しかし一向に何も見えてこない。
行けども行けども荒れた砂地が続いている。体感で3日くらい跳ねては休みを繰り返してるが一向に何も見えてこない。
変わったことといえば周囲にちらほらと草が生えてるのを見かけるようになった程度だ。
しかも跳ね続けたせいか、心なしか体がすり減ってるような気がする。形もなんだか変になってきたし、そろそろ生命の危機を感じてきた。
まだ生まれたばかりだってのに。
カサカサッカサカサッ
「ん?なんだ?」
カサカサッカサカサッ
突如大きな摩擦音のようなものが辺り一帯に響き始めた。
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