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1章
1章 12話
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進展があったのはそれから1ヶ月後だった。彼女が刑務所から帰ってきたのだ。死傷者がおらず、負傷者とも示談が成立したためである。軍人って生命力高いんだなとつくづく思った。
今現在彼女は、生活保護を受けて生活しているそうだ。そうして彼女とはもう会うことは無いだろう。そう思っていた。
「あの・・・東雲晃也さんのお家でしょうか・・・」
「あ、僕がそうですが・・・って君は」
扉を開けるとそこにはあの夜の女の子が立っていた。
「あっ、あの時はどうも・・・ありがとうございました・・・」
「あっはい・・・」
彼女のオドオドした様子にこちらもかしこまってしまった。
「お兄ちゃん~誰が来たの・・・ってこの女の子誰!?」
面倒臭いのが来たぞと思い、話をすぐ切り上げる。
「な、何か用事でもあったのか?」
「あっ、いえ、あの日のお礼をと・・・あの時はどうも・・・」
「あの日って何!?ねぇ!お兄ちゃん!何があっ、んんー!」
「お前はちょっと黙ってて!・・・あっごめんな」
明の口を抑えながら苦笑いをする。彼女もクスッと笑っていた。
「・・・君、ちゃんと笑えるんだね」
「え?」
「ああ!いや失礼だったな!ごめんね」
「いえ、あれから立ち直ろうと必死で。でも今の笑いはなんか勝手に出ちゃいました」
とまた笑う。
「フードでよく見えてなかったけど笑ってる顔が・・・」
いやいや、何を言ってるんだ僕は。とすぐさま明の口を抑えている逆の手で今度は自分の口を抑える。
「・・・そういえば、名前聞いてなかった。名前はなんて言うの?」
「私ですか・・・?私は、ひかりです」
「ひかりさん・・・」
「さんはやめてください・・・その恥ずかしいです・・・」
「じゃあ・・・えっと、ひかり・・・?」
「こ、これはこれで恥ずかしいですね」
何を話してるんだ僕は。そうして更に無駄話をした。話が終わる頃には明は酸欠でぐったりしていた。
「東雲さん。そういえば教えておきたい事があってですね・・・」
僕の耳元で南雲君が言った。
「実はですね・・・陽太・・・日神君がですね・・・彼女出来たんですよ学校で」
「おお!良かったじゃん!それがどうしたんだ?」
「いやそれが・・・その彼女の名前、東雲明って言うんですよ」
そう、クスクス笑った。
「・・・日神君?」
前にいた日神君に笑いながら肩に手を乗せた。
「な、なんですか・・・?」
「君、僕の大切な妹の彼氏さんになったんだってね?」
「げっ」
そうやって日神君は全速力で逃げた。
「待ちなさい!」
街を駆けた。妹を渡すまいと嫌なお父さんのようになってしまっている。
けれどもこうやって走っている今でも分かる。確かに今でもあの平穏だった農村を夢見る。だが、こちらの方が退屈しなくて済む、退屈無く過ごせる。これからもこの日々が続くと思うと、期待で胸が膨らむ。
今現在彼女は、生活保護を受けて生活しているそうだ。そうして彼女とはもう会うことは無いだろう。そう思っていた。
「あの・・・東雲晃也さんのお家でしょうか・・・」
「あ、僕がそうですが・・・って君は」
扉を開けるとそこにはあの夜の女の子が立っていた。
「あっ、あの時はどうも・・・ありがとうございました・・・」
「あっはい・・・」
彼女のオドオドした様子にこちらもかしこまってしまった。
「お兄ちゃん~誰が来たの・・・ってこの女の子誰!?」
面倒臭いのが来たぞと思い、話をすぐ切り上げる。
「な、何か用事でもあったのか?」
「あっ、いえ、あの日のお礼をと・・・あの時はどうも・・・」
「あの日って何!?ねぇ!お兄ちゃん!何があっ、んんー!」
「お前はちょっと黙ってて!・・・あっごめんな」
明の口を抑えながら苦笑いをする。彼女もクスッと笑っていた。
「・・・君、ちゃんと笑えるんだね」
「え?」
「ああ!いや失礼だったな!ごめんね」
「いえ、あれから立ち直ろうと必死で。でも今の笑いはなんか勝手に出ちゃいました」
とまた笑う。
「フードでよく見えてなかったけど笑ってる顔が・・・」
いやいや、何を言ってるんだ僕は。とすぐさま明の口を抑えている逆の手で今度は自分の口を抑える。
「・・・そういえば、名前聞いてなかった。名前はなんて言うの?」
「私ですか・・・?私は、ひかりです」
「ひかりさん・・・」
「さんはやめてください・・・その恥ずかしいです・・・」
「じゃあ・・・えっと、ひかり・・・?」
「こ、これはこれで恥ずかしいですね」
何を話してるんだ僕は。そうして更に無駄話をした。話が終わる頃には明は酸欠でぐったりしていた。
「東雲さん。そういえば教えておきたい事があってですね・・・」
僕の耳元で南雲君が言った。
「実はですね・・・陽太・・・日神君がですね・・・彼女出来たんですよ学校で」
「おお!良かったじゃん!それがどうしたんだ?」
「いやそれが・・・その彼女の名前、東雲明って言うんですよ」
そう、クスクス笑った。
「・・・日神君?」
前にいた日神君に笑いながら肩に手を乗せた。
「な、なんですか・・・?」
「君、僕の大切な妹の彼氏さんになったんだってね?」
「げっ」
そうやって日神君は全速力で逃げた。
「待ちなさい!」
街を駆けた。妹を渡すまいと嫌なお父さんのようになってしまっている。
けれどもこうやって走っている今でも分かる。確かに今でもあの平穏だった農村を夢見る。だが、こちらの方が退屈しなくて済む、退屈無く過ごせる。これからもこの日々が続くと思うと、期待で胸が膨らむ。
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