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天宮紫雨斗

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1章

1章 11話

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僕は大男に挑んだ。まるでさっきの彼女のように、大男に向かって駆けた。
「お前!手ぶらで俺に挑もうってか!?笑わせんなよ!」
「う、うおおおおお!」
手には当然何もない。だが僕は能力ちからがある。それを数時間前に練習したあれを使って作り出した。僕の右手があの大男が構えた刃に触れる寸前で僕の能力は発動した。
カキィン!と大きな音が鳴り響く。手にはあの刀があった。実戦で初めて自分の力で能力をしっかり発動出来た。
「な、なんだそれは!」
「教えるかってんだ!」
その能力発動で希望が見えたのか、僕は積極的に男に斬りかかった。男はまだ僕のこの刀がうまく理解できていない様子で、自分から斬り込んでは来ない。
(よし、あのいつものは出てこないぞ。これなら・・・)
そう思って油断していると、大男の刃が頭上から降ってきた。
「しまっ・・・」
『おい、油断すんなよ』
僕の中に眠る何かがそう伝え、奴の刃を左手で軽々受け止めた。通常であれば掌に切り傷が出来るであろうその握り方でも、僕の手に傷はひとつも付いていない。
『今だ、右手に持っているそのけんで切り上げるんだ』
今は考えている暇はない。僕はその刃を切り上げ、大男の体に大きな傷を与えた。その瞬間、
「ナイスだ!東雲くん!」
と、後ろから声が聞こえる。夜半だ。夜半と他の軍人が後ろから颯爽と出てくると、彼らは一瞬の内に大男を拘束した。
「いやぁ、お勤めご苦労様。まあ、頼んだ覚えはないけどね」
「え、いや、その、自分一人で行ってしまって・・・」
「怒ってる訳じゃないよ!僕は過程より結果重視だ。そこは評価点だと思っている」
「よ、よかったぁ・・・」
「でも・・・」
「?」
「いや!むしろ関心したよ!まさか能力を実戦でしっかり発動出来たのはおろか、倒してしまうなんてね」
「いや、あれはたまたまっていうか・・・」
どっちかっていうとなんか分かんないことが起こったっていうか。 一体あいつは何なんだ?そうして僕と彼女の長い夜は幕を閉じた。
「ああ、それと君。君も務所行きだから」
「え・・・私・・・?」
僕も唖然としていたが確かにそうだ。元はと言えばこの女の子を捕まえるためのものだったのだから。
「君が何のためにこんなことをやっていたのかは僕達は知らない。でもね、だからって逮捕されない理由にはならないんだよ」
そのまま彼女も大男と同じように連れていかれていった。
そう言えば彼女の名前さえも聞いていない。興味を持った。彼女の過去に、彼女のこれからに
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